2023年1月

2023年1月

犬のてんかん、ゲルマニウム、CBDオイル

2023.1.24

「いつも有益な情報を届けていただき、ありがとうございます。おもしろい内容ばかりで、更新を楽しみに待ちながら拝読しています。
このたびは御礼が言いたくてメッセージしました。突然申し訳ありません。
私事で恐縮ですが、我が家のミニチュアダックスが今年1月で21歳になりました。オーちゃんという男の子です。大切で愛おしく、我が子同然です。この子にはいつまでも元気で長生きして欲しいと思っています。

オーちゃんは10年ほど前に肝臓の数値が悪くなり、いろいろな検査を受けた結果、クッシング症候群と診断されました。
すでに食事にはそれなりにこだわっていて、人間でも食べられる自然派素材のドライフードをあげていましたが、これをやめてすべて手作りに変えました。野菜、肉、魚などを煮込み、そこに亜麻仁油、ミネラルエキス、腸内細菌(エンテロコッカス菌)の粉をかけて与えていました(当時はゲルマニウム、CBDオイル、にがり、ぬちまーすを知りませんでした)。

手作り食がよかったのか、それとも自然豊かな郊外に引っ越したことがよかったのか、クッシング症候群の症状は安定しました。
発病時、獣医に「なるべく薬を飲ませたくない」と伝えたところ、ごく少ない投薬量にしてくださいました。
元気に過ごしていたのですが、1年半ほど前にてんかんを起こすようになりました。4,5歳くらいのときにも時々てんかんがありましたが、検査しても原因不明と言われました。その後発作は長らく治まっていたのですが、再発した格好です。
年を取るにつれて白内障が悪化し見えづらく、日陰から日なたに移動したりまぶしさを感じて驚いたときに、てんかん発作が出るようになってしまいました。
てんかんの症状があまりにひどいので獣医に連れて行ったところ、抗てんかん薬を処方されました。しかしその薬を飲むと後ろ足が立たなくなってしまいました。びっくりして薬をやめると数日でまた立てるようになりました(薬の恐ろしさを改めて感じました)。

それからは食事にさらに気をつけて過ごしていましたが、それでもときどきてんかんを起こしていました。てんかんを起こすとしばらく足が立たなくなり、しばらくしてまた立ち上がれるようになり、の繰り返しでしたが、2022年夏に発作が起こってからは、足の不調が改善しないことがありました。もともと外に出て歩くのが大好きな子なので、このまま足腰が弱ったらと思うと気が気でなく、様々な情報を探しました。そんななかで中村先生のブログを見て、アサイゲルマニウムとCBDオイルを飲ませることにしました。
https://note.com/nakamuraclinic/n/ne003ddc3d8ca

飲み始めた日から、奇跡が起こりました。オーちゃんの調子がみるみるよくなりました。足腰がすくっと立ち、また元気に走り回るようになったんです。てんかんに関しては、ゲルマとCBDオイルを飲みだしてからも1、2か月は発作を起こしていましたが、発作の頻度が明らかに減ったし、発作後に元気が戻るまでに半日~1日かかっていたのが30分ほどで元気に戻るようになりました。
ぐんぐん体調が安定してきて、つい先日軽い発作を起こして以後、てんかんは起きていません。
アサイゲルマニウムとCBDオイルのすごさを実感しました。

発作が始まった時期からして、シェディングの影響も考えられたので、今は家に接種済みの人が訪れた日には、ごはんやマヌカハニーに竹炭を混ぜて食べさせています。
もともと食いしん坊ですが、それは年齢を重ねても衰えることなく、朝晩のごはんの時間にはワンワン吠えて要求します。その際に部屋中を駆け回るのですが、去年の夏頃は足腰が弱って走れませんでした。しかし今は毎日しっかりと自分で立ち上がり、また走れるようになりました。21歳の老犬にして走るんですよ!ボケることもなくしっかりしています。毛艶もよく、年齢より若く見えます。21歳だというとみなさん決まって驚かれます。

今は体調を見ながら食事内容を変えたりと工夫を凝らしています。
オーガニックの鶏の手羽を圧力鍋で骨が手で砕けるくらいまで煮て、それを細かく砕いたものに、キャベツ、季節の野菜、ごはん、チャーガ粉末、ぬちまーす、にがりを加えて煮込みます。
そのごはんに、亜麻仁油、CBDオイル、アサイゲルマニウム(1錠)をトッピングしています。
また、状況に応じて、生の鹿肉(先生がブログで紹介していました)、竹炭(シェディング対策)、ミルクシスル、キャッツクロー、フェルラ酸、ビワ種粉末なども食べさせます。
https://note.com/nakamuraclinic/n/nc62cb86fb940
飲み水は、温泉水99という水ににがりを3滴ほどと乳酸菌、ビタミンCもときどき入れます。

日々の食事がどれほど大切か、この子を通じて学んでいます。
また、アサイゲルマニウムを飲ませ始めて今で半年ほどですが、このすごさを目の当たりにして、私の両親もアサイゲルマニウムを飲み始めました。犬の回復ぶりを見て「これはすごい」と感心して、飼い主も飲み始める。これってすごくないですか?(笑)
オーちゃんが弱ってしまったときには心配でたまりませんでしたが、アサイゲルマニウムとCBDオイルに出会えたことで元気を取り戻すことができました。これがなかったらどうなっていたかと思うと気が気でありません。
先生のおかげです。そしてアサイゲルマニウムを作ってくださっている方たちのおかげです。
とにかくこのブログを通じてためになる情報を教えて下さった先生に御礼が言いたかったんです。
それ以外にも、先生のおかげで我が家は弟以外誰もワクチンを打っていません。ワクチンを打つつもりでいた両親に、「せめてこの講演を聞いてからワクチンを打って」と2021年7月に名古屋で開かれた先生の講演会に行ってもらいました。この講演を聞いて、両親はワクチンを打たないことを決意しました。小さな田舎町に住む両親が打たない選択をしたことは、ものすごいことなんです。先生のブログは本当に多くの人を救っていると思いますよ」

 

ゲルマニウムとCBDオイルの著効した例として、また食事の重要性を雄弁に物語る事例として、本人の許可を得てメッセージを掲載させてもらいました。
オーちゃん、という名前は他人の感じがしない。実はうちの犬(ロン)の名前を考えるにあたって、「オーちゃん」は候補に挙がっていた。「オーソモレキュラー栄養療法してるから、オーちゃんでどう?」ということで、オーちゃんになっていても全然不思議じゃなかった。
実際には、長男は「ロン」、次男は「ツモ」となった。「その次に長女が来たら、あがりっていうのはどう?」というと嫁にぶん殴られました(笑)

21年も一緒にいて、うらやましい。
うちの2匹はゴールデンレトリーバーです。ゴールデンの平均寿命は10~12歳。20歳まで生きたとすればギネスブック級の長寿です。
ロンは3歳。10年の人生だとして、すでに3分の1が過ぎた。まだ若いと言えば若いけど、以前ほどわちゃわちゃしなくなって無駄な動きがなくなってきたし、鼻の周りが白くなってきた。これからもっと動きが鈍くなってきて、顔がどんどん白くなっていく。そうやって老いていって、あと7年ほどでどこかに消えていくのかと思うと、悲しくなる。そんなとき、ぎゅっとロンを抱いて、体の実在とぬくもりを確かめる。「よし、生きとるな」と。ロンツモと過ごす「今」は、きっと貴重で特別な時間なんだ。20年後、30年後、僕がもっと年を取り、自分の人生の終わりを意識し始めた頃なんかに、先にお空の上にいるロンツモとの記憶を思い出すんじゃないかな。その記憶は、何より僕の胸をあたためてくれるだろうと思う。

とはいえ、まだまだいたずら好きで、僕の靴下を噛み砕いて一瞬のうちにボロ布にしてしまったりする。そのたびに「こら!」と怒鳴りつけるわけです。
感傷的にさせたりキレさせたり、こんなに楽しい生き物は他にいません(笑)

 

プロ棋士とマスク

2023.1.12

 

日本将棋連盟が「あの口当てでウイルス感染症を予防できる」と考えているとしたら、残念です。
僕は、棋士という人種はもっと頭のいい人だと思っていました。あまりガッカリさせないでください。
マスクを外したことで勝負が決する。こんなことがあってはいけない。
当然、ルール自体が間違っています。
連盟は保守的で、世間の空気を「読んでいる」。その上で、「棋士にもマスクを着けさせといたら無難だろう」ぐらいの感覚でいると思う。
本当は、棋士全員が一丸となって「デタラメを強要するな」と連盟上層部に声をあげないといけない。
去年佐藤九段の一件があった時点で、何らかの動きがあってしかるべきだった。「こんな紙切れで感染症が防げるかよ。人をバカにするのもいい加減にしろ!」棋士全員が連盟に対してストライキをすれば、こんなルールはすぐにでも撤回されたはずだ。

僕は棋士はアスリートだと思っている。対局中、棋士の頭脳はフル回転している。体はほとんど動かさないものの、アスリート並みの酸素を必要とするに違いない。一方、マスクの着用によりSpO2(血中酸素濃度)が低下するという事実がある。棋士として高いパフォーマンスを発揮するうえで、マスクは害毒以外の何ものでもない。そんなマスク強要を唯々諾々と受け入れている棋士ばかりだということが、将棋ファンの僕としては残念です。

さらに、将棋のファンとして言わせてもらうなら、棋士が互いに顔を隠して対局している姿というのは、興ざめです。たとえばテレビ中継されるNHK杯とかで、ファンは盤上の駒の動きだけを見ているのではありません。対局する棋士の表情とか、ここぞという一手を指すときの手の力強さ、あるいは手の震え。そういう所作ににじみ出るドラマを見ています。
しかし棋士同士が互いに顔を隠し合った将棋では、ドラマとしてのおもしろさは皆無です。駒の動きだけ見るのなら、棋譜があれば事足ります。というか、将棋ソフトの進歩した今、人間の棋士が存在する最大の意味は、ファンにドラマを見せることじゃないかな。これだけはまだAIも代替できない。
マスクを外して勝負師の顔を見せて下さい。そして、僕ら将棋ファンをもっとワクワクさせてください。

https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2020/06/06/kiji/20200605s000413F2527000c.html

2020年6月の記事。藤井聡太七段(当時)が対局中にマスクを外したことが話題になった。まだ当時はコロナが始まったばかりで、コロナがこれほど長期化するとは誰も予想していなかった。マスクについても、今ほど世間がうるさくなかった時期だ。以下、記事にこのようにある。
「藤井―永瀬拓矢2冠(27)戦も夕刻までは両者マスク姿だったが午後5時18分、藤井は勝負手を放った直後にマスクを取り去った。
対する永瀬はマスクのゴムを片方外して水分を取る行為を何度も繰り返したが、こちらも意を決したようにマスクを取り、以降の対局に集中。」
「感染症が専門の中原英臣氏は「対局で大きな声を出すわけでもない、つばを飛ばすわけでもない、たくさんの観客がいるわけでもない」と指摘。「棋士は相当頭を使いエネルギーを消費している。脳に酸素が必要。マスクを着けていては不利」と理解を示す。
勝又七段も「夏場はマスクなしの対局で構わないのでは。スポーツ選手のように体力を使っているのですから」と力説。日本将棋連盟は「マスク着用は推奨ですので棋士の判断で外してもらって構わない」とした。5番勝負でもマスクをかなぐり捨てての熱戦が期待できそうだ」

コロナ禍当初は連盟もまともだったんですね。

将棋は日本国内で閉じている文化だけど、国際棋戦がある囲碁では、日本の異常性が浮き彫りになる。

仲邑菫棋士は律儀に日本棋院のルールを守って、マスクを着用しているが、韓国の対戦相手は当然マスクなんてしない。酸素不足に陥る日本だけが圧倒的に不利になる。結局仲邑さん、やはりこの対局に負けてしまった。

将棋のマーケットが日本だけなのが残念だ。将棋に国際棋戦があって、マスク着用を続ける日本人棋士が負ける状況が続けば、日本の異常性が注目されるいいきっかけになる。日本の土着ルールがいかに国際的にバカげているか、多くの人が知ればいい。棋士が声をあげられないなら、代わりにファンが声をあげるしかない。

コロナが始まって以後、講演やブログなどでマスクの無意味さや危険性を伝えてきたけれど、僕は一応医者なので、医学的観点からマスクの問題点を指摘していた。

しかし、この本の著者は京大でサルの研究をしている人だ。サルを研究することで、ヒトの何たるかが見えてくる。
たとえば、サル真似という言葉があるけれども、実はサルはあまりサル真似をしない。サル真似、つまり、「相手の行為を忠実に模倣すること」が最も得意なのは、サルよりも人間なんだ。サル真似こそ、ヒトの高度な文化を支えてきた基盤だった
目の前の人がニコリと笑ったり、悲しんだり、怒ったりする。乳児は生後数か月でそうした喜怒哀楽の表情を区別できるようになるが、いまだこの段階では人の心を「理解」はしていない。さらに、真似をするようになることで初めて、表情の意味を体得していく。
しかしコロナ禍になり、マスクで顔を隠したコミュニケーションが標準になってしまった。現在3歳の子供は、家族以外の他者とのコミュニケーションの際、顔をほとんど見ていない。相手が笑っているのか怒っているのか、分からない。こういう子供たちが将来どのような大人になっていくのか、現在、我々は巨大な実験をしている。
そういうことがこの本に書いてあって、恐ろしかった。それはワクチンとはまた別の恐ろしさだ。
世界はマスクをやめた。日本だけが、この人体実験を継続している。一体この国はどうなっていくのだろう。

僕らは無数の他人の顔を見て、会話して、人間の表情と感情の関係性とか、顔の美しさとか醜さとか、いろんなものを学んでいくわけだけど、そういう学びをせずに成長した子供は、たとえばどのような恋愛をするのか。

マスク越しにキス、という新しい性的嗜好を身に着けたりして、案外この異常な社会にも適応していく能力があるかもしれない。
この記事を見て思い出したのが3年前の記事。

「お互いに向かい合ってする正常位では、コロナ感染の確率が上がってしまう。だから、バックとか騎乗位でやるように」と英国の専門家が提案している。大真面目に

もういっそ、人類は滅びたほうがええんちゃうかな(笑)

 

 

 

最後に告知です。

現在、最新号の『veggy(ベジー)』(vol. 86)に中村宣司さんと僕のダブル中村対談が載っています。
実は、もうすぐ僕の本が出ます。『奇跡のゲルマニウム』(仮題)という、ゲルマニウムについての僕の経験をまとめた本です。
今回の対談はその本が出版されることを受けてのものです。
ゲルマニウムに関心のある方はぜひ読んでみてください。

 

ゲルマニウムの鎮痛作用

2023.1.11

痛みを訴える患者が来れば、まず第一に「ゲルマニウムを使ってみよう」と考える。それが僕の臨床スタイルです。
痛みの種類を問わない。頭痛、腹痛、生理痛、歯の痛み、癌の痛み、帯状疱疹の痛み。とりあえず、患者の口から「痛い」という言葉が聞かれれば、まず、ゲルマの適用を考えます。
なぜ痛みにゲルマニウムが効くのか?このメカニズムについて、最近論文が出ました。

http://www.qlifepro.com/news/20230110/ge-132-pain.html

浅井ゲルマニウム研究所、近畿大学、山形大学の共同研究によるもので、浅井Geの中村宣司さんによると、「大学がアサイゲルマニウムに関する研究のプレスリリースをするのは初めて」とのことです。「というか、もっと言うと、サプリによる鎮痛作用メカニズムの解明というのも前代未聞だと思います(笑)」
ただ、アサイゲルマニウムは法律上、サプリ(健康補助食品)であり、医薬品ではないから、売るときに効能効果をうたえない。「痛みに効きます!」と言っちゃいけないわけです。研究で作用が証明されたにもかかわらず、法律的に言えないなんて、おかしいですね。でもこれが現実です。

掲載された学術誌は『Redox Biology』。インパクトファクター(科学ジャーナルの格付け指標)が10以上というハイレベルな学術誌に載った。これもすごいことだ。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2213231722003512?via%3Dihub


内容的にざっと説明すると、、、

まず、痛みの発生メカニズムのひとつとして、「硫化水素原因説」があります。硫化水素。硫黄ですね。これが痛みに関係してる。
細胞膜にはカルシウムチャネルがある。ここにあるヒスチジンに亜鉛がくっついていて、この亜鉛が普段は”門番”の役割をしている。カルシウムチャネルが不用意に興奮しないよう、常に見張っているわけです。しかしここに硫化物が来ると、亜鉛と反応する。すると亜鉛による抑制が解除されて、細胞内にカルシウムが流入し、痛みが生じる。これが痛みの機序のひとつです(他にも複数ある)。
ここにアサイゲルマを投与すると、硫化水素と結合し、亜鉛によるカルシウムチャネル抑制が回復する。結果、痛みが抑制される。これが今回の発見です。
非常に細かいところまで研究されていて、たとえば、

細胞を使った研究では、痛みの電気シグナルは濃度依存的に抑制された。つまり、使えば使うほど効いた、ということです。最大投与量では電気シグナルが完全消滅した。

膀胱炎や膵炎の動物モデルでも、濃度依存の鎮痛作用が確認された。

細胞で成り立ち、実験動物でも成り立った。当然、人でも成り立ちます。
僕は臨床では、痛み止めは極力使いたくない。痛み止めに限らず、薬全般使いたくないのだけれど、痛み止めは特に嫌です。
頭痛持ちの若い女性とか、ラムネ感覚でバファリンとか気軽に使ってる人がいて、やばいなぁと思います。体が冷えて万病のもとだよ。頭痛には、まずMg。そこにGeも併用するといいね。
神経痛でリリカを手放せない、みたいな高齢女性も多い。リリカは名前は可愛いけど最悪の薬だよ(笑)副作用が多すぎる。CBDオイルが劇的に効くことがあるから試してみたいし、さらにGeも使うべき。
あと、癌性疼痛ね。癌の末期で骨転移とかしていて、モルヒネ使っても何を使っても痛みがよくならない、みたいな人、本当に多い。僕の母もそうでした。母は大腸癌で手術して、さらに抗癌剤までして、その後再発して、痛みに苦しみ抜いて死にました。当時僕がゲルマニウムを知っていればどれほどよかっただろう。苦しむ母の痛み、そしてそれをそばで見ている僕ら家族の心の痛みは、もっと救われていたと思う。
モルヒネって最強の痛み止めなんだけど、それさえ効かない痛みにアサイゲルマが一定の仕事をする。これ、めちゃめちゃすごいことだよ。

 

ちなみに、硫化水素が悪さをするのは、痛みに対してだけではなくて、たとえば、

https://www.riken.jp/press/2019/20191028_1/

これ、理研の仕事だけど、『硫化水素の産生過剰が統合失調症に影響』する。

細胞内には硫化水素を合成する酵素があって、その酵素を作る遺伝子(MPST、CBS)がある。統合失調症患者が死亡した後、その脳を調べると、MPST遺伝子やCBS遺伝子の発現が健常者よりも有意に上昇していた。さらに、MPSTタンパク質の発現レベルが高いほど、生前の臨床症状が重症だった。
つまり、統合失調症患者の脳内では、硫化水素の嵐が吹き荒れていて、それが幻覚、幻聴などの症状に影響している可能性があるわけです。

さて、上記の痛みの研究論文から分かるように、アサイゲルマニウムの仕事は、硫化水素をとっつかまえて、悪さをしないように封じ込めることでした。つまり、統合失調症患者がアサイゲルマニウムを飲むことで、症状が軽減する可能性があります。

「可能性」というか、Geの統合失調症に対する有効性は僕も臨床で実感している。EBMとしては、統合失調症患者を集めてきて、実薬群(アサイGe投与群)とプラセボ投与群に分けて、症状の改善度合いを調べる研究をすべきだろうけど、実際の臨床現場を見ていると答えは明らかだ。

さらに、統合失調症には腸内細菌も関係していると思う。ある種の腸内細菌は硫化水素を産生する。腸相の改善により、硫化水素産生菌が減少すれば、症状の軽減が期待できるのではないか。逆に、腸相を悪化させるような生活習慣は、精神症状の悪化につながるだろう。

https://note.com/nakamuraclinic/n/n7001c4a7f5f7
昔書いた記事だけど、自閉症と腸内細菌の関係について考えた。ここから一部引用する。
「長らく、胎児の腸管内部は無菌状態だとされてきた。僕も医学部でそう教わった。しかし最近の研究ではこれは否定されている。無菌状態どころか、胎児の腸内では、胎児の成長段階に伴って、その細菌叢がダイナミックに変化していく。
個体発生は系統発生を繰り返す」、という言葉があるでしょう?受精卵が細胞分裂を繰り返し段々と人間の形になっていくわけだけど、「発生の過程は進化の過程を繰り返しているのだ」、という主張。どうも胎児の腸のなかでもこれと同じことが起こっているようなんだ。
子宮に着床した胎児の腸のなかで、まず、バチルス(桿菌)綱が繁栄する。やがてガンマプロテオバクテリア綱(大腸菌など)が支配的になる。しかし最終的にはクロストリジウム綱が優勢となり、この状態で出産を迎える。産後、母乳を飲むようになるとビフィドバクテリア綱(ビフィズス菌など)が繁栄するようになる。
バチルス→ガンマプロテオバクテリア→クロストリジウム→ビフィドバクテリア
この腸内細菌叢の変遷は、環境因子(経腟分娩ではなくて帝王切開による出産であったり、妊娠中の抗生剤の使用など)によって遅延する可能性が言われている。
早産児の腸内は、ガンマプロテオバクテリアが優勢である。免疫系の維持に保護的に働くビフィドバクテリアやクロストリジウムは、早産児の腸内には存在しない」

「この世界に菌のいないところは存在しない」という指摘がある。たとえば海底火山の熱水噴出孔。何百度という熱水にさえ生存できる菌がいる。原始の地球に見られたような、硫化水素のなかで生存できる硫黄細菌もいる。
たとえば、抗生剤を飲んだり、ワクチンを打つと、腸内環境が激変する。腸に住む細菌類にとって、極めて住みにくい環境になるから、より”原始的”な細菌類が支配的になる。
精神疾患の原因に、腸内環境悪化に伴う腸内細菌叢の”先祖返り”があるとすれば、、、
治療法は、当然、腸内環境の改善である。進化的により進んだ腸内細菌(ビフィドロバクテリアなど)が住みやすい環境にするために、ハーブ(オレガノ、タイムなど)を摂取したり食生活を意識する。
これにより腸内での硫化水素産生が減少し、症状改善の一助になると思う。

 

不登校児が学年3位の優等生になった話

2023.1.8

2020年10月オンラインで初診。中学1年生の息子のことで母が代診。
「去年は無気力で、学校にも行けませんでした。食事がダメなのかなと思って、小麦を控え始めて、多少改善して、週に2,3回休みつつですが、学校に行けるようになりました。ただ、それまで熱心にやっていたサッカー部もやめましたし、外にも出たがりません。ようやく小学校を卒業して、中学生になりました。
親のひいき目と思われるかもしれませんが、もともと頭のいい子なんです。でも最近はゲームばかりで全然勉強しません。やらないといけないことは分かってる。でも、逃げてるんですね。
甘いものばかり食べてます。アイスクリームが大好きです。
便通は毎日下痢で、顔の吹き出物もひどいです。ごはんが嫌いで『パンで生きてる』くらいの子供なので、小麦ゼロは難しいと思います」
まずは、基本的な食事指導。甘いもの、小麦、乳製品を控えるように。
ニキビにはタラ肝油がいい。子供の知的発育にもプラスだろう。
https://www.simplysupplements.co.uk/healthylife/health-and-beauty/cod-liver-oil-for-acne-what-does-the-science-tell-us
あとは、もちろん、アサイゲルマニウムである。とりあえず1日300mg飲んでごらん。

2021年2月
「学校には行けています。おなかの調子がよくなりました。明らかに改善しています。これまでは食べたらすぐにトイレに行っていました。『便通がいい』というのではありません。腸がよわくて、おなかが痛くて、トイレに行っていたんです。でも今は、前ほどは痛くないと。
パンを極力やめさせて、麺は米粉の麺にするとか工夫しています。味噌汁は嫌いなんですが、最近はけっこう飲んでくれるようになりました。
吹き出物は、多少よくなってるけど、まだまだですね。
新しい環境が苦手です。もうすぐ新学期で、それが不安なよう。本当はサッカーを続けたかった。そのことにも葛藤があるようで、精神的には何かと不安定です。勉強したい思いはあるけど、何かと自信を失っているようで、意欲がわかないようです」
胃腸症状を食べ物で治す、となれば、キャベツがいいよ。キャベツの葉っぱをミキサーにかけて、そのジュースを300mlくらい毎日飲んでごらん。
あと、麹水って知ってる?
https://note.com/nakamuraclinic/n/nfaab04881a9f
麹を水につけておく。あとは放置。それだけで、発酵してほのかに甘い水ができる。牛乳飲むなら麹水飲んでるほうがいいよ。
精神的な不安定にはCBDオイルがいい。腸の炎症にも効くから一石二鳥だろう。いや、精神状態と腸は、実は別物ではなくてワンセットなんだけどね。

2021年12月
「ご無沙汰しています。調子はいい感じです。
小麦は9割カット、牛乳はまったく飲んでいません。おなかの痛みはすっかり消えて、吹き出物もだいぶよくなりました。精神的にも落ち着いていて、笑顔が増えました。
食事とサプリの効果を実感しています。何より本人が効果を感じているようで、あんなに好きだったジャンクフードやアイスクリームをほとんど食べなくなりました。サプリも、私から言われなくても自分で進んで飲んでいます。
ここ数か月、筋トレにはまっています。家でぶら下がり健康器を買って、懸垂したりしています。
以前は『学校行きたくない』が口癖だったのが、長らくそういう言葉を聞いていません。
勉強に向かう時間も増えました。あとは本人の頑張り次第ですが、何か学習効率を高めるようなサプリはあるでしょうか?」
食べるものを変えれば人生が変わる。大げさに聞こえるかもしれないけど、本当のことだ。食べたものが僕らの体を作っている。食べるものを変えれば、体の構成要素が変わる。腸や脳の細胞も変わるのだから、精神状態や考え方も変わる。だから、人生が変わる。当たり前の話なんだ。あえてはっきり言うけれども、ジャンクフードを常食している人はジャンクみたいな人生を送りますよ。
本人が改善を実感できたことが大きい。もう僕の手を離れても、ちゃんとやっていけるだろう。
しかし、学習効率を高めるサプリをご所望ということならば、、、
たとえばクリルオイルを飲んでみたら?
https://www.spkx.net.cn/EN/abstract/abstract44614.shtml
学習能力、記憶力がアップする。しかも、フィッシュオイルよりも効果があるという。
あと、ヤマブシタケもいいよ。
これは以前の記事で、統合失調症に効くキノコとして紹介したけど、
https://clnakamura.com/blog/4675/
脳神経への作用としては、NGF(神経成長因子)を増やすから、中学生みたいな若い子にとって、単純に「頭をよくする」キノコだ。
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24266378/

2022年6月
「やる気スイッチが入りました。ゲルマを飲み始めて1年半になりますが、ここに来て一気に効いてきた印象です。今までも徐々に効いていたのですが、最近の急変ぶりに驚いています。
タラ肝油、クリルオイル、ヤマブシタケ。足りないものが満ちて、やる気も満ちてきたのかなと。
コロナワクチンは打っていません。ただ、同級生は8割方打っています。現状、シェディング被害は特に受けてないようです。
チャーガは飲めませんでした。味的に受け付けないようです。
受験を意識し始めて、勉強に一直線です。このまま走り続けてくれれば、と思います」

2023年1月6日
「この1年で国語の成績が急上昇しました。以前は数学のほうができていましたが、最近は国語の伸びがすごいです。
高校に入ったらまたサッカーを再開したいと言っています。サッカーをやめたことは、ある種の挫折だったようで、悔しい思いを引きずっている。それでまた再開したいと。
こないだ卒業試験で、学年で3番になりました。先生や同級生も驚いていたし、私も驚きました。やればできる子だと思っていたけど、ここまでできるのかと。塾には行ってないですよ。学校の勉強だけです。
今、地元で一番の進学校に行くと言って勉強しています。さらにその次には、国立大学に行きたいと。
私としては、そこを目指して頑張って、それで落ちて1ランク下の学校でも全然いいと思っています。何しろ一時は不登校でしたから。それを思うと、今こうやって目標を持って何かに熱く打ち込んでいる。もうそれだけで、私はうれしいんです」

 

有機ゲルマニウム研究会入会について

本会の趣意に賛同いただいた、医師・歯科医師・獣医師のみご登録いただけます。
ご登録いただいた方々には以下をご提供致します。

  • ①有機ゲルマニウムの最新研究情報・臨床研究をご提供
     ※HPやメールマガジンにてお知らせ致します。
  • ②毎月行う「有機ゲルマニウム臨床勉強会」やセミナーなどへのご案内
  • ③「有機ゲルマニウム研究会」認定の有機ゲルマニウム(浅井ゲルマニウム研究所 製造)のゲルマニウムサプリメントを会員特別価格にて提供