ゲルマニウムと知的障害
2021.4.13
最近また、有機ゲルマニウムが著効した症例を経験したので、ここに供覧する(改めて断るまでもなく、症例はプライバシー保護のために本質を損なわない範囲で詳細を変えてある)。
【症例】12歳男児
【主訴】知的障害、てんかん、視神経萎縮
【内服】デパケンシロップ5% 6 ml分3、ランドセン細粒0.1% 0.3 mg分2
【現病歴】4か月健診で定頸の遅れを指摘されたことをきっかけに、通院が始まった。その後、精神運動発達遅滞が明らかとなった。独歩5歳2か月、6歳時には有意語なし。
生後6か月時に焦点性てんかんを発症。カルバマゼピンによる内服治療を開始。一時的に発作は消失したが、その後再び発作があり、生後8か月時にバルプロ酸に変更、2歳8か月時にクロバザム追加。2歳9か月以降、てんかんは見られていない。
2020年11月、当院初診。母に連れられてバギーに乗って来室。
母「不安感が強く、学校でも椅子に座っていられず、授業に取り組めません。食事は介助が必要で、おまけに超偏食です。水分摂取は牛乳しか飲みません。睡眠は寝つきが悪いし眠りも浅いです。おむつも手放せません。来年は中学に進学するので、少しでも症状がよくなればと思います」
お母さんも多くを求めているわけではない。介助負担が大きいこともあって、少しでも症状がよくなれば、との希望である。
知的障害に対しては、ぜひともゲルマニウムを使いたい。しっかり効かせるためには、20~30㎎/kg(横浜市立大学 梅沢実教授の研究による)ぐらいは使いたいところだが、お値段との兼ね合いもあるだろうから、とりあえず1日300㎎使うことを勧めた。
また、てんかんに対しては、何といってもCBDオイルである。どの一般処方薬を使っても効かず、外科手術するしかないと言われていた難治性てんかんの幼児が、CBDオイルをわずか数的服用するだけで劇的に改善した、といった話をしばしば耳にする。現在抗てんかん薬を服用中とのことだが、CBDオイルで代替できればそれに越したことはない。まずは薬と併用でもいいから、CBDオイルを少量から始めるといい。
実は、てんかんはオーソモレキュラー療法の得意分野である。ビタミンB6、ビタミンE、マグネシウムなどの栄養素にてんかんを抑える作用があることにはエビデンスがある。さらに、ケトン・ダイエットもてんかんに著効する。あまり厳しい糖質制限をすることもないが、せめて、精製した白砂糖や小麦は避けたい。
飲ませてあげたいサプリを挙げればきりがないが、あまり種類が増えてもあれなので、ゲルマニウムとCBDオイル(10%)の服用を指示し、経過を見ることにした。
12月再診
「寝つきがよくなって、途中覚醒もなくなりました。あと、毎年この時期は必ず風邪をひくのですが、ひいていません。いや、正確には一度ひいたのですが、すぐに治りました。あと、傷とかケガの治りが早いです。最近抜歯したんですが、回復力、傷の治りが明らかに違います。その日のうちに出血が止まっていましたから。
精神面については、安定してきました。気持ちの切り替えが上手になった感じです。これまでは自分のやりたいことを止められると大声出して怒っていましたが、そういうのがなくなりました。「まぁいいや」って思えるようになったようです。偏食がちょっとマシになっています。牛乳ではなく、お茶で満足できるようになりました。
この前先生がマグネシウムがいいって言ってたので、マグネシウムを自分の判断で追加しました。それでますますよくなりました。笑顔が増えて、とても幸せに過ごせています。
この1か月、この子の変化を、奇跡を見るような思いで見ていました。ゲルマニウム、本当にすごいなと思って、私も飲み始めたんですね。仕事で文書の作成なんかをしているとだんだん疲れて頭がぼんやりしてくるところ、ゲルマニウムを飲むと、はっきり、頭がクリアになるのを感じました。酸素が行き届いてる、って感じです。あと、終わったかと思っていた生理が再開しました。2か月前に閉経したと思っていたんですが。
CBDオイルも試してみたんですね。日中に2滴飲んでも何も感じなくて、夜に4滴飲むとすぐに寝ました。でも浅い眠りで、1時間後には起きてしまいました。何だかそわそわするような感じになって、手足が冷たく、頻脈になりました。子供にはすごくよく効いていますが、交感神経優位の私には合わないのかもしれません」
終わったと思っていた生理の再開、という話もよく聞く。これは卵巣や子宮への血流量(酸素供給量)が増えることによる。ゲルマニウムを飲めば、単純に、若返ります。
CBDオイルは、確かに、合う合わない、がある。本来自律神経のバランサーとして機能するはずだけど、人によっては作用が好ましくない方向に出てしまう。3%とか、まずは薄い濃度からでもいいと思うよ。
2021年4月5日再診
バギーではなく、徒歩にて来室。
「落ち着いています。いつもなら私の膝の上に抱っこしていないといけないところ、最近は椅子にじっと座っていられるようになりました。偏食がずいぶん改善して、食べられるメニューが増えました。食事が全介助だったのが、少しずつ自分で食べれています。おむつをトイレに捨てに行くのも手伝ってくれたり。介助の受け入れがよくなってきました。
ただ、自我が強く出てきたせいか、思い通りにいかないと怒って噛みついたり、というところもでてきました。成長に伴うものだけど、このあたりが今の課題です。
2週間前ににがりを切らしました。マグネシウムのカプセルは摂取しているから問題ないと思っていましたが、次第にそわそわし始めて、あれれと思いました。にがりを再開すると、すぐに落ち着きました。改めて「にがりすごい」って思いました」
いや、僕もそう思う。マグネシウムにはいろいろなタイプの塩(えん)がある。クエン酸マグネシウム、グリシン酸マグネシウム、酸化マグネシウム、とかいろいろあるけど、結局一番吸収がいいのは、海水の成分でもある塩化マグネシウムで、要するに、にがりなのよ。液体だと味がまずいのが難点だけど、ある程度しっかり飲むといい。下痢しない程度にね。
あと、特に脳に効かせたいのなら、トレオン酸マグネシウムがいい。この前ベンゾの離脱で苦しむ人に勧めたら、すごく効いたって感激してた。この人、にがりは何ら効いてる実感がないって言ってたから、マグネシウムは本当、塩(えん)によって作用が全然違うよね。
バギーの少年が、わずか数ヶ月後には徒歩で来室した。これは、現代医学の目から見れば、奇跡ということになるだろう。ハイジが「クララが立った!」と快哉を叫んだように、お母さんも、息子の改善ぶりを涙流して喜んだ。
こんな具合に、ゲルマニウムは奇跡を演出します。