使用症例

有機ゲルマニウムと感染症

2020.11.2

40代女性。10月14日、オンラインにて診察。
「私、コロナかもしれません。
7月末頃に鼻水と鼻づまり、のどの痛みが出て、最初は夏風邪かなと思ったんですね。葛根湯を飲んで、症状は一時的に治まりました。でもその後、咳と痰、37度前後の微熱が出るようになって、それが延々続いています。10月初旬から咳と痰がますますひどくなって、ときどき38度台の熱も出るようになって、それで心配になって受診しました。
病院へ行かないといけないのは分かっています。でも、行くとPCR検査を受けることになって、もし陽性なら主人の仕事とか子供の学校生活とか、あらゆる方面に影響が出てしまいます。
PCR検査は風邪でも何でも陽性になる可能性がある、ということは知っています。先生のツイッターで知りました。だからこそ、病院には行きたくないんです。どうすればいいか、途方に暮れています」

この女性が「コロナではないか」との不安からすぐさま病院に直行しなかったのは賢明だった。仮にコロナ陽性の診断が出たところで、ご自身(およびその家族)が様々な制約や差別を受けるだけのこと。メリットは何一つない。
情報ソースがテレビだけの人はいまだにコロナを真剣に恐れているが、ネットからも情報を集めている人は、PCR検査の偽陽性率の高さなど、テレビで言わないコロナの裏事情を知っている。
PCR検査は、設定次第である。Ct値(遺伝子の増幅回数)が35サイクル以上だと何でも陽性になる。アメリカのPCR検査の標準は42~45サイクルである。つまり、何をPCR検査にかけても”コロナ陽性”である。パパイヤだろうがウズラだろうがヤギだろうが、何でも陽性になる。ファウチはこのことを少なくとも7月の時点で知っていた。つまり、世間が騒ぎ立てている”コロナ・パンデミック”なるものは、完全にデタラメであることを知っていた。
だから上記の女性が、コロナ感染を恐れる心配はない。
しかし長らく続く咳、痰の症状について心配するのは、もっともなことだ。さらに細かく問診してみよう。

「もともとの持病として15年来のリウマチがあります。ステロイドを内服したり関節に注射したりする治療を受けていて、さらにエンブレル(分子標的治療薬。TNF(腫瘍壊死因子)を阻害することで抗炎症作用を発揮する)を1週間に1本、自己注射しています。
去年9月、まだコロナが流行る前でしたが、ひどい肺炎にかかって入院しました。ステロイド1日10㎎を2週間飲んで治りました。その後、11月に医師から喘息の診断を受け、シムビコートを1日7回ほど吸入しています」
話がここに至って、僕はむしろ安心した。原因がすっかり判明したからである。原因が分かれば、治療への方針も立つ。

そもそもリウマチとはどういう病気か。
西洋医学的には「関節滑膜に発現しているシトルリン化タンパクに対する自己抗体を生じる疾患」ということになっている。ややこしい表現だが、言っているのは要するに、”免疫の異常”という主張である。従って治療は「免疫系の働きを抑えてやればいい」となって、ステロイドやエンブレルなどが投与されることになる。
人間に免疫系が備わっているのは偶然ではない。この免疫系を敵と見なし、その自然な働きを無理やり抑えようというのだから、当然副作用は多い。
・ステロイド服用者では皮膚癌(扁平上皮癌、基底細胞癌)や血液癌(非ホジキンリンパ腫)の発生率が高くなる。
https://www.webmd.com/cancer/lymphoma/news/20040504/steroids-increase-skin-cancer-risk#1
・エンブレルは”腫瘍壊死因子(TNF)阻害薬”なのだから当然癌の発生率が上昇する。たとえば血液癌のリスクが上がる。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4201718/
・感染症の発生率が上がるのも当然で、これは薬の添付文書にも書いてあるから、気になる人は「プレドニン 添付文書」「エタネルセプト 添付文書」などで検索するといい。これらの薬がどれだけ副作用の多い恐ろしい薬であるかが分かるだろう。
本来医者は薬の処方前に起こり得る副作用について、患者に説明する義務がある。患者のほうには、医者に質問する権利がある。患者に何も説明せずに「お薬出しておきますねー」で済ませるのは本来あってはいけないし、そこを咎めず、はいはいと黙って医者の言われるがままに薬を飲む患者も、権利の上に眠る愚か者である。
「薬の副作用のせいでこんなひどい目にあった!」などと患者が医者を批判する。しかしそれは、冷たいことを言うようだけど、患者の側に甘えがあったせいだとも言える。少なくとも、「すべて医者の責任だ!」で片づけてはいけない。副作用の悲劇は、説明の労を省いた医者、説明を求めなかった患者、両者の共犯のもとに生まれる。
だから皆さん、「医者がいいようにしてくれるだろう」と思考停止して、医者の言うがままになっちゃいけないよ。薬のメリットもデメリットも、享受するのはすべて自分の体なのだから、自分が飲む薬について医者にしっかり説明を求めよう。

さて、上記患者である。長引く咳や痰は、薬(ステロイド、エンブレル、シムビコート)による免疫低下から何らかの感染症を来たし、その症状だと考えるのが筋が通っている。
ある症状について、その原因が分かっているとき、その治療は、まず何よりも、”原因の除去”であるべきだ。しかし臨床ではそう簡単に行かないことが多い。
たとえばベンゾジアゼピン系の抗不安薬・睡眠薬にドハマりしている人が、不安感を訴えているとする。これはベンゾに対する耐性がつき、相対的に薬効が不足したせいで生じる不安感である。「薬が原因の症状だから、まずは原因薬剤の除去だ!」と一気にベンゾを抜いては、患者は地獄を見ることになる。
この人の場合も、免疫抑制剤の副作用による感染症なのだから薬を一気に抜きたいところだが、そうするとリウマチや喘息症状の再燃など、苦しい思いをすることは目に見えている。
そこで、まずは、”体づくり”からである。食事指導(精製糖質、小麦、乳製品を控える)や生活習慣の指導をし、必要に応じてサプリなどの栄養素を勧める。リウマチや喘息には、なんといっても有機ゲルマニウムである。普段の健康維持のためなら、ゲルマニウムパウダー2gを1週間で使うくらいでいい。しかし今は感染症の真っただ中にあるから、2gを3日で使い切るくらいのペースで服用するように勧めた。

2週間後。やはりオンライン受診。液晶画面の向こう側にいる女性が語る。
「びっくりしました。熱が下がり、咳と痰が減りました。もう、極端に減りました。
これまで、朝起きて昼までに何度も数えきれないくらいに痰が出てたんです。だいたい5分に1回くらいのペースで、のどに気持ち悪い痰が上がってきて。
でも今は、完全になくなったわけではないけど、お昼ぐらいにふと、”あ、そういえば今日は一回も痰が出てないな。咳もなくなったな”って感じです。
あと、何だか全体的に元気が出てきました。朝起きたときから、何というか、活力がわいてる感じです。
便通は、もともと便秘ではなく、むしろ下痢気味のほうなんですが、ゲルマニウム飲みだしてから、普通便に近くなりました。腸をよくする働きもあるのですか?
エンブレルを1週間に1本のペースで打つよう言われているのですが、打っていません。何というか、今のところそんなに痛くないので。
前々から生物学的製剤はやめたいと思っていました。副作用が怖いですし。でも”やめたらひどい目に合うよ”って主治医に言われてて、仕方なく続けています。ゲルマニウム、リウマチにも効くのなら、薬をやめられますか?
あとこれは前回診察時に言うのを忘れてたんですが、私、あちこちに内出血みたいなあざがあるんです。すねをぶつければできるようなあざが、どこにぶつけたわけでもないのに、あちこちにあります。でもゲルマニウムを飲み始めてから、そのあざがなくなりました。腕や足にあったあざが、ゲルマニウムを飲み始めて1週間で消えました。こんな効果は期待していませんでした。
咳と痰が減って本当に助かっています。今やコロナのせいで、電車とかで咳をするだけで犯罪者みたいな目で周囲から見られますよね。そんななか、咳をせずに澄ました顔でいられるのは本当にありがたいです。
先日、子供の授業参観に行ってきました。咳のせいで気が引ける思いをすることもありませんでした」

 

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