2023年2月

2023年

ターボ癌の対処法

2023.2.21

癌だと言われたらどうするか?
いや、その前に、まず、癌は「見つけてはいけない病気」です。

みなさん、「早期発見早期治療」というマーケティングフレーズにころっと騙されている。
自覚症状はない。でも、せっせと定期的に検診に通い、たまたまレントゲン検査なんかで「あれ?変な影がうつってるね。大きな病院に紹介状を書きます」となって、紹介先の病院でCTを撮ったらはっきりと腫瘍が確認されて、「病理検査でもっと詳しく見てみましょう」ということで組織をとって顕微鏡で調べると『悪性』の診断。これを受けて、リンパ節の生検をすると『転移あり』。医者が神妙な顔をして、こう宣言する。「ステージ3の癌です。5年生存率は50%。一緒に頑張って治療していきましょうね」
いやいやいや、ちょっと待ってくれ。昼は仕事バリバリできて夜は酒飲んで遊びまくって、元気のカタマリみたいな自分がなんでいきなり「5年生存率」みたいな話になってるの?自覚症状ゼロなのに?何だよそれ。意味が分からん。
という具合に、当然まず拒絶する。しかし、医者がこう畳みかけるわけです。
「あなたはラッキーです。40代の若年者の癌は進行がはやい。しかし定期的な検診を受けているおかげで比較的早期に見つけることができた。この幸運を生かすも殺すもあなた次第です。治療を拒否することはできますよ。未治療のまま放置する。それもあなたの権利です。しかし本当にそれでいいんですか?」
こう言われて、「断固治療を拒否します」と席を蹴って診察室を出て行ける人はまずいない。というか、そもそもそんな人は定期的に検診なんて受けない
これは完全に僕の直感で裏付けも何もないけれど、まめに定期検診を受けている人というのは、占い師にすがる人でもあります。自分で自分のことに確信が持てない。健康状態であれ今後の運勢であれ、自分には理解の及ばない根拠で以ってバシッと断言する人の言葉を、自分の指針にしようとする。当然、いいことを言ってもらいたい。医者から「何も問題ないですね。健康体そのものです」と言ってもらいたいし、手相でもタロットでも何でもいいけど「すばらしい運気ですね。これから数年のあなたは昇り龍です。やることなすことすべてうまくいきますよ」とほめてもらいたい。一方、不吉な未来が待っているのなら、それを事前に察知して、覚悟を決めておきたい。「最悪の運気です。今後しばらくは冬の時代です。じっと身を潜めて、耐える数年間になります」
結局、健康状態であれ未来であれ、自分の感覚とかセンスを信じられないということです。特に不調は自覚していない。自分は健康だ。もうそれだけで十分じゃないの。それなのに、わざわざ検診にいって、自分の体のどこかに癌がないかと、レントゲンだCTだとほじくりかえして調べる。それでいざ、癌ですよと言われて、絶望してる。占いに行って嫌なことを言われて不愉快になってるのと構造的に同じです。バカみたいだね。
いいですか。繰り返しますけど、癌は見つけたらいけない病気です。よく言うでしょ。「人間1日癌細胞が5千個くらいできてる」って。でも免疫がちゃんとしてるから、全部問題なく処理されてる。でも、あえて検査すると見つかってしまう。

ただ、今日これからお話しようと思うのは、コロナワクチン接種後のターボ癌のことです。これは例外というか、かなりタチが悪くて、症状の自己主張が強くて、嫌でも見つけてしまう。
80代女性。コロナワクチン3回目接種した1か月後に、下腹部の腫瘤を自覚した。婦人科受診したところ、卵巣癌の診断。当院には2022年5月に受診。
どうすればいいか?まず、食事を含む生活習慣指導(これは癌患者に限らず誰にでもやります)。次に、当然ゲルマニウム。チャーガ、フルボ酸、ブラックシードオイルも勧めたい。最近農水省が急に「ビワやアンズの種は危険だ」と言い出したけど、当然癌に効く。種ということで言うと、ゴーヤの種も抗癌作用がある。さらに、高濃度ビタミンC点滴、ゲルマニウム点滴も併用するといい。
翌月に再診予定だったところ、ある日ご家族から電話があった。「昨日亡くなりました」と。
高齢者の癌というのは、進行が穏やかなのが一般的です。というか、癌以外の原因で死亡した高齢者を解剖すると、女性なら乳癌、男性なら前立腺癌とかが見つかるものです。しかしそれは、ただ、癌があるだけ。何ら悪さをしない。自覚症状も皆無。高齢者の体にはこういう癌がひとつふたつあって当たり前なんです。高齢者の癌というのは、見つけてはいけない癌の典型です。寝た子を起こしちゃいけない。放っておくのが一番です。
しかしコロナワクチン接種後の癌は違う。「じゃ、また来月に見せてください」などと悠長なことを言っていると急速に進行して死に至る。
僕もこの進行の速さには手を焼いていた。しかしコロナ後遺症研究会に所属する漢方医(高知県在住の木田先生)の臨床例が参考になった。

3回目接種の3か月後にいきなり末期癌の宣告を受けた。原発巣の食道癌は胃壁を突き破るぐらいに巨大だった。医者は宣言した。「あらゆる手を尽くしても、持ってせいぜい1年程度だろう」と。
木田先生のところを受診した6月28日、患者は顔面蒼白で歩行さえフラフラとおぼつかなかった。先生の診たてと処方は以下のようである。

処方が著効して、2回目の診察(7月5日)以降、次第に体調が上向いていく。以下、先生の記録。

漢方の素養がない僕にはカルテも読めないくらいだけど、診察を重ねるごとに、倦怠感が消失し、心窩部痛が改善し、手足のしびれがなくなり、ついにPETで腫瘍の消失が確認される。そういう経過はよくわかる。
この症例について、木田先生は以下のように考察している。
「抗癌剤は強力な毒薬であるため、中医的には強力な瀉法であり精を損傷すると考えられている。毒性はオプジーボより白金製剤のほうが強い。
経過途中(9月5日の抗癌剤点滴4回目)に白金製剤の投与量が150㎎から100mgに減量されたのは適切である(そもそも初めから100mgにしておいたほうがよかったと思われるが)。精を損傷すると結局癌の増殖を促してしまう。そのため、初診から補法を主とし、精を守るようにした。瀉法も加えたのは以下の理由による。
中医的に癌を概説すると、邪実としては気阻(気滞)、湿聚、痰結、血瘀、郁熱などが互いに結合したものである。正気(元気)や精の虚がその基盤となっているとされている。私の考えでは、癌毒とでもいうべき毒物(発癌物質)
も原因として関わっていることが非常に多い。
そこで、癌という邪実を減らすために元気を損傷しない範囲で活血化瘀、消積、清熱解毒などの瀉法を使った。理気活血化瘀は、抗癌剤とオプジーボが血液に乗って癌組織の末端まで到達するために、その毒性を解くためにも必要だと考えて使っている。
癌が消退したことについて、中医治療が役立ったことは確実だと考えるが、その証明はできない。今後抗癌剤をもっと減らすか中止することが好ましいと考えるが、そうはならないだろう」

やはり、詳しい内容は全然理解できないけど、何かすごそうだし、効きそうだということはよく分かりました(←バカそうですいません笑)
木田先生は漢方を学ぶために中国に留学し、中国語がペラペラになるほど向こうで研鑽を積んだ。中医学にこれほど強い日本人医師は他になかなかいないだろう。
上記の症例について、主治医(大学病院の医師)はステージⅣの末期癌が消えたのを見て腰を抜かした。「まさか抗癌剤治療ががこれほど著効するとは!」同時併用で漢方をしていることを知っているが、西洋医学を信奉する者の傲慢で、まさか漢方の効果だとは思わない。『コロナワクチン接種後の末期癌に対してオプジーボとシスプラチンが著効した一例』などと論文を書く算段をしているかもしれない。漢方の服用については言及せずに。
木田先生はこんなふうに言っている。「普通の癌の患者だとこういう処方では救命できないことが多い。ワクチンで免疫抑制になりターボ癌になった人は、本人の体質の問題というよりワクチンが原因だから、ワクチンの問題自体が消えたら案外簡単に治るのではないか?まだ1例だから確かなことは言えないけれど」

そう、ターボ癌についてはn=1だけれども、しかし木田先生は一般のワクチン後遺症患者もすでに多く診ていて、先生独自の漢方処方(『コロナワクチン除去方』)の効果を確認している。
コロナワクチン除去方を服用した50例について、1人だけは「効果は分からない」と答えたけれども、他の全員が「楽になった」と答えたという(2023年1月25日コロナワクチン後遺症研究会のプレゼンにて)。
ブレインフォグ(63歳女性)、胸痛(49歳女性)の症例について、コロナワクチン除去方がどのように効いたのか、木田先生がまとめている。

コロナワクチン副作用の2症例 中医臨床掲載分.pdf

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コロナワクチン除去方は、具体的にどのような配合なのか?木田先生は全然秘密にしていない。
括楼実 2g、丹参 2g、莪朮 1g、鶏血藤 1.4g、全蝎 0.4g
これら計6.8gが1日分で、これを朝夕2回に分けて水またはお湯で服用します。

こんな具合に粉末になっていて、これで1週間分です。
ちなみに当院でも扱っていて、ワクチン後遺症の人に処方しています。

全蝎というのは、サソリのことです。

サソリといえば、生きたまま口の中に入れる電撃ネットワークの人がまず最初に頭に浮かぶんだけど(笑)、サソリを漢方の生薬としてであれ、体内に摂取したことがある人は多くないと思う。
もともと、コロナワクチン除去方は地竜(ミミズ)を使う予定だったけど、ふにゃふにゃして粉にしにくいとかいくつかの理由からサソリに変えたそうです。
サソリは1kg15万円もする高価な生薬だけど、木田先生および取り扱い薬局さんの努力で、コロナワクチン除去方のお値段は相当抑えています。

個人的には、抗癌剤は絶対に使いたくないと考えている。木田先生も言うように「抗癌剤は強い毒であるため、精を損傷し、かえって癌の増殖を促す」とのことだから、使いすぎてはいけないだろうけど、コロナワクチンという毒を迎え撃つためには、抗癌剤という毒を少量使うことはやむを得ないということか。
しかし、上記の症例では最初に抗癌剤治療を始めたけれども、最初にコロナワクチン除去方を使っていたらどうだっただろう、案外それで治ったのではないか、という可能性もまだ捨てたくないんですね。

 

ワクチン接種後記憶障害

2023.2.3

40代女性。2022年10月当院初診。
「2021年9月にファイザーの1回目を打ちました。副反応としては、接種部位がちょっと痛いとか、心臓のチクチクする痛み、あと抜け毛が増えました。10月に2回目を受けて、大変なことになりました。接種会場から帰宅する車中で、吐き気、めまい、息苦しさが出て、家に帰ってからも食事が作れません。横になって休みましたが、みぞおちあたりに針で刺すような痛みがあって、その夜は眠れなかった。その後、下痢が続いたり、人との会話に集中できなくなったり。あと、頭痛っていうか、目の奥に激痛がして、目が本当に飛び出るんじゃないかというぐらい痛かった。さらに、手足が痛み始めました。より正確には、血管が痛い感じです。実際、こんなふうに血管が浮き出ています

普通っぽく見えるかもしれないけど、私、もともとはこんなふうではありません。接種後明らかに腕の血管がぼこぼこ浮き出てきました。あと、たとえば採血をしても血が全然出なくなりました。以前なら、採血とかで注射針を刺すと、そこを脱脂綿でしばらく押さえてないと出血したのですが、今は押さえる必要もないぐらいに血が出ません。歯医者で定期的に歯石の掃除をしてもらっているのですが、以前なら歯茎から普通に血が出ていたところ、先日行ったときには、粒状の血のカタマリみたいなのが出ました。水玉みたいな丸い血がいくつか出る。出血の仕方がおかしいんです。血液がドロドロなんじゃないかと思います。
11月くらいから口内炎が多発していて、食事するにも差し支えます。車酔いのようなめまいとか、耳の聞こえにくさがずっと続いています。
もともとは持病ひとつない健康体でした。でも今は、満身創痍という感じで、いろんな症状に悩まされています。でも今日一番相談したいのは、記憶力の低下のことです。
2022年4月頃から、直前に何をしていたのか、思い出すことができなくなってきました。たとえば、お湯を沸かしているとして、2階に洗濯物を取りに行く。1階に戻ると、お湯を沸かしていたことを忘れている。調べものをしようとしてPCを起動したら、何を調べたいのか忘れている。調味料を取ろうと思って冷蔵庫を開けたら、なぜ冷蔵庫を開けたのか忘れている。風呂に入って、最初に頭を洗ったのに、湯船に入ると、頭を洗ったことを忘れている。子供と一緒に入っているので、子供が『さっき洗ってたよ』と教えてくれるのですが。料理のときに、同時並行で卵焼きを作って、あとで一緒に盛り合わせるのですが、別の場所に置いていて、作ったこと自体忘れている。
こんな具合に、ついさっきまでしていたことを忘れています。この半年で症状がどんどんひどくなっています」

この症例には、コロナワクチンの毒性の何たるかがよく出ている。血管痛はスパイクタンパクが暴れ回って血管内壁にダメージを与えたことによるものだろう。目の奥の激痛などと聞けば、僕のほうで緊張する。「スパイクタンパクが脳に回っちゃったんだな」と。脳の深いところ、視床で炎症が起こっているとなれば厄介だ。スパイクタンパクが脳に侵入する(血液脳関門を通過する)ことにはエビデンスがある。

記憶力低下、特に短期記憶の障害があるということは、海馬への影響が考えられる。スパイクタンパク、あるいはプリオンタンパクなどの異常タンパクが海馬に蓄積して炎症を起こし、そのせいで短期記憶ができなくなっているのかもしれない。
記憶力低下だけではなく、歩行困難など運動機能の低下も見られるようなら、クロイツフェルトヤコブ病を疑うところだが、上記の患者では幸い歩行の異常は見られなかった。

この症例で注目すべきは二つある。症状の慢性化新たな症状の出現です。接種から1年以上経つのに、めまい、動悸、耳鳴りなどの症状が持続している。接種後すぐに起こった症状が延々治らないまま固定化している。さらに、記憶力の低下という別の症状まで現れた。これがこのワクチンの怖さだと思う。「ワクチン打ったけど何の副作用もなかったよ」という人も、全然安心できない。接種から1年以上経って症状が出る時間差爆弾だということを、接種済みの人は認識しておいたほうがいい。

さて、治療はどうするか?
毒による悪影響なのだから、”毒出し”が基本である。このワクチン毒を、何とかして体から追い出してやること。これを念頭において、問診を進めていく。食事はどんな感じ?
「甘いものは好きで、子供と一緒にお菓子を食べています。パン?食べますよ。あんこを上に塗って毎日食べてます。麺はラーメンはあまり食べないけど、うどんはしょっちゅう。乳製品はダノン・ビオとかヨーグルトは食べています。R1とか飲むヨーグルトもおなかにいいかなと」
いや、そういうのやめとこう。ただでさえ体の中で炎症が荒れ狂ってるのに、わざわざ腸で炎症を起こすようなものを食べちゃいけない。ヨーグルト食べるぐらいなら、納豆と味噌汁を食べたほうがいい。ところで運動習慣は?
「いや、全然。家事で体を動かす程度です。汗はまったくかかない。汗が出にくいのは昔からですね。夏でも汗をかかないし手足が冷たいです」
汗をかくのは超重要。代謝を高めてデトックス力を高めたい。汗をかく手段として、運動、サウナ、岩盤浴、陶板浴、何でもいいけど、個人的には酵素風呂を推している。過去にも何度か酵素風呂のことを紹介した。
https://clnakamura.com/blog/5917/
https://clnakamura.com/blog/6319/
まずは食事の改善。次に生活習慣の改善。最後に、必要に応じてサプリ。この順番が大事。「病気をサプリで治す」って発想はまずいよ。結局薬がサプリに置き換わっただけのことだから。
さて、サプリを出すなら、まずは何をおいてもアサイゲルマニウム。
患者の体内ではスパイクタンパクによる炎症が起こっている。具体的には、スパイクタンパクに対して抗スパイク抗体が作られ、これがM2型マクロファージ(創傷治癒、抗炎症に働くマクロファージ)を抑制してしまう。

アサイゲルマニウムはマクロファージのM1/M2のバランスをとる作用がある。M1/M2の分化については以前の記事で触れました。
https://note.com/nakamuraclinic/n/n058b07fd708c
ちなみに、ゲルマによってM1型に分化したマクロファージが癌細胞を貪食することは、以下のように動画で確認されている。

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あと、体のなかでフリーラジカルの嵐が吹き荒れているはずだから、ぜひチャーガを飲むといい。抗酸化力において、チャーガと並ぶものはない。

とりあえず、ゲルマとチャーガで様子を見てもいいと思ったけど、この方、遠方から来られていたから、ついでにイベルメクチンも勧めた。
本当は、細かいフォローができるなら、たとえばゲルマニウムだけを飲んでみて、2週間ごとに体調の変化をお聞きして、その結果次第でチャーガを追加したりイベルメクチンを検討したり、という具合にやりたいところだけど、当院、予約が混みあっているので、そういう微調整ができない。他県から来られる手間もあるだろうから、一度に複数のサプリを出して経過観察せざるを得ないという事情がある。これは正直、研究者的な目線で言えば不満足なんです。何が効いて何が効かなかったのか、細かく把握できないから。でも、臨床家のスタイルとしては絶対こうでなくてはいけない。臨床家にとっては患者の治癒こそが最優先課題だから。次回診察時に患者が「いろんなサプリ飲んだせいで何が効いたか分からんけど体調的にはいい感じです」と言えば、それで成功です。臨床は結果を出してなんぼ、の世界なんです。
もちろん、デタラメにいろんなサプリを勧めているわけじゃないよ。特にゲルマとチャーガは、相加作用ではなくて、相乗作用があると思っている。1+1が3にも4にもなるのではないかと。

12月再診。
「動悸とか胸のつまる感じが落ち着きました。ゲルマニウム、チャーガ、イベルメクチン。どれが効いたか分からないけど、症状は前よりマシです。睡眠の質が上がりました。
近所に酵素風呂があるので、週3回通っています。最初はただ熱いだけで汗が出なかったのですが、4回目に行ったときから汗が出るようになりました。
パンと砂糖をやめました。日中の変なだるさがマシになって、あくびが減りました。頭がすっきりしている時間帯が増えてきました。前はもっと、眠くてぼーっとしてたけど。
物忘れは前よりかなりマシですが、まだあります。たとえば今日ここに来るときに、電車を乗り間違えました。そういうちょっとしたミスはまだあります」
いい感じやね。でも、もっとよくなりたいということだから、たとえばベントナイトはどう?ゼオライトでもいいけど。
あと、硫黄泉がいいって話がある。別の患者から教えてもらったんだけど、

これ、すごいよ。家の風呂が本当に硫黄泉になる。体がマジで硫黄くさくなる(笑)でも体があたたまる。よかったら試してみるといいよ。

1月再診。
「酵素風呂に通い出して2か月経ちましたが、体調はいいです。熟睡できて、体が軽いです。記憶力はずいぶん回復しました。一番ひどいときの症状を10だとすると、今は3ぐらい。仕事を始めました。それぐらいに回復したんです。
ゲルマニウム、チャーガ、ベントナイト。どれも効いていると思います。でも何が一番効いたかというと、酵素風呂かな。こんなに体が軽いのは人生で初めてです。ある意味、接種前よりも体調いいぐらいです。
今の課題としては、また記憶力が本調子ではないこと。あと、手の血管がぼこぼこ浮き出ているのはまだあります。血液のドロドロは前よりマシですが、やっぱり血が出にくいです。まだまだ改善の余地があると思います」
もっとよくなりたいということなら、二酸化塩素を試してもいいかもね。最近僕も飲んでるけど、悪い体感はないよ。3000ppmの二酸化塩素1mlを水100mlで薄めて飲む。症状のひどい人はこれを1日複数回飲むけど、ご自身の場合は相当改善してるから、1回か2回でいいんじゃない?

西洋医学的な診断でいうと、この患者は、ワクチン接種後に発症した若年性アルツハイマー病ということになる。そして西洋医学的には、アルツハイマー病は治らない(ことになっている)。しかし上記のように、食事を含む生活改善指導、デトックス、サプリなどで大幅に改善した。
「もう一生治らない」と絶望することはない。毒のせいで症状が出ているのなら、毒が出て行けば症状も消える。奇跡でも何でもなくて、ごく単純な話だよね。

 

 

最後に告知です。
有機ゲルマニウム研究会を立ち上げることになりました。対象は医師、歯科医師、獣医師です。
興味のある方は登録してください。費用などは無料です。
https://organogermanium.com/contact?fbclid=IwAR29kD4_m_I2M0AZklHw5FkR0kSiGFEcEq1uL1fY0dIY5ISfEg_K9cqFMUk

 

2月12日神奈川県川崎市で講演をすることになりました。
お近くにお住まいで興味のある方は、ご参加ください。

 

犬のてんかん、ゲルマニウム、CBDオイル

2023.1.24

「いつも有益な情報を届けていただき、ありがとうございます。おもしろい内容ばかりで、更新を楽しみに待ちながら拝読しています。
このたびは御礼が言いたくてメッセージしました。突然申し訳ありません。
私事で恐縮ですが、我が家のミニチュアダックスが今年1月で21歳になりました。オーちゃんという男の子です。大切で愛おしく、我が子同然です。この子にはいつまでも元気で長生きして欲しいと思っています。

オーちゃんは10年ほど前に肝臓の数値が悪くなり、いろいろな検査を受けた結果、クッシング症候群と診断されました。
すでに食事にはそれなりにこだわっていて、人間でも食べられる自然派素材のドライフードをあげていましたが、これをやめてすべて手作りに変えました。野菜、肉、魚などを煮込み、そこに亜麻仁油、ミネラルエキス、腸内細菌(エンテロコッカス菌)の粉をかけて与えていました(当時はゲルマニウム、CBDオイル、にがり、ぬちまーすを知りませんでした)。

手作り食がよかったのか、それとも自然豊かな郊外に引っ越したことがよかったのか、クッシング症候群の症状は安定しました。
発病時、獣医に「なるべく薬を飲ませたくない」と伝えたところ、ごく少ない投薬量にしてくださいました。
元気に過ごしていたのですが、1年半ほど前にてんかんを起こすようになりました。4,5歳くらいのときにも時々てんかんがありましたが、検査しても原因不明と言われました。その後発作は長らく治まっていたのですが、再発した格好です。
年を取るにつれて白内障が悪化し見えづらく、日陰から日なたに移動したりまぶしさを感じて驚いたときに、てんかん発作が出るようになってしまいました。
てんかんの症状があまりにひどいので獣医に連れて行ったところ、抗てんかん薬を処方されました。しかしその薬を飲むと後ろ足が立たなくなってしまいました。びっくりして薬をやめると数日でまた立てるようになりました(薬の恐ろしさを改めて感じました)。

それからは食事にさらに気をつけて過ごしていましたが、それでもときどきてんかんを起こしていました。てんかんを起こすとしばらく足が立たなくなり、しばらくしてまた立ち上がれるようになり、の繰り返しでしたが、2022年夏に発作が起こってからは、足の不調が改善しないことがありました。もともと外に出て歩くのが大好きな子なので、このまま足腰が弱ったらと思うと気が気でなく、様々な情報を探しました。そんななかで中村先生のブログを見て、アサイゲルマニウムとCBDオイルを飲ませることにしました。
https://note.com/nakamuraclinic/n/ne003ddc3d8ca

飲み始めた日から、奇跡が起こりました。オーちゃんの調子がみるみるよくなりました。足腰がすくっと立ち、また元気に走り回るようになったんです。てんかんに関しては、ゲルマとCBDオイルを飲みだしてからも1、2か月は発作を起こしていましたが、発作の頻度が明らかに減ったし、発作後に元気が戻るまでに半日~1日かかっていたのが30分ほどで元気に戻るようになりました。
ぐんぐん体調が安定してきて、つい先日軽い発作を起こして以後、てんかんは起きていません。
アサイゲルマニウムとCBDオイルのすごさを実感しました。

発作が始まった時期からして、シェディングの影響も考えられたので、今は家に接種済みの人が訪れた日には、ごはんやマヌカハニーに竹炭を混ぜて食べさせています。
もともと食いしん坊ですが、それは年齢を重ねても衰えることなく、朝晩のごはんの時間にはワンワン吠えて要求します。その際に部屋中を駆け回るのですが、去年の夏頃は足腰が弱って走れませんでした。しかし今は毎日しっかりと自分で立ち上がり、また走れるようになりました。21歳の老犬にして走るんですよ!ボケることもなくしっかりしています。毛艶もよく、年齢より若く見えます。21歳だというとみなさん決まって驚かれます。

今は体調を見ながら食事内容を変えたりと工夫を凝らしています。
オーガニックの鶏の手羽を圧力鍋で骨が手で砕けるくらいまで煮て、それを細かく砕いたものに、キャベツ、季節の野菜、ごはん、チャーガ粉末、ぬちまーす、にがりを加えて煮込みます。
そのごはんに、亜麻仁油、CBDオイル、アサイゲルマニウム(1錠)をトッピングしています。
また、状況に応じて、生の鹿肉(先生がブログで紹介していました)、竹炭(シェディング対策)、ミルクシスル、キャッツクロー、フェルラ酸、ビワ種粉末なども食べさせます。
https://note.com/nakamuraclinic/n/nc62cb86fb940
飲み水は、温泉水99という水ににがりを3滴ほどと乳酸菌、ビタミンCもときどき入れます。

日々の食事がどれほど大切か、この子を通じて学んでいます。
また、アサイゲルマニウムを飲ませ始めて今で半年ほどですが、このすごさを目の当たりにして、私の両親もアサイゲルマニウムを飲み始めました。犬の回復ぶりを見て「これはすごい」と感心して、飼い主も飲み始める。これってすごくないですか?(笑)
オーちゃんが弱ってしまったときには心配でたまりませんでしたが、アサイゲルマニウムとCBDオイルに出会えたことで元気を取り戻すことができました。これがなかったらどうなっていたかと思うと気が気でありません。
先生のおかげです。そしてアサイゲルマニウムを作ってくださっている方たちのおかげです。
とにかくこのブログを通じてためになる情報を教えて下さった先生に御礼が言いたかったんです。
それ以外にも、先生のおかげで我が家は弟以外誰もワクチンを打っていません。ワクチンを打つつもりでいた両親に、「せめてこの講演を聞いてからワクチンを打って」と2021年7月に名古屋で開かれた先生の講演会に行ってもらいました。この講演を聞いて、両親はワクチンを打たないことを決意しました。小さな田舎町に住む両親が打たない選択をしたことは、ものすごいことなんです。先生のブログは本当に多くの人を救っていると思いますよ」

 

ゲルマニウムとCBDオイルの著効した例として、また食事の重要性を雄弁に物語る事例として、本人の許可を得てメッセージを掲載させてもらいました。
オーちゃん、という名前は他人の感じがしない。実はうちの犬(ロン)の名前を考えるにあたって、「オーちゃん」は候補に挙がっていた。「オーソモレキュラー栄養療法してるから、オーちゃんでどう?」ということで、オーちゃんになっていても全然不思議じゃなかった。
実際には、長男は「ロン」、次男は「ツモ」となった。「その次に長女が来たら、あがりっていうのはどう?」というと嫁にぶん殴られました(笑)

21年も一緒にいて、うらやましい。
うちの2匹はゴールデンレトリーバーです。ゴールデンの平均寿命は10~12歳。20歳まで生きたとすればギネスブック級の長寿です。
ロンは3歳。10年の人生だとして、すでに3分の1が過ぎた。まだ若いと言えば若いけど、以前ほどわちゃわちゃしなくなって無駄な動きがなくなってきたし、鼻の周りが白くなってきた。これからもっと動きが鈍くなってきて、顔がどんどん白くなっていく。そうやって老いていって、あと7年ほどでどこかに消えていくのかと思うと、悲しくなる。そんなとき、ぎゅっとロンを抱いて、体の実在とぬくもりを確かめる。「よし、生きとるな」と。ロンツモと過ごす「今」は、きっと貴重で特別な時間なんだ。20年後、30年後、僕がもっと年を取り、自分の人生の終わりを意識し始めた頃なんかに、先にお空の上にいるロンツモとの記憶を思い出すんじゃないかな。その記憶は、何より僕の胸をあたためてくれるだろうと思う。

とはいえ、まだまだいたずら好きで、僕の靴下を噛み砕いて一瞬のうちにボロ布にしてしまったりする。そのたびに「こら!」と怒鳴りつけるわけです。
感傷的にさせたりキレさせたり、こんなに楽しい生き物は他にいません(笑)

 

プロ棋士とマスク

2023.1.12

 

日本将棋連盟が「あの口当てでウイルス感染症を予防できる」と考えているとしたら、残念です。
僕は、棋士という人種はもっと頭のいい人だと思っていました。あまりガッカリさせないでください。
マスクを外したことで勝負が決する。こんなことがあってはいけない。
当然、ルール自体が間違っています。
連盟は保守的で、世間の空気を「読んでいる」。その上で、「棋士にもマスクを着けさせといたら無難だろう」ぐらいの感覚でいると思う。
本当は、棋士全員が一丸となって「デタラメを強要するな」と連盟上層部に声をあげないといけない。
去年佐藤九段の一件があった時点で、何らかの動きがあってしかるべきだった。「こんな紙切れで感染症が防げるかよ。人をバカにするのもいい加減にしろ!」棋士全員が連盟に対してストライキをすれば、こんなルールはすぐにでも撤回されたはずだ。

僕は棋士はアスリートだと思っている。対局中、棋士の頭脳はフル回転している。体はほとんど動かさないものの、アスリート並みの酸素を必要とするに違いない。一方、マスクの着用によりSpO2(血中酸素濃度)が低下するという事実がある。棋士として高いパフォーマンスを発揮するうえで、マスクは害毒以外の何ものでもない。そんなマスク強要を唯々諾々と受け入れている棋士ばかりだということが、将棋ファンの僕としては残念です。

さらに、将棋のファンとして言わせてもらうなら、棋士が互いに顔を隠して対局している姿というのは、興ざめです。たとえばテレビ中継されるNHK杯とかで、ファンは盤上の駒の動きだけを見ているのではありません。対局する棋士の表情とか、ここぞという一手を指すときの手の力強さ、あるいは手の震え。そういう所作ににじみ出るドラマを見ています。
しかし棋士同士が互いに顔を隠し合った将棋では、ドラマとしてのおもしろさは皆無です。駒の動きだけ見るのなら、棋譜があれば事足ります。というか、将棋ソフトの進歩した今、人間の棋士が存在する最大の意味は、ファンにドラマを見せることじゃないかな。これだけはまだAIも代替できない。
マスクを外して勝負師の顔を見せて下さい。そして、僕ら将棋ファンをもっとワクワクさせてください。

https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2020/06/06/kiji/20200605s000413F2527000c.html

2020年6月の記事。藤井聡太七段(当時)が対局中にマスクを外したことが話題になった。まだ当時はコロナが始まったばかりで、コロナがこれほど長期化するとは誰も予想していなかった。マスクについても、今ほど世間がうるさくなかった時期だ。以下、記事にこのようにある。
「藤井―永瀬拓矢2冠(27)戦も夕刻までは両者マスク姿だったが午後5時18分、藤井は勝負手を放った直後にマスクを取り去った。
対する永瀬はマスクのゴムを片方外して水分を取る行為を何度も繰り返したが、こちらも意を決したようにマスクを取り、以降の対局に集中。」
「感染症が専門の中原英臣氏は「対局で大きな声を出すわけでもない、つばを飛ばすわけでもない、たくさんの観客がいるわけでもない」と指摘。「棋士は相当頭を使いエネルギーを消費している。脳に酸素が必要。マスクを着けていては不利」と理解を示す。
勝又七段も「夏場はマスクなしの対局で構わないのでは。スポーツ選手のように体力を使っているのですから」と力説。日本将棋連盟は「マスク着用は推奨ですので棋士の判断で外してもらって構わない」とした。5番勝負でもマスクをかなぐり捨てての熱戦が期待できそうだ」

コロナ禍当初は連盟もまともだったんですね。

将棋は日本国内で閉じている文化だけど、国際棋戦がある囲碁では、日本の異常性が浮き彫りになる。

仲邑菫棋士は律儀に日本棋院のルールを守って、マスクを着用しているが、韓国の対戦相手は当然マスクなんてしない。酸素不足に陥る日本だけが圧倒的に不利になる。結局仲邑さん、やはりこの対局に負けてしまった。

将棋のマーケットが日本だけなのが残念だ。将棋に国際棋戦があって、マスク着用を続ける日本人棋士が負ける状況が続けば、日本の異常性が注目されるいいきっかけになる。日本の土着ルールがいかに国際的にバカげているか、多くの人が知ればいい。棋士が声をあげられないなら、代わりにファンが声をあげるしかない。

コロナが始まって以後、講演やブログなどでマスクの無意味さや危険性を伝えてきたけれど、僕は一応医者なので、医学的観点からマスクの問題点を指摘していた。

しかし、この本の著者は京大でサルの研究をしている人だ。サルを研究することで、ヒトの何たるかが見えてくる。
たとえば、サル真似という言葉があるけれども、実はサルはあまりサル真似をしない。サル真似、つまり、「相手の行為を忠実に模倣すること」が最も得意なのは、サルよりも人間なんだ。サル真似こそ、ヒトの高度な文化を支えてきた基盤だった
目の前の人がニコリと笑ったり、悲しんだり、怒ったりする。乳児は生後数か月でそうした喜怒哀楽の表情を区別できるようになるが、いまだこの段階では人の心を「理解」はしていない。さらに、真似をするようになることで初めて、表情の意味を体得していく。
しかしコロナ禍になり、マスクで顔を隠したコミュニケーションが標準になってしまった。現在3歳の子供は、家族以外の他者とのコミュニケーションの際、顔をほとんど見ていない。相手が笑っているのか怒っているのか、分からない。こういう子供たちが将来どのような大人になっていくのか、現在、我々は巨大な実験をしている。
そういうことがこの本に書いてあって、恐ろしかった。それはワクチンとはまた別の恐ろしさだ。
世界はマスクをやめた。日本だけが、この人体実験を継続している。一体この国はどうなっていくのだろう。

僕らは無数の他人の顔を見て、会話して、人間の表情と感情の関係性とか、顔の美しさとか醜さとか、いろんなものを学んでいくわけだけど、そういう学びをせずに成長した子供は、たとえばどのような恋愛をするのか。

マスク越しにキス、という新しい性的嗜好を身に着けたりして、案外この異常な社会にも適応していく能力があるかもしれない。
この記事を見て思い出したのが3年前の記事。

「お互いに向かい合ってする正常位では、コロナ感染の確率が上がってしまう。だから、バックとか騎乗位でやるように」と英国の専門家が提案している。大真面目に

もういっそ、人類は滅びたほうがええんちゃうかな(笑)

 

 

 

最後に告知です。

現在、最新号の『veggy(ベジー)』(vol. 86)に中村宣司さんと僕のダブル中村対談が載っています。
実は、もうすぐ僕の本が出ます。『奇跡のゲルマニウム』(仮題)という、ゲルマニウムについての僕の経験をまとめた本です。
今回の対談はその本が出版されることを受けてのものです。
ゲルマニウムに関心のある方はぜひ読んでみてください。

 

ゲルマニウムの鎮痛作用

2023.1.11

痛みを訴える患者が来れば、まず第一に「ゲルマニウムを使ってみよう」と考える。それが僕の臨床スタイルです。
痛みの種類を問わない。頭痛、腹痛、生理痛、歯の痛み、癌の痛み、帯状疱疹の痛み。とりあえず、患者の口から「痛い」という言葉が聞かれれば、まず、ゲルマの適用を考えます。
なぜ痛みにゲルマニウムが効くのか?このメカニズムについて、最近論文が出ました。

http://www.qlifepro.com/news/20230110/ge-132-pain.html

浅井ゲルマニウム研究所、近畿大学、山形大学の共同研究によるもので、浅井Geの中村宣司さんによると、「大学がアサイゲルマニウムに関する研究のプレスリリースをするのは初めて」とのことです。「というか、もっと言うと、サプリによる鎮痛作用メカニズムの解明というのも前代未聞だと思います(笑)」
ただ、アサイゲルマニウムは法律上、サプリ(健康補助食品)であり、医薬品ではないから、売るときに効能効果をうたえない。「痛みに効きます!」と言っちゃいけないわけです。研究で作用が証明されたにもかかわらず、法律的に言えないなんて、おかしいですね。でもこれが現実です。

掲載された学術誌は『Redox Biology』。インパクトファクター(科学ジャーナルの格付け指標)が10以上というハイレベルな学術誌に載った。これもすごいことだ。
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2213231722003512?via%3Dihub


内容的にざっと説明すると、、、

まず、痛みの発生メカニズムのひとつとして、「硫化水素原因説」があります。硫化水素。硫黄ですね。これが痛みに関係してる。
細胞膜にはカルシウムチャネルがある。ここにあるヒスチジンに亜鉛がくっついていて、この亜鉛が普段は”門番”の役割をしている。カルシウムチャネルが不用意に興奮しないよう、常に見張っているわけです。しかしここに硫化物が来ると、亜鉛と反応する。すると亜鉛による抑制が解除されて、細胞内にカルシウムが流入し、痛みが生じる。これが痛みの機序のひとつです(他にも複数ある)。
ここにアサイゲルマを投与すると、硫化水素と結合し、亜鉛によるカルシウムチャネル抑制が回復する。結果、痛みが抑制される。これが今回の発見です。
非常に細かいところまで研究されていて、たとえば、

細胞を使った研究では、痛みの電気シグナルは濃度依存的に抑制された。つまり、使えば使うほど効いた、ということです。最大投与量では電気シグナルが完全消滅した。

膀胱炎や膵炎の動物モデルでも、濃度依存の鎮痛作用が確認された。

細胞で成り立ち、実験動物でも成り立った。当然、人でも成り立ちます。
僕は臨床では、痛み止めは極力使いたくない。痛み止めに限らず、薬全般使いたくないのだけれど、痛み止めは特に嫌です。
頭痛持ちの若い女性とか、ラムネ感覚でバファリンとか気軽に使ってる人がいて、やばいなぁと思います。体が冷えて万病のもとだよ。頭痛には、まずMg。そこにGeも併用するといいね。
神経痛でリリカを手放せない、みたいな高齢女性も多い。リリカは名前は可愛いけど最悪の薬だよ(笑)副作用が多すぎる。CBDオイルが劇的に効くことがあるから試してみたいし、さらにGeも使うべき。
あと、癌性疼痛ね。癌の末期で骨転移とかしていて、モルヒネ使っても何を使っても痛みがよくならない、みたいな人、本当に多い。僕の母もそうでした。母は大腸癌で手術して、さらに抗癌剤までして、その後再発して、痛みに苦しみ抜いて死にました。当時僕がゲルマニウムを知っていればどれほどよかっただろう。苦しむ母の痛み、そしてそれをそばで見ている僕ら家族の心の痛みは、もっと救われていたと思う。
モルヒネって最強の痛み止めなんだけど、それさえ効かない痛みにアサイゲルマが一定の仕事をする。これ、めちゃめちゃすごいことだよ。

 

ちなみに、硫化水素が悪さをするのは、痛みに対してだけではなくて、たとえば、

https://www.riken.jp/press/2019/20191028_1/

これ、理研の仕事だけど、『硫化水素の産生過剰が統合失調症に影響』する。

細胞内には硫化水素を合成する酵素があって、その酵素を作る遺伝子(MPST、CBS)がある。統合失調症患者が死亡した後、その脳を調べると、MPST遺伝子やCBS遺伝子の発現が健常者よりも有意に上昇していた。さらに、MPSTタンパク質の発現レベルが高いほど、生前の臨床症状が重症だった。
つまり、統合失調症患者の脳内では、硫化水素の嵐が吹き荒れていて、それが幻覚、幻聴などの症状に影響している可能性があるわけです。

さて、上記の痛みの研究論文から分かるように、アサイゲルマニウムの仕事は、硫化水素をとっつかまえて、悪さをしないように封じ込めることでした。つまり、統合失調症患者がアサイゲルマニウムを飲むことで、症状が軽減する可能性があります。

「可能性」というか、Geの統合失調症に対する有効性は僕も臨床で実感している。EBMとしては、統合失調症患者を集めてきて、実薬群(アサイGe投与群)とプラセボ投与群に分けて、症状の改善度合いを調べる研究をすべきだろうけど、実際の臨床現場を見ていると答えは明らかだ。

さらに、統合失調症には腸内細菌も関係していると思う。ある種の腸内細菌は硫化水素を産生する。腸相の改善により、硫化水素産生菌が減少すれば、症状の軽減が期待できるのではないか。逆に、腸相を悪化させるような生活習慣は、精神症状の悪化につながるだろう。

https://note.com/nakamuraclinic/n/n7001c4a7f5f7
昔書いた記事だけど、自閉症と腸内細菌の関係について考えた。ここから一部引用する。
「長らく、胎児の腸管内部は無菌状態だとされてきた。僕も医学部でそう教わった。しかし最近の研究ではこれは否定されている。無菌状態どころか、胎児の腸内では、胎児の成長段階に伴って、その細菌叢がダイナミックに変化していく。
個体発生は系統発生を繰り返す」、という言葉があるでしょう?受精卵が細胞分裂を繰り返し段々と人間の形になっていくわけだけど、「発生の過程は進化の過程を繰り返しているのだ」、という主張。どうも胎児の腸のなかでもこれと同じことが起こっているようなんだ。
子宮に着床した胎児の腸のなかで、まず、バチルス(桿菌)綱が繁栄する。やがてガンマプロテオバクテリア綱(大腸菌など)が支配的になる。しかし最終的にはクロストリジウム綱が優勢となり、この状態で出産を迎える。産後、母乳を飲むようになるとビフィドバクテリア綱(ビフィズス菌など)が繁栄するようになる。
バチルス→ガンマプロテオバクテリア→クロストリジウム→ビフィドバクテリア
この腸内細菌叢の変遷は、環境因子(経腟分娩ではなくて帝王切開による出産であったり、妊娠中の抗生剤の使用など)によって遅延する可能性が言われている。
早産児の腸内は、ガンマプロテオバクテリアが優勢である。免疫系の維持に保護的に働くビフィドバクテリアやクロストリジウムは、早産児の腸内には存在しない」

「この世界に菌のいないところは存在しない」という指摘がある。たとえば海底火山の熱水噴出孔。何百度という熱水にさえ生存できる菌がいる。原始の地球に見られたような、硫化水素のなかで生存できる硫黄細菌もいる。
たとえば、抗生剤を飲んだり、ワクチンを打つと、腸内環境が激変する。腸に住む細菌類にとって、極めて住みにくい環境になるから、より”原始的”な細菌類が支配的になる。
精神疾患の原因に、腸内環境悪化に伴う腸内細菌叢の”先祖返り”があるとすれば、、、
治療法は、当然、腸内環境の改善である。進化的により進んだ腸内細菌(ビフィドロバクテリアなど)が住みやすい環境にするために、ハーブ(オレガノ、タイムなど)を摂取したり食生活を意識する。
これにより腸内での硫化水素産生が減少し、症状改善の一助になると思う。

 

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