2020年7月

2020年7月

新型コロナと有機ゲルマニウム

2020.7.31

症例】(プライバシー保護のため詳細は変えてある)
40代女性
【主訴】
今年1月から続く諸症状(筋肉痛、血管痛、手のしびれ、微熱(37度前半)、空咳、足のあざ)を主訴に、6月上旬当院受診(オンライン受診)。
【現病歴】
二人の子供(8歳と5歳)と同居しているが、子供にもほぼ同様の症状がある。
1月に子供二人にインフルエンザ様症状(38度台の発熱、筋肉痛、関節痛)と味覚障害が出現し、その数日後に本人にも同様の症状が出現した。近医受診し、薬をもらった(詳細不明)。
発熱は数日で下がったが、関節痛や味覚障害は治らない。さらに、足に血管が浮き出てきて痛み始めた。同時期に足のあちこちにあざが出現した(どこにもぶつけていない)。
ネットで調べたところ、自分と同じ症状に悩む人が他にもたくさんいることを知った。「新型コロナ感染症の典型的な経過ではないかもしれないが、新型コロナは変異を繰り返すため、それに応じて症状にも多様性があるのではないか」と考えた。
SNSでつながった人々からサプリ(ビタミンC、D、亜鉛など)やよもぎが有効と聞いて試したところ、症状は多少改善した。しかし微熱や筋肉痛、血管痛は、1月の発症から5か月経ってもまだ残存している。「新型コロナウイルスにはHIVの遺伝子が組み込まれていると聞いた。免疫がダメになっているせいで、治りきらないのではないか」と不安を感じ、症状改善の助言を求めて当院受診。

さて、どうしたものか。
食生活が乱れているなら食事改善を指導するところだけど、もともと健康への意識が高くて、普段の食事にも気を遣っている人だった。野菜は基本的にすべて有機。農薬や添加物は極力避けている。お菓子や小麦、乳製品はほとんど摂らない。
ひょっとしたら、と思って「最近ケータイ電話の基地局が近所にできたとか、電波状況に変化はなかったですか」と聞いてみたが、「特にそういう変化はないと思います」。電磁波とインフルエンザ様症状の関係を疑ったが、空振り。
子供に血管炎、筋肉痛、あざ、と来れば、紫斑病、IgA関連疾患、川崎病あたりが疑わしい。腹痛、むくみ、舌の症状の有無を聞いたが、いずれも所見なし。これらの所見がないからといって、紫斑病は必ずしも除外できないが、仮に紫斑病だとしても、標準治療ではステロイド投与するぐらいしか方法がない。「できるだけドラッグフリーで行きたい」という要望には、僕としてもぜひ応えたい。

一体何の病気なのか、診断はつかなくても、ひとつ間違いない事実としては「この患者(および二人の子供)の体内では炎症が起こっている」ということである。筋肉が痛む、血管が痛む、というのは炎症以外の何物でもない。
となれば、治療は抗炎症作用のある物質の投与である。標準治療でステロイドやアセトアミノフェンが用いられるのも抗炎症効果を期待してのことだが、これらの薬には副作用があるのが悩ましい。
そこで、ビタミンの出番である。抗炎症のビタミンといえば”エース”(ACE)、D、Kあたりを使えばいい。すでにC(1日3000㎎)を飲んでいるというが、3000㎎では全然少ない。もっと増やしていい。たとえば10gでも20gでもいい。キャスカート博士によると、ビタミンCの適正摂取量は「(大量摂取によって)下痢をする、その手前の量」である。体内で炎症が起こっている人では、ビタミンCに対する腸の耐性用量が上がっているものだから、この人の場合、10g程度で下痢を起こすことはまずないだろう。

さらに、抗炎症といえば、有機ゲルマニウムを忘れてはいけない。
以前のブログで有機ゲルマニウムによる抗インフルエンザ作用について書いたが、コロナはインフルと同じRNAウイルスである。コロナに対して一定の効果があっても不思議ではない。
味覚障害に対して、有機ゲルマニウムで改善したという報告がある。有機ゲルマニウムを投与したマウスの細胞ではzinc finger proteinの発現量が増加する。つまり、有機ゲルマニウムには、亜鉛の利用効率を高める作用がある。
コロナやインフルエンザなどのウイルス感染症では味覚障害の報告が多いが、この点、いかにも有機ゲルマニウムが奏功しそうだ。
まずは効果を実感してもらうために、ある程度のまとまった量の投与が必要だと考え、有機ゲルマニウム1日500㎎の摂取を勧めた。

次回(7月)受診時。
「劇的に効きました。今ゲルマニウムを飲み始めて18日目ですが、筋肉痛と手のしびれは完全に消えました。血管はまだ浮き出ていますが、血管痛もだいぶよくなりました。以前の痛みを10だとすると、今は2ぐらいです。
ビタミンやよもぎも続けていますが、個人的な体感としては、ゲルマニウムが一番効いたと思います。
SNS上でつながりのある人に、ゲルマニウムを勧めてあげようと思うんですが、いいですか?同じ症状を持つ”病気仲間”から私だけ一抜けしちゃった格好で、何だか悪くて。みんなにもよくなってもらいたいって思うので」

よかった。
この人がコロナだったのかどうか、わからない。それに、ゲルマニウムが効いたのかビタミンCが効いたのかよもぎが効いたのか、必ずしもはっきりしない。ただ臨床医の僕にとっては、患者の治癒こそが一番のプライオリティだから、症状が改善してよかった。

個人的には有機ゲルマニウムが効いた印象を持っている。
浅井ゲルマニウム研究所の中村宜司取締役から、最近こんな話を聞いた。
「パキスタン人(50代男性)が新型コロナに罹患し、瀕死の状態でした。肺の7割がコンソリデーション(浸潤影)を来たしている。医者はもうお手上げで、できることはステロイドの投与くらい。でも本人は西洋医学に不信感を持っていて、そんな薬はいらないと拒否。幸いこの人、弊社と付き合いがあって、ゲルマニウムの知識がありましたから、最後の希望をかけて、ゲルマニウムを飲みました。かなり多め、1日1000㎎を飲み続けたところ、奇跡が起きました。1週間後には何の後遺症もなく退院。主治医はあっけにとられていたと言います」

なぜ有機ゲルマニウムが効いたのか。
この説明は複数可能だと思う。有機ゲルマニウムの投与によって、
・インターフェロン産生増加→免疫向上
・zinc finger proteinの発現量が増加→免疫向上
・酸素供給量増加(Honda Fujishima effectおよび赤血球酸素運搬能増加による)→呼吸器系の負担軽減
・硫化水素(炎症物質)の抑制→抗炎症作用
といった機序で、コロナからの回復に一役買ったのだと思う。

「コロナはただの風邪」という意見がある。確かに、現時点でコロナ罹患者の生存率は99%以上である。この先、コロナウイルスが突然変異して強毒化でもしない限り、大して恐れるほどの感染症だとは思われない。しかし新型コロナ騒動に対する一連のマスコミ報道を見ていると、明らかに不安を煽っているふしがあるので、この「コロナはただの風邪」との意見には個人的に共感を覚える。
ただ臨床で、上記のようにコロナの後遺症とおぼしき症例があることもやはり事実である。こういう患者にとっては、自分の苦しみを「ただの風邪」と切って捨てられてはたまったものではないだろう。
そういう患者は、一度有機ゲルマニウムを試してみよう。有機ゲルマニウムの何より優れた点は、副作用のなさ、安全性の高さである。変に副作用のある薬に頼る前に有機ゲルマニウムを飲むことで、あなたにも”奇跡”が起こるかもしれません。

 

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