2023年4月

2023年

アサイゲルマニウムと知能

2023.4.8

アサイゲルマニウムの著効例として、以下の症例を供覧します。
2022年11月、お母さんに連れられて5歳の男の子が当院を受診しました。主訴は「#1食が細い #2多動」です。お母さんの話を聞いてみよう。
「偏食で、しかも食が細くて、体重は3歳のときから2,3kgしか増えていません。食べることへの執着が乏しいのか、食事に集中する体力自体がない感じです。
2歳から療育に通っています。発達障害とか注意欠陥多動性障害とか、はっきりした診断を受けたわけではありませんが、そういう診断をされても仕方がないとは思います」
話すお母さんの横で、本人は落ち着かずに診察室を歩き回っている。かと思えば、床にいきなり横になったり、僕のすぐそばに来てPCの画面をのぞき込んでキーボードを触ったり。
「こういう感じです。落ち着きがありません。せっかく神戸に来たので、さっきお昼にパンケーキとチョコレートを食べて、オレンジジュースを飲みました。そういう影響もあると思います。
今、この子の目を見ても、目線が合いません。血糖値が急上昇したせいでしょうか、目がトロンとして、言葉の理解力も落ちます。
保育園でも対人関係や集団生活で何かと問題があります。来年から小学校ですが、支援学級を勧められています。
でも私は、食事を改善すれば何とかなると思っています。今日は甘いものを食べた後で調子が悪いですが、この1か月食事内容を意識していて、普段はもう少し落ち着いています。本人も甘いものを食べると変になると自覚しています。もともと乳製品は好きじゃないし、パンとか麺も控えています。
便通は便秘気味。毎日出てるけど、固くてしぶってる感じです。
睡眠は寝付くのに1時間ほどかかります。
私は希望を持っています。ちゃんと食事がとれて栄養状態が改善すれば、きっとよくなると思っています。療育の先生からは、一度きっちり診断を受けて、必要であれば多動を抑える薬を使うことを勧められていますが、私としてはこんな幼い子供を薬漬けにしたくありません。一応病院とのつながりはありますが、通級を受けるために必要だからです」

食欲不振とくれば、ゲルマニウムの適応です。ゲルマを飲むとマクロファージ(貪食細胞)が活性化するんだけど、貪食細胞だけではなくて、その人自身も貪食になります(笑)癌でご飯が食べれないって人も、ゲルマ飲むと食事を食べようかなって気分になったりする。もちろん、過食になったりはしないよ。ちょうどいい感じの食欲がわくだけです。
食欲が出てくると同時に偏食も改善することが多い。多動にもゲルマが助けになるだろう。
ゲルマだけで経過観察ということでもいいけど、症状がひどいから、もうちょっといろいろしてあげたい。
CBDオイル使ったことある?ない?ああそう。じゃ使うといいよ。

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https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24739187/

これ、ジェフ・ブラッドストリート博士の論文なんだけど、彼は自閉症とエンドカンナビノイド系の関連に注目していた。自分の開発したGcMAFがなぜ自閉症に著効するのか、そのメカニズムにカンナビノイド受容体が関係していることを突き止めた。
こういう自閉症児を真に救う研究をしてしまうから、殺されてしまうわけです。
https://note.com/nakamuraclinic/n/n677517c73b57
結局のところ、小児ワクチンを何本も打っているうちに、免疫が狂ってしまう。この「免疫が狂う」ということを、もうちょっと科学の言葉で説明すると、頻回のワクチン接種によりエンドカンナビノイド系の遺伝子発現に異常をきたすということです。ブラッドストリート博士はその異常の治療に自身の開発したGcMAFを使ったわけだけど、残念ながらこれは僕の手元にないから、代わりにCBDオイルを使おう。

あと、多動にはフォスファチジルセリン(PS)もいいよ。

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PSがADHDに効くことについては、上記論文のような明確なエビデンス(系統的レビュー)がある。PSは値段も安いし、アイハーブとかで誰でも買えるから、ぜひ試すといい。1錠100㎎のを朝夕1錠ずつとかで飲むといいよ。

あと、甘いものをちょくちょく食べたり、添加物やら農薬やら現代特有の毒で体がすっかりさび付いているだろうから、毒消しとしてチャーガもオススメしたい。子供で体重も軽いから、ティースプーン1杯でいいから、うちのアブチャーガを飲んでごらん。いろんな不調が整うと思うよ。

2023年4月7日再診
お母さんの話す様子には、喜びがあふれていました。
「食欲が出て、前回受診してから1か月で体重が15kgから18kgと3kgも増えました。1か月で3kgってすごくないですか?ただ、その後の体重は横ばいです。身長は順調に伸びています。
ゲルマを飲んで30分ほどすると「おなかがすいた」って言います。ゲルマの効果を実感しました。
便通もよくなりました。バナナ状のきれいな便が出るようになりました。先生の言うように確かに便の色も黄色っぽくなって、そういう意味でもバナナみたいです(笑)
一番驚いたのは、知能指数が急上昇したことです。ちょうど前回受診する少し前、去年10月後半に発達検査をして、その結果、IQが85でした。

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IQは100が標準値で、85は境界知能です。知的障害と正常のグレーゾーンです。しかし今年2月にもう一度検査をしたところ、95でした。わずか4か月でIQが10ポイントも上がったんです。これには検査を実施した臨床心理士も驚いていましたし、私も驚きました。田中ビネー式で測定したので、これは短い期間を置いて再検査すると2回目は上がるものです。しかしその点を加味したとしても、10ポイントという大幅な増加は普通はあり得ません。
数字の評価は分かりやすいものですけど、そういうのがなくても、この子をそばで見ていれば変化は明らかです。たとえば、球面を作る立体パズルが家にあるのですが、以前はこれに見向きもしなかったのですが、今は説明書を見ながら自分で取り組んでいます。ブロックとか積み木に興味が出て、上手にできるようになりました。空間認知力が上がったようです。
あと、会話もスムーズになりました。物事に対する気付きっていうのかな、ときどき私がハッとするようなことを指摘したりします。頭の中が前よりも整理されて、集中力が高まりました。
それから、先生、支援学級ではなく、普通級に入学できました。先生はこの子の未来を変えてくれました。感謝のしようがありません」
よかった。支援学級がダメということでは決してないけれど、頭がよくなったことはすばらしいことだね。
でも僕が頑張ったわけではないですよ。食事を改善する努力とか大変だったでしょ。甘いもの我慢したり大好きなパンをやめたり。そういう苦労のおかげでよくなったんだよ。因果関係をきちんと認識しておいてね。
しかし、ゲルマがもたらす「奇跡」には、僕も毎回感動させられます。
もっとよくなると思うよ。一緒に頑張っていきましょうね。

夫婦の愛憎

2023.4.7

50代女性
2022年11月11日初診
「去年3月、急に背中にぶつぶつができてかゆくて、しかもめまいがするようになって、体調がおかしかった。娘が2人同居してるんですけど、生理が乱れて不正出血して。何か変なにおいがするし、ひょっとしてと思って、夫に『3回目打った?』って聞くと、居直って『打ったよ』って。ずっと『打っちゃダメ』って言い続けてきたのですが、何も届いていなかったんです。
ワクチン、最初は私も打つつもりでした。でも娘が『これ読んで』って、先生の本『コロナワクチンの恐ろしさ』をくれて、読んで、『ああ、これは危ない。やめておこう』って、予約をキャンセルしました。夫にも本を見せたけど、全然分かってくれなくて、夫はきっちり2回打ちました。でもまさか3回目は打たないだろうって思っていたら、家族に黙ってこっそり打っていた。
上の娘は喘息とアトピーがひどくなって、タイミング的には夫からのシェディングのせいだろうって思います。
去年8月、私、熱が出てダウンしました。コロナのせいかシェディングのせいか分からないけど、イベルメクチンを飲んで解熱しました。ただ、その後しんどさがずっと続いています。
夫のシェディングの悪影響を受けて以来、“スイッチ”が入ったのかも、って思います。きのう、4回目を打ったばかりの人と30分ほど狭い部屋で話していたのですが、ほら、見てください。手首にこういう紫色のあざができました。主人が3回目を打ったときも同じところにあざが出ました。イベルメクチンを飲むと翌日には消えました。あまり信者みたいに思われると嫌ですが、イベルメクチンは確かに効きますよ。
夫が3回目を打ったことについて、当然私と娘は怒りました。本人にも『迷惑だ』とはっきり伝えました。でも本人にはまったく響いてないようです。
シェディングの影響を実際に経験したことで、私と娘は最大限の警戒をしています。夫が入った風呂は、すぐに流して、またお湯を入れ替えます。先生、どの程度気を付けるべきですか?たとえば鍋をするとき、夫が箸を鍋に突っ込んでもいいものでしょうか?接種者から出ているスパイクタンパクかエクソソームか何か知りませんけど、日光に当てるとか煮沸とかで消えますか?EM菌がいいというのをツイッターで見ましたけど本当ですか?」
2023年4月1日再診。
「先日、散髪に行ってきた夫が家に帰ってくると、私、急にむかむかと気分が悪くなって、立っていられなくなりました。おなかも痛くなって、ちょうど食事を作っていたのですが、中断して横になりました。60数年生きてきて、そんなのは初めてのことです。1時間半ほど横になってようやく回復しましたが、一体何だったのか?こっそり4回目を打ってきたんじゃないかって勘ぐっています。
夫が帰ってくると、家族全員の体調が悪くなります。家じゅうの窓を開けて、換気扇を回します。私は、フルボ酸とゲルマを毎日飲んで、ひどいときはイベルメクチンも飲みます。
最近、夫が気付きました。自分が入った後のお風呂には誰も入らないことに。すると、夫はすねました。自分が一家の汚物扱いされいていることに、不愉快になって、2階の自室から降りてこなくなった。60過ぎたオッサンがすねるっていう(笑)
シェディングはだんだんひどくなっています。接種から時間が経てば軽減するって話がありますけど、本当ですか?私の体感としては、延々出続けていると思います。夫の体から。何が出てるのか知らないけど。
足の指にしもやけができました。小学校低学年以来のことですよ。紫色になってしびれ感があって、触ってみると自分でもびっくりするほど冷たくて。
EM菌のスプレーをあちこちにまいています。壁についたものを分解するせいか、多少マシになりました。
夫の体臭が、変な香水みたいなにおいがする。そのにおいをかぐと、私、動けなくなります。イベルメクチンを飲むと、症状はマシになります。夫が4回目を打ってきたのか、それともシェディングのシェディングなのか、分かりません。
家で猫を飼っているのですが、猫が激しく咳をして、嘔吐さえしました。
ここ最近、夫の精神状態が普通ではありません。ものすごく怒りっぽくて、私の言ったことがちょっとでも気に障ると、けんかを吹っ掛けてきます。口論して、私が大人になって何とかひと段落させても、2時間ほどしてから『さっきのことだけど』ってまた口論を挑んでくる。中学生かよ、ってあきれています。
別居か、あるいは離婚を真剣に考えています。私や娘の体調不良もありますし、それに、精神状態がもう、私が知っている夫とは別人のようになっているので、生活をともにするパートナーとしては考えられないなと」

60代女性
2023年4月5日来院
「夫は5回打ちましたが、体調はまったく問題なくて元気そのものです。悲しいことに。
5月から6回目が始まるということですけど、多分打ちます。私としては、早く案内状が来て欲しい。6回でも7回でもどうぞ、って感じです。
夫はバカなので、テレビを信じています。35年連れ添った人ですが、今、ほぼ別居状態です。私は1階、夫は4階に住んでいて、会うのは2,3日に1回数分ほど。それぐらいならシェディングは受けません。
特に夫婦仲が悪いというわけではありません。いいも悪いも、35年も一緒にいれば、それなりの関係性と距離感に落ち着くものです。
夫は結婚して2,3か月で急変しました。多分、サイコパスだと思う。人の気持ちが分からない。だから、話し合いなんてできない。結婚するまでは私に合わせていて、彼の本性を見抜けなかった。結婚して2か月ぐらいで本性を現して、急に変わった。大変なストレスで、よく自殺しなかったなって思います。辛すぎて、今でも当時の記憶にふたをしてる。
一人息子が自立して、もう夫と『家族』を演じる必要はない。それでやっと平和になりました。
夫とは普通に話しますよ。特に愛情もないけど、かといって、邪険にするわけでもない。ただ、先生だから言いますが、忘れていませんよ。30数年間、どれほどの苦しみを味わってきたことか。私の気持ちを何ひとつ理解しなかった。その悲しさ、苦しさ、絶望感。
『殺したいくらいに憎いのか』と聞かれれば、そうです。殺したい。絶対許せない。でも『実際に殺すのか?』といえば、もちろんしない。そんな大それたことはできません。
そんなときに、コロナ禍になり、コロナワクチンを打てという話になりました。私はSNSでこのワクチンがいかに危険なものか知っていました。しかし夫はテレビしか情報ソースがありませんから、ワクチンがいいものだと信じています。私は、内心小躍りしました。『打って、死ねばいい』そう思いました。
なんというか、これほど大義名分の立つ殺人ってありません。あのワクチンは、コロナにかからないために、という感染対策でもあれば、人にかからせないために、という公衆衛生的な意味もある(ことになっている)。しかし同時に、死亡リスクもある。私はそばで、ワクワクしながら夫の体調の変化を観察すればいい。『早く死なないかな』って。
私にとって想定外だったのは、シェディングのリスクです。まったく軽視していました。夫が3回目を打ったとき、ひどい目にあいました。全身の蕁麻疹と、ひどい下痢。私は胃腸はかなり強いほうです。腐ったものを食べてもおなかを下しません。でも、法要でお坊さんが来て3時間ほど夫と一緒にいたとき、蕁麻疹と下痢で苦しみました。同じようなことが3回ほどあって、シェディングの存在を確信しました。『これは本当にヤバいな』と。
夫は5回打ちました。しかし、待てど暮らせど、夫はピンピンしたままです。なぜでしょうか。私が思うに、夫は近所のクリニックで打っているのですが、そこのクリニックから重傷者は誰も出ていないみたいで、ワクチンの管理が悪いんじゃないかと思います。冷凍保存すべきところ、温度管理がテキトーなせいで、毒性が弱まっているのかもしれない」
35年間、僕には想像もできない心労があったんだと思う。でも、それが体によくないものであることを知りながら、それを止めないのは未必の故意で、多分、何かの罪に該当すると思いますよ。
「こういう人は私以外にもたくさんいると思いますよ。愛情の冷めきった夫婦で、かといって、離婚するでもなく、なんとなくずるずると「夫婦」という形を続けている人。私は夫にワクチンを勧めたことはありません。夫が勝手に打っているんです。自分の意思ですよ。私はただ、そばで様子を見ているだけです。熱烈に、彼の変化を期待しながら。
もちろん、こんなことは表立っては言いません。仮に夫が亡くなったら、私、涙を流しながら「素敵な夫でした」って言うと思う。
私の実家のお手伝いさんが、しょっちゅう旦那さんの悪口を言っていました。やれ思いやりがないだの自分勝手で我がままだの散々言ってて、いざその旦那が亡くなったとたん、毎日「本当にいい人でした」って言ってて、それで私は学びました。『悪口言ってるからといって変な相槌は打たないようにしよう』と」
怖いね、女性の二面性。
既婚者の男性諸君、奥さんには優しくしといたほうが得策ですよ(笑)

 

ワクチンとパーキンソン病

2023.2.26

【症例】50代女性
【病歴】2019年頃より、左手のしびれと動きにくさを自覚した。たとえば、PCのキーボードを打つときに指が動きにくかったり、シャンプーをするときに左手が動かないのでうまく洗えない。歩くときに左手の振りが不自然で、前方には行くが後方に動かない。また、左足がかかとで着地できず、転びやすくなった。
「症状はなぜか左側だけ。病院に行ってもどうせ変な薬を出されるだけというのは分かっていたから、行かずに様子を見ていました。症状は幸い特に悪化することもなく経過していました」
2022年春頃から、全身が硬直するようになった。左足がもぞもぞしてじっとしていられなくなり、右足にも同様の症状が出てきた。手の震えが悪化し、左足を引きずるなど歩行も困難になってきたことから近医神経内科を受診したところ、パーキンソン病(PD)と診断された。2022年12月3日当院初診。

こういう病歴を見て、まず何を考えるか?
パーキンソン病というのは、結局「毒」の病気だから、毒物曝露を疑う。「虫が大嫌いで蚊が一匹いただけでも殺虫剤使いまくります」とか「家が農家なので裏の畑では農薬や除草剤をしょっちゅう撒いています」みたいな言葉が出てくると、かなり怪しい。食事内容も聞いておきたい。「朝は結婚以来20年必ずパンと牛乳と決めています」というのもリスクだな。

パンに含まれる残留グリホサートを調べれば、市販のパンはもはや食えたもんじゃないということが分かると思う。
他にも電磁波、水道水に含まれる毒物、ホルムアルデヒドなど建築資材由来の揮発性毒物など、毒の候補を挙げ始めればきりがない。
しかし、2019年に発症した病気が2022年に増悪したという点から、絶対に聞き漏らしてはいけないのは、ワクチン接種歴の有無である。
「ええ、2021年の10月にコロナワクチンを打ちました。2回までです。3回目は打っていません」
ひょっとして、インフルエンザワクチンとかも打ちました?
「今年は打っていませんが、2019年はインフルワクチン、受けました。2019年の10月ですね。言われて気付きましたが、左腕のしびれが始まったのもインフルワクチンを打ってから間もなくのことです」
左腕=ワクチン接種側、ということか。何となくストーリーがまとまってきましたね。

インフルワクチン打った後にパーキンソン病になるというのは、普通にあり得ることですよ。こういう人はコロナワクチン絶対打っちゃダメですよ。

コロナワクチンの3回目接種後にPDが増悪した46歳男性、55歳男性の症例が紹介されている。

生活習慣についてもう少し詳しく聞いてみよう。
「体が思うように動かないせいで、料理がやりにくくなりました。夫が助けてくれるときもありますが、どうしても作れないときは外食したり、買ってきたものを食べます。甘いものはそんなに食べない。
睡眠は明らかに悪化しました。以前は夜10時に寝たら朝7時までぐっすり寝れていましたが、今は寝つきが悪いし、寝れても2,3時間ごとに目が覚めます。
運動は、心がけています。動きにくいからといって動かなかったら、本当にダメになりそうな気がするので。
最近汗のかき方がおかしくて、額とか顔、首に脂っぽい冷や汗のような汗が出ます。風呂上りにバスタオルでふくと、夫が『何かにおう』って言います」
旦那さん
「そう、最近体臭が変わりました。強い酸のようなにおいです。ワキガとかそういうにおいじゃありません。脂っぽいにおいです。妻が体調悪そうなとき、そういうにおいがします」

体臭の変化というのはちょっとしたヒントで、皮膚常在菌の変化を意味している。腸-皮膚相関を考えると、当然腸内細菌叢も変化している。体臭を消すには麹がいい。
https://note.com/nakamuraclinic/n/nfaab04881a9f
麹の積極的摂取で、ワキガやオヤジ臭、便の悪臭が消えるというのだから、麹を摂らない手はない。

「においでパーキンソン病が分かる」という研究もある。以前の記事で「病気にはそれぞれ固有のにおいがある」ということを紹介したけれども、PDにはPDのにおいがあるわけです。
さらに、PD患者は特有の皮脂を分泌することが知られている。

これは神経内科をやっている人なら経験的に知っている。PD患者の顔には独特のテカり具合がある。これに注目した順天堂大学の研究者がPD患者の顔をあぶらとり紙でぬぐって、その皮脂を分析したところ、PD患者特有のRNAが検出されたという。

つまり、PD患者には特有のにおいがあり皮脂分泌があるわけです。これによって「PDの早期発見が可能なのではないか」というのが研究者の意見だけど、これは改善の目安にも使えると思う。症状が治っていくにつれて、独特のにおいとか皮脂も消えていくはずだから。

さて、どのようなサプリを勧めようか。これについては以前の記事で紹介したことがある。
https://note.com/nakamuraclinic/n/n0d32711cef55
アサイゲルマニウム、チャーガ、CBDオイル、ナイアシン、ブラックシードオイルなど様々な手段がある。一気に全部、というのもあれだから、とりあえずブラックシードオイル、チャーガ、アサイゲルマニウムから始めようということになった。

2022年12月28日再診
「おかげさまで、日に日によくなっています。足がそわそわしてじっとしていられない症状はすっかり消えて、普通に暮らしています。歩くときも足を引きずることはありません。家のフローリングがすべりやすいので、転ばないようにあえて引きずって歩くことはありますが。
手のほうは手首の感覚が多少戻りました。ただ、たとえばシャンプーをするときはまだ動かしにくいです。左手、左足の動きにくさはやはり、まだ残っています。
体の硬直は以前ほどではありません。前は体が鋼鉄のようだったけど、いくらかゆるんできました。でも緊張を感じると、やはりまた固くなります。
睡眠の質は改善しました。中途覚醒はありません。
麹水とかにがり、やっています。体感的にもいい感じです」
ずいぶんよくなった。1か月も経たないうちにこれだけ改善したのだから、御の字というべきかもしれない。しかし患者としては、もっとよくなりたいと思っている。それは僕も同じだ。もっとよくしてあげたい。
そこで今回は、以前見送ったサプリ(ナイアシン、CBDオイル)を新たに始めよう。さらに、ムクナ豆も使うといい。

「ムクナ豆」という音韻と字面はいかにも日本語っぽいけど、実はこれは学名で(Mucuna pruriens)、日本語ではハッショウ豆(八升豆)という。でも最近では、ハッショウ豆よりもムクナ豆のほうが通りがいいようだ。
ムクナ豆はパーキンソン病に効く。これにはエビデンスがある。

無作為化二重盲検で、Lドパ/カルビドパを投与する群とムクナ豆(15gと30g)を投与する群で、その有効性(PD評価スケールとタッピング速度検査)を調べた。結論として「ムクナ豆は従来のLドパ製剤より作用発現が迅速であり、しかも作用時間が長かった。この天然由来のLドパ成分のほうが薬剤よりも優れている可能性を示唆している」。これ、すごいと思いませんか?「薬飲むよりもムクナ豆食っといたほうがいい」って結論ですよ。これはぜひ患者に勧めたい。

2022年2月14日再診。
「毎日改善を実感しています。シャンプーの動作ができるようになりました。以前、指がよく固まっていて、たとえばナイフとフォークを持って食事するのができなかったけれど、それができるようになりました。
ナイアシンは最初ホットフラッシュが大変でしたが、すぐに慣れました。飲み始めて、さらに深く眠れるようになりました。
調子がよくなったおかげというか、気が緩んで、正直、最近お菓子や小麦を食べる量が増えています。パスタとかピザを食べるのですが、そうすると翌日にてきめんに悪化します。小麦はやっぱりダメなんだな、って再認識しました。
ずいぶんよくなりましたが、今の課題としては、まだ左手の動きにくさは残っていて、たとえば顔が洗いにくい。あと、首や背中に妙な痛さがあって、歯磨きしたり食器を洗っているとき、つまり、立って作業しているときに、背中が硬直してピリピリ痛んで、立っていられなくなります。座って休憩して、深呼吸して、落ち着けば作業を再開できますが。
近所の酵素風呂に行きました。汗をたくさんかいて爽快でした」

着実に改善傾向にあるものの、完治への道はまだまだ遠いようだ。
症状がよくなっていくにつれ、食事節制の意思がゆるみ、「ちょっとぐらいならいいや」とお菓子やパンを食べてしまう。これは改善の証拠です。当然、そうなります。症状の重篤度と食生活の節制度合いは比例するものです。
人間は健康のために生きているのではない。人生を楽しむために生きている。そして、食の喜びというのも人生の大事な要素なのだから、僕はときには羽目を外したっていいと思っている。症状とそれなりに妥協して付き合っていけるのであれば、「絶対に完治を目指すべき。厳しい食事制限を徹底すべき」とか思わなくていい。僕もときには大酒飲んだり、暴飲暴食してる。人に栄養のこと指導する立場のくせにね(笑)

最後に告知です。

3月5日、神戸で「有機ゲルマニウム勉強会」を行います。
興味のある方はぜひお越しください。
https://forms.gle/r4kKh8vCx5kN3KHEA

 

心の傷とゲルマニウム

2023.2.25

たとえば、目の前で親がトラックでひき殺された。その子が、おもちゃのトラックで人形をひくような遊びをやっている。執拗に、延々と。周囲の人が心配して、その子を精神科に連れて来たりする。「この子、大丈夫でしょうか?」
目の前で親がトラックにはねられて死亡する。こんな衝撃的な事件って他にない。大人なら救急車を呼ぶとか何らかの抵抗ができるかもしれないけれど、子供はただ眼前に展開される惨劇を黙って見るよりほかない。しかし、やがて子供は、この出来事を乗り越えようとする。「この前は運命に逆らえなかったけど、今度こそ自分がイニシアチブをとりたい。運命をコントロールしたい」と。それでおもちゃのトラックと人形でがちゃがちゃとやっているわけです。
幼い頃に親から虐待を受けたりして幸せな子供時代を過ごせなかった人が、思春期以後、まともな恋愛ができなかったりする。虐待するヤバい男とうすうす感じながらも結婚して、予想通りさんざん殴られて危うく殺されそうな目にあった。あいだに弁護士を立てて、どうにかこうにか離婚したものの、それでもまた次にお付き合いするのも虐待男だったりする。この女性は一体どういう心理なのか?
おもちゃのトラックと人形で遊ぶ子供の心理と通じるものがある。この女性は「乗り越えよう」としているんですね。大きな不幸を経験した人は、小さな不幸の回数を増やすことで、その不幸を薄めようとする。おもちゃのトラックが人形をひく。執拗に、何度も繰り返し。それと同じように、この女性は虐待男に何度もつかまってしまう。あるいは無意識的にそういう人を選んでしまう。同じような状況に身を置いて、「今度こそ克服できるんじゃないか」という思いが深層に潜んでいる。
こういう人がうつ症状を呈して精神科に来たりするわけだけど、はたから見ていると理解不能だろう。つまらない男とばかり一緒になって「自分はなんて不幸なんだ」と愚痴っている。この場合、「もっといい人を見つけなよ」というアドバイスは無効です。この女性の行動は、世間一般的には愚かに見えるけれども、ある文脈では極めて合目的的で筋が通っている。精神科の患者で本当に支離滅裂、まったく理解できないというケースはほとんどない。論理的だから、ちゃんと話を聞けば共感できる着地点が見つかるものです。

50代女性
「子供の頃の記憶といえば、酒乱の父のこと。仕事もせずに毎晩飲み歩いていて、母に暴力をふるってた。物心ついたときからずっとそういう父を見てきて、私はずっとおびえていました。考えていたのは、二つだけ。早く大きなってこの家を出たいってことと、お母さんが苦労しないためにはどうすればいいかなってこと。
夜の10時11時になると、母がいつも言う。「今日は父ちゃん、何時ごろ帰ってくるかな」って。で、たとえば夜の1時に父が酔っ払って帰って来て、母に怒鳴る。「ラーメン作れ!」とか。要求が通らないと荒れ狂って、暴力が出る。私は布団の中で泣いて、神様か何かに祈っていました。
もちろん、周囲に助けを求めました。祖母や親戚に。でも話をはぐらかして、知らないふりをする。誰も親身になってくれなかった。父はいつもお金に困っていました。母の財布から盗んだり、私がこっそり貯めていたお年玉を持って行ったり、祖母にせびったり。
父の横暴に耐えかねて、母と一緒に家を出て、親戚の家に避難したことがあります。すると父が探しに来て、親戚を脅して私たちを連れ戻そうとする。追いかけられて叩かれました。そんなことが何度かあって、そのたびに恐怖で震えていました。
今になって思います。私の人間性の根幹はすべて、そういう地獄の幼少期に作られたんだなって。「自分でちゃんとお金を稼がないといけない」「母を安心させてあげたい」「男は信用しちゃいけない」「酒はよくない」誰に教わったわけでもありません。自分で、人生を生き抜く覚悟として、こういうことを学んだんです。
私のような子供時代を過ごした人が、思春期を迎え、異性と恋愛をするようになると、どんな恋愛をするか、先生、分かりますか?
自分で言うのもあれだけど、若い頃はもてました。それで、求愛してくる人をとことん困らせました。精神的に追い込んだり。とにかくわがままでした。いや、細かい内容は聞かないでください。先生、引いちゃうと思うので(笑)
こういうのがトラウマの影響だというのは分かります。子供のときに愛情を受けなかったせいだろうな、って。
私、看護師なんですけど、病院で若いご夫婦が幼い子供を可愛がっている。そういう『大人から優しくされる子供』を見ると、複雑な気持ちになります。私は厳しくされてばかりで、優しくされた記憶がない。私の人生は、父を避けて『母を守らなきゃ』だけだったから。子供の頃、母を見ていつももどかしく思っていました。「なぜ戦わないのか」あるいは「なぜ逃げないのか」って。
今なら分かるんですけど、母、肝炎なんです。私もそうです。恐らく産道感染で、生まれたときからのB型肝炎です。
父がことあるごとに脅して、避難してもどこまでも探して、見つかっても母は戦おうとしない。仕方なく家に帰る。働けないので、ぐったり寝てる。当時は肝炎のせいだと分かっていませんでした。「なぜこんなに寝てるんだ」と祖母からもバカにされて。母は肝炎で人生を狂わされました。
でもゲルマニウムを飲み始めたことで、奇跡が起きました。ゲルマウォーターを飲んで、すぐに効果を実感したみたいです。まず、長年の便秘が治りました。「こんなにいい便が出るのは自分の人生で初めてだ」と。基本買い物以外、外出しなくて、いつも横になって引きこもっているのですが、それが最近は前よりも積極的になってきました。「ゲートボールに行ってこようかな」なんて言い出して、以前ならこんなこと、冗談にも言わなかったから。明らかに、やる気がわいています。週に2回、整骨院に通い始めました。今までは腰痛にロキソニンと湿布だけで、ほとんど意味がなかったのですが、かといって、根本的な治療に取り組む意欲なんてなかった。でも、整骨院に行って、「インナーマッスルを鍛える」とか言ってます。
私は若くして結婚しましたが、失敗して、5年前に家に戻りました。子供もいません。私としては、まず母に幸せになって欲しい。70代ですが、これから自分の人生を満喫して欲しい。そういう母を見ることで、私も希望が持てると思う。
私もゲルマニウムを飲み始めて、人生に対して前向きになりました。これまでの抑圧とかつらい記憶、当然ありますよ。消えることはありません。でも、「それはそれとして、こだわっても仕方ないな」、というもう一人の自分が出てきた感じです。「新しいことをやろうよ。楽しいことを増やそうよ」って、本当にそういう気分なんです」

トラウマに効くサプリ、っていくつかあると思っています。まず、ナイアシン。拙訳『オーソモレキュラー医学入門』に、こんなエピソードがある。若い頃日本軍の捕虜になった白人男性。そのトラウマのせいで、戦争が終わって何十年もまともに生活できていなかったけれども、ナイアシンを飲み始めてから普通の生活が送れるようになった。
あと、アサイゲルマニウムがトラウマに効くことについては、何例か経験していて、過去記事でも紹介したことがある。
誰かを憎みながら人生を生きるとすれば、こんなきついことってない。「あいつのせいで俺の人生はむちゃくちゃになった。一生許さない」みたいな感情って最悪です。怒りは、その人の心身をむしばむ。誰かを恨みながら幸せになるって絶対にあり得ない(竹中直人のネタで「笑いながら怒る」っていうのがあったけど(笑))。
憎悪とか怒りは、その感情を抱える人にとってもきついはずなんです。できれば、手放したい。許したい。受け入れたい。ゲルマニウムは、そういう過去のトラウマを解消する手助けになります。エビデンスはありません。あくまで僕の臨床経験(つまり患者の声)から言っているだけですが。

【参考】だめんず・うぉ~か~10(倉田真由美著)

 

ターボ癌の対処法

2023.2.21

癌だと言われたらどうするか?
いや、その前に、まず、癌は「見つけてはいけない病気」です。

みなさん、「早期発見早期治療」というマーケティングフレーズにころっと騙されている。
自覚症状はない。でも、せっせと定期的に検診に通い、たまたまレントゲン検査なんかで「あれ?変な影がうつってるね。大きな病院に紹介状を書きます」となって、紹介先の病院でCTを撮ったらはっきりと腫瘍が確認されて、「病理検査でもっと詳しく見てみましょう」ということで組織をとって顕微鏡で調べると『悪性』の診断。これを受けて、リンパ節の生検をすると『転移あり』。医者が神妙な顔をして、こう宣言する。「ステージ3の癌です。5年生存率は50%。一緒に頑張って治療していきましょうね」
いやいやいや、ちょっと待ってくれ。昼は仕事バリバリできて夜は酒飲んで遊びまくって、元気のカタマリみたいな自分がなんでいきなり「5年生存率」みたいな話になってるの?自覚症状ゼロなのに?何だよそれ。意味が分からん。
という具合に、当然まず拒絶する。しかし、医者がこう畳みかけるわけです。
「あなたはラッキーです。40代の若年者の癌は進行がはやい。しかし定期的な検診を受けているおかげで比較的早期に見つけることができた。この幸運を生かすも殺すもあなた次第です。治療を拒否することはできますよ。未治療のまま放置する。それもあなたの権利です。しかし本当にそれでいいんですか?」
こう言われて、「断固治療を拒否します」と席を蹴って診察室を出て行ける人はまずいない。というか、そもそもそんな人は定期的に検診なんて受けない
これは完全に僕の直感で裏付けも何もないけれど、まめに定期検診を受けている人というのは、占い師にすがる人でもあります。自分で自分のことに確信が持てない。健康状態であれ今後の運勢であれ、自分には理解の及ばない根拠で以ってバシッと断言する人の言葉を、自分の指針にしようとする。当然、いいことを言ってもらいたい。医者から「何も問題ないですね。健康体そのものです」と言ってもらいたいし、手相でもタロットでも何でもいいけど「すばらしい運気ですね。これから数年のあなたは昇り龍です。やることなすことすべてうまくいきますよ」とほめてもらいたい。一方、不吉な未来が待っているのなら、それを事前に察知して、覚悟を決めておきたい。「最悪の運気です。今後しばらくは冬の時代です。じっと身を潜めて、耐える数年間になります」
結局、健康状態であれ未来であれ、自分の感覚とかセンスを信じられないということです。特に不調は自覚していない。自分は健康だ。もうそれだけで十分じゃないの。それなのに、わざわざ検診にいって、自分の体のどこかに癌がないかと、レントゲンだCTだとほじくりかえして調べる。それでいざ、癌ですよと言われて、絶望してる。占いに行って嫌なことを言われて不愉快になってるのと構造的に同じです。バカみたいだね。
いいですか。繰り返しますけど、癌は見つけたらいけない病気です。よく言うでしょ。「人間1日癌細胞が5千個くらいできてる」って。でも免疫がちゃんとしてるから、全部問題なく処理されてる。でも、あえて検査すると見つかってしまう。

ただ、今日これからお話しようと思うのは、コロナワクチン接種後のターボ癌のことです。これは例外というか、かなりタチが悪くて、症状の自己主張が強くて、嫌でも見つけてしまう。
80代女性。コロナワクチン3回目接種した1か月後に、下腹部の腫瘤を自覚した。婦人科受診したところ、卵巣癌の診断。当院には2022年5月に受診。
どうすればいいか?まず、食事を含む生活習慣指導(これは癌患者に限らず誰にでもやります)。次に、当然ゲルマニウム。チャーガ、フルボ酸、ブラックシードオイルも勧めたい。最近農水省が急に「ビワやアンズの種は危険だ」と言い出したけど、当然癌に効く。種ということで言うと、ゴーヤの種も抗癌作用がある。さらに、高濃度ビタミンC点滴、ゲルマニウム点滴も併用するといい。
翌月に再診予定だったところ、ある日ご家族から電話があった。「昨日亡くなりました」と。
高齢者の癌というのは、進行が穏やかなのが一般的です。というか、癌以外の原因で死亡した高齢者を解剖すると、女性なら乳癌、男性なら前立腺癌とかが見つかるものです。しかしそれは、ただ、癌があるだけ。何ら悪さをしない。自覚症状も皆無。高齢者の体にはこういう癌がひとつふたつあって当たり前なんです。高齢者の癌というのは、見つけてはいけない癌の典型です。寝た子を起こしちゃいけない。放っておくのが一番です。
しかしコロナワクチン接種後の癌は違う。「じゃ、また来月に見せてください」などと悠長なことを言っていると急速に進行して死に至る。
僕もこの進行の速さには手を焼いていた。しかしコロナ後遺症研究会に所属する漢方医(高知県在住の木田先生)の臨床例が参考になった。

3回目接種の3か月後にいきなり末期癌の宣告を受けた。原発巣の食道癌は胃壁を突き破るぐらいに巨大だった。医者は宣言した。「あらゆる手を尽くしても、持ってせいぜい1年程度だろう」と。
木田先生のところを受診した6月28日、患者は顔面蒼白で歩行さえフラフラとおぼつかなかった。先生の診たてと処方は以下のようである。

処方が著効して、2回目の診察(7月5日)以降、次第に体調が上向いていく。以下、先生の記録。

漢方の素養がない僕にはカルテも読めないくらいだけど、診察を重ねるごとに、倦怠感が消失し、心窩部痛が改善し、手足のしびれがなくなり、ついにPETで腫瘍の消失が確認される。そういう経過はよくわかる。
この症例について、木田先生は以下のように考察している。
「抗癌剤は強力な毒薬であるため、中医的には強力な瀉法であり精を損傷すると考えられている。毒性はオプジーボより白金製剤のほうが強い。
経過途中(9月5日の抗癌剤点滴4回目)に白金製剤の投与量が150㎎から100mgに減量されたのは適切である(そもそも初めから100mgにしておいたほうがよかったと思われるが)。精を損傷すると結局癌の増殖を促してしまう。そのため、初診から補法を主とし、精を守るようにした。瀉法も加えたのは以下の理由による。
中医的に癌を概説すると、邪実としては気阻(気滞)、湿聚、痰結、血瘀、郁熱などが互いに結合したものである。正気(元気)や精の虚がその基盤となっているとされている。私の考えでは、癌毒とでもいうべき毒物(発癌物質)
も原因として関わっていることが非常に多い。
そこで、癌という邪実を減らすために元気を損傷しない範囲で活血化瘀、消積、清熱解毒などの瀉法を使った。理気活血化瘀は、抗癌剤とオプジーボが血液に乗って癌組織の末端まで到達するために、その毒性を解くためにも必要だと考えて使っている。
癌が消退したことについて、中医治療が役立ったことは確実だと考えるが、その証明はできない。今後抗癌剤をもっと減らすか中止することが好ましいと考えるが、そうはならないだろう」

やはり、詳しい内容は全然理解できないけど、何かすごそうだし、効きそうだということはよく分かりました(←バカそうですいません笑)
木田先生は漢方を学ぶために中国に留学し、中国語がペラペラになるほど向こうで研鑽を積んだ。中医学にこれほど強い日本人医師は他になかなかいないだろう。
上記の症例について、主治医(大学病院の医師)はステージⅣの末期癌が消えたのを見て腰を抜かした。「まさか抗癌剤治療ががこれほど著効するとは!」同時併用で漢方をしていることを知っているが、西洋医学を信奉する者の傲慢で、まさか漢方の効果だとは思わない。『コロナワクチン接種後の末期癌に対してオプジーボとシスプラチンが著効した一例』などと論文を書く算段をしているかもしれない。漢方の服用については言及せずに。
木田先生はこんなふうに言っている。「普通の癌の患者だとこういう処方では救命できないことが多い。ワクチンで免疫抑制になりターボ癌になった人は、本人の体質の問題というよりワクチンが原因だから、ワクチンの問題自体が消えたら案外簡単に治るのではないか?まだ1例だから確かなことは言えないけれど」

そう、ターボ癌についてはn=1だけれども、しかし木田先生は一般のワクチン後遺症患者もすでに多く診ていて、先生独自の漢方処方(『コロナワクチン除去方』)の効果を確認している。
コロナワクチン除去方を服用した50例について、1人だけは「効果は分からない」と答えたけれども、他の全員が「楽になった」と答えたという(2023年1月25日コロナワクチン後遺症研究会のプレゼンにて)。
ブレインフォグ(63歳女性)、胸痛(49歳女性)の症例について、コロナワクチン除去方がどのように効いたのか、木田先生がまとめている。

コロナワクチン副作用の2症例 中医臨床掲載分.pdf

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コロナワクチン除去方は、具体的にどのような配合なのか?木田先生は全然秘密にしていない。
括楼実 2g、丹参 2g、莪朮 1g、鶏血藤 1.4g、全蝎 0.4g
これら計6.8gが1日分で、これを朝夕2回に分けて水またはお湯で服用します。

こんな具合に粉末になっていて、これで1週間分です。
ちなみに当院でも扱っていて、ワクチン後遺症の人に処方しています。

全蝎というのは、サソリのことです。

サソリといえば、生きたまま口の中に入れる電撃ネットワークの人がまず最初に頭に浮かぶんだけど(笑)、サソリを漢方の生薬としてであれ、体内に摂取したことがある人は多くないと思う。
もともと、コロナワクチン除去方は地竜(ミミズ)を使う予定だったけど、ふにゃふにゃして粉にしにくいとかいくつかの理由からサソリに変えたそうです。
サソリは1kg15万円もする高価な生薬だけど、木田先生および取り扱い薬局さんの努力で、コロナワクチン除去方のお値段は相当抑えています。

個人的には、抗癌剤は絶対に使いたくないと考えている。木田先生も言うように「抗癌剤は強い毒であるため、精を損傷し、かえって癌の増殖を促す」とのことだから、使いすぎてはいけないだろうけど、コロナワクチンという毒を迎え撃つためには、抗癌剤という毒を少量使うことはやむを得ないということか。
しかし、上記の症例では最初に抗癌剤治療を始めたけれども、最初にコロナワクチン除去方を使っていたらどうだっただろう、案外それで治ったのではないか、という可能性もまだ捨てたくないんですね。

 

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