2021年12月

2021年

チャーガ講演会

2021.12.21

きのう三宮でチャーガについての講演会をやってきた。
世界一チャーガに詳しい男、油屋康さんをお招きして、話をしてもらった。油屋さんはちょうどソビエト崩壊の数か月前にソ連に留学し、そこで数年間を過ごした。つまり、旧ソ連が新生ロシアに生まれ変わるプロセスを目の当たりにした時代の生き証人でもある。チャーガの話がおもしろかったのはもちろん、ユダヤ問題についても言及されていて、非常におもしろかった。
そもそもロシア革命というのはユダヤ革命のことだったし、ソ連崩壊はロシア人とユダヤ人の民族闘争が原因だった。高校のとき、社会科の授業で世界史を勉強したけれど、ユダヤ問題についてはほとんど触れることがなかった。ユダヤ教徒のキリスト教徒に対するルサンチマンこそ世界史を背後で動かす原動力だったし、アシュケナージ系ユダヤ人がどのようにして今の金融世界を支配するに至ったか、ユダヤの歴史を学ぶことなしに何一つ理解できない。また、スファラディ系ユダヤ人について知ることは、日本人の何たるかを理解する上でも重要だろう。しかし、恐らくその重要性ゆえに、学校などでユダヤ問題が教えられることはない。結局本当に知るべき知識は僕らから遠ざけられているということだ。

本当に知るべきことが教えられていない、という意味では、チャーガの存在もそうだろう。チャーガは癌や神経難病などを含めほとんど万病に効く、と言いたいぐらいの薬用植物だが、一般的な知名度はほとんどない。
学校の授業でユダヤ問題の本質が教えられていないこともそうだが、このあたりは結局、構造の問題に帰着する。「本当のことを知られては困る」という人たちが、教育やマスメディアを牛耳っている。こういう構造がある限り、学校に何十年通っても、テレビを百年見続けても、この世界の本質を理解する情報は入って来ないだろう。
僕の主催する講演では、来てくれた参加者に、本物の知識に触れてもらいたい。ただ、講演をするとなると、スライド作りにかなりの手間がかかって、ブログの更新が滞る。日々発信したい情報は山のようにあるが、時間にも僕の体力にも限りがある。しかも最近はロンとツモの世話も忙しい。だから講演の頻度は極力減らしていきたいのだけれど(笑)

今回の講演で僕が話したのは、前半で、コロナワクチンの接種前と後で位相差顕微鏡でどのような変化が見られるかについて、後半で、チャーガの治療経験について。

最近、韓国の医者がコロナワクチンの成分を顕微鏡で調べたところ、寄生虫のような微生物が確認されたという。たとえば上記の記事にこういう微生物の画像が示されている。

僕にとっては見慣れたもので、一体何だろうと思っていたが、もともとのワクチンバイアルのなかに存在するという指摘が新鮮だった。たとえば、以下はワクチン接種後の30代男性の血液に見られたもの。

50代男性にも見られた。

ロバート・ヤング博士がこういう画像を紹介している。

同様の物体を僕も確認している。

ヤング博士によると、赤血球(白血球ではない)が異物を貪食して形態変化を起こし、ギザギザの歯車状になったものだという。
千島学説によると、すべての細胞は赤血球から生じる。そして、赤血球は腸で作られる。白血球も生殖細胞もすべて赤血球から生じるということだ。これは一般的な説(赤血球や白血球は骨髄前駆細胞から分化する。また、造血は骨で行われる)になじんだ人にとって、受け入れがたいことだろう。「核のない、つまりDNAを持たない赤血球から、核を持つ白血球ができるわけがない」「腸に造血能がある、などと学会で言えば、大恥をかくことになるだろう」と。
しかし最近、コロンビア大学の研究チームが腸で赤血球ができることを確認した。

何ら新味はない。千島喜久雄がとっくの昔、半世紀以上前に指摘していたことである。現代科学は、50年の時を経てようやく千島博士の後ろ姿をとらえ始めたようだ

ヤング博士は、ワクチン接種者の赤血球が金平糖のようなトゲトゲした形状になることを示している。

僕もこれを確認した。しかし、僕に確認できなかったことも当然ある。たとえば、以下のような寄生虫(Trypanosoma cruzi)。

血中にうごめくトリパノソーマを目にしていながら、認識できなかったのかもしれない。このあたりが顕微鏡の使い方に習熟してない僕の限界ということか。

さて、チャーガについて。ここ数年、チャーガに関する研究が年々増えている。

癌や糖尿病への有効性はもはや明らかで、研究の主眼はその作用機序の解明に置かれている。

たとえば、チャーガによってなぜ糖尿病が改善するのか?
チャーガの成分(IOPS)がAMPK(AMP活性化プロテインキナーゼ)に作用するとインスリン感受性が増加する。また、IOPSはPI3K(フォスファチジルイノシトール3キナーゼ)に作用し、インスリン分泌が促進され、血糖値が低下する。
みたいな作用機序について講演会で延々説明しても、お客さんの受けはあまりよくありません(笑)
みんなが聞きたいのは、生化学の授業ではない。チャーガを飲むことでどんな病気にどんなふうに効いたのか、その体験談が聞きたいのだ
だから今回、多くの症例を供覧した。その一部を紹介しよう。

悪性リンパ腫。
チャーガを服用して2か月で、腫瘍マーカーが改善。リンパ球割合が増えた(安保先生いわく「リンパ球は生命力そのもの」)。体感的には、寝汗が減って夜に熟睡できるようになった。

食欲不振。
臨床現場で意外に対応に苦慮するのが、「やせ、食欲不振」である。逆の主訴「肥満、食べ過ぎてしまう」のほうがまだしも対応しやすい。
しかし食欲不振に対してはチャーガが好ましい効果をもたらす。

アトピー性皮膚炎。
生後すぐからアトピー性皮膚炎で、ずっとステロイド軟膏を塗り続けてきた。結果、アトピー性皮膚炎というよりも、ステロイド皮膚炎というべき状態に陥った。やめれば悪化する。しかし、塗ったとしても、治るわけではない。ステロイドを使っている限り、根本的な治癒はあり得ない。「行くも地獄、進むも地獄」である。あるとき、脱ステロイドを決意した。しかしここからが本当の地獄だった。耐えがたい倦怠感のみならず、髪の毛がほとんど抜けた。女子中学生にとって、あまりにも酷な事態である。しかしステロイドには二度と手を出さないと決めていた。漢方、プロテイン、鉄剤など、様々な治療を試みるが、ぱっとしない。
2021年7月、チャーガを開始した。9月受診時、「古い皮膚がめくれ、下から新しいのができてきた。かゆみは明らかにマシになっている。皮膚がきれいになって、外に出ることが苦痛ではなくなった。今はおしゃれをすることが楽しい」
皮膚症状が内臓症状と決定的に違うのは、それが人生の質に直結する、ということである。胃腸が荒れていても、恋愛の妨げにはならない。しかし皮膚の荒れは、そうではない。荒れた肌は嫌でも人目につくし、何より自分自身がそういう肌の自分を愛せない。
この10代の女性はアトピーのために容姿の点で大変な苦痛を経験した。そして、皮膚症状が次第に改善していく喜びをも味わうことになった。こういう苦しみを知る人は、人に優しくなれる。今後人生がいい方向に開けていくだろう。

拡張型心筋症。
医療もののドラマなら、バチスタ手術の適応になりそうな症例。しかし手術以外にできることがある。この人には大量の利尿薬が処方されていた。主治医としては、心臓のボリューム負荷をとるために処方しているのだろうが、僕としては利尿薬は極力使いたくない。使えば使うほど、ビタミンやミネラルが流れていくからだ。おしっこを出させるなら、利尿薬よりチャーガがいい。チャーガなら、利尿薬と同じ仕事を、副作用なくできる。

強迫性障害。
当院初診は2020年5月。1年半以上当院に通っているわけで、僕としては申し訳なく思っていた。回復して通院の必要がなくなる、とならないといけない。
11月にチャーガを勧めて、12月の受診時。
「チャーガを初めて飲んだとき、頭に行った感じがした。体ではなく、頭に届いたような。今まで何を飲んでもこういうのは感じたことがない。強迫はなくなったわけではないけど、ずいぶんマシになりました。
食事量が増えて、便通がよくなった。慢性的に下痢っぽかったのが、いい感じの便が出ることが増えた。それと、眠りが深くなった。睡眠時間自体は変わらない。でも明らかに睡眠の質がよくなった。
血圧が高くなった。というか、これまで上が110とか、低いと100を切ることもあった。でも最近は安定して130くらい。このあたりが適正値なんだと思う。レイノー現象で手足が冷えることが多かったけど、最近は冷えがなくなってきた。
これまで先生に勧めてもらったサプリで、体感的に効いたと思うのは3つです。アサイゲルマニウムは関節痛と耳鳴りに効きました。あと、ささりん。血が巡る感じがします。最後、このアブチャーガです」

チャーガも打率10割ではない。効かなかったケースも紹介しよう。

「精が強すぎるせいか、胸焼けする」
「便秘になるから飲めない」
「アイハーブで買ったけど、効果を感じない」

便通が劇的によくなる人がいる一方、逆に便通が悪くなる人も確かにいる。チャーガはキノコ、つまり真菌(カビ)だから、腸内細菌との相性がある。腸相次第では、必ずしもいい作用が出るとは限らないようだ。
あと、アイハーブでいろいろ売ってるけど、安かろう悪かろう、ということが多い。アブチャーガを絶対買うべきとは言わないけど、まぁこのへんは価値観の問題ですね。

 

職親プロジェクト

2021.12.8

「社長になんてなりたくなかった。小学校のときからジョージ・ルーカスが好きで、ハリウッド映画に憧れていた。アメリカに行って映画に関係する仕事がしたいと思っていた。でも、私が家業を継がざるを得なかった。
祖父が塗装屋を開業し、父が建設業にも乗り出した。成功して、一時は年収75億の会社に成長したが、バブル不況のあおりをまともに食らった。私が社長になったときにはマイナス15億円の赤字経営だった。
8歳下に妹がいる。私と同じで、妹もハリウッド業界に憧れていた。関西外大を卒業後、渡米。『ロード・オブ・ザ・リング』の制作に携わるなど、仕事を任されるようになった。日本に戻ってきたときには、私に「お兄ちゃん、ハリウッドのなかに入るパスもらったよ」と自慢したりした。妹が私の代わりに夢を叶えてくれたようで、こんなにうれしいことはなかった。2004年の夏には同棲していた俳優と日本に来て、淀川の花火大会を私と一緒に見た。アメリカで着実にキャリアを重ねていく妹が、私の誇りだった。

その妹が2005年に殺された。付き合っていた彼氏にめった刺しにされて。ロサンゼルスにすぐに飛んだ。妹の遺体。包丁で20か所以上を刺された妹の遺体を見て、君ならどう思う?
私は「死にたい」と思った。「さぞつらいだろう。痛いだろう。俺もすぐに死んでお前に会いに行くからな」そんなふうに思った。
同行した母は半狂乱に陥った。そして本当に自殺しようとした。妹の死によって、家族が崩壊しようとしていた。
すでに犯人は逮捕されていたが、弁護士は無罪を主張した。「彼は精神科の通院歴があり、強い薬を飲んでいた。犯行時、著しい心神耗弱状態にあったため、事件のことはまったく覚えていない。記憶にない罪状に対して、罪を問うことは理にかなっていない。責任能力のない被告は無罪である」法廷ものの映画に出てきそうなセリフを実地に耳にして、体の力が抜けた。
犯人は資産家の息子だった。3億円の弁護士費用をものともせず、有力弁護士を味方につけた。O.J.シンプソンの無罪を勝ち取ったことがある弁護士だった。
このニュースはアメリカでも大きく報じられた。事件を知った知人からこういうふうに言われた。「裁判、頑張ってください。アジア人が殺されると、彼ら、やたらと裁判を長引かせようとします。裁判の継続にはお金が必要で、普通の被害者家族は途中で裁判に来れなくなります。原告不在のまま、被告側の弁護士が陪審員を説き伏せ、無罪を勝ち取る。そんな裁判はもう見たくありません。どうか戦ってください」

もちろん私も戦いたい。戦って、妹の無念を少しでも晴らしたい。しかし裁判費用を捻出しようにも、当時会社は借金のどん底だった。何度も家族で話し合った。「会社、いよいよ潰れるかもしれへんなぁ」家族全員が抱いている危機感だった。しかし結論は、こうなった。「正義は金で買われへんやん。絶対戦おう」これもやはり、家族全員の思いだった。
こちらが裁判継続の意思表示をすると、相手方が弁護士を通じてこんな打診をしてきた。「彼は病気だった。心神耗弱状態だった。そう言ってもらえませんか」書面には、和解金として、驚くような桁数の額が提示されていた。
しかし言下に突っぱねた。金は関係ない。
そして戦った。4年間の法廷闘争の末、ついに「責任能力あり」。有罪判決を勝ち取った。
その瞬間、被告はテーブルに自分の頭をぶつけ、吠えた。両手を振り回し、暴れまくった。法廷は興奮状態になった。被告の母親が、つかつかと私たち遺族の前に歩いてきた。一瞬謝ってくれるのかと思ったが、とんでもない思い違いだった。こちらに中指を突き立てて、鬼の形相でこう叫んだ。「ビッチ!」
不思議なことに、私はそのとき、全然腹が立たなかった。哀れみというか悲しみというか、私の胸を覆ったのは、決して怒りではなかった。「私の妹も可哀そうなら加害者家族も可哀そうだ。被害者を作ってはいけない。同時に、加害者をも作ってはいけない
そんな気持ちになったのは、初めてのことだった」
https://www.youtube.com/watch?v=mr7mVi4Jy1k

きのう、新大阪駅の定食屋で草刈健太郎さん(カンサイ建装社長)とお会いした。引き合わせてくれたのは僕の患者A氏(某会社の社長でもある)だ。
草刈さんは、職親(しょくしん)プロジェクトという活動をしている。これは、刑務所/少年院を出所/出院した元受刑者を積極的に受け入れて、社会復帰のサポートをするプロジェクトだ
日本の犯罪者数は減っている。しかし再犯率は上がっている。再犯率48%というのは、服役した受刑者の2人に1人は再び罪を犯す、ということだ。なぜこんなことになるのか?
元受刑者の受け皿がないからだ。働こうにも「元犯罪者」のレッテルを張られ、まともな働き口がない。やむなく再び悪に手を染める。再犯率の高さには、このような構造的な問題がある。

妹を失った悲しみを乗り越えようとするなかで、草刈さんにどのような煩悶があったことか。僕にはうかがい知ることもできない。しかし、受刑者に支援の手を差し伸べることに対して、草刈さんにはまったく躊躇はない。
決して加害者支援ではない」と草刈さんは言う。「新たな被害者を作らないためには、更生させないといけない。そのための活動なんです
すばらしい取り組みだ。しかし僕にお声がけ頂いたのは一体どういう、、
A氏いわく「受刑者のなかには、薬物依存症、ギャンブル依存症などの依存傾向のある人も多い。そういう人に対して、先生の得意分野の栄養で何かアプローチできませんか?」
当然可能だろう。精神的な不安定の背景には血糖値の変動が隠れているものだから、食事の改善は絶対の必要条件として、さらに、トラウマの解消にナイアシン、有機ゲルマニウム、気分のアップダウンを緩和するにはCBDオイル、マグネシウムあたりが有効だろう
あと、薬物依存の受刑者には、たくさん汗をかかせたい。刑務所にサウナなんかがあれば最高だろう。脂肪に蓄積した毒物をすっかり抜いてやれば、出所後に薬物衝動にとらわれることもなくなり、スムーズに社会復帰できるはずだ。

栄養の改善によって犯罪傾向が減少する、というのは、僕の推測ではない。明確なエビデンスが存在する。
『若年受刑者の反社会的行動に対するサプリ(ビタミン、ミネラル、必須脂肪酸)の影響~無作為化比較試験』
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/12091259/
少年刑務所の受刑者に対して、サプリ投与群とプラセボ群を設定して実験したところ、サプリ投与群はプラセボ群に比べて、26.3%違反行為が減少した。

「生まれついての悪人」が犯罪者になるのではない。ビタミンやミネラルの欠乏によって、誰でも暴力衝動は起こり得る。異常な犯罪者、善良な一般市民という明確な線引きなんて存在しない。上記の研究が示唆するのはそういうことだ。

真偽は不明だけど「刑務所内の食事は悪くない」とうわさに聞いている。シャバで糖尿病の患者が、刑務所内の麦飯を食べているうちに糖尿病が完治してしまった、みたいな話はよく聞く。しかし栄養療法の観点から見て、改善の余地はあるに決まっている。やるからには、本気でやりたい。貢献できると思う。

ただ、最近、家族サービスにあてるために、クリニックの勤務日を減らし休日を増やしたところなのに、この仕事を引き受けるとなると、また多忙になる(泣)
元受刑者の更生支援、やりがいは間違いなくある。しかし、自分の時間がまたなくなってしまう。悩ましいところです。

 

うつ病と5G

2021.12.2

40代男性。2021年9月27日に当院を受診し、こんなふうに話した。
「1月頃からうつっぽい感じが続いています。明確に気付いたのは、1月に社内でプレゼンがあったとき。自分の発表をしているときに、急に頭が真っ白になって、言葉が出なくなりました。どうすることもできず、その場を無理やり終わらせました。その後、同じようなことがもう一度起こって「自分は明らかにおかしい」と思いました。
私はこの4年、現場のリーダーをしています。朝礼で数十人を前に話すことにも慣れています。そんな私が、急に人前で話せなくなりました。何だか始終落ち着かなくて、休憩をすることができなくなりました。会社にいるときはずっと頭がフル回転して、何かを考えています。気が休まらないので、仕方なくずっと仕事をしています。そういう私を見込んで、上司がみんなの嫌がる仕事を私に回してきたりしました。
でも、当然しんどいんです。体も心も悲鳴をあげています。ただ、休めないだけなんです。
いつも休日には釣りに行くのですが、行く気になりません。家で猫を飼っていて「こんなに可愛い生き物はいない」と思っているのですが、今は全然可愛いと思えない。家にいると何だか頭が痛くて、猫を可愛がるどころじゃないって感じです。
妻から「様子がおかしいから休んだほうがいい」と言われました。そう言われて、どこか救われたような気持になりました。自分は基本的に、与えられた仕事に対してノーと言わないようにしています。仕事を選んでいる同僚がいますが、ああいうのにはないたくないと常々思っています。だから、自分が限界だと認めることが悔しかったんです。でも、妻の言葉で吹っ切れました。上司に伝えました。「自分はもう限界です」と。それでこちらを受診しました」

体のがっしりした、生来健康そうな男性。過労がたたって心身のバランスを崩した、ということだろう。適応障害、うつ病、自律神経失調症。どの診断名にしても、外れていない。
食事内容に気を付けて、職場から離れてゆっくり静養すれば、自然と改善して、そのうち退屈でうずうずして働きたくなるだろう。診断書をお出しして休養を指示した。

10月1日、あまりにもひどい頭痛のために、予約なしに急遽来院
仕事を休んでいますが、ずっと頭痛がしています。24時間ずっと、です。耳鳴りもあります。1日に何度かキーンと鳴ります。
前回先生から指示されたように、食事の改善と運動を心がけています。小麦は控えめにして、にがりとかマグネシウムを多めに摂っています。症状は少しいいようですが、なぜか頭痛がひどいんです。
夜はひどい不眠で、日中に眠くなったりします。逆に妻は寝すぎで、いつまでも寝ています。
天気がいいときは散歩するようにしていますが、疲れやすいので、すぐに家に帰ります。退屈しのぎにネットをいじったりしますが、30分くらいでしんどくなる。頭痛を忘れるために釣り番組をぼんやり見て、時間を潰してる感じです」
小麦断ち、にがりの摂取、散歩の励行などを始めたにもかかわらず、頭痛が悪化した。まったく不可解だ。原因が分からない。
そこで、伝家の宝刀「困ったときのゲルマニウム」である。ゲルマニウムを1日3回、3日で2g摂取するように勧めた。

11月12日再診。
「前回もらったのを飲みだしてから、劇的によくなりました。頭痛はだいぶマシですし、夜もよく眠れるようになりました。ゲルマニウムをやめると、またしんどくなります。だから、すごく効いていると分かります
体調がいいので、復職したいのですが、ただ、気持ち面で以前のように前向きになれなくて。なぜかな、と考えました。ネットとかでいろいろ情報を調べているうちに、電磁波のせいじゃないか、と思い当たりました。
今のマンションには3年ほど住んでいますが、ここ1年屋上でアンテナの工事をしています。私の住んでいるのは最上階で、部屋のすぐ上には、大きな電波塔があります
ひょっとして、と思って、電磁波測定器を買いました。それで計測したところ、大当たりでした。この画像を見てください。測定器が振り切れるほどの強度です。一般家庭の100倍から1000倍のマイクロ波で、高すぎて測定不能です。
家の中でも特に、寝室が一番電磁波が高かった。最悪のところで寝ていたわけです。私も妻も、寝ても疲れがとれなかった理由がようやくわかりました。
当然、今すぐにでも引っ越したいと思いました。でも、経済的な事情で簡単にはいきません。そこで、電磁波防御グッズで対策しました。最初、電磁波遮断シートを部屋中に張り巡らせようと思いましたが、かなり高いので、簡易グッズを試すことにしました。ドイツのレヨネックス社とバイアーバイオテック社のを買ったところ、確かに効果を実感しました。使い始めて翌日から睡眠の質が明らかに変わりました。私ら二人とも口内炎があったのですが、それがすっかり消えました
今になって分かるのですが、ここに住み始めてから変な症状が続発していました。私の体、分かっているだけで鼠径部など8か所に腫瘍があります。病院で組織を採って診てもらうと、血管脂肪腫(angiolipoma)だと言われました。あと、飛蚊症だとも言われています。妻は顎が痛いって言っています。
先生の勧めてくれたことは、どれも効いたと思いますよ。ゲルマニウムもマグネシウムも、食事改善も運動も、どれも確かによかった。でも、残念ながら完治には至らなかった。根本的な原因が電磁波だったからだと思います。
CMCって知ってます?カーボンマイクロコイルっていう電磁波対策グッズのひとつですけど、このネックレスをして1分で頭痛がなくなりました。誇張でも何でもありません。あのしつこい頭痛が、本当に1分でなくなったんです。信じられない思いでしたよ」

上記は、僕が患者を治癒に導いたというよりも、患者が僕に病気の何たるかを教えてくれたケースである。
臨床現場でうつ病が疑われる患者がいるとして、その発症機転に電磁波が関与していることを指摘できる医者がどれぐらいいるだろう。ほぼ皆無に等しいと思う。
しかし、電磁波曝露によってうつ病になる。これはれっきとした医学的事実だ。たとえば以下のような研究。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30547710/

患者自身が電磁波の可能性に気付いたからよかったものの、そうじゃなければ、完治にまでは至らなかっただろう。食生活の改善、運動、マグネシウムやゲルマニウムなど、僕の指導で行けるのは、せいぜい“それなりにいい線”までである。ゲルマニウムによる血液浄化作用やマグネシウムによる交感神経の緊張緩和作用などにより、それなりに治ってしまうわけだ。
しかし、根本的な原因を放置したままでは、完治はあり得ない
僕がこれまで診てきた患者のなかにも、電磁波曝露が背景にあった人はきっといたに違いない。患者が「完治はしてないけど、以前の症状を思うと随分よくなったし、まぁ満足です」という感じだと、僕の方でも、これでよし、としてしまったりする。
今後、5Gの本格的な展開に伴って、上記のような患者は激増すると踏んでいる。うつ病、不眠などの原因を鑑別する際には、電磁波曝露の有無を必ず聞くようにしよう。

 

心を読む

2021.11.13

神戸某所にマジックを売りにしたバーがある。酒を注文すると、マスターが目の前で技を披露してくれるんだけど、それがすごすぎた。スプーン曲げといっても、単にスプーンが”お辞儀”をするように一方向に曲がるだけではない。アメのようにくねくねと、もう、自由自在に曲がる曲がる

しかしこれは序の口で、この程度で驚いていては身が持たない。
マスターがスプーンの柄の部分を持ち、僕に言う。「このスプーンの面を押してください。私の額、ここの部分に集中しながら、そっとスプーンを押してください」
そうすると、さっきまでつながっていたスプーンが切れた。テーブルの上に落ちた頭と尻尾、二つに分かれたスプーンを見て、僕は言葉が出なかった。
さらに、切れたスプーンの“溶接”さえできる。二つに分かれたスプーンを指で重ね合わせ、そこにグッと念を込めると、再びスプーンがくっついた。

さらに読心術さえできるという。「何か心に思い浮かべてください。当てて見せます」という。いや、何か心に思い浮かべろと言われても困る。何かお題はないですか?
「たとえば、スマホの暗証番号なんかどうですか?」
オッケー、それでいこう。当てれるものなら当ててみろ。そういう気持ちで、4桁の数字を心に思い浮かべた。
しばらく瞑目したマスター、やがて「分かりました」というから、スマホを渡した。どうぞ、開けれるものならご自由に。ただし何回も間違えないでくださいよ。データが消えちゃいますんで(笑)
半信半疑だったが、あっさりアンロックされたスマホを返されて、僕は驚くよりも怖くなってしまった。こういうことができる人間がいるのか。人間にこんなことができていいのだろうか、と思った。
イーロンマスクが自分のスマホに企業秘密をしまっていたが、スマホの暗証番号を忘れてしまった。10回入力を間違えるとすべてのデータが消えてしまう。下手すれば数億円の損失が出てしまう。そこでアップル社に何とかしてくれと嘆願しにいったが、「パスワードの解析は不可能」と突っぱねられたという。あのイーロンマスクでさえ、スマホの番号を忘れたらお手上げなんだ。

僕の顔には、恐怖に近い表情が浮かんでいたんだと思う。マスターがとりなすように、「心理学ですよ。人間が選びやすい組み合わせ、数字のパターンってあるものなんです。たとえば、このトランプの中からカードを1枚引いてもらい、それを当てる。ほら、実際1枚引いてみてください。やり方はいろいろありますが、たとえば誘導です。相手は自由に選んだと思っていますが、そのカードは私が選ばせたんです。ハートの3。そうでしょう?驚くことはありません。偶然ではなく、必然です。手品というか心理学ですね」
なるほど、と思ったが、いや、そうじゃない。さっきの暗証番号を当てるのは、そういうレベルの話じゃないと思った。
普通のマジシャンは、単なる手品を魔法のように思わせようとする。しかしこのマスターは逆で、本当に魔法を使っている。しかしそれが露呈してはまずいから、手品だ、エンターテイメントだと言いくるめようとしている。そういう印象さえ持った。それぐらい、僕は驚いてしまった。

ある日、手品に詳しい患者が受診したとき、この時の話を伝えた。スプーンを曲げたり、切断したり、溶接したり。さらに心を読まれたり。「あれは手品の域を超えている。そういうことって手品で可能ですか?」
患者は笑って「先生、騙されちゃダメですよ。私らマジシャンはね、超能力と思えることはどんなことでも再現可能ですよ。そこのマスターが本物の魔法使いなのかどうか、それは分かりません。ただ、ひとつ言えるのは、そのマスターがやったのと同じことを、マジシャンは再現できます。今、手持ちの道具がないのでできませんが、たとえば、紙にスマホの暗証番号を書いてもらって、それを封筒に入れる。その封筒を私に渡してください。中身を出さずに、その番号を当てることができますよ。タネは言えませんが」
ふーむ、なるほど、、と話を合わせたけど、僕としては釈然としない。患者のいうマジックは、恐らく紙かペンか封筒に細工があるのだろう。違う。そういうのじゃないんだ。スプーンをくねくね曲げるのも心を読むのも、そういうレベルじゃないんだよなぁ。

2021年6月19日受診
5歳男児。母親が語る。
「自閉症で中度知的障害と診断されています。まったくしゃべりません。かんしゃくがすごく激しくて困っています。ちょっとしたことで泣きわめきます。
こちらの言っていることは理解しているようです。ただ、理解していても、自分の意に染まないことは絶対しない。たとえば、こっちにおいで、と言ったとき、来るときは来ますが、嫌なときは無視します。
自閉症だけど、目はきっちり合います。基本的に甘えん坊で、笑うときは笑います。それも激しく笑います。でも泣くときもすごく激しい。好きと嫌いが、とてもはっきりしています。
夫に言わせると『そういうところ、お前にそっくりだぞ』って(笑)症状というか性格もあるのでしょうか」

自閉症や知的障害には、まず有機ゲルマニウムを使う。さらにCBDオイルで感情の起伏をならしてあげたい。その他、ミネラル供給を意図してフルボ酸、抗酸化のためにチャーガなどを勧めた。

2021年11月6日再診
「先月から筆談ができるようになりました。こうやって私の膝に座らせて、それで私の手のひらに、指でいろいろ書くんです。それで、私の想像以上に、この子が物事をよく理解していることが分かりました。これまで言葉としてアウトプットできなかっただけなんだな、と。
医者から自閉症とか知的障害だと診断されていたから、認知機能の障害だと思っていたけど、どうもそうではない印象です。それよりも言葉を話せないとか、体をうまくコントロールできないとか、そのあたりに障害の本態があるように思います。
筆談ができるようになって、この子の考えていることが分かることがうれしくて、ずっとこうやってコミュニケーションしていました。あるとき、この子に不思議な力があることに気が付きました。どうも、私の考えていることが分かるみたいなんですね。
今、私が何を考えているか分かる?って聞いてみる。で、私が頭の中に、今日の夕飯のために卵を買ってくることを考えていると、ちゃんと、私の手に『たまご』って書く。驚きました。おもしろいので、いろいろ実験してみました。私が昔好きだった男の名前を思い浮かべたら、やっぱり、ちゃんと書くんですね。その人の名前を。それで私も認めざるを得ませんでした。心を読むという現象は、本当にあるんだなって。
筆談をするようになってから、精神状態が安定してきました。上機嫌に歌を歌ったりします。
あと、筆談ができるのは私とだけで、夫とはできません」

言葉を話すのは人間だけで、それ以外の動物は別の方法でコミュニケーションをとっている。
言葉というのは、多分、表現方法としては相当不便だと思う。というのも、まず、自分に言いたいこと(思念)があって、それを適切な言葉に変換しないといけない。その言葉を、のどを使って音声に変え、音声が空気中を伝わって、相手の耳に届き、それが相手の脳で処理されて、僕の思念として伝わる。猛烈にまどろっこしい、非効率きわまるやり方に違いない
思念と思念が通じ合えば、どれほどスピーディーに分かり合えることだろう
この5歳の男児には、それができるのだと思う。人の心に直接アクセスして、思考に触れることができる。
多分、それほど特殊な能力ではなくて、他の動物はこれを当たり前にやっているし、ロン(うちの犬)もやっている。僕の思考は全部こいつに筒抜けだけど、こいつは僕より人間(?)ができているから、いちいちとがめずにスルーしてくれているのだと思う。

 

水と健康2

2021.11.9

前回に続き、講演会で話した内容をざっと紹介しよう。
『ゲルマニウムと私』(浅井一彦著)に、ルルドの泉についての記載がある。

ルルドはフランスとスペインの国境に位置する小さな村だが、“ルルドの奇跡の水”で有名である。当地に産出する湧き水があらゆる病気を治すと言われている。病気平癒を願って年間300万人がルルドを訪れる。

アレクシス・カレル(1873~1944)という若い外科医がいた。幼少期から神童の名声高く、リヨン大学医学部を優秀な成績で卒業した。研究室でも画期的な論文を量産し、30歳の若さで教授になった。1912年には血管縫合、臓器移植に関する研究でノーベル賞を受賞した。
1902年29歳の若き俊才カレルは、ルルドの話を聞き嘲笑した。
20世紀の今日、奇跡などというものは存在しない。いわゆる“ルルドの奇跡”は、集団的な祈祷によって暗示にかかっただけのこと。要するに、単なるヒステリーだ。俺がルルドに直接出向いて非科学的な虚偽をあばいてやる
ルルド行きの汽車に乗ると、近くに若い女性(マリー・バイイ)が横たわっていた。結核性腹膜炎の第3期。医者から見放された患者だった。
「診察している間にも死ぬんじゃないかと思ったよ。あのぐらい重症の患者が治るなら、俺もさすがに奇跡を信じるよ」カレルは同行の友人に笑いながら言った。
汽車は8時間かけてルルドに到着した。
マリーの家族が彼女の体をルルドの泉で拭いてやると、瀕死の患者の蒼ざめた顔に血の気がさしてきた。腹膜炎で異常に膨れていた腹部が少しずつ小さくなっている。
カレルは思わずマリーの手首をとった。脈が正常化していた。万年筆を取り出し時間を書き付けた。2時40分。
3時には病人の治癒は決定的になった。「私は治りました」とマリーは宣言した。痛みも腫脹も消失していた。
4時。健康な常人とまったく変わらない体になった(その後マリーは修道士となり病人の世話に一生を捧げた)。
その夜、カレルは詳細にマリーの体を調べ、所見をノートに記録した。瀕死の状態から見事な健康体になっていた。疑うことはできない。奇跡だった。カレルはこの事実を前にして、脱帽せざるを得なかった。

この話は『人間この未知なるもの』(アレクシス・カレル著)の一節である。これを読んだ浅井一彦(有機ゲルマニウムの合成に世界で初めて成功した研究者)は強い感銘を受けた。しかし同時に、科学者でもある浅井は、このエピソードを「奇跡」というカテゴリーにしまい込んで、そのまま思考停止することを潔しとしなかった。「この“奇跡”は、ルルドの泉に含まれる何らかの成分によるものだろう。そしてその成分はゲルマニウムではないか」
浅井はドイツ人の妻をルルドに派遣し、ルルドの水を入手した。これを原子吸光器にかけた。浅井は快哉を叫んだ。分析チャートには、見事なゲルマニウム線が描かれていた
ここに着想を得て、浅井は日本国内に“ルルドの泉”があるかどうかを調査しようと考えた。飲んで病気が治ったとか、いわゆる霊験あらたかな水は日本各地にあるものである。

青森県東津軽郡に“山吹のおみず”と呼ばれる湧き水がある。地元では難病治癒のご利益があると言われている。そこの水を瓶にいれて持ち帰り、原子吸光器にかけたところ、思った通りの結果がでた。ルルドの水の場合と同じように、明らかにゲルマニウム線が現れた。

カレルの“不死身のチキンハート”(immortal chicken heart)。これはカレルがノーベル賞をとるきっかけになった研究のひとつである。
鶏の寿命は平均7年。しかしカレルは、水とミネラルを与える閉鎖的な環境で、心臓細胞の培養に成功し、それを34年間生かせ続けた(カレルの死亡に伴って世話をする人がいなくなりこの心臓も死んだ)。
カレルはこんな言葉を残している。「細胞は不死身である。細胞が浮遊する液体が腐るだけである。この液体をときどき取り替え、細胞に栄養を与えてやれば、命の鼓動は永遠に続く

結論からいうと、カレルは間違っていた。細胞の分裂回数はテロメアが規定しており上限がある(ヘイフリック限界)。つまり、細胞の命は永遠ではない。
しかしカレルの主張は、本質的なところでは、全然間違っていないと思う。「細胞が浮かぶ液体がダメになると、細胞自体も死んでしまう」何も間違っていない。供給する水こそが、細胞の生命線なんだ

腐った水、たとえば電子レンジで加熱しその後冷ました水を植物に与えると、植物はことごとく枯れてしまう。
対照実験として、ストーブで沸騰させその後冷ました水を用意する。
それぞれの水に植物の枝を入れ、1週間後観察すると、以下のようになる。

地植えの植物でも同じである。
毎日それぞれの植物に、電子レンジ冷まし水、ストーブ冷まし水を与え、成長を記録すると、電子レンジ冷まし水を与えた植物は9日目に枯れてしまった。

小学生が自由研究でやるのにうってつけのテーマだろう。誰にでも検証可能な簡単な実験でありながら、その意味するところは強烈である。つまり、水は電子レンジによる加熱で「腐る」ということだ
イギリスで猫を使った研究がある。猫に電子レンジを使って調理したもの(水も含め)のみを食べさせたところ、全匹1か月以内に餓死した(ヘンデル博士、フェレイラ博士の実験)。

加熱、という外形だけに目を向けてはいけない。炎による加熱は数十万年前からあった。何らかの熱源があり、そこから熱力学の法則によってじわじわと周囲に熱が伝播する現象である。一方、電子レンジによる加熱は、発明からまだ100年も経っていない。1秒間に24億5千万回振動するマイクロ波を照射することで、対象物の内部にある水分子を揺さぶる。これにより分子同士に激しい摩擦が起こり温度が上がる
なるほど、対象物の温度が上がった、という点だけを見ると、火で温めようが電子レンジで温めようがどちらも同じように見える。しかし、マイクロ波による加熱は分子に異変を起こし、自然界に存在しない構造異性体が生じることになる。

テフロン加工のフライパンを使うことも、水を劣化させる。テフロン加工にはPFOA(ペルフルオロオクタン酸)が含まれている。PFOAの分子構造を見るといい。これでもかとばかりに大量のフッ素がついている。
PFOAは動物実験で発癌性(直腸癌、腎臓癌、精巣癌)、高コレステロール、早発閉経などを引き起こすことが確認されている。しかしテフロン加工のフライパンの販売が規制されたという話は聞いたことがない。

このPFOA、テフロン加工さえ避ければ大丈夫かと思いきや、全然そうではない。2020年6月環境省が水質調査の結果を発表した。全国13都府県の37地点でPFOA、PFOSが国の暫定基準値を超えて検出された。
なぜ、どのように環境中に広がったのか、分からない。テフロンの加工工場から飛散したのか、あるいはケムトレイルによる拡散か、分からない。ただ、PFOAという発癌物質がすでに我々の身近にあることが明らかになった。

イーテックの簡易浄水器(ウルオ)は、このPFOAに対してもろ過機能を発揮する。
「新規の毒性物質も除去しちゃうってすごくないですか?」と小野さんに言うと、息子を褒められたお父さんのように笑顔で謙遜して、「いや、ウルオがすごいというか、活性炭がすごいんです。特にPFOA特異的に除去したわけではなくて、活性炭は何でも吸着するんです」

 

警察犬競技会

2021.10.6

 

10月3日、福井県で警察犬の競技会があった。
これは、お遊びではなく、“ガチ”の大会である。訓練士の多くは警察勤務のプロで、彼らの調教した警察犬が実際の犯罪捜査にも活用されている。プロの訓練士が、この日のために本気を出して調教し、その成果を披露する。そういう大会である。
歴戦のつわものが参戦するこの大会に、あろうことか、うちの子(ロン)が参加することになってしまった

いや、絶対無理やろ(笑)
と思ったが、ロンをときどき預かってくれる訓練士のN氏の見立ては違った。
「いえ、この子は優秀です。明らかに学びたがっています。適切に調教すればかなりいい線いくはずです」
ロンは僕が初めて飼った犬だから、この子が他の犬と比べて頭がいいのか悪いのか、僕の中に基準がないのだけれど、頭の良さを感じることはちょくちょくある。たとえば、僕の言葉を驚くほど敏感に聞き分ける。日常会話のなかで「散歩」というワードを言おうものなら、すぐさますり寄ってきて、「早く行こう」と催促される。うっかり「さ」と「ん」と「ぽ」を続けて発音しては、仕事の中断を余儀なくされることになるから、僕はロンの前では言葉を選んで話すようになった(笑)「ボール持ってこい」といえばボールを持ってくるし、「タオル持ってこい」といえばタオルを持ってくる。その名の通り、レトリーバー(retriever)だから、そういうものかもしれないが、それにしても感心した。「頭のいい奴だな」と。
有機ゲルマニウムを与えていたおかげかもしれないし、休日にはいつも山に一緒に登ったり走ったりしてたくさん遊んでやったおかげかもしれない。

競技科目には複数ある。ざっと、「追及」「選別」「警戒」「服従」である。ちょうど子供の受験科目でいうところの「算数」「国語」「理科」「社会」みたいな(笑)
すべてを受験するわけではなく、ロンが参加するのは「服従」だけ。この「服従」部門にはアマとプロがあり、うちの子は「警察犬種 プロ」の枠で参加した。

この枠に参加したのは全部で22頭。この22頭で優勝を競うことになったわけだが、結果はどうなったか?
ロンの得点は、86.2/100点。なんと、全体の中で4位という好成績で、敢闘賞を頂いた

賞状
「右の犬は(略)当初の成績を得たのでこれを賞します」

「右の犬は」というフレーズがとてもいい(笑)何度読んでもニンマリしてしまう。
好成績だったからといって、豪華な賞品がもらえるわけではない。ただ、おやつがもらえた。

トロフィーよりも表彰状よりも、ロンにとってはこっちのほうがうれしいに違いない。
僕としては、頭のいい犬であってもバカ犬であっても、関係ない。ロンはロンである。1位になろうが最下位になろうが、変わらず可愛い我が子だ。でも、我が子が優秀であることはもちろんうれしい。自分に子供がいたとして、お受験に合格すれば、こういう気持ちになるのかもしれない。

そう、僕にはロン以外に子供はない。しかし、2年ほど前から一緒に暮らしているパートナーがいる。その人と初めて出会ったのは3年ほど前で、僕が飲み屋でナンパした(笑)何となくいい仲になって、付き合うような、そうでもないような、ふらふらした関係がしばらく続いた。僕としては、成り行きに任せよう、という感じだった。たとえば「子供ができた」とか、カチッとした事実を突きつけられたら、結婚かな、というような。しかし、幸か不幸か、そういうことには全然ならなかった。
不妊の定義を知っていますか?それは「特に避妊をしていないのに一定期間妊娠しないこと」を言う。僕らは、この1年2年の間、特に避妊していない。しかし妊娠しない。定義上、立派な不妊カップルということになる。
僕は、自分のほうには問題がないことを知っていた。かつて別の女性と結婚しその人が妊娠したことがあったから。しかしやむなく堕胎することになった。つらい記憶。一生背負って行くべき僕の十字架である。
彼女は僕より年上で43歳。妊孕性という意味では難しい年齢かもしれない。僕としては、彼女と一緒に暮らし始めて以後、「別に子供はいい」と思い始めていた。僕の仕事を支えてくれる。食事を作ったり、ロンの世話をしてくれたり。ロンが本当に僕らの子供みたいで、それで何ら不足がないような気持になっていた。もちろん、子供ができたらできたでうれしいことだけど、熱烈に子供を待ちもうけるような気持ちは全然なかった。
あるとき、患者から不思議な人を紹介された。「四国某県に住む男の人ですが、この人にはいろいろな病気を治す能力があります。私もこの人のおかげで、子宮の不調が一瞬にして治りました。月に1回神戸に来られます。先生も一度来てみませんか?」
当然うさんくさい。詐欺師から金を巻き上げられるのはまっぴら御免である。
「いえ、お金は一切とりません。ただ、何か形のある贈り物だけ持って来てください。菓子折りでもお酒でも何でもいいので」
金稼ぎではない、という時点で信憑性がいくらか増して、興味がわいた。面白半分に行ってみることにした。
70代ぐらいの老人が、神妙に頭を垂れる彼女に聞く。「どういう不調があるのか」「子供が欲しいです」「そうか、分かった」
そうして天を仰いで、彼女の頭やおなかに手を当てる。しばらく目をつぶり、沈黙した。やがて口を開いて、
「通り道を開いた。大丈夫。もうすぐ来るからね」
「本当ですか」
「うん、来たがってる。男の子。あ、男の子って言うてもた」
とぼけた感じで、僕はつい吹き出してしまった。
本物とも偽物とも分からない。ただ、この儀式のような空気感で暗示をかけて、それでもって病気を治す、というのがこの人のスタイルかもしれない。別に暗示なら暗示でかまわない。病気は「治したもん勝ち」である。
このときはそれだけで終わった。
驚いたのは1か月後だった。仕事から帰宅した僕に、彼女が妊娠検査キットを示した。「これ、陽性なんだけど」
ぬか喜びはしない。偽陽性もあり得るし、仮に本当に陽性だとして、高齢である。いつ流れてもおかしくない。しかし2か月後、産婦人科の診察を受け、妊娠が確定的となった。
このまま順調に行けば、出産は来年春頃になる。僕にはすでにロンという子供がいるが、もう一人、人間の子供の父親になるわけだ。
僕としては、この現象をどのように解釈し、どのようにリアクションすべきか、決めかねている。
時系列は以下のようである。
3年近く子供ができなかった。そこで老人のお告げ(「道を開いた。もうすぐ来る」)を聞き、1か月後には妊娠が判明した。
老人が見事に奇跡を顕現させたのか。あるいはたまたまタイミングが一致しただけか。
僕には分からない。
ただ、もし順調に赤ちゃんが生まれてくれば、ロンに弟(妹?)ができた形で、僕らは三人で遊ぶことができる。そういう日が来ることが、楽しみで仕方ない。

 

講演会 in 島根

2021.9.21

世間的には三連休ということだけど、僕にとっては全然休日ではなかった。
連休初日の土曜日は大阪の薬害研究センター(内海聡先生のクリニック)で有機ゲルマニウムの講演会をしてきた。最近は講演といえばコロナの話ばかりで、僕がオーソモレキュラーという栄養療法をやっていることはほとんど忘れられていると思う(笑)しかし時節柄、人々の関心は、やはりコロナワクチンである。講演後の質疑応答でも、一人が「今日の講演内容とは少し話がそれますが」と前置きしつつワクチンについて質問したのを皮切りに、ワクチン関連の質問が相次いだ。まぁそうなるよね。僕がお客さんの立場でも、僕みたいな反ワクチン活動家が目の前にいたら、日頃の疑問や思いをぶつけてみたいって思うと思う。やっぱり今は戦時中なんだ。みんな心のどこかに「ワクチンを強制されるんじゃないか」とか未来への不安があって、無邪気に栄養のことだけを考えていられるような平時ではないんだな

 

 

連休二日目、きのうは島根県の西の端、吉賀(よしか)に講演に行ってきた。新幹線(のぞみ)で新神戸駅から広島駅まで行き、そこでこだまに乗り換えて、新岩国駅で下車。そこから講演に呼んでくれた人(林さん)の運転する車に乗って1時間半。陸の孤島みたいな場所でもっと時間がかかるかと思っていたら、意外に近かった(失礼しました(笑))。東京に行くよりもはるかに近い感じがした。
講演のオファーは数多くいただく。呼ばれたらできるだけ応じたいと思っているが、お断りすることも多い(すいません)。無論、講演料の多寡は関係ない。今回の島根もノーギャラで受けた(そういう意味では前日のゲルマニウムの講演会もノーギャラだった)。講演を受ける受けないを決めるのは、単純に、主催者の思いに共感できるかどうかである。
僕は人生の一時期、島根県(松江)に住んでいたことがある。松江は吉賀よりはるかに都会だけど、市街地を離れればきれいな自然がたくさんあって、特に海の美しさは無類だった(原発がすぐ近くにあるのだけは勘弁して欲しかったけど(笑))。

吉賀町は、2005年”平成の大合併”で六日市町と柿木村(かきのきむら)が合併してできた町である。かなり昔(1970年代)から有機農業に積極的に取り組んできたことで有名で、近年自然栽培(無農薬、無施肥、不耕起を特徴とする農法)も盛んに行われている。東日本大震災以後、関東からの移住者が急増し、地域の少子高齢化や人口減少に歯止めがかかった。実際、僕の講演に来た人も、子連れの若年夫婦が多かった。

最近、講演のときには、客の年齢層を意識するようにしている。高齢層が多いときには、かなり気を遣う。高齢者のワクチン接種率はおおむね90%を超えている。まず、ワクチンを受けていると思ったほうがいい。一方、僕の講演を通奏低音のように一貫して流れているメッセージは「ワクチンを受けると、死にます」である。つまり僕の講演は、すでにワクチンを受けた高齢者にとって、ケンシロウの「お前はもう死んでいる」に近い響きを帯びるわけで(笑)、あまりにも酷だと思う。
また、会場のマスク着用率も意識する。マスクをしているということは、つまり、あの紙切れでウイルス感染症を防げると信じているということである。気の毒な情報被害者に違いない。僕のスライドにはあちこちにコロナ脳をディスるギャグがちりばめられているが、マスク着用率=コロナ脳率だとすると、あまりディスり過ぎては、説得どころか、かえって反感を買うかもしれない
こんな具合に、会場の高齢者率やマスク着用率次第で、メッセージをあえて弱めたり、ギャグを控えたりする。
もちろん、コロナワクチンの危険性についてはきっちり理解してもらわないといけない。打ってない人には打たせない。1回打った人には2回目を打たせない。2回打った人には3回目を打たせない。これが僕の仕事である。
今後、2回打った人には、3回目を打つようお達しが来るだろう。3回目で終わりかというとそうではなくて、4回目がある。4回目を打った次は5回目で、このあたりでほぼご臨終、というのがデータの示すところである。
https://news.yahoo.co.jp/articles/52831e7dfd7e843177b838e007e8b1428fa22c3e?page=1

だから、すでに2回打った人にも、3回目以降をとどまるよう、危険性はしっかり伝えないといけない。また、マスクを外せないコロナ脳の人にも、マスクが有害無益であること(そう。無益であるどころか有害なんです)を伝えないといけない

今回の講演で、その試みが成功したかどうか。帰り道、吉賀から新岩国駅まで僕を送ってくれる車中で、林さんが「痛快でしたね。先生の講演を聞きながら、最初マスクをつけていた人が、一人また一人とマスクを外していく。先生のメッセージはみんなに伝わったと思います」
そう、僕も手ごたえを感じていた。会場の熱気と集中力に対して、しっかり向き合い、がっちり噛み合い、そして伝わった感じがした。講演後の質疑応答でも、次々と質問が寄せられ、なかなか帰らせてくれない。実にありがたいと思った。こういう感覚こそ、講演の醍醐味だと思う。

別に宣伝とかではないんだけど、9月23日に静岡で、9月26日に奈良で講演をします。
静岡は僕の単独ではなく、池田議員、大橋先生、徳先生、谷本議員との共演です。主催者から「静岡はコロナ脳多いよ」と聞かされた。どんなことをしゃべろうかなぁ。でもこれだけのメンツがそろった講演会を聞きに来る時点で、すでにコロナ脳ではないような気もするな(笑)
26日の奈良は、谷本議員、阪口美佐さんとの共演です。

講演前、林さんのお宅で昼食をごちそうになった。食材はすべて、林さんが自分で育てたか、あるいは吉賀町やその近隣で収穫されたものである。

粟入りのごはん、豆腐の味噌汁、揚げ麩、レンコン煮など。すごくおいしかった。なすびがなすびの味がして、レンコンがレンコンの味がした。当たり前のことなんだけど、僕が普段食べているものは、こういう当たり前からずいぶん遠ざかっていることに気付かされた。

なんというか、このお昼ご飯を頂いただけでも、島根に来てよかったと思った。

 

ワクチンデトックスの研究

2021.8.25

大阪大学名誉教授の宮坂昌之先生は、コロナ禍当初は「ワクチンを打たない」と言っていた。
しかし、今年になって一転、「ワクチンを打たないチョイスはない」と推進派に舵を切った。

その宮坂先生のご子息である宮坂祐氏(45歳)が、コロナワクチン接種後にくも膜下出血を起こし、8月20日死亡した。

祐氏は高血圧の既往があったものの基本的に健康体で、毎日精力的に仕事をされていた。普通、健康な45歳男性がいきなりくも膜下出血を発症することはない。何らかの原因があったに違いない。当然、疑われるのはコロナワクチンとの因果関係である。

「重篤な副反応リスクは100万回に数回程度」としていたが、他ならぬ自分の子供がこの「100万回に数回」に当たってしまった。宮坂先生の心痛は察するに余りある。
恐らく、コロナ禍当初の認識「コロナワクチンは打たない」のままでいれば、他ならぬ息子にワクチンを打たせることもなかっただろう。結果、学問的変節のために我が子を失う悲劇からも免れていたのではないか。

祐氏は僕と同世代である。過去のツイッターを見ると、我が子の誕生を喜ぶ投稿が見られる。本人自身、まさかワクチンで死ぬとは思ってもいなかっただろう。
僕の任務は、ワクチンの危険性を広く知らしめ、人々をこのワクチンから遠ざけることである。そして、こういう悲劇をひとつでも減らしたい。

さて、いわば、我が子をワクチンに殺されたと言っても過言ではない宮坂先生である。あまりのショックで、学者として立ち直れないのではないか。少なくとも、もはやこのワクチンを擁護することはできないだろう。そう思っていたが、フェイスブックにこのような投稿をしておられた。

息子の死亡からわずか2日後の投稿であることに注目したい。子供をワクチンで失っても1ミリたりとも凹んでません、という宣言のようだ。
一体どういう気持ちでおられるのだろう?
鉄のメンタルをお持ちなのかもしれない。「確かに息子はワクチンが原因で死んだが、やはり、ワクチンの接種を推奨することは間違っていない。私事と、学者としての主張は混同しない」というような。あるいは、
「そもそも息子はワクチンで死んでいない。たまたまワクチン接種後にくも膜下出血を起こしただけ」という認識なのかもしれない。

どちらであれ、僕は宮坂先生のようにはなれない、と思った。ワクチン接種とくも膜下出血には時間の前後関係だけで因果関係があったわけではない、とはとても思えないし、息子を失ってなお、こんな殺人ワクチンを推奨し続ける人間の底意が知れない

同世代ということもあって、泉下の人となった息子さんの気持ちを思う。祐氏にとって、どんなお父さんだったのかな。偉大な研究者で、誇らしい存在だったかな。「くも膜下出血になってしまってごめん。お父さんの学問的主張を危うくしてしまって」と、死んだこと自体を父に申し訳なく思っていたりしないかな。
いや、とにかく、この宮坂先生の投稿が、僕には衝撃だったのよ。息子さんを亡くしたことに対して、ではなくて、息子の死亡のショックが冷めやらぬうちに「反ワクチンがどうのこうの」とくだらない投稿をする、その感性が。

多くの人が死亡したこのコロナワクチン。
ワクチン接種プログラムが中止されるどころか、FDAの正式承認を受けることになった。

臨床治験が完遂されないままで正式承認されるというのは異例のことで、しかもその臨床試験ではコントロール群もろくに設定されていなかった。有効性も安全性も何ら検証されていない。それでも、正式承認である。公的機関の正式なお墨付きが出た格好だ。

これを受けて、バイデン大統領が国民にワクチン接種を呼びかけ、民間企業には従業員への接種義務化導入を要請した。ワクチンパスポートの普及にも弾みがつくだろう。

デタラメがまかり通っている。
くも膜下出血であっさり死亡するだけではなく、たとえば、生きたまま皮膚が腐り始めるワクチンである。

接種部位に磁石がつくワクチンでもある。こんなことを言えば、普通の人はにわかに信じられないだろう。海外ではすでに多くの研究があるが、僕もその現象を実際に自分の目で見るまでは半信半疑だった。しかし現時点で4症例で確認した。写真を撮らせて欲しいとお願いしたところ、2例は拒否されたが、2例では同意頂いた。↓左は20代女性、右は50代男性。

今、コロナワクチンを打った人について、ワクチンの解毒法について研究したいと思っている。
これまで、松葉茶や板藍根、5ALAなどを紹介してきたが、実際のところ、エビデンスがない。もう少し、科学の裏付けが欲しい。

そこで、今、当院には位相差顕微鏡がある。チャーガの販売を手がける油屋康さんの好意でお借りしたものだ。この顕微鏡があれば、血液の状態をリアルタイムで観察できる。
たとえば、ワクチン接種の前と後で血液像を確認すれば、コロナワクチンが血液にどのような悪影響を与えているかが明確に分かるだろう。
さらに、解毒物質と思しきもの(松葉、5ALA、有機ゲルマニウム、チャーガなど)を投与して、血液像の改善が見られれば、客観的な画像データで以て「確かにデトックスに効く」と言えることになる。

というわけで、当院ではこの研究に協力してくれる方を募集しています
もちろん、繰り返すようだけど、僕の任務はワクチンを一人でも多くの人に打たせないことである。ただ、ワクチンの危険性を重々承知しながらも、職域接種などでどうしても接種しないといけない人もいるだろう。そういう人に呼び掛けたいわけです。「同じ打つのであれば、せっかくですから、ワクチンのデトックス法の研究にご協力願えませんか」と。

https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLSfHtKBf5pfCUYeNRkMcdeIgN94Zqr4GkJllEIAiHMSTA5cszA/viewform

政府やマスコミがこのワクチンの危険性を大々的に報じることは期待できない。危険性を認めないのだから、ワクチンのデトックス法が研究されることもないだろう
しかし、これからワクチンパスポートの普及やワクチン強制化が進み、3回目や4回目の接種が励行されるにつれ、デトックスの方法を求める声はますます増えていくことが予想される。
公的機関が研究してくれないのであれば、自分で研究するしかないと思い始めています

 

コロナ講演会、ゲルマニウム講演会 in 東京

2021.8.17

8月14日土曜日、飛行機で神戸から羽田まで飛び、そこからタクシーで武蔵野に向かった。演者の一人として、講演会に呼ばれたためだ。

ありがたいことに、最近あちこちから講演に呼ばれている。僕なりに心がけているのは、前回とまったく同じ講演はしないということである。最新のコロナ情報を反映させて何枚か新しいスライドを作ったり、あるいは古くなったスライドは削除するなど、必ず内容を一部改める。
それは客のためでもあるが、何より、自分のためにそうしている。
前にやった講演をトレースするようなスタイルでは、話している僕自身がだれてしまう。新ネタを話すほうが、僕としても楽しい。もちろん、客にとっても有意義だろう。
情報は講演直前までチェックし、タクシーの中でもスライドを作っていた。
たとえば今回、コロナの変異株について伝えたいと思った。

デルタ株の感染力はすさまじく、なんと、すれ違うだけで感染するという。

さらに、そのデルタ株を上回る感染力を持つ最凶「ラムダ株」が日本に上陸した。

さらにさらに、新たに確認されたイオタ株は、デルタ株やラムダ株を15~25%上回る感染力を持つ。

つまり、こういうことになる。

これを見て、何かこういうのを思いました。


ボジョレーヌーボーか!と(笑)
表現のインフレぶりがすごい(笑)
ただ、メディアや御用学者のメッセージはちゃんと伝わりましたよ。さぞ、国民を怖がらせたいんだなぁ
でも、そのデルタ株。感染力は高くても、

夏風邪と見分けがつかないっていう(笑)
しかしそうだとすると、世間は夏風邪相手に何を医療崩壊だ何だと騒いでるのか?

こういう情報を反映させて、講演をやった。
ボジョレーか!のくだり、いい感じにウケた(笑)
新ネタを生み出す努力が、こういう具合に実ったわけだ。

「君はバラのように美しい」と最初に言った者は素晴らしい。しかしそれを二度言うのはバカである
という箴言がある。ここにはダンディズムがある。僕もこういう美学を持ちたい。
つまり、一度ウケたネタは、持ちネタとして定番化させるどころか、むしろ封印する。そして次なる新ネタを探す。それぐらいのハードルを自分に課したほうが、成長できるような気がする。
って、別に芸人じゃないんだから、そんなこだわり要らねぇよな(笑)

さて、自分の講演のパートが終われば、あとはお気楽、他の演者の講演をゆっくり聞こう、となるはずのところ、翌15日に東京駅前の某所で、有機ゲルマニウムについての講演会があり、そこでのスライドがまだ未完成だった。内海聡先生の講演とか聞きたかったけど、すぐさま講演会場を後にすることになった。
せっかく吉祥寺に行ったんだから、『ろくでなしブルース』世代の自分としては、井の頭公園を散歩してみたかったなぁ。

ゲルマニウム講演会について、ひそかに目玉として用意していたのは、有機ゲルマニウムが体内での5ALA産生を促進する可能性を示唆するこの論文である。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/21167148/
内容を簡単に言うと、
有機ゲルマニウムを飲んでまず最初に気付く具体的変化は、ウンコの色の変化です。鮮やかな黄色になります。で、この色素を抽出/精製し、分析したところ、プロトポルフィリンⅨだと分かった。

プロトポルフィリンⅨというのは、この図でいうと、ヘムになる直前の物質です。ヘムはヘモグロビンやカタラーゼなどの原料になる。たとえばゲルマニウムで貧血が改善するのも、ヘムの産生が増加することによる
さらに、ゲルマニウムの服用によって、アミノレブリン酸合成酵素1(Alas1)の発現が1.8倍増加していることも分かった。Alas1が増えると、当然、5ALAの体内産生も高まる。具体的には、

グリシンとサクシニルCoAを基質、ビタミンB6を補酵素として、そこにAlasが作用して、5ALAができるわけだ。

これ、かなり重要な情報なんですが、この意味が分かりますか?
5ALAがコロナに効く可能性については、以前長崎大学の論文を紹介した。その効果は本物で、長期化が予想されるコロナ禍において、多くの企業が5ALAに注目している。たとえばソフトバンクの子会社(SBIファーマ)が、5ALA販売大手のネオファーマジャパンを乗っ取ろうという動きさえある。
注目され、需要が高まっているため、5ALAの価格もうなぎ上りで、かつては2千円ほどだった商品が、今や1万円を超えている。かつて2千円で買えた時代を知っている僕としては、1万円はちょっと出しにくい。
さて、そんなときに、上記論文である。何も5ALAを直接補うばかりが能じゃない。5ALAの体内産生を高めるような栄養素、つまり、有機ゲルマニウムを飲む、という別の選択肢が出てきたわけだ
尤も、有機ゲルマニウムもけっこう高額だから、値段については結局どっこいどっこいかもしれない(笑)

有機ゲルマニウムがコロナに効く可能性については、今年の5月にこんな論文が出ている。
https://acta.pharmaceutica.farmaceut.org/wp-content/uploads/2021/05/Narokha.pdf

コロナワクチンがなぜ体に悪いのか。ひとつの説明としては、ミトコンドリアへのダメージである。ミトコンドリアの呼吸鎖を構成する重要な栄養素としてNADやFADがあるから、ナイアシンやビタミンB2を補うことは助けになるだろう。その他、コエンザイムQ10も要だし、グルタチオンやNACもいい。NACはみんなに知られ過ぎて、僕も買えなくなっちゃいました(涙)

しかし、何だか最近の自分は、コロナワクチンの危険性を告発する活動家のようになっているけど、やはり自分は、まず何よりも、医者なのよ。本来、コロナについての講演会よりも、ゲルマニウムとか栄養についての講演こそ僕がやるべきことだと思う。しかし、今は戦時中みたいなものだから、活動家やるのも仕方ないかなぁ。

 

函館旅行

2021.5.7

GW、二泊三日の旅をした。どこに行ったと思いますか?
ヒントとして、この土地にゆかりのある人物を挙げよう。
1. 土方歳三
2. 石川啄木
3. 高田屋嘉平
4. 新島襄
これだけのヒントで分かれば、クイズ王ですね(笑)
さらにヒントとして、
5. 北島三郎
6. GLAY
まで挙げれば、分かる人には分かるだろう。
そう、函館に行ってきました!

土方歳三と石川啄木。
シュールな組み合わせだ(笑)
どちらも日本史の教科書に出ている人物だが、一方は幕末期の幕臣、一方は明治の歌人。一方は剣を持つ武人であり、一方はペンを持つ文人である。「水と油」ぐらいに異質な両者に思えるが、一本のか細い共通点がある。
函館に住んだことがあるという、ただその一点。その共通点のために、こうやって抱き合わせ販売で、函館の観光振興に一役買っている(笑)
しかしこの組み合わせはちょっとあんまりじゃないかな。土方、啄木、双方にとって、win-winどころか、lose-loseになっていると思う(笑)
土方歳三が函館五稜郭の戦いで壮絶な最期を遂げたことは、様々な映画やドラマで描かれているから、皆さんご存知だろう。しかし啄木と函館の関係は?
1907年21歳の啄木は、数か月だけ函館に住んだことがある。その間に、彼の代表作のひとつが生まれた。
東海の小島の磯の白砂にわれ泣きぬれて蟹とたはむる 『一握の砂』より
実際この『土方啄木浪漫館』のすぐ裏側には、波の打ち寄せる砂浜が広がっていて、啄木はここで句の着想を得た。後世に残る傑作が生まれたのだから、ほんの数か月の函館滞在にも意味があったというべきだろう。

函館の街を歩いていると、大きな犬を散歩している人に出会った。ロン(うちの犬)と会えない寂しさから、足が自然とその犬のところに向いた。「かわいい犬ですね。なんていう犬種ですか」「サモエドというロシア生まれの犬種です。寒さに滅法強いですよ」「うちにもゴールデンがいて、寒いの大好きです」「どちらからお越しですか」「神戸です」「ああ、確かに。夏は暑そうですね」
飼い主の人とあれこれ話していて気付いたのは、その東北訛りである。聞き取れないほどの強い訛りではないが、確かに、標準語ではない。それは何もこの人に限ったことではなく、その後会う人が皆、言葉に東北弁の雰囲気があった。この点を中村さんに聞いてみた。
「函館は北海道のなかでもちょっと特殊で、青森の文化圏なんです。ダシの味も言葉も、北海道というか、青森そのものです。実際、距離的にもすごく近いんです。下北半島の大間と函館の戸井岬では、13㎞しか離れていません。泳ぎのうまい人がその気になれば渡ってしまえる距離で、昔から交流が盛んでした。交流というか、青森の人からすれば、「函館は青森の飛び地」ぐらいの感覚かもしれませんし、函館の人も青森に気軽に行きます。青函トンネルもありますし北海道新幹線もあって、「すぐそこ」って感じです。実際函館に住む人の感覚としては、札幌よりも青森のほうが身近です。だって札幌に車で行こうと思ったら4時間かかるところ、青森なら1時間で着きますから」

おもしろい。僕みたいな関西の人間にとっては、北海道は「北海道」というひとつのくくりだけど、実際はそうではない。本州(青森)の影響の強い函館は北海道のなかでも異質だという。しかし北海道の巨大さを考えれば、こういう地域差は他にもあるに決まっている。函館、札幌、釧路、稚内。同じであるはずがない。
僕は兵庫県出身で、この辺の感覚はちょっと分かる。兵庫県は旧国名でいうと、摂津、丹波、播磨、但馬、淡路の5つの国の集合体で、これは全都道府県のなかでも北海道に次いで2番目に多い。日本海に面して豪雪地帯の但馬と、瀬戸内で温暖な摂津が同じ「兵庫県」というくくりになっている。兵庫県のこの複合国家ぶりをユーゴスラビアになぞらえて、「ヒョーゴスラビア」などと言ったりする。

しかし、函館の街を歩きながら、僕が感じていたのは「ものすごく神戸に似ている」ということだ。

たとえばこういう風景。北野(神戸で一番セレブな町)の一角の写真だと見せられたら、信じたと思う。でもそうではなくて、函館元町で撮った写真です(元町という地名まで神戸と同じ^^;)
でもこれは、歴史を考えれば当然かもしれない。函館は古くから北前船の寄港地で、幕末には日米和親条約、日米修好通商条約で国際港として開港したことは、日本史で習う一般知識だろう。同様に、神戸も平清盛の時代から良港として栄え、明治以降も世界有数の貿易港として外国文化の流入地だった。函館、神戸とも、明治維新後には多くの外国人が住み、なかには本国に帰ることなく日本で一生を終えた人もいる。そういう人を弔う外人墓地があることまで、神戸と同じだった。

さて、そもそもなぜ函館に来たのか?
函館にある浅井ゲルマニウム研究所を訪れるためである。

浅井博士の銅像にも対面することができた。

しかしこの銅像、ご家族(博士の奥さんや娘さん)が言うには「全然似てない」とのこと(笑)

この浅井ゲルマニウム研究所では、アサイゲルマニウムの製造が行われている。つまり、ゲルマニウム鉱石(無機ゲルマニウム)からアサイゲルマニウムが抽出され、さらにはカプセル詰め、梱包、検品まで、すべてここで行われている。この場所こそ、アサイゲルマニウムがうぶ声を上げる産室である。
製造工程を管理する社員(斎藤さん)に、「アサイゲルマニウムの作り方」を講義してもらった。

「ゲルマニウムをハロゲン化する過程では当社独自の技術が使われている」こととか「トリクロルゲルミルの状態は強い刺激臭がある」とか、他では聞けないおもしろい話を聞くことができた。
ここで広くシェアすべきだと思ったのは、アサイゲルマニウムと他社製有機ゲルマニウムの違いである。
他社製の有機ゲルマニウムは、二酸化ゲルマニウムに塩酸を付加し、それを次亜リン酸で還元するプロセスを経ている。還元が不十分なら、当然リン酸化合物が残存する。つまり、他社製品には不純物の残存リスクがある。

ネットで「有機ゲルマニウム」と検索してみてください。アサイゲルマニウムと似て非なる「バッタもん」が数多くヒットするだろう。中国で生産された粗悪な二酸化ゲルマニウム由来の有機ゲルマニウムが大量に流通している。値段はアサイゲルマニウムよりも安いかもしれない。しかし効果や安全性に関しては、まったく裏付けがない。

僕はこれまで、ブログやnoteなどで有機ゲルマニウムのすばらしさについて情報発信してきた。そういう記事を目にして有機ゲルマニウムに興味を持ち、ネットで検索した人もいるだろう。しかし残念ながら、アサイゲルマニウムにたどり着かず、粗悪な製品をつかまされている人の何と多いことか。それでこういう人が僕のところを受診して、言うわけです。「ゲルマニウム、飲みましたけど全然効きませんでしたよ」と。
患者はゲルマニウムの本当のよさを実感できずに失望し、僕としても残念っていう。これこそlose-loseだよね。

 

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