2021年2月

2021年

有機ゲルマニウムの治験2

2021.2.22

治験、と呼べるほどたいそうなものではない。ただ、ゲルマニウムの何たるかをまったく知らない2人の男児(7歳児がADHD、5歳児が自閉症)に、有機ゲルマニウムを飲ませてみたのである。
2人は兄弟で「放課後等デイサービス」の利用者である。両親が逮捕されて刑務所に服役中のため、彼らは母方の祖父母宅で暮らしている。言うことを聞かない子供らを祖母が怒鳴り散らし、近所から虐待を疑われて児童相談所に通報されたことも一再ならずある。
関係者全員が困っていた。学校の担任も「放課後等デイサービス」の管理者も子供らの対応に手を焼いていたし、祖父母も困っていた。そして何より、一番困っていたのは、この子供たち自身だろう。感情が爆発して、自分で自分をどうしたらいいのか分からない。
とにかく状況は最悪で、これ以上悪化のしようもないほどだった。
この子供たちにゲルマニウムを無料で提供し摂取させた。そして、その変化を観察する。これが今回の「治験」の目的である。

2020年8月1日祖父母、男児2人来院。
祖母が語る。「もう、私、参っています。子供たちもムチャクチャですが、それを見て自分を抑えられなくて。つい2日前にもひと暴れして、近所の人に「虐待してるんじゃないか」って思われて、警察に通報されました。警察が来てその相手して、それでもう神経が参ってしまいました。
子供らは、上の子がADHDと反応性愛着障害、下の子が自閉症と診断されています。
上の子が、我が強くなってきてやたらと反抗的で、それで怒ることも増えてきて。つい大きな声が出て、それが外に聞こえてしまう。
食事は基本、作るようにしてるけど、私も疲れてて、スーパーでできあいのものを買ってきて食べることも多い。朝はパン。お菓子もよく食べます。というか、お菓子が主食と言ってもいいくらい。特に上の子は偏食がひどくて。
何か嫌なことがあると、すぐにキレます。今日も、神戸に行くということで「アンパンマンミュージアムに連れていけ」と暴れました。内容は可愛いかもしれないけど、デタラメな要求をしてくるあたりがもうヤクザみたいで。
授業にすべて参加することはできません。1人の先生が8人を見るという特別な対応で見てもらっていますが、それでも聞かないので、1対1で見てもらおうかと思っています。
下の子は繊細ですが、思い通りにいかないと1時間でも2時間でも泣き続けたりします。でも最近では上の子の影響か、キレることを覚え始めて、つい先日も幼稚園で他の子にかみつきました」

この診察のときにも、子供らはじっと座っていることができない。お兄ちゃんはすぐに診察室を出て行ってしまい、それを祖父が追いかけ、弟もその追いかけっこに加わる、といった具合で、普通の診察の体をなさない。
本来治験であれば、ゲルマニウムの有効性を知りたいわけだから、食事などの生活習慣は何も変えず、ただ「ゲルマニウムを服用する」というその一点のみを違えて、症状の変化を見るものである。しかしこの家族は悠長にそんなことをしている場合ではない。心身ともにストレスの極みにあるおばあちゃんが崩れれば、家族崩壊は必至である。即刻、僕の持てるすべてのものを突っ込む必要があった。

甘いもの、小麦、乳製品をやめるように指示した。こう言われても、恐らく子供たちはお菓子をやめないだろう。しかし、それでもいい。基本的には、食べちゃダメなんだという認識を持ってもらい、それによって少しでも摂取量が減れば”よし”とする。いきなり百点は求めない。

サプリとしては、ゲルマニウム以外に勧めるものとして、まず、CBDオイル。家族崩壊の危機が差し迫っているのだから、CBDオイルの即効性に期待したい。これは子供たちだけではなくおばあちゃんも服用するといい。気分の苛立ちを速やかに静めてくれるだろう。CBDオイルの風味は独特である。子供たちは偏食だというから「味が無理」と言って飲まない可能性が想定される。「そういう場合は、子供らが寝てるときに、こっそり足の裏とかおでことかにCBDオイルを数滴たらして塗ってあげてください。経皮的にちゃんと吸収されますからね」

近年ADHD、自閉症などの発達障害が急増している。「ワクチンの接種本数に応じて増加しているのではないか」という指摘がある。ワクチンに含有される毒性物質には様々あるが、ひとつには重金属(水銀、アルミ)がある。重金属のデトックスには、メチレーション回路を回してやるといい。そのためには、ビタミンB6、B12、葉酸、B2、ベタインあたりの栄養素を補うといいが、子供たちは恐らく普通のサプリは飲まない。甘く風味付けしたチュアブルタイプなら喜んで食べるだろう。基本、糖分の摂取は減らしたいところだが、ビタミンの補充が何より優先される状況であるから、このタイプのサプリをひとつお勧めした。

さりとて、一応「治験」である。ボランティアではない。おばあちゃんには、子供らの評価者としての仕事をお願いし、事前に作成していたチェックシートを手渡した。食事量、間食の量、便通、睡眠時間、寝起き、集中力、意思疎通、表情などを5段階で評価してもらうものだ。これで子供らの経時的な変化を追いかけることにした。

まず、飲み始めてすぐの変化を知りたかったので、1週間後に再診とし、その後は1か月おきに診察しフォローした。
長い経過を端折って、直近(2021年2月20日)の受診時の様子をお伝えしよう。
診察室の待合で、お兄ちゃんは祖父の肩叩きをし、「あー、気持ちええわー」という祖父の横で、弟は鬼滅の刃のフィギュアで遊んでいる。
僕がお兄ちゃんに「最近調子はどう?」と声をかけると、自分の口元を示してイーンして「きのうここの歯が抜けてん!大人の歯が生えてきた」という。どこにでもいる可愛い子供で、僕は覚えず声出して笑った。
祖母の話。「お兄ちゃんは授業に普通に参加しています。椅子にじっと座って。以前は問題行動を起こして、職員室の常連でした。この前校長先生とたまたまお会いしたのですが、こう言われました。「最近職員室に全然来てくれませんね。すっかりいい子になってしまって何だか寂しいです」と(笑)。友達ができてみんなと遊ぶようにもなりました。
以前は学校に一人で行くことができず、主人が付き添いで行ってたんですが、今は一人で行くようになりました。
私が何か指示すると、ひとまず聞いてくれて、何かしようとするようにはなりました。前は指示するとその時点で反抗していましたが、今はだいぶ落ち着きました。
下の子も穏やかです。幼稚園で誰かを叩いたとか、そういう話を聞かなくなりました。
食欲は二人とも増えましたが、特にお兄ちゃんがすごいです。甘いものは大好きで、正直今でもかなり食べています」

症状の改善ぶりは誰の目にも明らかだった。これで、ひとつの家族が救われた、と考え、この「治験」は終了とした。浅井ゲルマニウム研究所のご厚意で有機ゲルマニウムを無償で提供していたが、それも終了となる。「ご希望であれば自費で購入を」と伝えたところ、おばあちゃん、「ゲルマニウムはもういい」という。「やっぱり高いしねぇ」
できれば続けて欲しいと思ったが、家庭の経済事情もあるのだから、やむを得ない。かつて「お菓子が主食」だったところ、普通の食事をきっちりとれるようになったのだから、ゲルマニウムをやめたとしても以前のように大崩れすることはないだろうとは思う。しかし、大丈夫かな。
ともかく、待合室で見た家族の風景(お兄ちゃんが祖父の肩を叩きその横で弟が遊んでいる)は、栄養状態の改善がもたらしたひとつの「完成図」である。こんな風景は、去年の8月時点では、誰も想像できなかった。
有機ゲルマニウムは、まるで何事でもないように、さらりとこういう奇跡を演出する。

 

末期癌とゲルマニウム

2021.2.20

【症例】77歳男性
【主訴】前立腺癌末期(stage D)
2021年1月末受診。患者本人は来院できず、代わりに娘さんが来て話をされた。
「3年前に前立腺癌と診断されました。手術、放射線、抗癌剤などできることはすべてやりましたが、治療の甲斐なく現在終末期です。骨転移があり全身の痛みもひどいです。
3年前に手術しましたが、膀胱のほうにある腫瘍をとりきれなかったとのことで放射線治療を受けました。さらに抗癌剤も2年間続けましたが、最終的に体力が持たず、去年の夏には抗癌剤をやめました。すると前立腺癌のマーカーのPSA値が急激に上がって医者からは「年内もたない」と言われていました。
入院して抗癌剤治療を受けていたのですが、今は在宅療養です。医者の予想に反し年内は比較的元気に過ごせていたのですが、年が明けてここ1か月で急激に弱ってきて。
採血では、ひどい貧血があって内臓関係のマーカーも悪化しています。ここ2、3週間は自宅のベッドで横になっています。貧血のせいで、立ち上がると息が上がって、トイレにいったん座るとまた立ち上がるのもきつい有り様です。
往診の医者からは「輸血が必要」と言われています。「来週には返事して」と。
私としては迷っています。輸血となれば訪問診療では無理で、また入院になります。それとも、輸血を受けずに家でこのまま様子を見るか。
貧血さえ改善すれば輸血の必要もなくなり家で過ごせます。この貧血を何とかする方法はないでしょうか?」

確かに、末期である。ご家族としても多くは求めていない。ただ、最後の日々を家で穏やかに過ごして欲しい、という思いである。
しかしお薬手帳を見て、何とも悲しい気持ちになった。降圧薬、抗糖尿病薬、ステロイド、スタチン、鎮痛薬。末期でもこんなにたくさんの薬を飲まないといけないものか。
「糖尿病は抗癌剤の副作用で発症しました。そこにステロイドを使ったことで血糖値がさらに悪化して、それで糖尿病の薬を使うことになって。これでも薬はずいぶん減らしてもらったほうです」
こういうのは、医療の形をとった殺人だと思っている。医者の言うがまま医療のなすがままに流されると、こうなっていく。
そう、僕の仕事は、医療がもたらしたダメージを極力緩和することである。
貧血の解消にはゲルマニウムを勧めたい。息切れは酸素不足が原因だが、ゲルマニウムは服用後すぐに組織中で酸素を発生させる(『本多藤嶋効果』)。さらに中長期的には、赤血球の代謝を促進することで末梢の酸欠を解消する。癌性疼痛を抑える助けにもなるだろう。
その他、抗癌作用のあるサプリを数種類勧めた。

2021年2月19日再診。やはり、娘さんのみ来院。
「先日亡くなりました。誤嚥性肺炎です。
その日、朝は普通でした。昼頃咳き込んでる様子を見て、危ないと思って在宅医療の先生を呼びました。そしたら先生が来られるまでに、自分で咳して嘔吐して、それで普通に戻ったんですね。それから先生が来ました。
簡易の血液検査をしたり聴診器で呼吸音を確認して「特に問題ない」と。それで先生が帰りました。でもその後に水を飲んで、それでまた咳き込んで。先生をもう一回呼んだけど、今度は2時間半くらい来なくて、その間に亡くなりました」
僕は黙って娘さんの話を聞いていた。こういう話は初めてである。患者の代理で来た家族が「その当の患者が亡くなった」と言いに来ている。ただ、話の口ぶりから、「父を救ってくれなかったな!」と僕に対して怒っているわけではないことは分かる。ただ娘さんは、起こったことを淡々と説明している。
「そう、亡くなったことは残念でしたが、最後にやった簡易採血の結果を見て、私、驚きました。ヘモグロビンが8.3に上がっていたんです。以前は6くらいしかなかったのが、8になってて。そのことを在宅の先生に指摘すると、「こんなことはあり得ない」って言ってました。「何かのミスだろう」って。私は絶対ゲルマニウムの効果だと思うんです。
ゲルマニウムを飲んだのは、たった数日のことです。でもその数日で、父の症状が全体的に落ち着きました。「何か息苦しさがだいぶ楽になってきた」って父もはっきり言っていました。トイレに行くぐらいは当たり前にできるようになったし、しゃべっていて息切れするなんてことがなくなりました。弟や家族ともラインをするぐらい元気になりました。光を見た思いでした。「このまま元気になっていくかもしれない」と思いました。
ヘモグロビンが8に上がっていることを父に伝えました。「これだと輸血しなくても済みそうだよ」って。そう、亡くなる直前まで、父と普通に会話できてたんです。
癌で死んだ、って感じじゃないんです。安らかに亡くなりました。
私、今日は先生にお礼を言いにここに来たんです。ゲルマニウムのおかげで、父との最期の時間を穏やかに過ごすことができました」

そうですか。それはよかった。いや、よかった、と言っていいのかな。しかし最期をその人らしく過ごす助けになれたとすれば、よかった。

ちょうどこの日、浅井ゲルマニウム研究所の中村宜司さんが当院に来られた(関西に出張で来られたときは僕のところに立ち寄られ晩御飯などをご一緒する)。それで上記の患者のことを伝えた。中村さんいわく、
「ヘモグロビンが数日の短期間で6から8に増えた。それが一般的な経過であるかどうかは分かりません。ただ、酸欠による呼吸困難感を解消する作用は確かにあります。
それと、癌などでターミナルの人がゲルマニウムを服用し、その目覚ましい効果を目の当たりにすることで、患者のご家族がゲルマニウムのファンになることはよくあります。患者がどれほどつらいか、家族は間近にそれを見ているものだし、ゲルマニウムの劇的な力も、同時に見ているものだからです。
この患者さんも、もっと早く先生のところに行っておられたら、違う結果になっていたかもしれません。
ただ、人間は”いかに生きるか”だけではありません。人生の終わりをどう迎えるか、というのも大切です。亡くなる本人にとってもですが、それ以上に、最期を看取る家族にとって」

 

頭鳴り、有機ゲルマニウム、ケイ素

2021.2.16

耳鳴り、という言葉は皆さん聞いたことがあるだろうし、実際経験したこともあるだろう。しかし、頭鳴り(ずなり;正式な医学用語ではなく耳鼻科医の間で習慣的にこう呼ばれている)、はなじみがないと思う。
頭鳴りに悩む患者は、たとえばこんなふうに言う。「耳鳴りとは違います。音の感じも聞こえる場所も全然違います。頭の上のほう、頭頂部で、荒らしが吹いているようにゴーと聞こえます。耳鳴りのキーンとは明らかに別物です」
僕は耳鼻科医ではないが、これまでに2人頭鳴りを訴える患者を診たことがある。そのうちの一人の治療経過を以下に供覧します。

【症例】60代女性
2020年10月、当院初診。
「1月頃から頭の後ろのほうでセミが鳴いてるような音がします。ジーっという音です。脳神経外科でCTとか聴力検査とかいろいろ受けましたが、何も問題ないと言われました。薬が出ましたが、まったく効かないので飲むのをやめました。
いえ、耳鳴りではありません。明らかに頭の中で鳴っています。耳と耳の間、頭の後ろのほうです。夜寝るときなんかは周囲が静かなので、頭鳴りが気になって眠れません」
この患者は実に、”病院好き”で、他院からコレステロール降下薬や骨粗鬆症治療薬などを処方されている。毎年のインフルエンザワクチン接種も欠かさない。

さて、どのように対処すればいいか?
まず、頭鳴りは聴神経の症状である。神経症状の背後には、腸の不調が隠れているものだから、とりあえず食事の改善は絶対の必要条件。
さらに、不要な薬もやめたい。特にコレステロール降下薬は万病のもと。問答無用でやめさせたいが、主治医もいることだし、あまり出しゃばった真似はできない。「統計的にはコレステロールの高い人ほど、寿命が長く、癌にかかりにくいんですよ。あまり無理して下げることないですよ」とだけ言っておく。

さらに、やはり、ワクチンである。
ワクチンは腸内細菌叢を乱す原因として無視できない。腸内細菌の乱れは、神経症状を引き起こす。実際、こんな論文がある。
『ワクチン接種後に急性耳鳴と永続的聴神経障害を発症した症例』
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/14974438/
『ワクチン接種の2日後に両側性難聴を発症した症例』
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/30118641/

ワクチンの後遺症であったとしたら、どのようにすればいいか?
ワクチンには様々な有害物質が含まれているが、インフルエンザワクチンの場合、特に重金属に気をつけたい。

『重金属のデトックスを高める方法~レビュー』
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC3654245/
このレビューの中で、重金属の排出を促進する様々な方法が検証されている。有効性が確認されているものを列挙すると、食物繊維(ぬか、果物など)、藻類のアルギン酸、クロレラ、ペクチン、含硫ペプチド(ニンニク、ブロッコリなど)、パクチー(コリアンダー)、タウリン、メチオニン、アルファリポ酸、ビタミンC、E、グルタチオン、NAC、セレンといった成分である。

「ニンニク、玉ねぎなどのネギ科植物やブロッコリ、パクチーなんかを積極的に食べるといいですよ」と一応勧めたが、普段の食生活でそんなに多用される食材でもないから、この方面からの効果はあまり望めないだろう。
そこで、サプリの出番だが、あまり多種類大量のサプリを勧めても、やはり、当惑してしまうだろう。シンプルに何か一つだけ勧めるとすると、有機ゲルマニウムを勧めたい。
有機ゲルマニウムは肝臓と腎臓でメタロチオネインの発現を誘導し、カドミウムや水銀の排出を促進することが示されている。
http://www.yakhak.org/journal/view.html?uid=939&page=&pn=mostread&sort=publish_Date%20DESC&spage=&vmd=Full
https://www.researchgate.net/publication/20113433_Therapeutic_effects_of_organic_Germanium

そこで、こちらからは有機ゲルマニウムだけをお出しし、経過を観察することにした。
11月再診時。「まだ鳴ってるけど、多少マシにはなった」
効果があってよかった。しかし本人はもっとよくなりたいと思っているし、僕としてもきっちり治してあげたい。飲みにくいだろう、と思って遠慮していた、液体のマグネシウムを勧めた。
12月再診時。「まだ症状はある。波があって、日によってあまり聞こえない日もあれば、逆にひどいときもある」
ここで、ケイ素を勧めることにした。何かとワクチンの好きな人だから、水銀ばかりではなく、アルミの蓄積量も多いのではないかと踏んだ。
ケイ素の摂取によって、アルミの排出が促進されることにはエビデンスがある。
『ケイ素水によるアルツハイマー型認知症の”アルミ原因仮説”の検証』
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/22976072/

「好きな芸能人は?」と聞くのと同じ感じで「好きな論文は?」と聞かれても、一般の人は「そんなもん知らんがな」の一言だろうけど(笑)、僕にはいくつか好きな論文があって、この論文はそのうちのひとつ。
アルミが認知症の原因ではないか、ということは昔から言われていた。でも人間相手にアルミを投与して認知症になるかどうかを検証することは、当然倫理的に許されない。そこで著者らは、帰無仮説(「アルミ負荷を軽減してもアルツハイマー病の発症、重症度、進行に何ら影響を与えない」)を立てて、その否定によって、アルツハイマー病のアルミ原因説を見事に立証した。僕はこの手法の鮮やかさに感動した。推理小説を読むみたいに、おもしろいと思った。
そう、こういうわけで、この人にケイ素を使ってみようと思ったわけ。

2月15日受診時。
「以前よりもだいぶいいです。頭の中のセミの声は、以前を10とすると、今は0か1です。今も聞こえるといえば聞こえるけど、ほぼ気になりません。音が小さくなって生活が楽になりました。一年鳴り続けていて全然治らなかったのに、本当に改善してよかった」

よかった。
この症例は『ゲルマニウムとケイ素の併用が頭鳴りに著効した一例』みたいなタイトルで、論文投稿してもいいような話かもしれない。というのは、一般に頭鳴りの治療法は存在しない、つまり、「頭鳴りは治療不能の疾患」とされているので。頭鳴りに悩む患者や治療に難渋する耳鼻科医にとって、有益な情報になるかもしれない。
考えてみれば、ゲルマニウムとケイ素はどちらも14族元素である。炭素同様、結合する手が4本ある元素がどちらもデトックスに働く、というのは偶然なのか何なのか、おもしろいと思う。一緒に飲むことで何らかの相乗作用があるのかもしれない。

 

ワクチンとゲルマニウム

2021.2.15

「先生、コロナの流行はいつ終息すると思いますか?」
「分かりません。政治には詳しくないので」

もうみんな気付いてるよね?「コロナは政治なのだ」ということに。

こういうのって、そこらへんの学者よりも厚労省の役人のほうが正しく認識していたりする。
https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000596861.pdf

そう、コロナ感染症は「ウイルス性の風邪の一種です」というのが厚労省の認識。平塚さんの言ってること、正しかったっていうね(笑)
風邪に効くワクチンは存在しない、ということはみなさんもご存知でしょう?風邪は本来、人間がもともと持っている自然免疫で治すもの。あえてワクチン接種による獲得免疫で遠ざけようとしても、うまくいかない。ワクチンで抗体を作っても、使われない。使われないものは、消えていく。つまり、ワクチンにはまったく意味がない

しかし、意味のないことさも意味ありげに見せるのが政治である。無意味な政治の割を食うのは、一般庶民である。
本日再診した患者(50代女性)が、雑談まじりにこんなことを言った。
「先生、いよいよあさってから医療従事者へのコロナワクチン接種が始まりますね。私も福祉関係の仕事をしてるので、一般の人より打つ順番は早いと思います。私としては、打ちたくないんですね。ただ、職場が「打って当然でしょ」みたいな雰囲気で、一人だけ断る感じじゃないんです。
いろいろ考えています。どう断ろうかなって。でも、断れなかったらどうするか。「絶対に打ちたくない、打つくらいなら退職します」と意思を貫いて会社をやめるか。会社をやめることはできないからやむを得ず打つとしても、先生、昔のブログで「ワクチンのデトックスの方法」って書いてましたよね。ああいう路線で、事後的にワクチンのデトックスに励むか。ホメオパシーで水銀を排出するレメディーを飲もうかと考えたり。
私、そこまで考えているんです。仕事をやめる可能性、万一打った場合の対処法。本当に不安です」

すでの厚労省から「最終的には接種は個人の判断であり、業務従事への条件とはならない」旨の通達が出ている。だから、コロンワクチンを接種するように会社から何らかの圧力をかけられたり、接種しないことを理由に不当な処遇を受けたとすれば、これは弁護士に相談してもいいレベルの案件だからね。
ただ、上司から露骨な圧力がなくとも、「無言の圧力」というのは確かにあると思う。僕みたいな部外者は「そんな圧力、無視すればいいじゃない」って簡単に思うんだけど、組織の内部にいる本人としてはなかなか難しいようだ。日本の同調圧力の悪い面が出ているね。

この点、アメリカ人はさっぱりしている。
「米国の医療労働者の50%以上が”ワクチン拒否”の衝撃データ」
日本の医療従事者の5割が拒否、となるだろうか?多分、そこまではいかないと思う。コロナ茶番に気付いてる医者や看護師も一定数はいると思う。でも、そういう覚醒組でも、職場の同調圧力に抵抗できるか、となると難しいだろう。
その点、アメリカは「違いを尊重するお国柄」だけあって、日本のような妙な同調圧力って少ないだろうし、何より、コロナ茶番に気付いている人口の比率が日本よりはるかに多いと思うの。
というか、コロナワクチンに対する批判がこんなに少ないのは日本だけだよ。欧米諸国はもっと多くの人が気付いてる。

「・オランダでは8万9千人の医師、看護師がコロナワクチンを拒否した。
・アメリカのすべての看護師の60%がコロナワクチンを拒否している。
・英国の看護師、介護スタッフの約3分の1がコロナワクチンを拒否している。
・ノルウェー、スイスなどでは老人ホームで大多数が死亡したことを受け、65歳以上へのワクチン接種が停止となった。
・世界医師連盟(the World Doctors Alliance)の医師、看護師12万人がコロナワクチンを拒否しており、同ワクチンを接種しないよう呼びかけている(んだけど、お前ら羊どもは政府とメディアの言うことを黙々と聞いて接種受けとくのがお似合いだよ)」

ただ、上記の患者の、「仮にどうしても打たないといけないとなれば、どのようにすればワクチンに含まれる毒性成分を排出できるか」という問題提起は、意味があると思う。
今の日本では、幸い一脈の正気が保たれていて、「日本国民全員強制接種」とはならなかった。でも、今後もそうならない保証はどこにもない。

日本政府としては、きっちり半分間引いて人口削減に協力する姿勢を見せないといけない。人口の減り具合がいまいちで、日本政府のさらに上の”お上”が納得してくれなければ「全員強制接種」でも何でも押し付けてくるだろう。法律のハードルがあるからそんなことはあり得ないって?のん気だね。去年の今頃、日本が「飲食店が深夜に営業したら罰則が課される国」になるなんて想像できた?法律なんて簡単に変えられる。憲法改正だって、”お上”がその気になればすぐだろう。

さて、だからこその、ワクチンのデトックス法、である。これについては以前のブログで触れたことがあるから、ここでは繰り返さない。
ただ、最近、こんなことがあった。
去年5月から当院に通院中の患者(強迫性障害、60代女性)がいる。この人はワクチンが大好きで、「打てるものは全部打つ」という人。「病気を防いでくれるんだから打たなきゃ損じゃないの」と。僕としては内心頭を抱えてしまうけど、「世間一般のワクチンに対する認識ってこんなもんだろうな」と半分あきらめてるようなところもある。ただし、いったん僕の患者となったからには、せめて一言だけでも注意喚起をする。「ワクチンね、感染症を防ぐありがたいものですけど、副作用もありますよ。あまり打たない方がいいですよ」とお伝えする。心に届くかどうかは別にして、”メリットだけではなくデメリットもあるのだ”、ということを一応説明することにしている(本音は”メリットなんて1ミリもない”だけど)。
さて、この女性、去年の11月の診察時にこう言った。
「インフルエンザワクチン、打ってきました。毎年必ず打っているので、打たないと不安だったので」
僕の忠告、まったく心に届いてなかったっていうね(笑)しかし続く話が、僕の興味を引いた。
「インフルエンザのワクチンを打つと、必ず打った腕が腫れて、打った箇所もかゆくなって、なかなか治らないんです。もう毎年のことなんだけどね。先生に聞いたら「普通は1週間ぐらいで治るものだけどなぁ」って言うんだけど、私の場合、1か月は治らない。
でも不思議なんだけど、今年は腫れませんでした。かゆくも何ともなかった。そのことで、私、体がいい方向に行ってるのかなって思って」

この患者に出しているサプリは、有機ゲルマニウムだけである。定期的に有機ゲルマニウムを服用し血中ゲルマニウム濃度が高い状態であれば、ワクチンという「血中への直接的毒物注入」に対しても、何らかの防御効果があるのかもしれない。具体的な作用機序は分からないが、接種部位の炎症(発赤、腫脹、掻痒感)が起こらなかったということは、抗炎症作用があることは間違いないだろう。
コロナワクチン(mRNAワクチン)に対して効くかどうか、もちろん不明だが、もし万が一、どうしてもコロナワクチンを打たないといけないとなれば、せめてもの毒消しとして、事前、事後に有機ゲルマニウムを飲んでおくといい。

 

不登校とゲルマニウム

2021.2.14

【症例】9歳男児
【主訴】チック、不登校、皮膚掻痒感
【現病歴】
2020年3月、コロナ自粛が始まった頃あたりに「ざわざわした気持ちになる」といって学校に行けなくなった。学校だけでなく、外に出ること自体が難しくなった。
同じ頃から全身にチックと皮膚のかゆみが出始めた。皮膚科に行って薬(飲み薬、塗り薬)を使うも改善しない。同年9月、当院初診。
お母さん「2018年にこの子の父、私の夫が亡くなったんですね。それ以後、おかしくなったと思います。そこにコロナ自粛の影響が加わって、ますます悪化したようです。本人も『パパに会えなくて寂しくてこんなふうになったと思う』と言っています。カウンセリングのような治療を受けた方がいいでしょうか?
3歳の頃から入退院を繰り返して、もともと病弱な子ではありました。でも活発で、外で体を動かすのが好きですし、本が好きで図鑑を一日中読んでいてもあきないようなところもあります。
それが、最近は明らかに元気がなくなって、何もせずに横になっていることが多いです。食事量も減っています。睡眠についても、今まで9時には寝れていたのが、最近は気持ちの不安定からなかなか寝れないことも多いです。
学校に行きたい思いはあります。ただ、急に人混みが苦手になりました。学校もそうですし、電車とかレストランとかに入るのも抵抗があります。
皮膚は以前はすべすべしてきれいでしたが、最近は全体的にガサガサしています。軟膏を塗っても効きません。皮膚のせいなのか、お風呂も嫌がります。皮膚の感覚異常でしょうか。
チックも夫が亡くなった頃に始まりました。音声チックと運動チック、両方あります。音声チックは、同じ言葉を2,3回繰り返したり。運動チックは、ジャンプしたり、ぎゅっと目をつむったり。最近チックがあまりにもひどいので病院に行ったら、ADHDに効く薬を処方されました。ネットで調べると、ほぼ覚醒剤に近い薬だと。怖いのでまだ飲ませていません。お守り代わりに持っていますけど」

さて、どうしたものか?
本人は、父に会えない寂しさのせいで様々な不調が生じたと考えている。人間は、肉体という物質的な存在であるばかりではなく、心という精神的な存在でもあるから、こういう本人の解釈モデルは大事である。だから、カウンセリング的なアプローチも、一度は試してみてもいいかもしれない。
ただ、一般論として、普通の人間は寂しいからといってチックを発症しない。他に原因があるに決まっている。そこで、探りを入れてみる。「ワクチンをよく打っていた、ということはありませんか?」
「夫は白血病でした。感染症にかかってはいけないと思い、ワクチンは欠かさず打つようにしていました。インフルエンザはもちろん、麻疹、風疹の追加接種なども積極的に受けました」
ああ、なるほど。
さらに、採血データを見ると、
中性脂肪 49 mg/dl ヘモグロビン 12.9 g/dl コルチゾール 4.4 μg/dl
中性脂肪が低い。なぜか?
まず、血中の脂質成分(コレステロールなども含めて)は、食事に由来するのはごく一部であり、多くは腸内細菌叢により生成される。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC6947520/
また、以前にも触れたことがあるが、ワクチンは腸内細菌叢に壊滅的な打撃を与える。「ワクチンによって自閉症になる」などというと、ワクチンがまるで脳神経系に直接的に影響しているようだが、機序的には、ワクチンが、まず腸にダメージを与え、次いで神経系の症状が出る(腸脳相関)と考えた方が実相に近い。
実際、ワクチン(具体的にはアジュバントとして含まれるアルミニウム)を投与すると、中性脂肪(長鎖不飽和脂肪酸、短鎖脂肪酸とも)が減少することが示されている。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/31625748/
また、ヘモグロビンも低い。これは、ワクチンによって腸がダメージを受けたことと関係している。「造血は腸で行われる」という腸造血説は千島喜久雄博士によって提唱されたが、長らく学界から異端視されていた。しかし、近年の腸内細菌叢の研究が、ついにこの説の正当性を認めた。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4144825/
さらに、コルチゾール低値も、ワクチン接種の影響として説明できる。機序としては、ワクチンに含まれる毒性物質が副腎の内出血を引き起こす。具体的には、副腎の外側にある球状層(一定量の脂質を含む)に壊死が起こり、さらに内側の索状層でも脂質が急激に減少する。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/18486508/
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jsb1944/37/4/37_4_761/_article/-char/ja/
もっと直接的に、ズバリ、ワクチンに含まれる水銀(チメロサール)の曝露とチック症の発症率に関する研究がある。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4961900/

要するに、僕としては、この子の不調はすべてワクチンの副作用で説明がつくと思っている。
そこで、どうすべきか。
まず、食事の改善である。次に、腸内細菌叢の改善や重金属の排出を意識したサプリ(具体的には有機ゲルマニウム、マグネシウム、メチルガードあたり)を勧めた。

以下、その後の経過である。
10月受診時。
「チックが少し治まっています。かゆみに関しても、かさかさがマシになっている印象です。不安感も軽減しています。以前の不安を10とすると、今は3ぐらいでしょうか。
学校に行くのはまだ難しいですが、週に1回、保健室登校ならできるようになりました」

12月受診時。
「チックはほとんど出ません。出るとしても1日に1回くらいです。感情と連動していて、興奮すると出ます。日常的に出るということがなくなってきました。
学校には少し行けるようになりました。11月は週に2,3回とか。行っても1時間くらいです。それ以上は、気持ちがしんどくて耐えられず、帰ってきます。それでも、少しずつでも学校に行けるようになったことは、すばらしい進歩だと思っています」

おとつい(2月12日)受診時。
「学校に週3,4回は行けるようになりました。週4回だと翌週にしんどさが持ちこしてしまうようで、週3くらいがちょうどいいようです。授業への集中力も高まってきました。
先生、いろいろサプリを出して頂いていますが、はっきり確信したことがあります。この子に一番効いているのは、間違いなく有機ゲルマニウムです。
というのは、ゲルマニウムが切れたことがあったんですね。でも、「最近順調だし、まぁいいや」って飲まずにいたんです。そうすると、2,3日してまたチックが激しくなって。ひきつけみたいなひどいチックは久しぶりでした。学校に行くのもおっくうになって、集中力も下がりました。
この経験から、やっぱり絶対ゲルマニウムだなって、私も本人も分かりました。
体調が改善するにつれ、お父さんのことを思ってふさぎ込むこともなくなってきました。少し前に三回忌がありました。いつも命日が近付くとナーバスになるのですが、今年はずいぶん穏やかに乗り切れました」

「白血病で免疫力が弱る旦那さんへの配慮として積極的にワクチンを打ち、結果、そのワクチン接種が遠因となって、心身の不調を生じた」というのが僕の想定する作業仮説である。ただ、この仮説は「お父さんが亡くなったせいで学校に行けなくなった」という患者の解釈を否定するものではない。このあたりは、ひとまず「そうやなぁ。お父さん亡くなって寂しいなぁ」と共感的に聞いておくだけでいい。
腸内細菌叢が改善し症状が改善してゆくにつれ、心の傷も次第に消えてゆく。
そう、心の傷の背景に、体の傷が隠れていることの、何と多いこと。

 

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