2022年8月

2022年

浅井一彦とゲルマニウム

2022.8.25

授業の内容なんてろくすっぽ覚えてないくせに、先生が授業中に話していたどうでもいい雑談を案外覚えていたりする。たとえば生理学の教授がこんなことを言っていた。「私は茨城出身だが、もともとの先祖は江戸時代に福井から茨城に移住してきた。ダシの味や方言などに福井の文化の名残りがある」

茨城と福井は歴史的につながりがある。
初代福井藩主結城秀康を始祖とするつながりがある一方、

古河藩と大野藩の関係性もあって、茨城と福井をつなぐ縁の糸は一本ではないようだ。

アサイゲルマニウムの創始者浅井一彦先生は、生まれは満州だけど、育ちは茨城で、水戸高校の出身。墓は福井県にあり、今も浅井先生の命日(10月22日)にはささやかな祭祀が行われる。
浅井先生の先祖をさかのぼれば、戦国武将の浅井長政に突き当たる。
長政は福井県の戦国大名で、浅井家の3代目にして最後の当主。善政を敷き、北近江の戦国大名として勇名を馳せたが、1570年姉川の戦いで織田・徳川連合軍に敗れ、1573年北近江の城が陥落。長政の家臣は相次いで織田方に寝返り、同盟関係にあった朝倉家も撤退。信長は朝倉家を滅ぼし、これにより長政の本拠地小谷城は包囲された。信長は降伏を勧めたが、長政は拒否。妻のお市と娘を逃がし、自害を選んだ。享年29歳。

浅井先生の生き様の必死さとか激しさを見ると、浅井先生は浅井長政の生まれ変わりだったんじゃないかと、僕は半ば本気で思っています。

1934年浅井は財閥商社(大倉組)のドイツ駐在員としてベルリンに派遣された。1943年シャロッテンブルグ工科大学を卒業し、エッセン公立石炭研究所に入所し、石炭学の研究に打ち込んだ。
1944年11月22日ベルリンは猛烈な空爆を受けた。敗戦の気配が漂うドイツには英米の爆撃機を迎え撃つ空軍機はすでになく、街に大量の焼夷弾がまき散らされた。この1日の空爆がベルリンに与えた損害は戦争中で最大で、45万人の市民が家屋を失った。
浅井が住むアパートの地域も激しい爆撃を受け、人々は地下室に避難した。しかし4階建てアパートの屋上にも焼夷弾が落ち、建物全体が大きく揺れた。このままではアパートが燃え上がり、地下室にいる全員が焼死するかもしれない。そんな不安に駆られていたとき、若い女性が悲鳴をあげた。
「娘がいない。屋上に残してきてしまった。誰か助けて」
その女性は洗濯ものを取り込みに屋上にあがったとき、空襲警報で慌てて逃げ出し、娘を置き去りにしてしまったらしかった。
老夫婦が浅井に向かって拝むように話しかけてきた。「私たちは年寄りと女子供だけで、どうすることもできません。どうか、娘さんを助けてください」
浅井は勇気を奮い起こして立ち上がった。
非常階段で屋上へ上がると、屋上の隅で膝を抱えて泣く少女がいた。駆け寄って抱きあげたとき、焼夷弾がアパートの屋上に落ち、アサイは少女を胸にかばって本能的に体を伏せた。
激しい爆音とともに炎が吹き上がり、周囲に火の海が広がった。着ている洋服が燃えそうだった。浅井は少女を抱いて火から逃げた。
しかし気が付くと、アパートの3階が燃えている。炎が階下から燃え上がって来るようでは、逃げようがない。このまま屋上にとどまれば焼け死んでしまう。
浅井は覚悟を決めた。少女をきつく抱きしめ、石畳の道路に飛び降りた。うまく足から着地できたと思った瞬間、衝撃のあとに襲ってきた激痛に浅井は意識を失った。

気が付くと見知らぬベッドに横たわっていた。起き上がろうとして右の太腿に激痛が走った。主治医が言う。「大腿骨が折れているので手術が必要です」
「一緒だった少女は?」
「奇跡的に無傷だったようです」
「どうしてここへ?」
「退役した将軍から連絡が入り、衛生兵が運び込みました」
「将軍?」
「私にも詳しいことは分かりませんが、あなたが4階から飛び降りて気絶したのを見ていて、すぐ軍に連絡したようです」
入院中のある日、主治医が興奮を抑えきれない様子で浅井のベッドに駆け寄ってきた。「総統からこれが贈られてきました。剣付鷲十字章の勲章です。フォルクスワーゲン1台もプレゼントされました」

医師は箱のふたをうやうやしく開き、大きな勲章を取り出し、浅井に手渡した。
「勲章?」
「ドイツ軍人に与えられる最高位の勲章です」
「なぜそれが私に?」
「退役した将軍があなたを見ていました。炎のなかから一人の少女を救出しようとするあなたの姿を一部始終見ていたのです。将軍はあなたの勇気に感動しました。すぐに司令部に報告し、ヒトラー総統に勲章を贈るよう指示しました」
剣付鷲十字章はドイツ軍人にのみ与えられる勲章である。それが日本の、しかも一民間人に授与されるというのは異例中の異例である。
「私はあなたのような患者を持って幸せです。完全に回復されるまで、どうか十分に休養してください」
医師は赤らんだ頬を輝かせて握手を求めた。

 

以上は1944年の出来事である。
時は流れ流れて、2017年。
中村宜司さんの話。「2017年外務省から当社に連絡がありました。一体何事かと思いましたよ。『また何かヤバいことでもあったのか?!』と(笑)
外務省の職員がこんなことを言うわけです。『ユダヤ人の親子がアサイカズヒコという人を探しています。戦火のドイツ、燃え盛る炎のなかで、自分たちを救ってくれた紳士がいた。何とかして探し出し、あのときのお礼が言いたい、と』
それでお答えしました。『それは確かに、当社の創設者浅井一彦だと思います。浅井はドイツ滞在中、様々な人を救ったということを伝え聞いています』
すると後日、ユダヤ人ホロコーストセンター(Jewish Holocaust Centre)というところから感謝状が届きました」

「我々は浅井一彦博士の勇敢な無私の行動に対し、深い感謝を捧げます。博士は第二次大戦中、二人のユダヤ人女性(Hannelore Hauserとその母Margarete Brummund)をベルリンのアパートで守ってくださいました。彼の記憶に幸あれ」

ヒトラーから勲章を受けたことは、今の時代では「ナチスに加担していたのか!」などと批判の種になりかねない。
そうじゃないですから。
浅井先生は愛の人だった。炎に飲み込まれそうな少女を捨て身で守った。そこにはユダヤ人もゲルマン人もない。ただ、人間愛。それだけです。
僕としては、「戦国武将が現代にタイムスリップすればこんな感じだろうなぁ」と妄想します。
そして、浅井博士が生み出したアサイゲルマニウムは、病気に苦しむ多くの人を救い続けている。
そんなアサイゲルマニウムを多くの人に広めるお手伝いをしていることを、僕は誇らしく思います。

浅井ゲルマニウム研究所の志柿松作社長とこうちゃん。年の差84歳(笑)

 

マスクしてください

2022.8.25

博多駅に着いていきなり知らない人から声をかけられた。「中村先生ですね。ブログ見てます。頑張ってください」

驚きました。実は神戸で声をかけられることはちょくちょくあるんです。ノーマスクで2匹のゴールデンレトリバーを連れてさらに赤ちゃんを背負ってるとなれば、マーカーで標識してるようなもんですから(笑)、僕の記事の読者に気付かれても不思議じゃない。でも福岡には犬は連れて行ってないんだけど、すぐに気付かれました。全国あちこちに僕を知る人がいるわけです。もうエッチなビデオは借りれません(笑)

 

福岡での講演を終えて、博多から新幹線で熊本へ。停車駅を見て、ふと疑問を感じました。

博多駅→新鳥栖駅→久留米駅
これ、おかしいと思いませんか?福岡県→佐賀県→福岡県ですよ?
サンドイッチ状に他県をまたぐこんなイレギュラーな並びって他にないと思う。なぜこんなことになったのか?
佐賀県の知事が「ぜひ我が県にも新幹線を通して欲しい」などと希望して無理やり線路を引っ張ってきたとか?

答えは案外簡単でした。あのあたりは県境がもともと入り組んでいて、そこに新幹線がズドンと直線状に通っているものだから、たまたまそういう並びになっただけなんですね。

九州滞在中は晴天に恵まれて暑かったですが、福岡も熊本も、道行く人はほぼ全員マスクでした。特に熊本では到着早々、ひと悶着ありました。熊本駅からホテルまでタクシーに乗ったら、タクシーの運転手が2重マスクのコロナ脳の方でした。「感染者が増えてますし、マスクしてください」
こういうとき、皆さんならどうしますか?あ、そもそも皆さんマスクしてるでしょうからこんなこと言われないでしょうね。僕はノーマスクで通しているのでちょくちょくこういう事態に遭遇します。
相手が話す価値のある人なら、議論するのもひとつ。マスクの無意味さについて。PCR陽性=感染者の欺瞞について。でもタクシーの運ちゃん相手にそんな議論をするのは不毛です。無駄なことにエネルギーを使いたくない。
僕としては、マスクしろと言われた瞬間に「車止めて。降ろしてください」と言って、すぐに降りたい。業種が何であれ、こういうコロナ脳の人からサービスを受けたくないんです。彼らとしても今どきノーマスクでふらついている僕のような異常者を乗せたくないでしょうから、僕らはお互い近づかないのがベストですね。
でも残念ながら、今いるのは熊本で、僕にとってはアウェイ。ここでタクシーを降りたからといって、すぐに次のタクシーが見つかるとは限らない。
プライドをとってすぐに降車するか。それとも、実利をとって乗車を続けるか。
どうしたものかと瞬時に言葉が出ませんでした。でも代わりに妻が猛烈に反撃しました。「マスクなんて意味ないよ!」
こういうとき僕は感心するんですね。「議論してあげるんだなぁ。こいつは何て優しい女だろう」って。

これ、僕がちょうど九州にいたときに起こった事件です。
猛暑の8月にも、皆律儀にマスクをきちんとしている。そんななかノーマスクで涼しげにしている人がいれば、なかには反感を持つ人も出てくるだろう。「全員我慢してマスクしてるんだぞ!お前だけ何をやっている!」

マスクに意味があるかないか、なんて段階はとっくに終わっているんです。問題は「空気に従うか従わないか」なんです。
そして「空気に従う人」はワクチンも打っているでしょうから、たとえば新聞にこういう投書をしたりします。

 

コロナが始まってすでに2年半が過ぎました。
最近の僕のテーマは「いかにして省エネで行くか」です(笑)
もはや皆の顔の一部になったマスクを外してあげようとも思わないし、ワクチンを打ちたい人を止めようとも思わない
自分はマスクもワクチンもやらないけれども、やりたい人はやればいい。ただし、強要されそうになったときは話は別です。
タクシーを乗車中、マスクの着用を求められた。これに対して、妻は熱心に言い返していたけれど、僕はもっとスマートにやりたい。たとえば、弁護士に動いてもらえばいい、と考えます。タクシーの車内には運転手の名前を示すプレートがあるし、タクシー会社も分かる。その気になればすぐ訴えられるだろう。

今回の件について、実際に弁護士に聞いてみた。
「こういうもめごとは多いです。スーパー、ジム、公共施設など『マスクしないと利用できません』と掲げている施設はあちこちにあります。
施設管理権とか私的自治の原則というのがあるんですね。『これがうちのルールです!それに同意いただけないなら使っていただかなくて結構です!』彼らはそういう理屈で正当化してくるでしょう。でも、私的自治にも限界があります。あまりにも差別的で不合理なルールは違法です。
実際、マスク着用率がこんなに高いのは日本だけで、同時に感染者数も世界一というデータがあって、日本は国際社会からバカにされています。無論、マスク着用を求めることに合理性はありません。

もっとも、マスクの無意味さを示すこういうデータを突きつけたところで、『うち独自のルールを設定して何が悪い!気に食わない奴は来るな!』という主張を曲げないでしょう。
こうした主張は、アパルトヘイトとか外国人入店お断りみたいな”差別”と親和性が高いんですね。

でも先生、残念ながら現時点での社会通念に従えば、車内でマスク着用を求められることは、不合理で差別的な取り扱いだとまでは裁判所は判断しないと思います。
ただ、ここで大切なのは、社会通念は変わり得るということです。たとえば黒人差別も女性差別も、昔は問題だとすら認識されていなかった。
でも今は違います。それは、個人が抗議の声をあげたからです。そしてその抗議の声を聞いて、社会が過ちを認めたからです」

なるほど、おもしろい議論です。ただ、話が少しずれているようにも思います。黒人として生まれたからには、黒人は一生黒人です。女性も同様です。しかしマスクは違うのでは?
節を屈して妥協すれば、僕はすぐにマスクを着用することができます。呼吸器疾患も皮膚疾患も特にありません。できないのではなく、しないんです。意味のないことはしたなくない。その思いのせいで、こんなふうに揉めるわけです。

「不合理な差別か否か、大きな基準は『自己努力による脱却が可能であるか否か』です。そういう意味では、マスクは自分の意思で着脱可能なので、それによる区別は不合理ではない、という判断は確かにあり得ると思います。
でも私としては、そういう細かい法律論ではなくて、『そんな社会で本当にいいのか?』と皆で考えることが必要だと思います。
おっしゃる通り、人種や性別と違って、マスクは固定された属性ではありません。しかしその反面、差別する側をもしばっています。
『マスクを着けろ』と強要している人に問いたいんです。本当にそんな社会でいいんですか?大人から子供まで、どんな考えを持った人も、どんな施設でも、どんな天候でも、一生顔を覆い続ける、文字通り”息苦しい”社会でいいんですか?と。
欧米では誰もマスクをしていません。でも日本はいつまで続けるのか?逆に、どのような条件ならやめられるのか?このマスク社会を続けることで失われるものについて、無視し続けたままでいいのか?
そういうことを一人一人が考え、議論し、前に進むことが大事です」

なるほど。差別は、差別される側だけでなく、差別する側をも縛っている、というのがおもしろいです。

「属性が固定化されてないので、自分の選択次第で、差別者/被差別者が入れ替わる(あるいは転落する)んですね。ノーマスクやワクチン非接種を叩いている人たちは、自分たちがいじめてきた側なので、いじめられる側に落ちたくないんです。
実際、差別は差別している側の権利保障をも大きく後退させます。ノーマスク批判やワクチン非接種批判は自縄自縛です。なんというか、『もう意地張らないでいいから戻っておいで』と言ってあげたい気になります(笑)

国土交通省はマスク乗車時のマスク着用を呼び掛けています。それどころか、「マスクしてない客の乗車を拒否してもいい」というお墨付きまで与えている。同じような動きが宿泊施設にも見られて、宿泊施設はマスクしてない客の宿泊を拒否できます
「私的自治」を金科玉条のごとく放置していると、あたかもマスク着用が社会通念になります。やがて法改正されて、真正面から制約されます。不当なルールに黙って唯唯諾諾と従い続けるとどんどん自由が削られる、ということです。

分かっている人には分かっていることですが、マスクはあくまで踏み絵です。マスク、アクリル板、ワクチンパスポート。非科学的なカンセンタイサクを、民間が好んで推進しているわけです。すると、行政は自らの手を汚すことなく規制を進められます。憲法改正を含めた法改正の土壌となる社会通念を形成できます。
この踏み絵に少しでも多くの人が気付き、疑問の声をあげないと、最終的には家畜のように管理される社会が実現するかもしれない。
そういう意味で、今回先生がタクシーの車内でマスク着用を求められたことは、声をあげるチャンスです。ただ、裁判所は私的自治の領域に入っていくことについて極めて消極的です。弁護士の私が言うのも何ですけど、裁判所とかの権力に安易に頼るものではありません。ブログに書いて世間に訴える、ぐらいにとどめておきませんか?(笑)」

 

ワクチン未接種の方はご利用できません

2022.7.22

8月2日東京地裁でコロナワクチン特例承認取消訴訟の第4回が行われる。
現状、被告(国)はこちらの主張に対して、一切認否していない。つまり、イエスともノーとも言わないという”ガン無視”戦略をとったわけです。この停滞した状況について、裁判官が中間判決を出すことになった。これまでの流れを踏まえると、次で最終回(訴訟要件なしとして終局判決)になる可能性が高い。
https://note.com/nakamuraclinic/n/nded9da5b68ab
小学校のとき、級友同士のあいだでもめごとが起こると先生が仲裁に入って双方の言い分を聞こうとするんだけど、そういうとき、完全に黙り込んでしまう子がいた。しゃべれないわけじゃない。普段はペラペラしゃべるくせに、自分が不都合になるとうんともすんとも言わない。
まさか国がこの子と同じ手法をとるとは思わなかった(笑)
東京地裁の判決が出た後、マレさんの番組『ヘブニーズ』に出演すると思う。マレさんに「恐らく今回で最後だから、木原弁護士や南出弁護士、大橋先生も出演してはどうですか」と提案した。「調整してみます」とのことで、まだどうなるか分からないけど。

8月3日は神戸のクリニックで勤務して、8月4日は東京で癌専門医の先生とお会いするからまた東京。
8月5日はやはりクリニックの仕事があるから神戸で、8月6日はうつみんの市政の会のパーティーで東京。
つまり、8月1日以後、1日おきに神戸と東京を3往復するわけです。
もうね、神戸の家を引き払って東京でクリニック開業しようかな(笑)
いや、冗談というか、半分本気で考えてます。
都市に人が集まるのは偶然じゃない。仕事にせよ何にせよ、機能を一か所に集約したほうが断然能率がいいんだよね。だから東京に人が集まる。たくさんの人が集まるから、おもしろい人や魅力的な人も多い。
「先生も東京に来なよ。家探し手伝ってあげるからさ。こっちで開業すればいいじゃない。優秀な学校が多いから子供の教育環境もいいよ。桐朋とか行かせてさ」
なるほど、子供の教育環境か。その発想はなかったな。
僕は教育パパになるつもりは全然ないから、いわゆる進学校には興味はないけれども、どういう道に進むにせよ、東京のほうがいろんな意味で“選択肢”が多いのは確かだろう。
一方、「子供は育てるものじゃなくて育つもの」というのも真理だと思っていて、神戸でも東京でも大差ないような気もしている。「どこに住むのであれ、なるようになるだろう」と。

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こうちゃん、まだ生後3か月にもならないのに、寝返りをした。見てもらえれば分かるけど、明らかに立とうとしてる。ハイハイっていうステップを飛ばしてる(笑)

学生のとき、小児科の試験対策で「ゴロンと寝返り、5,6か月」と語呂合わせで覚えた。でもうちの子は生後3か月で寝返りっていう。。。早すぎませんか?(笑)
母乳と粉ミルクの併用で、粉ミルクはアサイゲルマウォーターで溶いてる。多分、日本一ゲルマニウムの摂取量が多い赤ちゃんだと思う(笑)そのせいでこんなに成長が早いんじゃないかな。

 

こばやん(元理研の研究者)は日本全国あちこちを講演して回って、コロナの嘘(ワクチンの危険性、マスクの無意味さなど)を知らしめる活動をしている。7月18日夜、予約していたホテルに泊まろうとしたら、「マスクをしてないとホテルに入らないでください」「ワクチン接種者じゃないと泊まれません」と宿泊を拒否された。すでに宿泊料を払っている。「差別ですよ」と主張したところ、言い合いになり、結局警察を呼ばれて連行された。
こばやん、大変やったな。どこのホテルなん?「久留米。ここは市長がコロナ脳だから」

警察はなんて?「宿泊拒否はやり過ぎだね、って基本こちらに同情的だったけど、でも『今どきノーマスクってのもねぇ』って苦笑してて、あきれてる雰囲気だった」
逮捕されるとかそういうのは?「いや、すぐ釈放されたよ。警察は民事不介入で、こういうもめごとには基本立ち入らない。実はこういうのは前にも経験がある。島根のホテルでもマスク未着用ってことで宿泊拒否された。島根は久留米よりひどかった。海外では、もう『コロナは終わった』って国も多いけど、日本は世界の流れに逆行してる。これ、少し前の報道だけど、

マスク着用などの感染対策をしていない人は宿泊を拒否できる』こういう法律が秋頃にもできる。これ、マスクだけで済めばいいけど、この『マスク着用など』の『など』にワクチンが含まれる可能性は相当高いと思う。感染症対策という名のもとに、マスク未着用者、ワクチン未接種者への差別が今後ますます広がっていくかもしれない」

まだやるんですか?

はーっと大きなため息が出る。諸外国でコロナ規制が次々撤廃されるなかで、まるで日本だけをターゲットにしたように異様に締め付けが厳しくなってる。

日本は世界一感染者数が増えているわけだけど、この背景には、ワクチンで免疫力が低下した人が本当にコロナにかかっていることに加えて、

PCR詐欺が根本にある。PCR検査を受けるだけで報酬が出るなら、小遣い稼ぎに毎日受け続ける人が続出するだろう。
「PCR陽性はコロナ感染ではない」というのは大橋先生が2年前から言ってきたことだけど、PCR検査に対する国民の理解がさっぱりだから、2年経っても騙され続けている。
つまり、日本でコロナが延々終わらないのは、日本人がバカだからです

 

さて、告知です。
油屋さんがロシアの現役外交官ピョートル・パブレンコ氏を招いて講演会をやります。

https://www.facebook.com/koh.aburaya

ロシアの外交官が皆さんの前でしゃべる。これ、とてつもなくすごいことなんですが、このすごさが分かりますか?
現在、日本はロシアと戦争中です。露ウ戦争で、米、欧州、NATOはウクライナ側で、アメリカの言いなりの日本は当然ウクライナ側だから、ロシアは日本と敵対関係にあるわけです。少なくとも理屈上は。
だからこそ、こういうふうに日本政府はロシアの外交官に対して退去要求をしたりする。

外交官という、対話の窓口を閉ざした状態なんです。しかし9月3日東京日本橋に行けば、ロシア大使館付きの現役外交官から直接話が聞けます。ないですよ、こんな機会。“ロシアのスパイ”油屋だからこそ、こういう会が主催できたんです(笑)

露ウ戦争について、欧米の主流派メディアはウクライナ優勢という大本営発表をやり続けるわけだけど、実際のところ、戦況はどうなのか?田中宇さんは「今後米欧は没落し中露インドなどの勢力が強まり世界は多極化していく」と言っているけど、多極化するなかで、日本はどのように振舞うべきか。今後の日本とロシアの関係性は?
陰謀論で何かと噂されやすい分野だけど、現役外交官の口から本当のところを語っていただきましょう

ただし、僕はこの日、福島県で『真実を教えて下さい』の上映会があって、残念ながら油屋さんの会には参加できません。昔パーマンに出てきたコピーロボットみたいに、もう1個、体があるといいのですが(笑)

 

ゲルマニウム講演会 in 北海道

2022.7.19

きのうは北海道でゲルマニウム講演会がありました。
前日の夜から中村宜司さん(浅井ゲルマ研究所取締役)と札幌入りして、W高橋先生(浩司先生、真人先生)から晩餐のおもてなしを受けました。「ツーペアですか。惜しい。これでもうひとり中村か高橋がいればフルハウスだったのに」みたいな冗談を飛ばしあって、楽しい雰囲気の食事会でした。
浩司先生は、動画のイメージ通りの人でした。たとえば、たった3分の動画だけど、これを見たら浩司先生のことがだいたい分かるし、何なら好きになると思います。
https://www.youtube.com/watch?v=WkHciyly5eo
歯を少し削るだけで全身にどれほど大きな影響が生じるか、それが分かっているから、極力削らない。いかにして削ることなく治癒に持っていくか、その方法論を模索するなかで、今のスタイルを作ってきた。もちろん、いまだ道半ばで、スタイルのさらなる洗練を目指している。そんななかで、僕の情報発信が目に留まった。「栄養について講演してもらえませんか」とお声がけいただき、今回の講演が実現した。

浩司先生と初めてお会いしたのは内海聡先生主催のパーティーだった。ちなみに、油屋さんや細谷さん、小野さんと会ったのもこのパーティーがきっかけだった。「波動が高い人のところには波動が高い人が集まる」というのは本当だと思う(逆もしかりだよね)。精神性が高まるにつれて、ものの考え方とか、日本や世界の未来にとって必要なこと、やるべきことって、結局似通ってくるんだね。ただ、志は同じだけど、流儀が少し違ったりする。そういう人同士が出会えば、お互いにすごくいい刺激を受けて成長しあえる。うつみんのパーティーで素敵な縁を数多くいただきました。本当に感謝です。

浩司先生は自然体の人ですね。自分のセンスとか感覚をちゃんと持っている。ハッとさせるような鋭いことを言うかと思うと、突拍子もないことを言って笑わせたり。浩司先生の内側から自然に出てくる言葉なんですね。僕は、どちらかというと、ネタとか知識で身を固めてそれで会話するタイプなので、浩司先生の無手勝流のスタイルをうらやましく思いました。
浩司先生は”コロナの嘘”にもちろん気付いている。だから2年前からノーマスクで通している。これについては僕も同じだけれど、神戸のノーマスクと北海道のノーマスクとでは、ずいぶん意味が違う。また北海道といっても、札幌と帯広では全然違う。同調圧力は地方ほど強く、都市部ほどゆるくなるものだから、帯広でノーマスクを貫くのは大変だと思います。

「マスクつける人や容認してた方は一生外して欲しくありません。区別がつかなくなりますので」
国の号令(「マスクを外せ!」)で一斉にみんなが外してしまったとすれば、同調圧力に屈することなく信条を貫いたノーマスクと、周囲から言われるがまま(「着けろ」と言われれば着け「外せ」と言われれば外す)のノーマスク、これらの区別がつかなくなってしまう。それぐらいなら、今マスクしてる奴はバカの象徴として「一生マスクしとけ」と。
僕が言いにくいことを、代わりにズバッと言ってくれました(笑)

「どこか札幌観光に行きませんか」と、羊ケ丘に連れて行ってくれた。クラーク博士の銅像がある小高い丘で、札幌の町が一望できる。その名の通り、羊もたくさんいた。
羊ケ丘。本来素敵な名前のはずなんだけど、この2年間で「羊」の意味が僕のなかで変わってしまったせいで、ちょっと、どうもね(笑)
実際、僕とW高橋先生以外、観光客全員がマスクをしていました。「羊はマスクしてないけど、人間羊はみんなマスク。羊よりも躾けられてるなぁ」
実に、文字通り、羊ケ丘でした(笑)

講演会のお客さんはほとんどが札幌の人でしたが、中標津(なかしべつ)など道東から来られている人もいた。これが何を意味するか、北海道の土地勘のない僕にはいまいちピンと来なかったけど、「大阪の講演会に福岡から来てる、みたいな感じです」と説明されてようやく分かりました。僕も含め本州の人は北海道がいかに大きいか、分かってないんですね。
「函館から札幌まで行くのに車でどれくらいかかると思いますか?」うーん、1、2時間くらい?「4時間かかります」
感覚が全然違うわけです。特に、京都、大阪、神戸みたいな京阪神のせせこましいスケール感覚で北海道旅行をしようとすると、必ず失敗します。道内の移動には飛行機が当たり前に使われている。多分、感覚としては日本よりアメリカに近いと思う。
「わざわざ道東から来ていただいてありがたいことです」「いえ、大したことじゃありません。飛行機ですぐなので。毎週のように札幌に遊びにきてますし」
飛行機に乗るとなれば僕にとってちょっとしたイベントなのですが、道民のなかには飛行機の敷居が超低い人がいるわけです。足感覚で飛行機を使ってる(笑)

コロナ関係でいうと、北海道は『有志医師の会』の発足が日本一早かったんですね。まず最初に北海道でできて、次に東北でできて、っていう流れです。これ、考えてみれば不思議です。医者の絶対数が多い(つまり、子供へのコロナワクチン接種のデタラメに気付いてる医者の数も多い)東京や関西では、医師の会の発足が全然進まなかった。北海道や東北に背中を押される形で、ようやく発足された。なぜなのか?
これは僕なりの考察だけど、北海道なんかだと、横のつながりを作らないと潰されちゃうと思うんですね。たとえば以前、職場の上司から「ワクチンの副作用を患者に説明するな」と言われた医者の話を紹介した。
https://note.com/nakamuraclinic/n/n1fffc03b2aa5
これ、実は北海道のお医者さんなんです。人口が少ない町の公立病院で、医局の力が強い。ワンマン院長に絶大な権力がある。こんな職場で「このワクチンは危険だ!」なんて声をあげると、確実に立場を失う。良心ゆえに孤独にさいなまれることになる。
北海道には潜在的にそういう先生が多かったんじゃないかな。それで、誰かが「団結しませんか?」と声をあげれば、「私も!」と呼応する素地があった。それで全国に先駆けて有志医師の会が作られたのかもしれない。
北海道は本当に団結が強くて、所属の先生方は本当にマメに情報交換をしている。それに比べて関西は超テキトーで、それぞればらばらに好き放題なこと言っています(笑)

 

読者のお便りから

2022.7.13

 

以前の記事で安倍元総理の死亡について触れましたが、当ブログ読者の方から以下のようなメッセージをいただきました。
「『誰が安倍元総理を殺したのか』の記事の中で、当初のニュースでは安倍さんは「意識があった」とする報道もあったと紹介されていました。
これは確かにその通りです。たとえば、ハワイのKITV社の速報動画を見てください(YouTubeなのでいつ削除されるか分かりませんが)」
https://www.youtube.com/watch?v=irEFkxoAJ7g

動画を見ると、アナウンサーがこう言っている。
Former Japan prime minister Shinzo Abe was responsive after he was shot in the back in the city of Nara.
「安倍晋三元総理は奈良市で背中を打たれた後も意識がありました(responsive)」

明らかに「即死」説と矛盾している。一体どちらが真実なのか。

東日本大震災のときもそうだった。
地震について、気象庁は記者会見で以下のように説明していた。
「通常とは異なる複雑な3回の地震が連続発生しています。このような地震が起こることは極めてまれで、少なくとも我々は初めてのことでした」
https://www.youtube.com/watch?v=MqHqVOycqJo&t=3s

この映像は二度とテレビで流れない。視聴者に人工地震を想起させてしまうからです。
というか、気象庁のスポークスマンも本音としては「自然地震などではあり得ない」って言いたいんじゃないかな。

報道の世界というのは、こんな具合に、最初にポロっと真相(あるいはそれに近い情報)が出てくることがあって、しかしそれをまずいと見た“権力者”がすぐさまプレッシャーをかけてもみ消す。こういうことが日常的に行われているように思われます。

きのうの記事で零戦について書きましたが、これに対して以下のようなメッセージをいただいた。
「現役パイロットとして、昨日の記事を楽しく拝見しました。私はトップガンを見てパイロットになった私は、トップガンマーヴェリックもすでに8回見ました(笑)
大きなスクリーンでCGなしのリアルな映像が見られることはこの上ない幸せです。
『永遠のゼロ』(坂井三郎著の『大空のサムライ』に負うところが大きいと思いますが)は私も大好きな作品です。
あの時代の日本人は本当にかっこよかった。先人たちが守ってくれた日本が次第に壊れていくのを見るのは、大変つらいです。

昨日、ANAがB737-8という新型機を購入するというプレスリリースが出ました。この飛行機は2018年、2019年に墜落事故を起こしています。これを受けて、米国では737-8型機の運航が禁止されましたし、日本でも国交省が同機の日本への乗り入れを禁止した経緯があります。
立て続けに墜落事故を起こした機体を、日本は買わされたわけです。何らかの政治的な圧力のせいでしょうか。あるいは、人命よりも金が優先ということか。
以前の記事で先生は「日本人が本気を出したらすばらしい飛行機が作れる」と言われましたが、私もそう思います。しかしながら「作らせてもらえない」力が働いています。代わりに、欠陥機を「買わされる」。戦争に負けるというのはこういうことです。なんともやるせない気持ちです。

「零戦が6000mまで上昇するのに7分」というのは驚異的な早さです。今のジェット旅客機でも6000mまでは平均8~9分かかります。また、あのサイズの機体で航続距離3300㎞、航続時間8時間というのは、現代の航空機の水準から見ても信じられません
零戦パイロットの疲労感もよく分かります。私のような民間機のパイロットでも8時間のフライトとなればそれなりの疲労がたまります(幸い現在ではFRMという疲労リスク管理がしっかりしていますが)。戦闘機のコクピットで過ごす8時間は、民間機のそれとはまったく異なるに違いありません。そうした航行を可能にしてしまう。やはり零戦はとんでもないバケモノ機体です。
零戦、YS、その後も国産の航空機作りが進んでいたら、日本の空はどれほどすばらしかったことか。
ボーイング機を運転していると、アメリカ人の思想が手に取るように分かります。機体の構造や操作性など、確かに合理的ではあります。でも、何かと雑なんです(笑)

しかしながら、大空のサムライの精神は日本の空に受け継がれています。
東日本大震災が起こった3月11日、その日の天気を覚えていますか?地震は昼の3時前に起こり、その日は快晴でした。そのため、このとき東日本上空を飛んでいた飛行機は、国際線も含め、予備燃料を搭載していない機がほとんどでした。しかし地震のために大部分の空港が閉鎖され、空の上はパニックになっていました。各国の航空機が我先にと着陸許可を求めて騒ぎ経つなかで、日本人パイロットは「燃料があと何分かは残っているし、慣れている空なのでお先にどうぞ」とみんなが譲り始めたのです。世界中のパイロットがこれに感銘を受けました。後にパイロットユニオンからお礼が届いたほどです。
自衛隊のパイロットが不測の事態に遭遇し墜落する際、被害を抑えるために民家を避けて墜落するというのは多少知られた話ですが、その結果もう絶対に生存が叶わない状況であっても、パイロットは脱出レバーを引きます。それは生きるためではありません。整備士が責任を感じないようにするためです。
昨今のコロナ禍で、日本人の美徳や大和魂があちこちで失われているように感じますが、先生の記事を拝見し、何だか元気づけられました。これからも応援しています」

 

最近のニュースについて、ひとこと。

全国で7万6000人超の感染確認

まだやんの?っていう(笑)
選挙も終わったし、「もうひと煽りしろ」という指令でも出てるのか。
でも、タネはもうバレていますよ。もはやコロナ禍ではなく、ワクチン禍ですから

すでに何度も言ったように、打てば打つほどコロナにかかりやすくなります
さらに言うと、打てば打つほど免疫が低下してコロナに限らずあらゆる病気にかかりやすくなりますし、死亡率も上がります

というか、感染者数7万人とかで騒いでいること自体がおかしくて、

たとえば2009年新型インフルエンザの流行時には1000万人がインフルエンザに罹患したし、

2016年のインフルエンザ流行時には1週間で200万人が罹患した。

しかも今みたいに、「あなた、無症状だけどPCR陽性だからコロナにしとくね」みたいなデタラメは当時存在しなかった。ガチで症状があって病院受診した人だけをカウントしてこの数字なのだから、2009年や2016年のほうが今よりはるかにパンデミックと呼ぶにふさわしかった。
こういうことを思えば、たかだか7万人の感染者数で騒いでいる今のマスコミや政府に文句のひとつも言いたくなるだろう。「バランス感覚おかしすぎるやろ!」と。

 

さて、最後に告知です。
8月20日福岡でアサイゲルマニウムの講演会をやります。

https://clnakamuragefukuoka.peatix.com
興味のある方はぜひご参加ください。

また、今日(7月14日)、『コロナワクチン 接種の爪痕』が発売となります。
https://www.amazon.co.jp/%E3%82%B3%E3%83%AD%E3%83%8A%E3%83%AF%E3%82%AF%E3%83%81%E3%83%B3-%E6%8E%A5%E7%A8%AE%E3%81%AE%E7%88%AA%E7%97%95-%E3%81%A4%E3%82%81%E3%81%82%E3%81%A8-%E9%81%BA%E6%97%8F%E3%81%AE%E5%8F%AB%E3%81%B3-%E4%B8%AD%E6%9D%91/dp/4867421456
鵜川さんとの共著になります。興味のある方はぜひお読みください。

 

官足法

2022.6.29

病気治療の手法として足つぼを押すこと(リフレクソロジー(反射療法))については、すでに古代中国で体系化されていたし、日本でも大昔から按摩師が足つぼを押していた。
しかし、1980年代に台湾出身の官有謀氏が「足をもむだけで万病が治る」として官足法を創始し、これをマスコミが取り上げ一大ブームとなった。

今でも見かける『足つぼマット』や『ツボ押し棒』を大々的に売り始めたのも、官氏が最初である。
ブームが去った後も、「足つぼを押すと健康になる」というイメージは僕らのなかに根深く残っているし、その通り、実際健康になる。食事改善よりもサプリよりも何よりも、足つぼのほうが断然効いたのではないか、という症例を経験した。

30代男性。2021年11月当院初診。
「10代のときから過敏性腸症候群で、そのときから食べ物には気を遣っているつもりです。甘いものは好きだったけどやめたし、小麦や乳製品もやめました。一瞬改善しましたが、やっぱり治らないですね。便はゆるいです。おなかが張って苦しかったり、ひどい倦怠感が出たり。きっと腸内細菌が悪いんだと思います。カンジダがいるのかなと思って、重金属のキレート剤を試したことがありますが、かえって悪化しました。そのときの悪化がいまだに続いています。
空腹感をほとんど感じないです。おなかは減らないけど、食べないと死ぬから食べてるって感じです。
5年前胃カメラ検査で、胃炎で発赤していると指摘されました。口内炎もひどいですし、要するに、胃腸を含めた消化管全体がダメなんです。何とかなりませんか?」

なかなか手ごわそうだ。
すでに食事に関して、僕の方から改めて言うことはほとんどなさそうだ。付け加えることがあるとすると、ミキ(沖縄や奄美で飲まれている米の発酵飲料)や麹水はどうだろう?
https://note.com/nakamuraclinic/n/n5a15a7e72fc4
あるいは、腸の過敏性が亢進した人にはキャベツジュースがいい。
https://clnakamura.com/blog/5279/
https://note.com/nakamuraclinic/n/n3f1aa6cc6115
こうした食事にプラスして、アサイゲルマニウムやCBDオイルなんかを適宜使うといいだろう。この順番が逆になってはいけない。「サプリで病気を治す」となってはいけない。サプリの投入は、常に一番最後です。食事の改善で治っちゃうのが絶対一番いいんだから。

2022年1月再診。
「最初ゲルマニウムを少しずつ使っていて、効果がいまいち分からなかったんですね。それで、思い切って1日2gとかしっかり飲んでみたら、だんだんよくなってきました。口内炎は一切なくなりました。
ただ、空腹感のなさは相変わらずです。重金属キレート療法をする前はちゃんと空腹があったのですが。
便通は下痢ではないですけど、ゆるいですね」

2022年2月再診。
「症状には波があるけど、それなりって感じです。CBDオイルも、数滴レベルでちまちま飲んでいるとあまり効果を感じないので、スポイトでフルに吸い上げて、それを1プッシュ、2プッシュ、3プッシュぐらい、しっかり飲んだ。それだとしっかり効きました。
でも治りきることはない。「ものすごくひどいときはなくなった」って程度です。
ワクチン接種者からのシェディングが腸に来るってこと、ありえますか?」

できれば根治に持って行ってあげたいが、このあたりが僕の限界かな、と思いながらも、でもせっかく僕を頼って来てくれてるのだから、頭をひねってあれこれと知恵を絞り出すわけです。「こういうハーブを使ったカンジダ対策したことありますか?」「EM菌試したことあります?」「炭やゼオライトで腸をきれいにするアプローチは?」「バクチャーって知ってます?」「セルパワーはどうですか?」「足つぼマッサージのひとつに官足法というのがありますが、これ、やってみてはどうですか?本気でやれば猛烈に痛いですけど(笑)」
この患者は実に律儀な人だった。僕の助言を聞き逃すことなく、ひとつひとつ実地に検証したんですね。そして、ついに、“当たり”を引いた。

2022年6月4日再診。
「官足法の本を買って実践しました。驚きました。本当に効きました。てきめんに。
最初は激痛でした。でも毎日根気強く押し続けるうちに、痛みが減っていきました。足裏にたまっていた老廃物が流れたんだと思います。
官足法を始めてから数日、下痢になりました。好転反応で、回復する前兆だったと思います。
足つぼマット、買いました。最初はこれに乗れませんでした。あまりの激痛で。でも今は痛みがありません。楽々と乗れます。老廃物が流れて痛みが消えたみたいです。
回復して初めて気づきました。自分の体がいかにひどい状態だったかということに。
たとえば私、寝る前に子供に絵本を読んで聞かせるのですが、3分も読んでいると頭が痛くなります。自分にとって日常的なことなので、先生にお伝えするのも忘れていました。頭が痛くなってきたら「さあ、そろそろ寝ようか」と読み聞かせを終える。毎晩そんな感じでした。
でも官足法をして足裏の老廃物が流れてからは、おなかの調子が改善すると同時に、そういう頭痛もなくなりました。集中力、”精神のスタミナ”がついた感じです。子供にいくらでも絵本を読んでやれます。

私の回復ぶりに、家族が目を見張りました。それで今、我が家では全員が官足法をやっています。みんな足裏をギューギュー押しています。でも、やればやるほどいいってものでもないです。1日15分から30分。それくらいがちょうどいい。
この5月、数年ぶりに家族全員が熱発しました。でもみんな数日で回復しました。病院には行かないので分かりませんが、周囲にコロナ陽性がいたから、コロナだったかも。でも乗り切れました。官足法のおかげかサプリのおかげか。いずれにせよ先生のおかげです。先生の何気ない一言って、すごく効きます。
心も体も軽くなりました。お金もかからず、副作用もない。これこそまさに、医者要らずの治療法です。
いや、先生は要ります。私の主治医でいてください(笑)」

劇的な回復ぶりに僕も驚いた。ゲルマが起こす奇跡は見慣れているので、もはや奇跡とも思わなくなっているところがある。しかし、ゲルマやCBDオイルで治りきらなかった症状が、官足法でここまでよくなるとは、想像もしていなかった。「炎症性腸疾患が足ツボで治る」などと言えば、日本中の消化器内科医が鼻先で笑い飛ばすだろう。しかし、事実として治った。

官有謀氏の著書『足の汚れが万病の原因だった』には、なぜ官足法がそんなに効くのか、その理由が説明してある。しかしこの説明が、一般的な意味での科学的説明になっているかというと、ちょっときつい。
「宇宙は波動によって動いている。波動とは宇宙エネルギーのことで、これは1分間に18回のエネルギー波を持つ。海の波を見よ。波は風がなくとも起こり、1分間に18回岸に打ち寄せる。
人間が波動を受けると、やはり1分間に18回の反応を起こし、肺は1分間に18回の呼吸を行う。
宇宙エネルギーの波動は陽、肺の運動は陰。陽と陰が結び付くと熱が起こる。陽の波動18回と、陰を受けた肺の呼吸18回を足してみよ。体温36度が生じる。
平熱を36.5度として、人体のツボの数365個、1年は365日。世界はすべてつながっている」
これはサイエンスではないですね。結婚式のスピーチなんかに使えそうな小ネタにすぎません(笑)
それにもかかわらず、官足法は確かに効く。
患者にとって大事なのは、難しい理論よりも、着実な効果なんだ。

 

多発する接種後発癌

2022.6.14

お世話になっているIT会社の社長さんがいる。僕がブログの有料化を検討していたとき、すぐに連絡をくれた。有料化に待ったをかけて、「そういう事情なら自分がお金を出すから」と。
僕の情報発信をこんなに高く買ってくれる人はいない。僕にとってありがたいことだし、また、僕のブログの読者にとってもありがたいことだと思う。あちこちで「ブログを有料化しなくてよかったです」と言われる。
先日、この社長さんと昼食をご一緒する機会があり、そのときにこんな話を聞いた。
「私の母が癌になりました。大腸癌です。ファイザーの2回目を打ってから6か月後のことです。mRNAワクチンの接種により制御性T細胞が活性化し、大腸癌が進行する。学者にとっては何年も前から分かっていたことなんですね。私は最近になって知りましたけど。

しかも、母が抗癌剤による治療を受けていると聞いて、私はショックを受けました。カペシタビンという経口投与の抗癌剤と、オキサリプラチンという点滴投与の抗癌剤を受けていて、副作用のあまりの強さに、救急車で運ばれて入院したほどです。
そんなときに、中村さんのこの記事を見ました。
https://note.com/nakamuraclinic/n/nd2e631a21079
『抗癌剤では治らない』母が抗癌剤を使う前に教えて欲しかった(笑)

母がワクチンを打ったこと。癌になったこと。抗癌剤治療を始めたこと。私は何重ものショックを受けました。
『人が言うことを鵜呑みにするな。自分の頭で考えろ』これが母の教えでした。私が起業してそれ相応の成功を収めたのも、母の教えのおかげです。コロナが始まったとき、「何かおかしいぞ」と思って、テレビの言うことを真に受けず、ネットで自分で調べて、中村さんの情報に出会った。おかげでコロナの嘘に騙されずに済みました。中村さんのおかげですが、根本的には、母のおかげでもあります。
その母が、あのワクチンを受けてしまった。まず、私はそれがショックでした。一応電話はしていたんです。『コロナワクチンは受けちゃダメだよ』と。『わかったわかった』と言っていましたが、周囲の同調圧力に流されて打ってしまった。
抗癌剤治療を受けたことも残念です。年をとって、体が弱ると同時に心も弱くなったようです。白衣を着た医者が画像所見を示しつつ『この癌から助かるには抗癌剤しかありません』大方そんなことを言われたのでしょう。権威とか肩書に対して、簡単に屈するようになった。
ワクチンを打ったことよりも抗癌剤を受け入れたことよりも、母がこんなふうに変わってしまったこと。私にはそれが一番のショックです。

最近私の身の回りで癌が多発しています。うちの社員の母も3回目を打った後に乳癌になった。私の妻の友人にも、接種から数か月後に舌癌を発症した人がいて、こないだ舌を切除する手術を受けました。私の知り合いのタクシー運転手。私、タクシーを乗るときはいつもこの人にお願いしていましたが、この人も2回接種後、癌になった。うちの会社の役員で、2回接種済みのがいるのですが、最近病院で検査したら腫瘍が見つかった。私の周りだけでこんなにたくさんの人が癌になっているんです。日本全体で一体どれほどの癌患者が生じていることか、想像もできません。
接種の数日後に突然死すれば、それは家族にとってショックでしょう。中村さんが裁判に向けて動いているワクチン遺族の方も、こういう突然死した人がほとんどだと思います。
でも現実には、接種後数か月経って、癌を発症したり自己免疫疾患になったり神経疾患を発症したり、という具合に、難治性の疾患を発症するパターンが多いような気がします。突然死のような衝撃はなくて、地味ですけど。

何だかせっかく中村さんに会ったのに、嫌な話ばかりしていますね。もう少し、いい話もさせてください。
私、故郷から東京に住み始めて25年になりますが、花粉症に苦しんだ年数も同じ25年です。4半世紀の間、花粉症の症状を抑えるために、それはもう、ありとあらゆることをしました。耳鼻科をあちこち渡り歩き、スギとブタクサに反応すると知ってからは徹底的にスギ花粉を排除しようと努めたり、10年前にレーザー手術があると知ってからは毎年レーザーで焼いたり。それでも、改善しませんでした。点鼻薬をさせば、3,4時間だけは楽になるので、点鼻薬はどこに行くにも手放せませんでした。
そんなとき、アサイゲルマニウムに出会いました。
初めて出会ったのは、ここ、ナカムラクリニックです。4月のある日、ここで中村さんが診察が終わるのを待っている間、中村さんの奥さんから『これ、どうぞ』とゲルマウォーターを1本いただきました。中村さんの記事にもゲルマのことがたくさん書かれてて、それで興味を持って自分なりに調べました。それで、これをやってみようと思い、ネットで買いました。これ、アサイゲルマSです。これを1日2回飲み始めて、奇跡が起きました。
1週間後には鼻づまりが改善して、2週間後には点鼻薬がいらなくなりました
いいですか、花粉症は私の持病です。25年です。女房よりも長く連れ添った持病なんです(笑)このせいで3,4時間おきの点鼻薬が欠かせなかったし、これからも一生点鼻薬を使い続けると思っていた。その症状が、2週間で消えたんです。私の興奮が、私の喜びが、中村さん、分かりますか?
その後、飲み屋で一度飲み過ぎたことがあって、そのときに一度鼻がつまりました。でもそれ以降、ありません」

あのワクチンを接種すると、癌になる。あるいは、もともと癌の既往があったものの5年以上が経過し、主治医から『寛解です』の太鼓判を押された人も、ワクチン接種後に、眠っていた癌が急激に悪化したりする
接種後の癌は今後急増していくだろう。しかし医者も患者も、まさかコロナワクチンが原因で癌になるとは思ってない。そして、いつも通りにお決まりの治療(手術、抗癌剤、放射線)が行われていくことになる。ワクチンという毒を投与して、それで癌になれば、さらに抗癌剤という毒を投与して
製薬会社としては、ワクチンが売れて、おまけに抗癌剤まで売れて、笑いが止まらない。
一体医療って何なんでしょうね。

そう、ゲルマニウムはアレルギーにもいいですよ。花粉症や喘息、アトピーなど、免疫の乱れに起因する症状全般に効きます。たとえばこういう研究。

『130人の被験者に対するバイオゲルマニウムの免疫活性化作用についての無作為化比較試験』
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7572073/
『バイオゲルマニウム』という商品があるらしくて、この商品の免疫系への効果を検証した論文。バイオゲルマニウム投与群では、プラセボ投与群に比べて、NK細胞、免疫グロブリン、B細胞、TNF(腫瘍壊死因子)αが有意に活性化した。

さらに別の研究。

『有機ゲルマニウムのオキサゾロン誘発性アトピー性皮膚炎に対する保護効果』
https://tahomaclinic.com/Private/Articles4/Germanium/Lim%202010%20-%20organogermanium%20protected%20atopic%20dermatitis%20induced%20by%20oxazolone.pdf
「有機ゲルマニウムがIFNγを誘導することは知られていたが、今回の研究により、有機Geは経皮水分蒸発量を減少させIgEを低下させることが分かった。これにより、アトピー性皮膚炎による皮膚バリア機能の破壊が軽減する」

残念ながらというか何というか、これらの研究は浅井Ge研究所によるものではなくて、韓国の研究なんだ。別に韓国だから特に何、ということではない。ただ、アサイゲルマニウムは日本の浅井一彦博士が初めて有機化に成功した世界に誇るべき化合物なのだから、できれば日本の研究者がこういう研究を発表して欲しかった。
アサイGeの中村宜司さんも、多分同じような思いを抱いている。20年ほど前、中村さんは全国の大学医学部の研究室に「アサイGeを研究してみませんか」と営業をかけたことがある。患者を救う有効な武器だと分かれば、医学部としては歓迎すべきことだし、浅井Ge研究所としては「○○大学の研究室で有効性が確認された」ということがそれ自身、宣伝になる。双方win-winになるはずだが、そもそもどこの大学もGeに興味を示さなかった
唯一、ある大学の若手医師がアサイGeの有効性に興味を持った。「自分の患者にぜひ使ってみたい」そこでGeの無償供与を受け、患者に実験的に投与したところ、劇的に効いた。他のどんな薬よりもはるかに効いた。
しかし、それだけで終わった。
その症例が論文報告されるわけでもなく、その後大規模な臨床研究につながるわけでもなかった。
これが日本です。アサイゲルマニウムという宝があるのに、誰も興味を示さない。一方、韓国は違う。有機Geにはどの程度の効果があるのか、あるとすればその機序は何か。徹底して調べようとする。科学技術は日本のお家芸っていうけど、もうそういう時代は終わったんじゃない?
日本は平均年収で韓国に抜かれたし、今回のコロナ騒動を見ていて分かるように、報道の自由度でも韓国に負け、さらにはそのうち技術力でも負けるかもしれない。
勝った負けたの話ではないだろうけど、今後、あらゆる分野で日本の衰退が明らかになっていく。経済大国日本、技術立国日本、言論の自由な国日本。現代日本を生きる我々は、かつて栄華を誇った国が、目を覆うばかりに落ちぶれていく姿を目撃することになるわけです。ショックを受けないよう、心の準備をしておかないといけないね。

 

後遺症研究会での基調講演

2022.6.10

昨夜ワクチン後遺症研究会のzoom討論会があり、僕がメインスピーカーとして基調講演をした。
ものすごい隠しネタを話したわけではない。ただ淡々と、僕のワクチン後遺症患者に対する臨床経験をお伝えした。どのように治療介入し、そして患者にどのような変化が見られたか(あるいは見られなかったか)を語った。僕のブログを読んでいる人にとっては、すでに既知の内容も多かったと思う。
紹介したのは全部で5症例。

たとえば、カルニチン(エルカルチン)が著効した症例。
https://note.com/nakamuraclinic/n/na00b18d3e235
ワクチン接種後に生じた過呼吸と吐き気が、カルニチンの投与により軽快した。なぜ効いたのか?

まず、コロナウイルスがどのようにして細胞に侵入していくのか、その機序について振り返ってみよう。
コロナウイルスの表面には、みなさんご存知、スパイクタンパクというトゲトゲがある。このトゲが、細胞膜表面に発現したACE2という受容体にくっついて、細胞内にパクっと取り込まれる(受容体媒介エンドサイトーシス)。このとき、スパイクタンパクとACE2が結合したままでは上手に取り込めないので、その結合を切断しないといけない。その切断を助けるのが、FurinとTMPRSS2(膜貫通型セリンプロテアーゼ)である。これにより、ウイルスが細胞内に侵入する。

さて、カルニチンを投与すると、これらACE2、TMPRSS2、フリンが著明に減少した。ウイルスにとっては困った事態である。スパイクタンパクのトゲでACE2をひっかけて、そこからセリンプロテアーゼやフリンの切断により細胞内に侵入したいところ、こういう取っ掛かりが少なくなっては、細胞に感染できない。これがカルニチンによる感染阻害のメカニズムです。
カルニチンがワクチン後遺症に効くのは、ACE2が減少したため、体内で産生されるスパイクタンパクが細胞に影響を与えにくいためかもしれません。

5ALAの著効例として、30代男性、50代男性、60代女性の症例を取り上げた。
https://note.com/nakamuraclinic/n/nda283e9f175a
https://note.com/nakamuraclinic/n/na514d7664dcc
https://note.com/nakamuraclinic/n/nbd0c1a1e2b8e
疲労感、睡眠障害、関節痛、胸痛、頭痛など、ワクチン接種後に慢性化する症状に対して、5ALAが見事に効く。なぜこんなに効くのか。

もともと5ALAは、長崎大学の北潔教授がマラリアへの有効性に注目して、研究していたものだった。ところがコロナ禍になり、コロナウイルスへの対策を研究するうちに、5ALAがコロナ感染にも有効であることが分かった。しかもそれは、アルファ株だけではなく、デルタ株にもオミクロン株にも有効性が証明された。

僕が5ALAの有効性を知ったのは、去年7月高知県在住の宜保医師からの手紙による。当時は身分を明かしておられなかったが、今は全国有志医師の会のメンバーとして活動する仲間である。
https://note.com/nakamuraclinic/n/nbfd6a5ed3f5f

この記事で5ALAを紹介したところ、大変な反響があった。「自分にも5ALAが効いた」という声が多数届いた。
https://note.com/nakamuraclinic/n/n03a2b454126a

さて、改めて、この5ALAとは一体どんな物質なのか?
5ALA(5アミノレブリン酸)は、アミノ酸の一種で、これが8個集まると、コプロポルフィリノゲンⅢができる。この中央にコバルトが配位されると、ビタミンB12になる。
コプロポルフィリノゲンⅢからプロトポルフィリンⅨ(PPⅨ)ができる。PPⅨの中心にMgが入ると緑色のクロロフィルに、Feが入ると赤いヘムになる。
5ALAは、細菌にとって必須であり(ビタミンB12産生)、植物にとって必須であり(クロロフィル産生)、動物にとって必須(ヘム産生)である。つまり、すべての生物の生存に必須の物質ということである

5ALAは食事由来、体内産生(ミトコンドリアで産生)の両方あるが、ミトコンドリアの健康を保つのに極めて重要な物質で、5ALAの供給不全は病気に直結している。逆に、5ALAの代謝に問題がないということは、健康だということである。生化学的な目線で見れば、「健康とは良好なミトコンドリア機能が保たれていること」である。例外はないんじゃないかな。

5ALAは治療のみならず、癌の診断にも使える。
癌細胞は、正常細胞と比べて、フェロキラターゼ(鉄付加酵素)の働きが低下している。正常細胞では、フェロキラターゼがPPⅨに鉄をくっつけてヘムを作る、その作業が問題なく行われているところ、癌細胞ではそれがうまく行かず、ヘム産生が低下し、PPⅨがミトコンドリアに蓄積している。PPⅨが高濃度にたまった癌細胞は、青色光の照射により赤い光を発する。これにより癌細胞のスクリーニングが可能で、実際臨床現場で用いられている。

マラリアに効くのはもちろんで、5ALAと鉄(クエン酸第一鉄)の投与により、マラリアに感染させたマウスの生存率が大幅に向上した
このマラリアの特効薬とも言える5ALAが、コロナにも効くという。なぜなのか?

北教授は去年、天皇陛下の御前で講義をする機会に恵まれた。研究者にとって、最高の名誉に違いない。そこで天皇陛下がこう問われた。「なぜマラリアの薬が新型コロナにも効くのですか?」
僕らのような下々の民と同じ疑問を、陛下も持たれたわけです。

まず、5ALAがマラリアに効く、その作用機序はざっと以下のように考えられる。

5ALAと鉄の投与により、PPⅨとヘムの産生が高まる。その後、複数の機序でマラリア原虫の増殖が抑制される。PPⅨにより酸化ストレスが生じる。酸化ストレスといえば好ましくないイメージだが、マラリア感染に対しては抑制的に作用する。人体に適度な酸化ストレスは必須だ。
注目したいのは、G4阻害による遺伝情報の転写阻害である。G4とは一体何か?

普通、遺伝子といえば、ワトソン-クリック型の二重らせんをイメージするだろう。しかし、最近の研究によると、実は必ずしもきれいな二重らせんではなく、ところどころに『団子』がある。グアニンが4個集まってGカルテットという平面になり、このGカルテットが積み重なってグアニン4重鎖という立体構造になる。

このグアニン4重鎖は、たとえば神経難病と密接に関わっていることが分かってきた。「脆弱X随伴振戦/失調症候群」は、プリオン病の一種で、異常タンパク(FMRpolyG)が脳に蓄積して発症する。しかし、5ALAの投与により、PPⅨがG4に結合して異常タンパクの凝集を抑制し、神経症状を改善する
これは神経難病で悩む人にとっての福音に違いない。ワクチン接種後に発症したクロイツフェルトヤコブ病、パーキンソン病、アルツハイマー病などにも5ALAが有効かもしれない。

最後に、40代女性の症例。
https://note.com/nakamuraclinic/n/n5bf3aad8ce5f
この人は僕が治療したというよりも、当院受診時点ですでに自分でいろいろな治療法(漢方、整体、各種サプリなど)を試していて、僕が勉強させてもらった格好だ。「アサイゲルマニウムがよく効いた」とのことで、これについて紹介したい。

まず、アサイゲルマニウムの安全性は折り紙付きです。1967年に浅井一彦博士が世界で初めて有機化されたゲルマニウムの開発に成功して以来、55年の歴史がある。これまで数多くの安全性試験(急性、慢性、催奇形性など)が行われていて、まったく無害であることが証明されている。
アサイゲルマニウムと5ALAとの関連で言えば、この論文を紹介したい。

アサイGeを飲むと、5ALAの体内産生が高まる。これは極めて重要な知見です。ゲルマニウムには様々な生理作用がありますが、その一部は、Ge投与により高まった5ALA産生によるものかもしれません。

結局、感染症としてのコロナのどういうところがタチが悪いといって、あれはミトコンドリア毒なんです。コロナウイルスが細胞に侵入してミトコンドリアの増殖を停止させて、結果、細胞が死ぬ。

一方、コロナワクチンもミトコンドリア毒です(というか、たいていのいわゆる「毒物」はミトコンドリア毒である)。ワクチン接種によりミトコンドリア内のシトクロム濃度が低下し、これによりATP産生が低下する。

ということは、ミトコンドリアを元気にする生活習慣、健康法(日光浴、温冷浴、運動など)、食材、サプリなどは、すべて、コロナ感染対策にもなるし、ワクチン後遺症対策にもなる。

たとえば、ミトコンドリア呼吸鎖がきちんと機能するには、NAD(ざっくりナイアシン)、FAD(ざっくりビタミンB2)、コエンザイムQ10、グルタチオン、NACなどが必要で、これらはミトコンドリア毒に対するantidote(解毒剤)として作用する可能性がある。

アメリカのコロナ治療(およびワクチン後遺症治療)を目的とした非営利団体(FLCCC;Front Line COVID-19 Critical Care Alliance)が、ワクチン後遺症のガイドラインを提示している。
https://covid19criticalcare.com/covid-19-protocols/i-recover-post-vaccine-treatment/

一番最初に来るのは、なんと、断食である。繰り返す。FLCCCは、ワクチン後遺症の治療として、最上位に断食を挙げている。
断食(あるいは小食。要するにカロリー制限)でミトコンドリアが元気になることを示す論文は数多い。たとえば、
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5942780/

断食の次に、イベルメクチンが来ている。

僕の基調講演後、質疑応答になり、長尾先生がこんなことを言われた。
「断食によってオートファジー(細胞が自らの細胞質成分を食べること)が活性化し、デトックスが促進されることを発見し、ノーベル賞をとったのは大隅良典教授。
イベルメクチンを発見してノーベル賞をとったのは大村智博士。
さらに、中村先生の話にあったように、5ALAの世界的権威は北潔教授。
オートファジー、イベルメクチン、5ALA。コロナ対策やワクチン後遺症治療に有効な手法のメインどころは、すべて日本人が発明したんです

はっとするような指摘だった。
そう、日本人は、コロナ対策をすでに自らの手で開発していた。しかし、ほかならぬ日本人がこの事実を知らない。医者でさえ「FLCCC?何それ?」というレベルだろう。
2020年、コロナが流行り始めた当初、なぜか日本だけがコロナの罹患率が低く、世界中の学者が首をかしげた。「なぜ日本人だけがこんなにコロナにかからないのだろうか?」と。何らかの要因(ファクターX)があるに違いない。そこで、多くの仮説(「日本人の白血球型HLA-A24のおかげで感染から守られてるのではないか?」「ハグや握手をする文化がなく、接触が少ないため、感染が抑えられているのではないか?」「BCG接種のおかげではないか?」など)が提唱された。

僕にも答えは分からない。しかし、日本の伝統的な食事(納豆、醤油、日本酒、甘酒、黒酢など)に高濃度の5ALAが含まれているためではないか。
これはけっこう説得力を感じる。
でも、さすがにあのワクチンを注入した体には、日本食の感染防御効果も太刀打ちできないみたいだね。

 

ワクチン後遺症とアサイゲルマニウム

2022.6.3

40代女性
「2021年5月にファイザーの2回目を打って、ひどい体調不良になりました。ただ振り返ってみると、ワクチン接種前から体調は悪かったんです。
2021年2月、ワクチンを打つ前ですが、仕事が忙しかったり身内の葬儀があったりで、息切れや動悸を感じるようになった。救心を飲みましたが効かず、しばらくすると鼻がつまってきたので点鼻薬を使ったりしました。動悸はひどくなる一方で、おまけに手足がしびれて、呼吸がしにくくなって、とうとう救急車を呼びました。搬送されるときにはエビ反りで全身硬直して、本当死にそうでした。病院で採血、心電図などの検査をしましたが異常なしということで、帰宅になりました。翌日かかりつけ医を受診しましたが、やはり異常なし。
でも『異常なし』と医者から言われたところで、症状は消えません。その後も動悸が続きました。毎日2時間ほど続いて、胸の辺りが筋肉痛になるほどでした。でも数日して、ようやく徐々に落ち着きました。でも完全に治ったわけではなくて、急にまたひどくなることもありました。
生理不順もあったりして、体のあちこちに不調を感じていました。

5月の初めに1回目、5月後半に2回目を打ちました。2回目を打った直後に目の前が真っ暗になって、接種会場の待合まではかろうじて歩きましたが、そこで体が動かなくなり、手足がしびれて、さらに頭もしびれました。ひどい動悸が出て、また救急搬送されました。採血と心電図をとったけど異常なしとのことで、そのまま帰宅となりました。

2月にしんどかったときから、複数の整体医院に行って、自律神経失調症とのことで施術を受けていました。ワクチン接種後にも整体に通うようになって、そこでサプリやイベルメクチンのことを知りました。

イベルメクチンの飲み方は、よく分からなかったので自己流で、12mg錠を48時間おきに5回飲みました。飲むたびに動悸が楽になりました。今年の3月末、尼崎の長尾クリニックを受診したところ、長尾先生からは「いい飲み方したね。それでけっこうです。胸の痛みが続くようなら2週間に1回飲むといい。あとできることとしては精神安定剤だけど、要らないでしょ?サプリで様子を見たら」あと、グルタチオンの点滴をして、帰りました。
点滴の翌日、下痢をしましたが、症状が少し楽になったと感じました。下痢として悪いものが排出されたのかもしれません。

ワクチン接種後のしんどさのピークを10とすると、イベルメクチンを飲んだ後は6くらいです。ただ、症状はまだまだ根深く残っています。たとえば、以前は長距離を歩いてもそれほど苦痛ではなかったし、長時間仕事をしてもそれほど疲れませんでした。でもワクチンのせいで体力がガタ落ちです。イベルメクチンで多少マシになったとはいえ、午前か午後だけの時短勤務をこなすのがやっと。家に帰れば寝たきり状態です。
アサイゲルマニウムに興味があり、前々から飲みたいと思っていましたが、5月13日、ネットで資料請求しました。サンプルが入っていて、それを一つ飲むと、1時間後に驚くほど元気になりました。普段は夜には疲労困憊して動けないのに、あれもやっておこうこれもやっておこうという感じで楽々と動けた自分にびっくりしました。絶対続けたいと思って、すぐに購入しました。今はカプセルを朝夕1個ずつ飲んでいますが、量はこれぐらいでいいですか?
今週の月曜日、寿司を食べて、何かが当たったみたいで、嘔吐と下痢をしました。それで昨夜は頭がガンガンして臥せっていましたが、そのときにゲルマニウムを飲むと眠れる程度の頭痛になりました。

ゲルマニウムを飲みだしてから、しんどさは3になりました。ひどいときで4になる程度です。
ワクチン接種後、6月あたりから接種した左腕のここから腕にかけて、動悸が出るたびに痛みが走りました。引っ張られるような痛みです。動悸のときに肋骨や肋間神経の痛みもありました。10の痛みが、ゲルマを飲んで以後、3くらいになりました。

これ、参考までに。私が飲んできたサプリなどの一覧です。
2021年9月に加味帰脾湯を薬局で買いました。この当時は、朝起きたその瞬間から、1日の終わり時のような疲労感がありました。睡眠の質が全然ダメで、寝た気がしない。それがこの漢方を飲みだしてから、よく眠れるようになって、疲労感はマシになりました。
この頃マグネシウム(エプソムソルト、にがり)天然塩をとるようになって、体が軽くなる感じがありました。
2022年1月。マルチビタミン、ミネラル、オメガ3系、フルボ酸、5ALA、竹炭、松葉茶。
いろいろやりましたけど、一番よかったのは竹炭です。便通が明らかに改善しました。真っ黒の便になりますけど(笑)
3月。水素サプリ、麹、イベルメクチン、チャーガ。
水素サプリは効果を感じました。長尾クリニックで買ったサプリ、タキシフォリンは正直よくわかりませんでした。チャーガも分かりません。飲む量が少なかったのかな。
4月。田七人参、グルタチオン、ビタミンC、CBDオイル、カルニチン。
グルタチオンを飲みだして、吹き出物が出ました。でもやめずに飲み続けていると、1か月ほどで吹き出物は消えました。悪いものを出し切ったのかな。CBDオイルも眠りの助けになっています」

ワクチンを打ったのが2021年5月。しかしその前、2月頃から体調不良(動悸、呼吸困難感、手足のしびれ)があったという。閉経前の女性にこういう症状が出れば、最初に疑うのは貧血やパニック発作あたりだろうか。しかし採血検査で貧血は否定的だった。
この時点で、仮にこの人が当院を受診していたら、まず、マグネシウムをしっかりとることを勧めたと思う。そこに適宜、ゲルマニウムとかCBDオイルを使う。これでだいたい治りそうな印象。
しかし整体で施術を受けるとちょっと楽になることから、何とか体をだましだましやってきた。
そこでワクチン接種。ひどい動悸、手足のしびれ、頭のしびれ、倦怠感。すでに接種前からあった症状が、増悪してぶり返したような具合だ。
僕はイベルメクチンに対しては慎重なほうで、積極的には使わないのだけれど、「イベルメクチンのおかげで10の症状が6になった」ぐらいによく効くのなら、やはり、効く人には効くんだな。
さらに、ゲルマニウムを使うことで、「しんどさが3になった」。ゲルマニウムが効いたという事実から、この人の病態は何だったのか、振り返ってみたい。

コロナにかかっていたのではないだろうか?症状として、発熱や咳はなく、かつ、息のしにくさや動悸だけがある。あまり一般的ではないが、そういうコロナ感染もあり得る。
そもそも新型コロナウイルスはミトコンドリアに悪さをする

https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fnagi.2020.614650/full
「COVID-19(コロナ)は免疫細胞のミトコンドリアをハイジャックし、ミトコンドリアの内部で増殖する。このためミトコンドリアの機能が停止するため、ついには細胞死に至る。ミトコンドリアは細胞の発電所であり、免疫機能、ホメオスタシスの維持に深く関わっている。コロナに感染した細胞ではミトコンドリアが障害を受けやすいことが多くのエデビデンスで証明されている」

さらに、コロナワクチンが体に悪いのは、結局のところ、ワクチン成分がミトコンドリア毒だからである。
https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2022.01.24.477476v1.full.pdf
コロナワクチンの接種により、ミトコンドリア内の酸化型シトクロムcの濃度が低下する。これにより、酸化的リン酸化(呼吸)が低下し、ATP産生量が減少する
高校で生物を履修した人は、ミトコンドリアが細胞内のエネルギー産生の肝、であることを学んだだろう。コロナワクチンを打つと、そのエネルギー産生の要であるミトコンドリアで、好気呼吸ができなくなり、エネルギーを効率よく生み出せなくなる。この結果、臨床的に様々な症状が出現することになる。

つまり、コロナ感染症、コロナワクチン後遺症、両者に共通するのはミトコンドリアへの悪影響である
ここでアサイゲルマニウムの出番となる。ゲルマニウムがなぜ体にいいのか、様々な説明が可能だが、ひとつには、ゲルマニウムによるミトコンドリアの賦活作用である。

イベルメクチンは、たとえコロナやコロナワクチン後遺症に効くとしても、催奇形性がある。添付文書を見てみるといい。

この一事だけで、どんなに効果があるとしても、僕としてはできるだけ使いたくない。たとえ投与する患者が妊婦ではないとしても。
その点、アサイゲルマニウムの安全性は折り紙付きなので、安心して使える。僕の妻も妊娠前からずっと飲んでいたし、授乳中の今も飲んでいる。そのおかげか、母子ともに健康です(笑)

 

 

最後に告知です。

6月12日、名古屋で『真実を教えて下さい』の上映会があります。ゲストとして浅井富成先生が来られ、僕も1時間半ほどしゃべります。

6月26日には熊本で同様の上映会があります。

さらに、7月3日は仙台で上映会があります。この日、ワクチン遺族の『すーさん』が来られます。すーさんの旦那さんは2021年10月4日にワクチンを接種し、10月7日に亡くなりました。この方のことは、以前僕も紹介したことがある。
https://note.com/nakamuraclinic/n/nd728ba5c99bc
すーさんとしては、声をあげたい。このワクチンの危険性を一人でも多くの人に伝えたい。ただ様々な事情から、人前に出るのをこれまで我慢してきた。しかし河野太郎のツイートを見て、吹っ切れた。

あれだけ多くの人が亡くなっているのに、実際に自分の夫が亡くなったのに、ワクチンを推進した元大臣は、まだデマだと主張している。
「遺族をバカにしている。絶対許せない」
すーさんは人前に立つ決意をしました。仙台近くにお住いの方は、ぜひ会場にお越しください。そして、ワクチン遺族の生の声を聞いてください。
https://7-03documentary.peatix.com/?fbclid=IwAR33pyvulAY9CV9Jx0sou_zXGnknNSTTcalbOUYwjPEMEcxpc-0LjuSRUEw

さらに、7月10日は茨城で上映会があります。7月17日は北海道で栄養療法(主にゲルマニウム)の講演、7月24日は大阪の類塾で講演会、7月31日は点滴療法研究会の講演。
「今後講演は極力しない」と言っていたくせに、講演しまくってるっていう(笑)

 

カルニチンと慢性疲労

2022.5.14

ワクチン後遺症研究会で、井上正康先生がこういうことを言われていた。
「スパイクタンパクとACE2の結合というのは、血管内皮細胞でミトコンドリア依存性に起こります。そこでバランスが崩れると細胞障害が起こり、血栓ができます。
もうひとつ、今回のワクチンの毒性機序として重要なのは、PEG化したナノ粒子の存在です。この粒子がjuglar(頚静脈)から全身循環に入ると、必ずしもACE2にはいきなり行かず、全身の細胞にアクセスできるようになります。しかも、たとえば3分で排出されるタンパク質もPEG(ポリエチレングリコール)を付加すれば半減期が3日とか長くなります。PEGは血中に分子を長時間滞留させると同時に、あらゆる細胞との親和性を高めます。厚労省のデータで、コロナワクチンの成分が卵巣、肝臓、脾臓など、様々な細胞に蓄積することが示されていますが、これはPEGの分子特性によります
スパイクタンパクが血中に入るには、アンカーの根っこのところが切断されなくてはいけません。これを切るのがセリンプロテアーゼです。この酵素が多いか少ないかは、細胞によって異なります。たとえば血管内皮細胞には数多く存在しますが、ほとんど存在しない細胞もあります。このプロテアーゼの濃度の違いが、スパイクタンパクをすぐに血中に分泌する細胞と、そうでない細胞(長期間細胞の膜表面にスパイクタンパクを残している細胞)の違いにつながります。
複数回ワクチンを接種した人では、免疫の記憶があるため、抗体や細胞性免疫が発動します。すると、合成したスパイクタンパクを細胞表面に発現している細胞が、選択的に、自己免疫疾患的に、抗体のターゲットになります。どの細胞がどの程度スパイクタンパクを細胞膜表面に発現しているのか、これがワクチン後遺症の多様性の説明になっています

さて、抗酸化物質の投与によりワクチン後遺症の軽減をはかる試みについて、抗酸化物質が脳に届くかどうか?これはひとつにはBBB(血液脳関門)も関与していますが、それ以上に、その物質の脂溶性/水溶性の分配率により規定されます。たとえばある物質がアルブミンに結合していると、これは細胞膜に溶け込めないので、脳には行かず、肝臓が特異的に取り込むことになります。
私は現役時代、科学技術庁の「疲労の分子メカニズムとその防御」の研究班を組織し、疲労に対して世界で初めてメスを入れました。その際、慢性疲労症候群(CFS)が一番のテーマでした。コロナワクチンに限らず、子宮頸癌ワクチンなど複数のワクチンで接種後にCFSが起こることが知られています。CFSのメカニズムの理解には、脳の研究が不可欠です。モデル動物を使った研究で、ブロードマン39野がうつ病に関係していることや、セロトニン産生が行われていることが分かりました。このとき、カルニチンの投与により脳機能が回復することを発見しました。
http://www.jcam-net.jp/data/pdf/20025.pdf
ご存知のように、カルニチンはミトコンドリアのβ酸化のかなめです。長鎖脂肪酸をアシルカルニチンにすることで、脂肪酸をミトコンドリアの中に安全に運び込み、β酸化により大量のATPを合成する。ここで、カルニチンがなければ、長鎖脂肪酸はリパーゼで加水分解されて界面活性剤になり、これが細胞毒として作用します。
カルニチンがあることで、アシルカルニチンが誘導され、大量のATPを安全に作ることができる。つまり、毒がきちんとエネルギーになるわけです。これがカルニチンの重要な作用で、慢性疲労症候群の患者に有効だというレポートが多数出ています。
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0300297700000309
https://www.karger.com/Article/Pdf/119325
この知見は、当然今回のワクチン後遺症に対しても生かせるはずです」

当院は、保険診療と自費診療の2パターンある。保険診療というのは厚労省の規定するガイドラインに基づいた医療で、全国で均一な質のサービスが受けられる。一方、自費診療は当院独自のスタイルに基づいたものだ。保険診療は3割負担だが、自費診療はそうではない。相応の金銭的負担をお願いすることになります。
「栄養のこととかどうでもいいから、黙って睡眠薬だけ処方して欲しい」というような患者は保険診療でいいだろう。しかし、たとえばコロナワクチン後遺症の治療を求める患者には、自費診療で受診するようお願いしている。ワクチン後遺症治療に厚労省規定のガイドラインなんて存在しなくて、僕独自のスタイルにならざるを得ないのだから、これは仕方ありません。

【症例】18歳女性
2022/2/4初診。保険診療。
「去年10月頃から過呼吸です。電車に乗っているときとか、あるいは家とかで特に何もしていないときにも、息苦しくて疲れやすいです。同じころから頭痛や吐き気もあります。頭痛は激痛とかではなくて、ちょっと痛いのがずっと続く、って感じです。吐き気は主に食後で、実際に吐くことはありません」

若年女性の過呼吸、といえば最初に貧血を疑う。食生活を問診すると「甘いものが好きで、コンビニでよく買い食いする」とのことだから、精製糖質によるビタミンの消耗もありそうだ。
フェロミア(鉄剤)とビタミン剤を2種類処方して、経過観察とした。

2022/3/25再診。
「症状は前と全然変わりません。相変わらずの過呼吸と疲労感で、頭痛も同じ。吐き気もあります」
困った。何ともやりようがない。
これが自費診療なら、「困ったときのゲルマニウム頼み」で、とりあえずアサイゲルマニウムを勧める。これでだいたい何らかの改善があるものだが、しかし「保険の範囲内で」というご希望である。
ふと思うところがあって「コロナワクチン、打ちましたか?」
「はい、打ちました。1回目を9月、2回目を10月に。どちらもモデルナです」
ああ、なるほど。そういうことか。それなら納得です。
過呼吸や頭痛の背景には微小血栓やスパイクタンパクの作用があるのかもしれない。疲労感に対して、上記井上先生の話を踏まえて、エルカルチン(カルニチン)を処方してみよう。

2022/5/11 再診
「過呼吸はなくなりました。吐き気もありません。ただ、頭痛だけはありますが、前よりマシです」
見事に効いた。保険の範囲内だけでも案外戦えるものだな。
勤務医時代、製薬会社の営業担当が医局に来て、しばしば勉強会(という名の新薬の売り込み)を開催していた。弁当などが振る舞われるものだから、僕ら医者はそれにつられて参加するわけです(笑)
あるときエルカルチンの説明会があった。営業担当の話「バルプロ酸やフロモックスなどの長期投与により、カルニチン欠乏をきたします。肝障害や高アンモニア血症の副作用はこれに起因するものですから、エルカルチンの投与により回避できます。
『デパケン使うならエルカルチン』『フロモックス使うならエルカルチン』このようにセットで使うようにしていただくと、患者様の副作用軽減につながります」

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jssmn/54/2/54_57/_pdf
MRの売り込みに来る薬はだいたいろくなものがないものだけど、エルカルチンだけは印象に残った。
個人的には大塚製薬という会社は好きではないけれども、大塚美術館とエルカルチン。この二つを作ったことだけは評価したい(笑)

そう、「保険の範囲内で」というのはきつい縛りだけど、できることもけっこう多い。たとえば、ペリシット(≒ナイアシン)、ユビデカレノン(≒コエンザイムQ10)、タチオン(≒グルタチオン)とか、かなり重宝してます。

 

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