第一回有機ゲルマニウム研究会 臨床報告会を開催いたしました
2024.11.11
2024年10月5日に北海道函館市にて第一回有機ゲルマニウム研究会 臨床報告会を開催いたしました。
ボードメンバーを中心に5名の先生方に臨床報告をしていただきました。貴重な症例報告が多く、とても有意義な会になりました。
来年以降は、首都圏または関西圏での開催を予定しております。
今後、研究会の活動状況や最新情報を有機ゲルマニウム研究会のホームぺージにてUPいたします。
ご期待ください。
2024.11.11
2024年10月5日に北海道函館市にて第一回有機ゲルマニウム研究会 臨床報告会を開催いたしました。
ボードメンバーを中心に5名の先生方に臨床報告をしていただきました。貴重な症例報告が多く、とても有意義な会になりました。
来年以降は、首都圏または関西圏での開催を予定しております。
今後、研究会の活動状況や最新情報を有機ゲルマニウム研究会のホームぺージにてUPいたします。
ご期待ください。
2023.7.25
そこらへんの内科に行って医者から言われる栄養指導って、だいたい全部デタラメじゃないかって正直思ってるんですね。
たとえば、血圧が高い。「塩分ひかえてくださいね。6g以上とったらダメですよ」とか言われますけど、嘘ですよ。だまされないでください。
8670人を対象とした大規模スタディがあって、塩分摂取量と血圧には相関がないことが示されました。論文著者は「塩分と血圧の関係性は誇張して語られている。血圧を規定する因子は従来考えられていたよりもっと複雑だ。塩分を減らせば下がるという単純なものではない。具体的な要因として、アルコール消費量、年齢、BMI(体格指数)があるが、高血圧と統計的に最も強い相関があったのはBMIである。つまり、高血圧患者に対する臨床指導として、最も強調されるべきは減量指導であって、減塩指導ではない」と結論しています。
あるいは、コレステロールが高いと医者にこう言われます。「コレステロールは万病のもとです。動脈硬化が進んでいろんな病気にかかります。卵とか食べるのやめてください。あと、コレステロールを下げるお薬を飲みましょうね」
これは全部嘘です。一から十まで間違っています。コレステロールは万病の元ではないし、動脈硬化の原因ではないし、卵をやめても無意味だし、コレステロール降下薬(スタチン)は毒物そのものです。
まず、コレステロールは細胞膜やホルモンを作るため材料であって、決して万病の元ではない。体内にあるコレステロールのうち、2割が食事由来、8割は肝臓で産生されているという。いいですか、体は常に間違えません。必要だからこそ、肝臓が頑張って作っているわけです。それなのに、僕ら医者は、薬を使ってまで躍起になってコレステロールを下げようとする。そっちのほうが病気の原因ですからね。
コレステロールを下げるために卵をやめたって無意味ですよ。高コレステロール血症とは逆に、コレステロールが低くて悩んでいる人っているんですけど、こういう人が卵を何個食べたってコレステロールは上がらない。
だから、卵は遠慮なく食べてもらっていい。
コレステロールを食事の改善で下げたいなら、個人的にイチオシは麹です。他にも、リンゴ酢、ブラックシードオイル、ウコン、チャーガ、炭なんかを摂るといい。サプリでいうと、ナイアシンやヨウ素も理想的な数値に落ち着きますよ。
あるいは、尿酸値が高くて痛風の人に対して、医者がまず言うのが「禁酒してください。あとプリン体が高い食事は避けましょうね」
これについては、必ずしも嘘とは言わない。アルコール多飲と痛風発作の相関を報告する研究は確かにある。でも、だからといって、禁酒まで必要だとは思わない。
鹿児島大学医学部教授の納光弘先生(HTLV1の発見者)が『痛風はビールを飲みながらでも治る』という本を書いている。具体的には「ビールを1日750ml程度なら問題ない」とのこと。世の飲兵衛には朗報ではないですか(笑)
個人的には、痛風に一番効く栄養素はヨウ素だと思っています。
「尿中ヨウ素排出量が多いほど(ヨウ素摂取量が多いほど)痛風の発生率が低い」という論文です。ここでは詳しくは触れませんが、この機序には甲状腺が関わっています。
甲状腺の病気(バセドー病、橋本病、甲状腺癌など)の人に対して、たいていの医者は「ヨウ素はダメです。昆布、ワカメ、モズク、ヒジキとか海草の類いはヨウ素が多いので避けてください」みたいな指導をします。
これ、ひどい話だよ。昆布でダシをとったり味噌汁にワカメを入れることができなくなる。日本の食文化の否定です。本当にこんな制限が必要なの?
バセドー病というのは、甲状腺機能亢進症、つまり、甲状腺ホルモンを作り過ぎてしまう病気です。そして、ヨウ素は甲状腺ホルモンの材料だから、ヨウ素の摂取を禁止することは一応筋が通っているように見えます。
しかし、逆こそが真実です。バセドー病の人はもっとヨウ素を摂るべきです。「何をトチ狂ったことを言っているのか?」と思われるかもしれません。でも、本当のことですよ。
https://www.juntendo.ac.jp/news/09117.html
バセドウ病にヨウ素が効く。150年前から分かっていたことです。
しかし、甲状腺ホルモンの産生を抑える薬(メルカゾールなど)が登場したことで事情が変わりました。これまで標準治療だったヨウ素投与が、まるで禁忌のように避けられるようになった。この背景には薬を売り込みたい製薬業者の思惑もからんでいます。
橋本病は、自己免疫疾患の一種で甲状腺に自己抗体ができてしまう。それで甲状腺で慢性的な炎症が起こり、甲状腺ホルモンの産生が低下していろんな不調が生じる病気です。
橋本病の人にも、ヨウ素の投与が好ましい(ただし使用量には注意が必要)。
というか、甲状腺の免疫異常の原因はヨウ素欠乏によるものではないか、という論文さえあります。
https://www.bmj.com/content/352/bmj.i941/rr-2
つまり、病院で橋本病の診断を受けて「昆布とかワカメは避けてくださいね」と言われその指導を律儀に守っていた人は、むしろ病気を悪化させていたということです。
バカみたいですね。でもこういうバカみたいな事例が臨床現場にはあふれています。だから僕は患者に常々言っています。「病院に行くと病気になるから行っちゃいけないよ」と。
要するに、バセドー病であれ橋本病であれ、僕は甲状腺疾患患者のほとんど全員にヨウ素を勧めています(一部例外はある)。
それどころか、僕は現代日本に生きるすべての人がヨウ素を積極的に摂るべきだとさえ考えています。
それは、今の社会には甲状腺に対して毒性を発揮する物質があふれているからです。こうした物質に対して、ヨウ素は解毒薬として機能します。
毒の一例として、フッ素と臭素をあげましょう。
フッ素は、たとえば、歯磨き粉に入っていますしフッ素コーティングの調理器具や薬にも入っています。コンタクトレンズにも含まれているというのは意外ではないですか。
あちこちに使われているフッ素ですが、発癌性や神経毒性があることが確認されている。れっきとした毒物なんです。
臭素は、たとえばヤマザキパンは自社製品に臭素酸カリウムという添加物を使っています。
臭素酸カリウムの発癌性は1982年日本の研究者のマウス実験で証明されました。これを受けて、諸外国では臭素酸カリウムの使用が禁止されましたが、当の日本ではその使用が続けられているという、奇妙なねじれがあります(笑)
つまり、僕ら日本人の体には、フッ素や臭素がたっぷり蓄積しているはずです。そんな僕らだからこそ、ヨウ素が必要です。ヨウ素の摂取により、フッ素や臭素がデトックスできます。
男3人女3人の被験者にヨウ素サプリを1錠or2錠or3錠飲んでもらい、その後尿中のハロゲン(フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)濃度を計測した。すると、こんな具合になった。
ヨウ素サプリの投与により、尿中のフッ素や臭素が増えている。しかもそれは用量依存性になっている。つまり、ヨウ素の投与量が多いほどフッ素や臭素のデトックスが進むということだ。
これは理科の話です。昔、周期表というのを習ったでしょ。
右のほうにハロゲンと呼ばれる縦の並びがある。化学では「同族元素(同じ縦の並びの元素)は似たような化学的作用を持つ」という法則があって、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、どれも体内での振る舞いが似ているんですね。
僕ら現代人の体内にはフッ素や臭素がたまっているせいで、ヨウ素が働けなくなっています。そこで、ヨウ素サプリをしっかり補ってやると、尿にフッ素や臭素がデトックスされていく。それが上記の研究で実際に示されたわけです。
さらにもうひとつ、僕が心配なのは、放射性物質の害です。東日本大震災から10年以上経ちますが、いまだに福島第一原発から放射性物質が出ているという指摘があります。
近辺で採れた食品から「高濃度のヨウ素」が検出された。こういう文脈のヨウ素は、放射性ヨウ素です。
甲状腺や乳房は「ヨウ素食い」ですから、食品由来のヨウ素を組織に大量に取り込みます。それが天然ナチュラルなヨウ素ならいいのですが、放射性ヨウ素であった場合、被爆することになります。
実際、放射性物質が原因で甲状腺癌を発症したとして、裁判にもなっています。
そんな原発事故のときに役に立つのがヨウ素です。十分量のヨウ素を摂取していると(甲状腺組織がヨウ素で充足していると)、外部から放射性ヨウ素が飛んできたとしても、いわば「入る隙間」がありません。椅子取りゲームのイメージです。ナチュラル型のヨウ素が充足した甲状腺には、放射性ヨウ素が取り込まれる余地がないのです。だからこそ、原発事故のときにはヨウ素剤の服用が被曝防止に有効です。
つまり、フッ素や臭素を日常的に摂取し、かつ、放射性ヨウ素に被曝するリスクもある僕ら現代日本人にとって、日々継続的にヨウ素を摂ることは健康維持に重要ではないか、ということが僕の提案したいことです。特に東側に住む人にとってヨウ素はマストアイテムじゃないかな。
【症例】50代女性
【既往歴】甲状腺機能低下症、うつ病、肥満
【現病歴】ここ5年ほど症状がひどく、発達障害の診断で障害者年金をもらっている。症状を改善し働けるようになりたいとのことで2023年4月25日当院受診。
さて、どうするか。まず食事改善は必須。特に甲状腺が悪い人はぜひとも小麦をやめたい。
サプリとしては、ゲルマニウムを勧めたいところだけど、金銭的に厳しいと。それならヨウ素を使おう。まずは1回2滴とか、ごく少量から始めてください。数日様子を見て、特にどうもないようなら3滴に増量。それでさらに数日見て、大丈夫ならもう1滴増加。そんな感じで、5滴を上限にしましょうか。
2023年6月6日再診。
「うつ病、治ったと思います(笑)働きたいんですけど、ハローワークの人からお医者さんの意見書がいると言われました。書いてもらえますか。
ヨウ素が劇的に効きました。実は前回言い忘れてたけど、深夜に動悸することがけっこうあります。心臓が痛くて、本当に死ぬんじゃないかと。でもヨウ素を飲みだしてからそれがぱったりなくなりました」
2023年7月18日再診。
「血圧が220とかあって、他の医者で薬を飲めと言われてるけど、飲んでいません。それが、ヨウ素を飲みだした頃から180台に下がっています。
あと、メンタルは以前に増して安定しています。頭が驚くほどクリアです。以前は事務職でしたが、頭がぼんやりして文書が読めなくなって休職しました。でも今、本が読めます。文字を読むことへの億劫さが消えました。
ヨウ素を飲み始めて、体重が3kg落ちました。いや、もともとが超肥満なので、3kgくらい特にどうということはありません。というか、BMI的にはもう10kgは落としたいところです。汗かきやすくなってやせやすくなったので、10kg減も夢じゃないかなと。
実は甘いもの、けっこう食べていました。ダメだと分かっているけど、やめれられなくて。でもヨウ素飲みだしてから、甘いもの衝動はずいぶん減ったと実感しています。
頭がこんなにクリアになって、感動しています。人生が変わったなと。それで5滴を超えて、今7滴飲んでいます。すごくいい感じです。
母が認知症なんですが、ヨウ素効きますか?飲ませてもいいでしょうか。
あと、癌に効くってことはないですか?」
そう、ある種の癌にはよく効く。認知症に有効なケースもある。うつ病にもいいし統合失調症にもいい。
ここ半年ほど、ヨウ素を臨床で使い始めて以後、大きな手ごたえを感じている。また稿を改めて紹介しよう。
2023.2.26
【症例】50代女性
【病歴】2019年頃より、左手のしびれと動きにくさを自覚した。たとえば、PCのキーボードを打つときに指が動きにくかったり、シャンプーをするときに左手が動かないのでうまく洗えない。歩くときに左手の振りが不自然で、前方には行くが後方に動かない。また、左足がかかとで着地できず、転びやすくなった。
「症状はなぜか左側だけ。病院に行ってもどうせ変な薬を出されるだけというのは分かっていたから、行かずに様子を見ていました。症状は幸い特に悪化することもなく経過していました」
2022年春頃から、全身が硬直するようになった。左足がもぞもぞしてじっとしていられなくなり、右足にも同様の症状が出てきた。手の震えが悪化し、左足を引きずるなど歩行も困難になってきたことから近医神経内科を受診したところ、パーキンソン病(PD)と診断された。2022年12月3日当院初診。
こういう病歴を見て、まず何を考えるか?
パーキンソン病というのは、結局「毒」の病気だから、毒物曝露を疑う。「虫が大嫌いで蚊が一匹いただけでも殺虫剤使いまくります」とか「家が農家なので裏の畑では農薬や除草剤をしょっちゅう撒いています」みたいな言葉が出てくると、かなり怪しい。食事内容も聞いておきたい。「朝は結婚以来20年必ずパンと牛乳と決めています」というのもリスクだな。
パンに含まれる残留グリホサートを調べれば、市販のパンはもはや食えたもんじゃないということが分かると思う。
他にも電磁波、水道水に含まれる毒物、ホルムアルデヒドなど建築資材由来の揮発性毒物など、毒の候補を挙げ始めればきりがない。
しかし、2019年に発症した病気が2022年に増悪したという点から、絶対に聞き漏らしてはいけないのは、ワクチン接種歴の有無である。
「ええ、2021年の10月にコロナワクチンを打ちました。2回までです。3回目は打っていません」
ひょっとして、インフルエンザワクチンとかも打ちました?
「今年は打っていませんが、2019年はインフルワクチン、受けました。2019年の10月ですね。言われて気付きましたが、左腕のしびれが始まったのもインフルワクチンを打ってから間もなくのことです」
左腕=ワクチン接種側、ということか。何となくストーリーがまとまってきましたね。
インフルワクチン打った後にパーキンソン病になるというのは、普通にあり得ることですよ。こういう人はコロナワクチン絶対打っちゃダメですよ。
コロナワクチンの3回目接種後にPDが増悪した46歳男性、55歳男性の症例が紹介されている。
生活習慣についてもう少し詳しく聞いてみよう。
「体が思うように動かないせいで、料理がやりにくくなりました。夫が助けてくれるときもありますが、どうしても作れないときは外食したり、買ってきたものを食べます。甘いものはそんなに食べない。
睡眠は明らかに悪化しました。以前は夜10時に寝たら朝7時までぐっすり寝れていましたが、今は寝つきが悪いし、寝れても2,3時間ごとに目が覚めます。
運動は、心がけています。動きにくいからといって動かなかったら、本当にダメになりそうな気がするので。
最近汗のかき方がおかしくて、額とか顔、首に脂っぽい冷や汗のような汗が出ます。風呂上りにバスタオルでふくと、夫が『何かにおう』って言います」
旦那さん
「そう、最近体臭が変わりました。強い酸のようなにおいです。ワキガとかそういうにおいじゃありません。脂っぽいにおいです。妻が体調悪そうなとき、そういうにおいがします」
体臭の変化というのはちょっとしたヒントで、皮膚常在菌の変化を意味している。腸-皮膚相関を考えると、当然腸内細菌叢も変化している。体臭を消すには麹がいい。
https://note.com/nakamuraclinic/n/nfaab04881a9f
麹の積極的摂取で、ワキガやオヤジ臭、便の悪臭が消えるというのだから、麹を摂らない手はない。
「においでパーキンソン病が分かる」という研究もある。以前の記事で「病気にはそれぞれ固有のにおいがある」ということを紹介したけれども、PDにはPDのにおいがあるわけです。
さらに、PD患者は特有の皮脂を分泌することが知られている。
これは神経内科をやっている人なら経験的に知っている。PD患者の顔には独特のテカり具合がある。これに注目した順天堂大学の研究者がPD患者の顔をあぶらとり紙でぬぐって、その皮脂を分析したところ、PD患者特有のRNAが検出されたという。
つまり、PD患者には特有のにおいがあり皮脂分泌があるわけです。これによって「PDの早期発見が可能なのではないか」というのが研究者の意見だけど、これは改善の目安にも使えると思う。症状が治っていくにつれて、独特のにおいとか皮脂も消えていくはずだから。
さて、どのようなサプリを勧めようか。これについては以前の記事で紹介したことがある。
https://note.com/nakamuraclinic/n/n0d32711cef55
アサイゲルマニウム、チャーガ、CBDオイル、ナイアシン、ブラックシードオイルなど様々な手段がある。一気に全部、というのもあれだから、とりあえずブラックシードオイル、チャーガ、アサイゲルマニウムから始めようということになった。
2022年12月28日再診
「おかげさまで、日に日によくなっています。足がそわそわしてじっとしていられない症状はすっかり消えて、普通に暮らしています。歩くときも足を引きずることはありません。家のフローリングがすべりやすいので、転ばないようにあえて引きずって歩くことはありますが。
手のほうは手首の感覚が多少戻りました。ただ、たとえばシャンプーをするときはまだ動かしにくいです。左手、左足の動きにくさはやはり、まだ残っています。
体の硬直は以前ほどではありません。前は体が鋼鉄のようだったけど、いくらかゆるんできました。でも緊張を感じると、やはりまた固くなります。
睡眠の質は改善しました。中途覚醒はありません。
麹水とかにがり、やっています。体感的にもいい感じです」
ずいぶんよくなった。1か月も経たないうちにこれだけ改善したのだから、御の字というべきかもしれない。しかし患者としては、もっとよくなりたいと思っている。それは僕も同じだ。もっとよくしてあげたい。
そこで今回は、以前見送ったサプリ(ナイアシン、CBDオイル)を新たに始めよう。さらに、ムクナ豆も使うといい。
「ムクナ豆」という音韻と字面はいかにも日本語っぽいけど、実はこれは学名で(Mucuna pruriens)、日本語ではハッショウ豆(八升豆)という。でも最近では、ハッショウ豆よりもムクナ豆のほうが通りがいいようだ。
ムクナ豆はパーキンソン病に効く。これにはエビデンスがある。
無作為化二重盲検で、Lドパ/カルビドパを投与する群とムクナ豆(15gと30g)を投与する群で、その有効性(PD評価スケールとタッピング速度検査)を調べた。結論として「ムクナ豆は従来のLドパ製剤より作用発現が迅速であり、しかも作用時間が長かった。この天然由来のLドパ成分のほうが薬剤よりも優れている可能性を示唆している」。これ、すごいと思いませんか?「薬飲むよりもムクナ豆食っといたほうがいい」って結論ですよ。これはぜひ患者に勧めたい。
2022年2月14日再診。
「毎日改善を実感しています。シャンプーの動作ができるようになりました。以前、指がよく固まっていて、たとえばナイフとフォークを持って食事するのができなかったけれど、それができるようになりました。
ナイアシンは最初ホットフラッシュが大変でしたが、すぐに慣れました。飲み始めて、さらに深く眠れるようになりました。
調子がよくなったおかげというか、気が緩んで、正直、最近お菓子や小麦を食べる量が増えています。パスタとかピザを食べるのですが、そうすると翌日にてきめんに悪化します。小麦はやっぱりダメなんだな、って再認識しました。
ずいぶんよくなりましたが、今の課題としては、まだ左手の動きにくさは残っていて、たとえば顔が洗いにくい。あと、首や背中に妙な痛さがあって、歯磨きしたり食器を洗っているとき、つまり、立って作業しているときに、背中が硬直してピリピリ痛んで、立っていられなくなります。座って休憩して、深呼吸して、落ち着けば作業を再開できますが。
近所の酵素風呂に行きました。汗をたくさんかいて爽快でした」
着実に改善傾向にあるものの、完治への道はまだまだ遠いようだ。
症状がよくなっていくにつれ、食事節制の意思がゆるみ、「ちょっとぐらいならいいや」とお菓子やパンを食べてしまう。これは改善の証拠です。当然、そうなります。症状の重篤度と食生活の節制度合いは比例するものです。
人間は健康のために生きているのではない。人生を楽しむために生きている。そして、食の喜びというのも人生の大事な要素なのだから、僕はときには羽目を外したっていいと思っている。症状とそれなりに妥協して付き合っていけるのであれば、「絶対に完治を目指すべき。厳しい食事制限を徹底すべき」とか思わなくていい。僕もときには大酒飲んだり、暴飲暴食してる。人に栄養のこと指導する立場のくせにね(笑)
最後に告知です。
3月5日、神戸で「有機ゲルマニウム勉強会」を行います。
興味のある方はぜひお越しください。
https://forms.gle/r4kKh8vCx5kN3KHEA
2023.2.25
たとえば、目の前で親がトラックでひき殺された。その子が、おもちゃのトラックで人形をひくような遊びをやっている。執拗に、延々と。周囲の人が心配して、その子を精神科に連れて来たりする。「この子、大丈夫でしょうか?」
目の前で親がトラックにはねられて死亡する。こんな衝撃的な事件って他にない。大人なら救急車を呼ぶとか何らかの抵抗ができるかもしれないけれど、子供はただ眼前に展開される惨劇を黙って見るよりほかない。しかし、やがて子供は、この出来事を乗り越えようとする。「この前は運命に逆らえなかったけど、今度こそ自分がイニシアチブをとりたい。運命をコントロールしたい」と。それでおもちゃのトラックと人形でがちゃがちゃとやっているわけです。
幼い頃に親から虐待を受けたりして幸せな子供時代を過ごせなかった人が、思春期以後、まともな恋愛ができなかったりする。虐待するヤバい男とうすうす感じながらも結婚して、予想通りさんざん殴られて危うく殺されそうな目にあった。あいだに弁護士を立てて、どうにかこうにか離婚したものの、それでもまた次にお付き合いするのも虐待男だったりする。この女性は一体どういう心理なのか?
おもちゃのトラックと人形で遊ぶ子供の心理と通じるものがある。この女性は「乗り越えよう」としているんですね。大きな不幸を経験した人は、小さな不幸の回数を増やすことで、その不幸を薄めようとする。おもちゃのトラックが人形をひく。執拗に、何度も繰り返し。それと同じように、この女性は虐待男に何度もつかまってしまう。あるいは無意識的にそういう人を選んでしまう。同じような状況に身を置いて、「今度こそ克服できるんじゃないか」という思いが深層に潜んでいる。
こういう人がうつ症状を呈して精神科に来たりするわけだけど、はたから見ていると理解不能だろう。つまらない男とばかり一緒になって「自分はなんて不幸なんだ」と愚痴っている。この場合、「もっといい人を見つけなよ」というアドバイスは無効です。この女性の行動は、世間一般的には愚かに見えるけれども、ある文脈では極めて合目的的で筋が通っている。精神科の患者で本当に支離滅裂、まったく理解できないというケースはほとんどない。論理的だから、ちゃんと話を聞けば共感できる着地点が見つかるものです。
50代女性
「子供の頃の記憶といえば、酒乱の父のこと。仕事もせずに毎晩飲み歩いていて、母に暴力をふるってた。物心ついたときからずっとそういう父を見てきて、私はずっとおびえていました。考えていたのは、二つだけ。早く大きなってこの家を出たいってことと、お母さんが苦労しないためにはどうすればいいかなってこと。
夜の10時11時になると、母がいつも言う。「今日は父ちゃん、何時ごろ帰ってくるかな」って。で、たとえば夜の1時に父が酔っ払って帰って来て、母に怒鳴る。「ラーメン作れ!」とか。要求が通らないと荒れ狂って、暴力が出る。私は布団の中で泣いて、神様か何かに祈っていました。
もちろん、周囲に助けを求めました。祖母や親戚に。でも話をはぐらかして、知らないふりをする。誰も親身になってくれなかった。父はいつもお金に困っていました。母の財布から盗んだり、私がこっそり貯めていたお年玉を持って行ったり、祖母にせびったり。
父の横暴に耐えかねて、母と一緒に家を出て、親戚の家に避難したことがあります。すると父が探しに来て、親戚を脅して私たちを連れ戻そうとする。追いかけられて叩かれました。そんなことが何度かあって、そのたびに恐怖で震えていました。
今になって思います。私の人間性の根幹はすべて、そういう地獄の幼少期に作られたんだなって。「自分でちゃんとお金を稼がないといけない」「母を安心させてあげたい」「男は信用しちゃいけない」「酒はよくない」誰に教わったわけでもありません。自分で、人生を生き抜く覚悟として、こういうことを学んだんです。
私のような子供時代を過ごした人が、思春期を迎え、異性と恋愛をするようになると、どんな恋愛をするか、先生、分かりますか?
自分で言うのもあれだけど、若い頃はもてました。それで、求愛してくる人をとことん困らせました。精神的に追い込んだり。とにかくわがままでした。いや、細かい内容は聞かないでください。先生、引いちゃうと思うので(笑)
こういうのがトラウマの影響だというのは分かります。子供のときに愛情を受けなかったせいだろうな、って。
私、看護師なんですけど、病院で若いご夫婦が幼い子供を可愛がっている。そういう『大人から優しくされる子供』を見ると、複雑な気持ちになります。私は厳しくされてばかりで、優しくされた記憶がない。私の人生は、父を避けて『母を守らなきゃ』だけだったから。子供の頃、母を見ていつももどかしく思っていました。「なぜ戦わないのか」あるいは「なぜ逃げないのか」って。
今なら分かるんですけど、母、肝炎なんです。私もそうです。恐らく産道感染で、生まれたときからのB型肝炎です。
父がことあるごとに脅して、避難してもどこまでも探して、見つかっても母は戦おうとしない。仕方なく家に帰る。働けないので、ぐったり寝てる。当時は肝炎のせいだと分かっていませんでした。「なぜこんなに寝てるんだ」と祖母からもバカにされて。母は肝炎で人生を狂わされました。
でもゲルマニウムを飲み始めたことで、奇跡が起きました。ゲルマウォーターを飲んで、すぐに効果を実感したみたいです。まず、長年の便秘が治りました。「こんなにいい便が出るのは自分の人生で初めてだ」と。基本買い物以外、外出しなくて、いつも横になって引きこもっているのですが、それが最近は前よりも積極的になってきました。「ゲートボールに行ってこようかな」なんて言い出して、以前ならこんなこと、冗談にも言わなかったから。明らかに、やる気がわいています。週に2回、整骨院に通い始めました。今までは腰痛にロキソニンと湿布だけで、ほとんど意味がなかったのですが、かといって、根本的な治療に取り組む意欲なんてなかった。でも、整骨院に行って、「インナーマッスルを鍛える」とか言ってます。
私は若くして結婚しましたが、失敗して、5年前に家に戻りました。子供もいません。私としては、まず母に幸せになって欲しい。70代ですが、これから自分の人生を満喫して欲しい。そういう母を見ることで、私も希望が持てると思う。
私もゲルマニウムを飲み始めて、人生に対して前向きになりました。これまでの抑圧とかつらい記憶、当然ありますよ。消えることはありません。でも、「それはそれとして、こだわっても仕方ないな」、というもう一人の自分が出てきた感じです。「新しいことをやろうよ。楽しいことを増やそうよ」って、本当にそういう気分なんです」
トラウマに効くサプリ、っていくつかあると思っています。まず、ナイアシン。拙訳『オーソモレキュラー医学入門』に、こんなエピソードがある。若い頃日本軍の捕虜になった白人男性。そのトラウマのせいで、戦争が終わって何十年もまともに生活できていなかったけれども、ナイアシンを飲み始めてから普通の生活が送れるようになった。
あと、アサイゲルマニウムがトラウマに効くことについては、何例か経験していて、過去記事でも紹介したことがある。
誰かを憎みながら人生を生きるとすれば、こんなきついことってない。「あいつのせいで俺の人生はむちゃくちゃになった。一生許さない」みたいな感情って最悪です。怒りは、その人の心身をむしばむ。誰かを恨みながら幸せになるって絶対にあり得ない(竹中直人のネタで「笑いながら怒る」っていうのがあったけど(笑))。
憎悪とか怒りは、その感情を抱える人にとってもきついはずなんです。できれば、手放したい。許したい。受け入れたい。ゲルマニウムは、そういう過去のトラウマを解消する手助けになります。エビデンスはありません。あくまで僕の臨床経験(つまり患者の声)から言っているだけですが。
【参考】だめんず・うぉ~か~10(倉田真由美著)
2023.2.21
癌だと言われたらどうするか?
いや、その前に、まず、癌は「見つけてはいけない病気」です。
みなさん、「早期発見早期治療」というマーケティングフレーズにころっと騙されている。
自覚症状はない。でも、せっせと定期的に検診に通い、たまたまレントゲン検査なんかで「あれ?変な影がうつってるね。大きな病院に紹介状を書きます」となって、紹介先の病院でCTを撮ったらはっきりと腫瘍が確認されて、「病理検査でもっと詳しく見てみましょう」ということで組織をとって顕微鏡で調べると『悪性』の診断。これを受けて、リンパ節の生検をすると『転移あり』。医者が神妙な顔をして、こう宣言する。「ステージ3の癌です。5年生存率は50%。一緒に頑張って治療していきましょうね」
いやいやいや、ちょっと待ってくれ。昼は仕事バリバリできて夜は酒飲んで遊びまくって、元気のカタマリみたいな自分がなんでいきなり「5年生存率」みたいな話になってるの?自覚症状ゼロなのに?何だよそれ。意味が分からん。
という具合に、当然まず拒絶する。しかし、医者がこう畳みかけるわけです。
「あなたはラッキーです。40代の若年者の癌は進行がはやい。しかし定期的な検診を受けているおかげで比較的早期に見つけることができた。この幸運を生かすも殺すもあなた次第です。治療を拒否することはできますよ。未治療のまま放置する。それもあなたの権利です。しかし本当にそれでいいんですか?」
こう言われて、「断固治療を拒否します」と席を蹴って診察室を出て行ける人はまずいない。というか、そもそもそんな人は定期的に検診なんて受けない。
これは完全に僕の直感で裏付けも何もないけれど、まめに定期検診を受けている人というのは、占い師にすがる人でもあります。自分で自分のことに確信が持てない。健康状態であれ今後の運勢であれ、自分には理解の及ばない根拠で以ってバシッと断言する人の言葉を、自分の指針にしようとする。当然、いいことを言ってもらいたい。医者から「何も問題ないですね。健康体そのものです」と言ってもらいたいし、手相でもタロットでも何でもいいけど「すばらしい運気ですね。これから数年のあなたは昇り龍です。やることなすことすべてうまくいきますよ」とほめてもらいたい。一方、不吉な未来が待っているのなら、それを事前に察知して、覚悟を決めておきたい。「最悪の運気です。今後しばらくは冬の時代です。じっと身を潜めて、耐える数年間になります」
結局、健康状態であれ未来であれ、自分の感覚とかセンスを信じられないということです。特に不調は自覚していない。自分は健康だ。もうそれだけで十分じゃないの。それなのに、わざわざ検診にいって、自分の体のどこかに癌がないかと、レントゲンだCTだとほじくりかえして調べる。それでいざ、癌ですよと言われて、絶望してる。占いに行って嫌なことを言われて不愉快になってるのと構造的に同じです。バカみたいだね。
いいですか。繰り返しますけど、癌は見つけたらいけない病気です。よく言うでしょ。「人間1日癌細胞が5千個くらいできてる」って。でも免疫がちゃんとしてるから、全部問題なく処理されてる。でも、あえて検査すると見つかってしまう。
ただ、今日これからお話しようと思うのは、コロナワクチン接種後のターボ癌のことです。これは例外というか、かなりタチが悪くて、症状の自己主張が強くて、嫌でも見つけてしまう。
80代女性。コロナワクチン3回目接種した1か月後に、下腹部の腫瘤を自覚した。婦人科受診したところ、卵巣癌の診断。当院には2022年5月に受診。
どうすればいいか?まず、食事を含む生活習慣指導(これは癌患者に限らず誰にでもやります)。次に、当然ゲルマニウム。チャーガ、フルボ酸、ブラックシードオイルも勧めたい。最近農水省が急に「ビワやアンズの種は危険だ」と言い出したけど、当然癌に効く。種ということで言うと、ゴーヤの種も抗癌作用がある。さらに、高濃度ビタミンC点滴、ゲルマニウム点滴も併用するといい。
翌月に再診予定だったところ、ある日ご家族から電話があった。「昨日亡くなりました」と。
高齢者の癌というのは、進行が穏やかなのが一般的です。というか、癌以外の原因で死亡した高齢者を解剖すると、女性なら乳癌、男性なら前立腺癌とかが見つかるものです。しかしそれは、ただ、癌があるだけ。何ら悪さをしない。自覚症状も皆無。高齢者の体にはこういう癌がひとつふたつあって当たり前なんです。高齢者の癌というのは、見つけてはいけない癌の典型です。寝た子を起こしちゃいけない。放っておくのが一番です。
しかしコロナワクチン接種後の癌は違う。「じゃ、また来月に見せてください」などと悠長なことを言っていると急速に進行して死に至る。
僕もこの進行の速さには手を焼いていた。しかしコロナ後遺症研究会に所属する漢方医(高知県在住の木田先生)の臨床例が参考になった。
3回目接種の3か月後にいきなり末期癌の宣告を受けた。原発巣の食道癌は胃壁を突き破るぐらいに巨大だった。医者は宣言した。「あらゆる手を尽くしても、持ってせいぜい1年程度だろう」と。
木田先生のところを受診した6月28日、患者は顔面蒼白で歩行さえフラフラとおぼつかなかった。先生の診たてと処方は以下のようである。
処方が著効して、2回目の診察(7月5日)以降、次第に体調が上向いていく。以下、先生の記録。
漢方の素養がない僕にはカルテも読めないくらいだけど、診察を重ねるごとに、倦怠感が消失し、心窩部痛が改善し、手足のしびれがなくなり、ついにPETで腫瘍の消失が確認される。そういう経過はよくわかる。
この症例について、木田先生は以下のように考察している。
「抗癌剤は強力な毒薬であるため、中医的には強力な瀉法であり精を損傷すると考えられている。毒性はオプジーボより白金製剤のほうが強い。
経過途中(9月5日の抗癌剤点滴4回目)に白金製剤の投与量が150㎎から100mgに減量されたのは適切である(そもそも初めから100mgにしておいたほうがよかったと思われるが)。精を損傷すると結局癌の増殖を促してしまう。そのため、初診から補法を主とし、精を守るようにした。瀉法も加えたのは以下の理由による。
中医的に癌を概説すると、邪実としては気阻(気滞)、湿聚、痰結、血瘀、郁熱などが互いに結合したものである。正気(元気)や精の虚がその基盤となっているとされている。私の考えでは、癌毒とでもいうべき毒物(発癌物質)
も原因として関わっていることが非常に多い。
そこで、癌という邪実を減らすために元気を損傷しない範囲で活血化瘀、消積、清熱解毒などの瀉法を使った。理気活血化瘀は、抗癌剤とオプジーボが血液に乗って癌組織の末端まで到達するために、その毒性を解くためにも必要だと考えて使っている。
癌が消退したことについて、中医治療が役立ったことは確実だと考えるが、その証明はできない。今後抗癌剤をもっと減らすか中止することが好ましいと考えるが、そうはならないだろう」
やはり、詳しい内容は全然理解できないけど、何かすごそうだし、効きそうだということはよく分かりました(←バカそうですいません笑)
木田先生は漢方を学ぶために中国に留学し、中国語がペラペラになるほど向こうで研鑽を積んだ。中医学にこれほど強い日本人医師は他になかなかいないだろう。
上記の症例について、主治医(大学病院の医師)はステージⅣの末期癌が消えたのを見て腰を抜かした。「まさか抗癌剤治療ががこれほど著効するとは!」同時併用で漢方をしていることを知っているが、西洋医学を信奉する者の傲慢で、まさか漢方の効果だとは思わない。『コロナワクチン接種後の末期癌に対してオプジーボとシスプラチンが著効した一例』などと論文を書く算段をしているかもしれない。漢方の服用については言及せずに。
木田先生はこんなふうに言っている。「普通の癌の患者だとこういう処方では救命できないことが多い。ワクチンで免疫抑制になりターボ癌になった人は、本人の体質の問題というよりワクチンが原因だから、ワクチンの問題自体が消えたら案外簡単に治るのではないか?まだ1例だから確かなことは言えないけれど」
そう、ターボ癌についてはn=1だけれども、しかし木田先生は一般のワクチン後遺症患者もすでに多く診ていて、先生独自の漢方処方(『コロナワクチン除去方』)の効果を確認している。
コロナワクチン除去方を服用した50例について、1人だけは「効果は分からない」と答えたけれども、他の全員が「楽になった」と答えたという(2023年1月25日コロナワクチン後遺症研究会のプレゼンにて)。
ブレインフォグ(63歳女性)、胸痛(49歳女性)の症例について、コロナワクチン除去方がどのように効いたのか、木田先生がまとめている。
コロナワクチン除去方は、具体的にどのような配合なのか?木田先生は全然秘密にしていない。
括楼実 2g、丹参 2g、莪朮 1g、鶏血藤 1.4g、全蝎 0.4g
これら計6.8gが1日分で、これを朝夕2回に分けて水またはお湯で服用します。
こんな具合に粉末になっていて、これで1週間分です。
ちなみに当院でも扱っていて、ワクチン後遺症の人に処方しています。
全蝎というのは、サソリのことです。
サソリといえば、生きたまま口の中に入れる電撃ネットワークの人がまず最初に頭に浮かぶんだけど(笑)、サソリを漢方の生薬としてであれ、体内に摂取したことがある人は多くないと思う。
もともと、コロナワクチン除去方は地竜(ミミズ)を使う予定だったけど、ふにゃふにゃして粉にしにくいとかいくつかの理由からサソリに変えたそうです。
サソリは1kg15万円もする高価な生薬だけど、木田先生および取り扱い薬局さんの努力で、コロナワクチン除去方のお値段は相当抑えています。
個人的には、抗癌剤は絶対に使いたくないと考えている。木田先生も言うように「抗癌剤は強い毒であるため、精を損傷し、かえって癌の増殖を促す」とのことだから、使いすぎてはいけないだろうけど、コロナワクチンという毒を迎え撃つためには、抗癌剤という毒を少量使うことはやむを得ないということか。
しかし、上記の症例では最初に抗癌剤治療を始めたけれども、最初にコロナワクチン除去方を使っていたらどうだっただろう、案外それで治ったのではないか、という可能性もまだ捨てたくないんですね。
2023.2.3
40代女性。2022年10月当院初診。
「2021年9月にファイザーの1回目を打ちました。副反応としては、接種部位がちょっと痛いとか、心臓のチクチクする痛み、あと抜け毛が増えました。10月に2回目を受けて、大変なことになりました。接種会場から帰宅する車中で、吐き気、めまい、息苦しさが出て、家に帰ってからも食事が作れません。横になって休みましたが、みぞおちあたりに針で刺すような痛みがあって、その夜は眠れなかった。その後、下痢が続いたり、人との会話に集中できなくなったり。あと、頭痛っていうか、目の奥に激痛がして、目が本当に飛び出るんじゃないかというぐらい痛かった。さらに、手足が痛み始めました。より正確には、血管が痛い感じです。実際、こんなふうに血管が浮き出ています。
普通っぽく見えるかもしれないけど、私、もともとはこんなふうではありません。接種後明らかに腕の血管がぼこぼこ浮き出てきました。あと、たとえば採血をしても血が全然出なくなりました。以前なら、採血とかで注射針を刺すと、そこを脱脂綿でしばらく押さえてないと出血したのですが、今は押さえる必要もないぐらいに血が出ません。歯医者で定期的に歯石の掃除をしてもらっているのですが、以前なら歯茎から普通に血が出ていたところ、先日行ったときには、粒状の血のカタマリみたいなのが出ました。水玉みたいな丸い血がいくつか出る。出血の仕方がおかしいんです。血液がドロドロなんじゃないかと思います。
11月くらいから口内炎が多発していて、食事するにも差し支えます。車酔いのようなめまいとか、耳の聞こえにくさがずっと続いています。
もともとは持病ひとつない健康体でした。でも今は、満身創痍という感じで、いろんな症状に悩まされています。でも今日一番相談したいのは、記憶力の低下のことです。
2022年4月頃から、直前に何をしていたのか、思い出すことができなくなってきました。たとえば、お湯を沸かしているとして、2階に洗濯物を取りに行く。1階に戻ると、お湯を沸かしていたことを忘れている。調べものをしようとしてPCを起動したら、何を調べたいのか忘れている。調味料を取ろうと思って冷蔵庫を開けたら、なぜ冷蔵庫を開けたのか忘れている。風呂に入って、最初に頭を洗ったのに、湯船に入ると、頭を洗ったことを忘れている。子供と一緒に入っているので、子供が『さっき洗ってたよ』と教えてくれるのですが。料理のときに、同時並行で卵焼きを作って、あとで一緒に盛り合わせるのですが、別の場所に置いていて、作ったこと自体忘れている。
こんな具合に、ついさっきまでしていたことを忘れています。この半年で症状がどんどんひどくなっています」
この症例には、コロナワクチンの毒性の何たるかがよく出ている。血管痛はスパイクタンパクが暴れ回って血管内壁にダメージを与えたことによるものだろう。目の奥の激痛などと聞けば、僕のほうで緊張する。「スパイクタンパクが脳に回っちゃったんだな」と。脳の深いところ、視床で炎症が起こっているとなれば厄介だ。スパイクタンパクが脳に侵入する(血液脳関門を通過する)ことにはエビデンスがある。
記憶力低下、特に短期記憶の障害があるということは、海馬への影響が考えられる。スパイクタンパク、あるいはプリオンタンパクなどの異常タンパクが海馬に蓄積して炎症を起こし、そのせいで短期記憶ができなくなっているのかもしれない。
記憶力低下だけではなく、歩行困難など運動機能の低下も見られるようなら、クロイツフェルトヤコブ病を疑うところだが、上記の患者では幸い歩行の異常は見られなかった。
この症例で注目すべきは二つある。症状の慢性化と新たな症状の出現です。接種から1年以上経つのに、めまい、動悸、耳鳴りなどの症状が持続している。接種後すぐに起こった症状が延々治らないまま固定化している。さらに、記憶力の低下という別の症状まで現れた。これがこのワクチンの怖さだと思う。「ワクチン打ったけど何の副作用もなかったよ」という人も、全然安心できない。接種から1年以上経って症状が出る時間差爆弾だということを、接種済みの人は認識しておいたほうがいい。
さて、治療はどうするか?
毒による悪影響なのだから、”毒出し”が基本である。このワクチン毒を、何とかして体から追い出してやること。これを念頭において、問診を進めていく。食事はどんな感じ?
「甘いものは好きで、子供と一緒にお菓子を食べています。パン?食べますよ。あんこを上に塗って毎日食べてます。麺はラーメンはあまり食べないけど、うどんはしょっちゅう。乳製品はダノン・ビオとかヨーグルトは食べています。R1とか飲むヨーグルトもおなかにいいかなと」
いや、そういうのやめとこう。ただでさえ体の中で炎症が荒れ狂ってるのに、わざわざ腸で炎症を起こすようなものを食べちゃいけない。ヨーグルト食べるぐらいなら、納豆と味噌汁を食べたほうがいい。ところで運動習慣は?
「いや、全然。家事で体を動かす程度です。汗はまったくかかない。汗が出にくいのは昔からですね。夏でも汗をかかないし手足が冷たいです」
汗をかくのは超重要。代謝を高めてデトックス力を高めたい。汗をかく手段として、運動、サウナ、岩盤浴、陶板浴、何でもいいけど、個人的には酵素風呂を推している。過去にも何度か酵素風呂のことを紹介した。
https://clnakamura.com/blog/5917/
https://clnakamura.com/blog/6319/
まずは食事の改善。次に生活習慣の改善。最後に、必要に応じてサプリ。この順番が大事。「病気をサプリで治す」って発想はまずいよ。結局薬がサプリに置き換わっただけのことだから。
さて、サプリを出すなら、まずは何をおいてもアサイゲルマニウム。
患者の体内ではスパイクタンパクによる炎症が起こっている。具体的には、スパイクタンパクに対して抗スパイク抗体が作られ、これがM2型マクロファージ(創傷治癒、抗炎症に働くマクロファージ)を抑制してしまう。
アサイゲルマニウムはマクロファージのM1/M2のバランスをとる作用がある。M1/M2の分化については以前の記事で触れました。
https://note.com/nakamuraclinic/n/n058b07fd708c
ちなみに、ゲルマによってM1型に分化したマクロファージが癌細胞を貪食することは、以下のように動画で確認されている。
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あと、体のなかでフリーラジカルの嵐が吹き荒れているはずだから、ぜひチャーガを飲むといい。抗酸化力において、チャーガと並ぶものはない。
とりあえず、ゲルマとチャーガで様子を見てもいいと思ったけど、この方、遠方から来られていたから、ついでにイベルメクチンも勧めた。
本当は、細かいフォローができるなら、たとえばゲルマニウムだけを飲んでみて、2週間ごとに体調の変化をお聞きして、その結果次第でチャーガを追加したりイベルメクチンを検討したり、という具合にやりたいところだけど、当院、予約が混みあっているので、そういう微調整ができない。他県から来られる手間もあるだろうから、一度に複数のサプリを出して経過観察せざるを得ないという事情がある。これは正直、研究者的な目線で言えば不満足なんです。何が効いて何が効かなかったのか、細かく把握できないから。でも、臨床家のスタイルとしては絶対こうでなくてはいけない。臨床家にとっては患者の治癒こそが最優先課題だから。次回診察時に患者が「いろんなサプリ飲んだせいで何が効いたか分からんけど体調的にはいい感じです」と言えば、それで成功です。臨床は結果を出してなんぼ、の世界なんです。
もちろん、デタラメにいろんなサプリを勧めているわけじゃないよ。特にゲルマとチャーガは、相加作用ではなくて、相乗作用があると思っている。1+1が3にも4にもなるのではないかと。
12月再診。
「動悸とか胸のつまる感じが落ち着きました。ゲルマニウム、チャーガ、イベルメクチン。どれが効いたか分からないけど、症状は前よりマシです。睡眠の質が上がりました。
近所に酵素風呂があるので、週3回通っています。最初はただ熱いだけで汗が出なかったのですが、4回目に行ったときから汗が出るようになりました。
パンと砂糖をやめました。日中の変なだるさがマシになって、あくびが減りました。頭がすっきりしている時間帯が増えてきました。前はもっと、眠くてぼーっとしてたけど。
物忘れは前よりかなりマシですが、まだあります。たとえば今日ここに来るときに、電車を乗り間違えました。そういうちょっとしたミスはまだあります」
いい感じやね。でも、もっとよくなりたいということだから、たとえばベントナイトはどう?ゼオライトでもいいけど。
あと、硫黄泉がいいって話がある。別の患者から教えてもらったんだけど、
これ、すごいよ。家の風呂が本当に硫黄泉になる。体がマジで硫黄くさくなる(笑)でも体があたたまる。よかったら試してみるといいよ。
1月再診。
「酵素風呂に通い出して2か月経ちましたが、体調はいいです。熟睡できて、体が軽いです。記憶力はずいぶん回復しました。一番ひどいときの症状を10だとすると、今は3ぐらい。仕事を始めました。それぐらいに回復したんです。
ゲルマニウム、チャーガ、ベントナイト。どれも効いていると思います。でも何が一番効いたかというと、酵素風呂かな。こんなに体が軽いのは人生で初めてです。ある意味、接種前よりも体調いいぐらいです。
今の課題としては、また記憶力が本調子ではないこと。あと、手の血管がぼこぼこ浮き出ているのはまだあります。血液のドロドロは前よりマシですが、やっぱり血が出にくいです。まだまだ改善の余地があると思います」
もっとよくなりたいということなら、二酸化塩素を試してもいいかもね。最近僕も飲んでるけど、悪い体感はないよ。3000ppmの二酸化塩素1mlを水100mlで薄めて飲む。症状のひどい人はこれを1日複数回飲むけど、ご自身の場合は相当改善してるから、1回か2回でいいんじゃない?
西洋医学的な診断でいうと、この患者は、ワクチン接種後に発症した若年性アルツハイマー病ということになる。そして西洋医学的には、アルツハイマー病は治らない(ことになっている)。しかし上記のように、食事を含む生活改善指導、デトックス、サプリなどで大幅に改善した。
「もう一生治らない」と絶望することはない。毒のせいで症状が出ているのなら、毒が出て行けば症状も消える。奇跡でも何でもなくて、ごく単純な話だよね。
最後に告知です。
有機ゲルマニウム研究会を立ち上げることになりました。対象は医師、歯科医師、獣医師です。
興味のある方は登録してください。費用などは無料です。
https://organogermanium.com/contact?fbclid=IwAR29kD4_m_I2M0AZklHw5FkR0kSiGFEcEq1uL1fY0dIY5ISfEg_K9cqFMUk
2月12日神奈川県川崎市で講演をすることになりました。
お近くにお住まいで興味のある方は、ご参加ください。
2023.1.24
「いつも有益な情報を届けていただき、ありがとうございます。おもしろい内容ばかりで、更新を楽しみに待ちながら拝読しています。
このたびは御礼が言いたくてメッセージしました。突然申し訳ありません。
私事で恐縮ですが、我が家のミニチュアダックスが今年1月で21歳になりました。オーちゃんという男の子です。大切で愛おしく、我が子同然です。この子にはいつまでも元気で長生きして欲しいと思っています。
オーちゃんは10年ほど前に肝臓の数値が悪くなり、いろいろな検査を受けた結果、クッシング症候群と診断されました。
すでに食事にはそれなりにこだわっていて、人間でも食べられる自然派素材のドライフードをあげていましたが、これをやめてすべて手作りに変えました。野菜、肉、魚などを煮込み、そこに亜麻仁油、ミネラルエキス、腸内細菌(エンテロコッカス菌)の粉をかけて与えていました(当時はゲルマニウム、CBDオイル、にがり、ぬちまーすを知りませんでした)。
手作り食がよかったのか、それとも自然豊かな郊外に引っ越したことがよかったのか、クッシング症候群の症状は安定しました。
発病時、獣医に「なるべく薬を飲ませたくない」と伝えたところ、ごく少ない投薬量にしてくださいました。
元気に過ごしていたのですが、1年半ほど前にてんかんを起こすようになりました。4,5歳くらいのときにも時々てんかんがありましたが、検査しても原因不明と言われました。その後発作は長らく治まっていたのですが、再発した格好です。
年を取るにつれて白内障が悪化し見えづらく、日陰から日なたに移動したりまぶしさを感じて驚いたときに、てんかん発作が出るようになってしまいました。
てんかんの症状があまりにひどいので獣医に連れて行ったところ、抗てんかん薬を処方されました。しかしその薬を飲むと後ろ足が立たなくなってしまいました。びっくりして薬をやめると数日でまた立てるようになりました(薬の恐ろしさを改めて感じました)。
それからは食事にさらに気をつけて過ごしていましたが、それでもときどきてんかんを起こしていました。てんかんを起こすとしばらく足が立たなくなり、しばらくしてまた立ち上がれるようになり、の繰り返しでしたが、2022年夏に発作が起こってからは、足の不調が改善しないことがありました。もともと外に出て歩くのが大好きな子なので、このまま足腰が弱ったらと思うと気が気でなく、様々な情報を探しました。そんななかで中村先生のブログを見て、アサイゲルマニウムとCBDオイルを飲ませることにしました。
https://note.com/nakamuraclinic/n/ne003ddc3d8ca
飲み始めた日から、奇跡が起こりました。オーちゃんの調子がみるみるよくなりました。足腰がすくっと立ち、また元気に走り回るようになったんです。てんかんに関しては、ゲルマとCBDオイルを飲みだしてからも1、2か月は発作を起こしていましたが、発作の頻度が明らかに減ったし、発作後に元気が戻るまでに半日~1日かかっていたのが30分ほどで元気に戻るようになりました。
ぐんぐん体調が安定してきて、つい先日軽い発作を起こして以後、てんかんは起きていません。
アサイゲルマニウムとCBDオイルのすごさを実感しました。
発作が始まった時期からして、シェディングの影響も考えられたので、今は家に接種済みの人が訪れた日には、ごはんやマヌカハニーに竹炭を混ぜて食べさせています。
もともと食いしん坊ですが、それは年齢を重ねても衰えることなく、朝晩のごはんの時間にはワンワン吠えて要求します。その際に部屋中を駆け回るのですが、去年の夏頃は足腰が弱って走れませんでした。しかし今は毎日しっかりと自分で立ち上がり、また走れるようになりました。21歳の老犬にして走るんですよ!ボケることもなくしっかりしています。毛艶もよく、年齢より若く見えます。21歳だというとみなさん決まって驚かれます。
今は体調を見ながら食事内容を変えたりと工夫を凝らしています。
オーガニックの鶏の手羽を圧力鍋で骨が手で砕けるくらいまで煮て、それを細かく砕いたものに、キャベツ、季節の野菜、ごはん、チャーガ粉末、ぬちまーす、にがりを加えて煮込みます。
そのごはんに、亜麻仁油、CBDオイル、アサイゲルマニウム(1錠)をトッピングしています。
また、状況に応じて、生の鹿肉(先生がブログで紹介していました)、竹炭(シェディング対策)、ミルクシスル、キャッツクロー、フェルラ酸、ビワ種粉末なども食べさせます。
https://note.com/nakamuraclinic/n/nc62cb86fb940
飲み水は、温泉水99という水ににがりを3滴ほどと乳酸菌、ビタミンCもときどき入れます。
日々の食事がどれほど大切か、この子を通じて学んでいます。
また、アサイゲルマニウムを飲ませ始めて今で半年ほどですが、このすごさを目の当たりにして、私の両親もアサイゲルマニウムを飲み始めました。犬の回復ぶりを見て「これはすごい」と感心して、飼い主も飲み始める。これってすごくないですか?(笑)
オーちゃんが弱ってしまったときには心配でたまりませんでしたが、アサイゲルマニウムとCBDオイルに出会えたことで元気を取り戻すことができました。これがなかったらどうなっていたかと思うと気が気でありません。
先生のおかげです。そしてアサイゲルマニウムを作ってくださっている方たちのおかげです。
とにかくこのブログを通じてためになる情報を教えて下さった先生に御礼が言いたかったんです。
それ以外にも、先生のおかげで我が家は弟以外誰もワクチンを打っていません。ワクチンを打つつもりでいた両親に、「せめてこの講演を聞いてからワクチンを打って」と2021年7月に名古屋で開かれた先生の講演会に行ってもらいました。この講演を聞いて、両親はワクチンを打たないことを決意しました。小さな田舎町に住む両親が打たない選択をしたことは、ものすごいことなんです。先生のブログは本当に多くの人を救っていると思いますよ」
ゲルマニウムとCBDオイルの著効した例として、また食事の重要性を雄弁に物語る事例として、本人の許可を得てメッセージを掲載させてもらいました。
オーちゃん、という名前は他人の感じがしない。実はうちの犬(ロン)の名前を考えるにあたって、「オーちゃん」は候補に挙がっていた。「オーソモレキュラー栄養療法してるから、オーちゃんでどう?」ということで、オーちゃんになっていても全然不思議じゃなかった。
実際には、長男は「ロン」、次男は「ツモ」となった。「その次に長女が来たら、あがりっていうのはどう?」というと嫁にぶん殴られました(笑)
21年も一緒にいて、うらやましい。
うちの2匹はゴールデンレトリーバーです。ゴールデンの平均寿命は10~12歳。20歳まで生きたとすればギネスブック級の長寿です。
ロンは3歳。10年の人生だとして、すでに3分の1が過ぎた。まだ若いと言えば若いけど、以前ほどわちゃわちゃしなくなって無駄な動きがなくなってきたし、鼻の周りが白くなってきた。これからもっと動きが鈍くなってきて、顔がどんどん白くなっていく。そうやって老いていって、あと7年ほどでどこかに消えていくのかと思うと、悲しくなる。そんなとき、ぎゅっとロンを抱いて、体の実在とぬくもりを確かめる。「よし、生きとるな」と。ロンツモと過ごす「今」は、きっと貴重で特別な時間なんだ。20年後、30年後、僕がもっと年を取り、自分の人生の終わりを意識し始めた頃なんかに、先にお空の上にいるロンツモとの記憶を思い出すんじゃないかな。その記憶は、何より僕の胸をあたためてくれるだろうと思う。
とはいえ、まだまだいたずら好きで、僕の靴下を噛み砕いて一瞬のうちにボロ布にしてしまったりする。そのたびに「こら!」と怒鳴りつけるわけです。
感傷的にさせたりキレさせたり、こんなに楽しい生き物は他にいません(笑)
2023.1.12
日本将棋連盟が「あの口当てでウイルス感染症を予防できる」と考えているとしたら、残念です。
僕は、棋士という人種はもっと頭のいい人だと思っていました。あまりガッカリさせないでください。
マスクを外したことで勝負が決する。こんなことがあってはいけない。
当然、ルール自体が間違っています。
連盟は保守的で、世間の空気を「読んでいる」。その上で、「棋士にもマスクを着けさせといたら無難だろう」ぐらいの感覚でいると思う。
本当は、棋士全員が一丸となって「デタラメを強要するな」と連盟上層部に声をあげないといけない。
去年佐藤九段の一件があった時点で、何らかの動きがあってしかるべきだった。「こんな紙切れで感染症が防げるかよ。人をバカにするのもいい加減にしろ!」棋士全員が連盟に対してストライキをすれば、こんなルールはすぐにでも撤回されたはずだ。
僕は棋士はアスリートだと思っている。対局中、棋士の頭脳はフル回転している。体はほとんど動かさないものの、アスリート並みの酸素を必要とするに違いない。一方、マスクの着用によりSpO2(血中酸素濃度)が低下するという事実がある。棋士として高いパフォーマンスを発揮するうえで、マスクは害毒以外の何ものでもない。そんなマスク強要を唯々諾々と受け入れている棋士ばかりだということが、将棋ファンの僕としては残念です。
さらに、将棋のファンとして言わせてもらうなら、棋士が互いに顔を隠して対局している姿というのは、興ざめです。たとえばテレビ中継されるNHK杯とかで、ファンは盤上の駒の動きだけを見ているのではありません。対局する棋士の表情とか、ここぞという一手を指すときの手の力強さ、あるいは手の震え。そういう所作ににじみ出るドラマを見ています。
しかし棋士同士が互いに顔を隠し合った将棋では、ドラマとしてのおもしろさは皆無です。駒の動きだけ見るのなら、棋譜があれば事足ります。というか、将棋ソフトの進歩した今、人間の棋士が存在する最大の意味は、ファンにドラマを見せることじゃないかな。これだけはまだAIも代替できない。
マスクを外して勝負師の顔を見せて下さい。そして、僕ら将棋ファンをもっとワクワクさせてください。
https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2020/06/06/kiji/20200605s000413F2527000c.html
2020年6月の記事。藤井聡太七段(当時)が対局中にマスクを外したことが話題になった。まだ当時はコロナが始まったばかりで、コロナがこれほど長期化するとは誰も予想していなかった。マスクについても、今ほど世間がうるさくなかった時期だ。以下、記事にこのようにある。
「藤井―永瀬拓矢2冠(27)戦も夕刻までは両者マスク姿だったが午後5時18分、藤井は勝負手を放った直後にマスクを取り去った。
対する永瀬はマスクのゴムを片方外して水分を取る行為を何度も繰り返したが、こちらも意を決したようにマスクを取り、以降の対局に集中。」
「感染症が専門の中原英臣氏は「対局で大きな声を出すわけでもない、つばを飛ばすわけでもない、たくさんの観客がいるわけでもない」と指摘。「棋士は相当頭を使いエネルギーを消費している。脳に酸素が必要。マスクを着けていては不利」と理解を示す。
勝又七段も「夏場はマスクなしの対局で構わないのでは。スポーツ選手のように体力を使っているのですから」と力説。日本将棋連盟は「マスク着用は推奨ですので棋士の判断で外してもらって構わない」とした。5番勝負でもマスクをかなぐり捨てての熱戦が期待できそうだ」
コロナ禍当初は連盟もまともだったんですね。
将棋は日本国内で閉じている文化だけど、国際棋戦がある囲碁では、日本の異常性が浮き彫りになる。
仲邑菫棋士は律儀に日本棋院のルールを守って、マスクを着用しているが、韓国の対戦相手は当然マスクなんてしない。酸素不足に陥る日本だけが圧倒的に不利になる。結局仲邑さん、やはりこの対局に負けてしまった。
将棋のマーケットが日本だけなのが残念だ。将棋に国際棋戦があって、マスク着用を続ける日本人棋士が負ける状況が続けば、日本の異常性が注目されるいいきっかけになる。日本の土着ルールがいかに国際的にバカげているか、多くの人が知ればいい。棋士が声をあげられないなら、代わりにファンが声をあげるしかない。
コロナが始まって以後、講演やブログなどでマスクの無意味さや危険性を伝えてきたけれど、僕は一応医者なので、医学的観点からマスクの問題点を指摘していた。
しかし、この本の著者は京大でサルの研究をしている人だ。サルを研究することで、ヒトの何たるかが見えてくる。
たとえば、サル真似という言葉があるけれども、実はサルはあまりサル真似をしない。サル真似、つまり、「相手の行為を忠実に模倣すること」が最も得意なのは、サルよりも人間なんだ。サル真似こそ、ヒトの高度な文化を支えてきた基盤だった。
目の前の人がニコリと笑ったり、悲しんだり、怒ったりする。乳児は生後数か月でそうした喜怒哀楽の表情を区別できるようになるが、いまだこの段階では人の心を「理解」はしていない。さらに、真似をするようになることで初めて、表情の意味を体得していく。
しかしコロナ禍になり、マスクで顔を隠したコミュニケーションが標準になってしまった。現在3歳の子供は、家族以外の他者とのコミュニケーションの際、顔をほとんど見ていない。相手が笑っているのか怒っているのか、分からない。こういう子供たちが将来どのような大人になっていくのか、現在、我々は巨大な実験をしている。
そういうことがこの本に書いてあって、恐ろしかった。それはワクチンとはまた別の恐ろしさだ。
世界はマスクをやめた。日本だけが、この人体実験を継続している。一体この国はどうなっていくのだろう。
僕らは無数の他人の顔を見て、会話して、人間の表情と感情の関係性とか、顔の美しさとか醜さとか、いろんなものを学んでいくわけだけど、そういう学びをせずに成長した子供は、たとえばどのような恋愛をするのか。
マスク越しにキス、という新しい性的嗜好を身に着けたりして、案外この異常な社会にも適応していく能力があるかもしれない。
この記事を見て思い出したのが3年前の記事。
「お互いに向かい合ってする正常位では、コロナ感染の確率が上がってしまう。だから、バックとか騎乗位でやるように」と英国の専門家が提案している。大真面目に。
もういっそ、人類は滅びたほうがええんちゃうかな(笑)
最後に告知です。
現在、最新号の『veggy(ベジー)』(vol. 86)に中村宣司さんと僕のダブル中村対談が載っています。
実は、もうすぐ僕の本が出ます。『奇跡のゲルマニウム』(仮題)という、ゲルマニウムについての僕の経験をまとめた本です。
今回の対談はその本が出版されることを受けてのものです。
ゲルマニウムに関心のある方はぜひ読んでみてください。