2023年4月

2023年4月

有機ゲルマニウム研究会~鎮痛作用について

2023.4.16

以前に告知したように、毎月、医師、歯科医師、獣医師を対象に有機ゲルマニウム研究会をオンライン上で実施している。4月11日、その第2回を行った。
理想としては、参加している医療者の皆さんとゲルマの使用経験を語り合う場にしたいところだけど、現状では積極的に使用しているのは僕だけなので、最初のうちは僕のひとり語りになってしまうのは仕方ない。
前半で浅井ゲルマニウム研究所の島田さんに『アサイゲルマニウムの鎮痛効果』について講演していただいた。それに対する質疑応答のなかで、僕はこんな話をした。

ある40代女性が「歯が痛い」ということで当院を受診されました。うちは歯医者じゃないんだけど(笑)この患者が言うわけです。「ロキソニン飲んでも今治水飲んでも何をやっても効かない」と。みなさん今治水ってご存知ですか。今治市の水ってことじゃないですよ(笑)こんじすいと読みます。

画像

クローブ、シナモン、ミント、カンファーなど痛みを抑える生薬を使った第2類医薬品で、薬局とかネットで買えます。
しかしこの人は何をやっても効かなかった。歯医者を3件まわったけど、どの歯医者も「問題ない」と言う。それで「どうにかして」ということで当院に来られました。
そこで僕はこう言いました。「ゲルマニウムを歯茎の痛む箇所に当てておくように口に含むといい」と。そして、個人的に信頼している別の歯医者を紹介しました。
それから1か月後、この人が再びうちに来て、「ゲルマは確かに効きました。確かに一瞬楽になりました。でもそれで根本的に治るわけではありませんが。紹介してくれた歯医者に行って麻酔を打ってもらいましたが、麻酔が全然効きません。おかしいなということで歯の詰め物を外すと、中から大量の膿が出てきました。その膿が出た後ようやく麻酔が効いて、その歯を抜いてもらいました」
この話には重要なポイントが含まれています。
まず、麻酔という鎮痛方法は血流に依存しているということです。この患者の痛む箇所には大量の膿が貯留していて、そのせいで内圧が高まり、虚血状態にあった。これではさすがの麻酔も鎮痛効果を発揮できない。しかしこのような状態であっても、ゲルマニウムを口に含んで痛む箇所に当てていると「痛みが楽になった」とこの患者は言っているわけです。ゲルマニウムの鎮痛作用は血流に依存していないということです。歯茎から経粘膜的に吸収されて血流非依存的に鎮痛作用を発揮した。これがゲルマニウムの非常にユニークなところだと思います。

後半は僕の症例提示。以前の記事に書いたことがある症例ですが、不登校の9歳男児がゲルマニウムを飲み始めてから学校に通えるようになった例について紹介しました。
【症例】9歳男児
【主訴】チック、不登校、皮膚掻痒感
【現病歴】2020年3月、コロナ自粛が始まった頃あたりに「ざわざわした気持ちになる」といって学校に行けなくなった。学校だけではなく、外に出ること自体が困難になった。同時期から全身にチックとかゆみが出現した。皮膚科に行って薬(飲み薬、塗り薬)を処方されるも改善しない。同年9月当院受診。
お母さん「2018年にこの子の父、私の夫が亡くなったんですね。それ以後、おかしくなったと思います。そこにコロナ自粛の影響が加わって、ますます悪化したようです。本人も『パパに会えなくて寂しくてこんなふうになったと思う』と言っています。カウンセリングのような治療を受けた方がいいでしょうか?
最近は明らかに元気がなくなって、何もせずに横になっていることが多いです。食事量も減っています。睡眠についても、今まで9時には寝れていたのが、最近は気持ちの不安定からなかなか寝れないことも多いです。
学校に行きたい思いはあります。ただ、急に人混みが苦手になりました。学校もそうですし、電車とかレストランとかに入るのも抵抗があります。
皮膚は以前はすべすべしてきれいでしたが、最近は全体的にガサガサしています。軟膏を塗っても効きません。皮膚のせいなのか、お風呂も嫌がります。皮膚の感覚異常でしょうか。
チックも夫が亡くなった頃に始まりました。音声チックと運動チック、両方あります。音声チックは、同じ言葉を2,3回繰り返したり。運動チックは、ジャンプしたり、ぎゅっと目をつむったり。最近チックがあまりにもひどいので病院に行ったら、ADHDに効く薬を処方されました。ネットで調べると、ほぼ覚醒剤に近い薬だと。怖いのでまだ飲ませていません。お守り代わりに持っていますけれど」

こういう症例を見て、まず何を考えるか?
本人は、父に会えない寂しさのせいで様々な不調が生じたと考えている。人間は、肉体という物質的な存在であるばかりではなく、心という精神的な存在でもあるから、こういう本人の解釈モデルは大事である。だから、カウンセリング的なアプローチも、一度は試してみてもいいかもしれない。
ただ、一般論として、普通の人間は寂しいからといってチックを発症しない。他に原因があるに決まっている。そこで、探りを入れてみる。「ワクチンをよく打っていた、ということはありませんか?」
「夫は白血病でした。感染症にかかってはいけないと思い、この子にはワクチンを欠かさず打つようにしていました。すでに小児ワクチンはすべて打っていますが、さらにインフルエンザはもちろん、麻疹、風疹の追加接種なども積極的に受けました」
ああ、なるほど。この時点でおおよその見当がついたが、まだ断定はしない。持参の採血データを見ると、
中性脂肪 49 mg/dl ヘモグロビン 12.9 g/dl コルチゾール 4.4 μg/dl
中性脂肪が低い。なぜか?
ひとつの可能性として、ワクチン接種により中性脂肪が低下する。

画像

また、ヘモグロビン12.9と軽度ながら貧血がある。ワクチンは腸内細菌叢に壊滅的な打撃を与える。腸内細菌叢は中性脂肪を含む脂質代謝に関与していると同時に、腸での造血にも関与している。言い間違いではない。繰り返すが、腸内細菌叢は腸での造血に関与している
ここで千島学説について少し触れておこう。

画像

千島学説というのは1963年に千島喜久男博士によって提唱された説で、たとえば「赤血球は様々な体細胞の母体である(赤血球一元論)」「病原体の自然発生説」「腸造血説」「獲得形質は遺伝する」などと主張していることから、当時異端視されたのはもちろん、今も学界主流派から無視され続けている。
しかし最近、千島学説の正当性裏付ける研究が相次いでいる。

画像
『腸内細菌叢が造血を促進する』
画像

線虫をストレス下で飼育したところ、生存力が向上した。その次世代をストレスのない状態で飼育したものの、親世代が獲得した生存力の向上がそのまま保たれていた。つまり、生存力の向上という獲得形質が次世代に受け継がれたことになる。
あるいは、ネズミに匂い刺激と同時に痛みを与えることを繰り返すと、匂い刺激がトリガーとなって不安反応が見られるようになる(条件付け)。このネズミから生まれた次世代に匂い刺激を与えたところ、親世代と同様、不安反応が観察された。つまり、「匂い刺激に対する恐怖」という獲得形質が次世代に受け継がれたということです。
すごく簡単な実験だけど、説得力がある。線虫で見られ、マウスでも見られたということは、恐らく人間でも同様の現象が見られるはずです。スポーツが好きな親からは運動好きの子供が生まれるし、読書好きの親の子供が本の虫になるのは、環境要因だけではないだろう。逆に、何かへの憎悪や嫌悪も受け継がれるんじゃないかな。「勉強が大の苦手で、劣等感を植え付けられた」という苦い記憶が親にあれば、子供はそういう記憶をも受け継ぎ、自然と勉強嫌いになる。遺伝学にはメンデル遺伝だけでは説明がつかない現象が極めて多いことは生物学者のあいだではよく知られているけれども、千島学説はその溝を埋めてくれるんじゃないかな。

さて、コルチゾールも4.4と低値だけど、これもワクチンの影響で説明できる。

画像

ワクチンにより副腎がダメージを受けた結果、副腎でのホルモン産生が低下する。
あるいは、もっとズバリ、ワクチンに含まれる水銀の曝露とチック症の発症率に関する研究がある。

画像

要するに、僕としては、この子の不調はすべてワクチンの副作用で説明がつくと思っています。そこで、食事の改善とともに、有機ゲルマニウムを含む複数のサプリを勧めた。
以下、その後の経過です。

10月受診時。
「チックが少し治まっています。かゆみに関しても、かさかさがマシになっている印象です。不安感も軽減しています。以前の不安を10とすると、今は3ぐらいでしょうか。
学校に行くのはまだ難しいですが、週に1回、保健室登校ならできるようになりました」
12月受診時。
「チックはほとんど出ません。出るとしても1日に1回くらいです。感情と連動していて、興奮すると出ます。日常的に出るということがなくなってきました。
学校には少し行けるようになりました。11月は週に2,3回とか。行っても1時間くらいです。それ以上は、気持ちがしんどくて耐えられず、帰ってきます。それでも、少しずつでも学校に行けるようになったことは、すばらしい進歩だと思っています」
2021年2月受診時。
「学校に週3,4回は行けるようになりました。週4回だと翌週にしんどさが持ちこしてしまうようで、週3くらいがちょうどいいようです。授業への集中力も高まってきました。
先生、いろいろサプリを出して頂いていますが、はっきり確信したことがあります。この子に一番効いているのは、間違いなく有機ゲルマニウムです
というのは、ゲルマニウムが切れたことがあったんですね。でも、「最近順調だし、まぁいいや」って飲まずにいたんです。そうすると、2,3日してまたチックが激しくなって。ひきつけみたいなひどいチックは久しぶりでした。学校に行くのもおっくうになって集中力も下がりました。
この経験から、やっぱり絶対ゲルマニウムだなって私も本人も分かりました。
体調が改善するにつれ、お父さんのことを思ってふさぎ込むこともなくなってきました。少し前に三回忌がありました。いつも命日が近付くとナーバスになるのですが、今年はずいぶん穏やかに乗り切れました」

「白血病で免疫力が弱る旦那さんへの配慮として積極的にワクチンを打ち、結果、そのワクチン接種が遠因となって、心身の不調を生じた」というのが僕の想定する作業仮説である。ただ、この仮説は「お父さんが亡くなったせいで学校に行けなくなった」という患者の解釈を否定するものではない。このあたりは、ひとまず「そうやなぁ。お父さん亡くなって寂しいなぁ」と共感的に聞いておくだけでいい。
腸内細菌叢が改善し症状が改善してゆくにつれ、心の傷も次第に消えてゆく。
そう、心の傷の背景に、体の傷が隠れていることの、何と多いこと。

【最後に】
ゲルマニウムについて、僕の本が出ました。

画像
https://amzn.asia/d/dkkGcaN

気になる方はご一読ください。

職親プロジェクト

2023.4.15

以前の記事で、草刈健太郎さんのことを紹介しました。
https://note.com/nakamuraclinic/n/n2b1e3901ddd8
18年前、草刈さんは妹を殺された。憧れのハリウッドで映画関係の仕事をする自慢の妹だった。その妹が、交際していた男に殺された。全身をナイフでめった刺しにされて。
許せない。できれば自分の手でその男を殺したい。妹が感じたのと同じ苦しみを与えたい。復讐の念は草刈さんの心を焼いた。どうやって殺せばいいだろう。殺し屋を雇うことさえ真剣に考えた。
絶望的な悲しみと怒りのなかで、日本のマスメディアへの対応、葬式の手配、自身が社長を務める会社の業務指示など、あまりにも多忙で頭がぼんやりしていたとき、妹から”メッセージ”が届いた。背中がじんわりするような温かみを感じると同時に、妹の声が聞こえた。
「お兄ちゃん、ごめんな」「福子、そっちはどうなんや?」「私は今、いいところにいるよ」「助けてやれんでごめんな。痛かったやろ?」「痛かった。でも一瞬やった。あの人のこと、恨まんといて。根は悪い人じゃないから」「それは無理や」「お兄ちゃん、心配せんといて。私はこっちで楽しくやってるから」「お前は悔しくないんか」
復讐の念に燃える兄を見かねて、メッセージをよこしたのかもしれない。
その後、心神耗弱による無罪を主張した男と長らく裁判を争い、2009年男の有罪判決(禁固16年から終身禁固の不定期刑)を勝ち取った。
4年間で総額7000万円の裁判費用がかかった。勝利の達成感は確かにあったが、それは一瞬のことで、それが過ぎ去ったあとには心に大きな穴があいた。ふと頭によぎるのは、「あの男は刑務所に入ることで反省するようになるのだろうか」ということだった。妹に心から謝罪する日は来るのだろうか?裁判に勝ったからといって、映画のように「めでたしめでたし」一件落着とはいかない。
法で裁く、という目的は達せられた。しかしこれまで裁判に向けていた感情やエネルギーが行き場をなくし、心に穴が開いた。その穴に流れ込んできたのは、妹を死なせてしまった後悔と罪悪感だった。俺みたいなバカは死んだほうがいい。死んだらこの苦しさから解放されるだろうか。死んだらあの世で福子に会えるだろうか。
そんなときに、夢に妹が出てきた。妹は兄に「あの世」と「この世」のことを教えた。「お兄ちゃん、人はね、「担い」を持って生まれてくるねんで」
「担い」は人が生きてる間にするべき使命のこと。それから、「あの世」には階層があって、それは「この世」で行った「担い」とか「善行」で決まってくる。「ちなみに私はけっこう上の階層におるんよ(笑)」
「そら福子、お前はええ子やったからな。上の階層にいるのは当然や。今こうやって俺に会いに来てくれたみたいに、おかんにも会いに行ったってくれ」「いや、お兄ちゃんやからこうやって会いに来てん。お母さんには会われへん」「なんで?」「お母さんの人生を狂わせてしまうから」「どういうこと?」「お母さんが私と一緒に生活できると思って、こっちに来たら困るやん」
ふと目が覚めて、これまでの会話が夢であることに気付いた。夢にしては奇妙なほどリアリティがあって、不思議な感覚にとらわれた。
今しがた見た夢のことを、両親や姉に話した。「福子の夢を見た。あの世で仲良くなった人がいて、お世話になってると。葛西さんっていう名前の人」
すると姉が「あれ?何か聞いたことある名前やな」と何か思い出して、調べてみると、福子が世話になっている人の名前は、母方祖母の旧姓だった。祖母の旧姓なんて知らなかったし、妹も知らなかったはず。なぜそんな情報が夢の中で出てくるのだろう?ひょっとして、あれは単なる夢ではなく、本当に福子が会いに来てくれたということか、、、お前が夢枕に立ってまで俺に伝えたかったことって、何なんや?
「お兄ちゃん、人は「担い」を持ってこの世に生まれてくるんよ」
俺の「担い」は何か?絶望のどん底にいる自分に「担い」など果たせるだろうか?

2012年、ある社長から「職親プロジェクト」に誘われた。「職親プロジェクト」とは刑務所から出所してきた元受刑者を雇い入れ、社会復帰の手助けをする就労支援プロジェクトである。日頃からお世話になっている社長の申し出を無下に断ることができず、「はい、いいですよ」と反射的に言ってしまったが、言ってから後悔した。
「なんで俺が犯罪者の面倒を見なあかんねん!」
しかし「やる」と返事してしまった以上、やらないといけない。とりあえず適当に参加しておいて、そのうちフェードアウトすればいいか、と考えていたが、、、草刈さんはこのプロジェクトに誰よりも深く関与していくことになった。活動を始めて、現在7年目。すでに多くの受刑者を受け入れてきた。

2023年3月某日、新大阪にある草刈さんの会社の一室で、僕は草刈さんを前にプレゼンをしていた。テーマは『栄養と犯罪の関係について』。

画像

妊娠中の食事はすごく大事です。オギャーと生まれてから人生が始まるのではありません。お母さんのおなかの中にいるときから、人生は始まっています。だから、お母さんの栄養状態が胎児の神経系の発達にモロに影響します。たとえば、妊娠中に良質の脂質(ω3系PUFA)が多いと脳発達が好ましく、逆に、少ないと脳容積が小さくなるという相関があります。

画像

妊娠初期のお母さんの血中PUFA(多価不飽和脂肪酸)量が少ないと、その子供が5歳になったとき、攻撃性、反抗性、粗暴さがより顕著になります。
つまり、犯罪傾向の芽は、すでに妊娠中から始まっているということです。

画像

ADHDの子供にマルチビタミン・ミネラルのサプリを10週間投与すると、児の攻撃性、かんしゃく、他の児とのケンカ、感情激発が有意に減少しました。
ADHD児童を対象にした研究ですが、

画像

ご覧のように、ADHD児童は感情や行動のコントロールがきかず、学校でいじめを受けやすく、また、犯罪をおかすリスクも有意に高いというデータがあります。
ビタミンやミネラルのサプリでADHD症状が緩和されるとすれば、それはそのまま、後年犯罪に走るリスクを低下させることにもつながると考えます。

画像

ズバリ、受刑者に直接介入した研究があります。対象群にサプリを投与し、コントロール群にプラセボを投与する。その結果、サプリ投与群で刑務所内でのルール違反の件数が、プラセボ投与群に比べて34%減少しました。
同様の研究は複数あります。たとえば、もうひとつあげると、

画像

やはり、サプリ投与群で暴力行為の発生件数が35%減少しました。

なお、上記の研究で使ったサプリは下のような栄養組成です。

画像
https://journals.sagepub.com/doi/full/10.1177/0011128721989073
画像
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/12091259/

いずれのサプリにもiodine(ヨウ素)が含まれていますが、個人的には、最近ヨードに大いに注目しています。

画像

また、上記の研究では使われていませんが、有機ゲルマニウムやCBDオイルも受刑者のメンタルに好ましい影響を与えると考えています。

草刈さんは、刑期を終えて出所した人の再犯率の高さに頭を抱えておられるとうかがいました。
そこで、僕からの提案としては、受刑者にサプリを飲ませてはどうか、ということです。
受刑者全員というのは予算的に厳しいとすれば、たとえば20人くらい、特に犯罪傾向が強かったり問題行動が目立っている人を選んで、食後にサプリを飲んでもらう。
事前の調査として、PCL-R(サイコパシー・チェックリスト)などを使って受刑者の精神状態をチェックしておく。

画像

それで、サプリをたとえば半年ほど飲ませてから、もう一度同じ検査をして、反社会的傾向などが改善しているかどうか調べる。
きっと好ましい結果が出ると思います。

いわゆる犯罪者というのは、一般の人と違う何か特殊な人種なのかというと、全然そんなことはありません。栄養状態がメンタルに及ぼす影響は極めて大きいものです。「犯罪傾向」というのは結局のところ、偏った栄養状態のひとつの現れに過ぎないと思います。
ものすごい極悪人が犯罪を犯すのではありません。ひどい栄養状態による精神荒廃がその人を犯罪に走らせる。それだけのことではないか、と。
もちろん愛情も大事な要素です。愛情は心の栄養ですから。しかし同時に、体という肉体を養う栄養素も精神の健全な発達に極めて重要です。
刑務所は、懲罰の場というよりも、更生の場であるべきだと思います。そして、本当の反省、本当の更生は、栄養状態の改善によりメンタルが安定して初めて可能になると思います。
僕の知識が草刈さんの活動に少しでも役に立てれば幸いです。

画像

草刈さんの「担い」は、受刑者の更生支援かもしれない。出所してから居場所のない元受刑者に仕事を提供し、少しでも再犯率を下げ、よりよい社会にしていく。妹さんは「それがお兄ちゃんの「担い」なんだ」と伝えたかったのかもしれない。
さて、そんな草刈さんに協力したいと思っている僕の「担い」は何だろう?

【参考】『お前の親になったる』(草刈健太郎著)

アサイゲルマニウムと知能

2023.4.8

アサイゲルマニウムの著効例として、以下の症例を供覧します。
2022年11月、お母さんに連れられて5歳の男の子が当院を受診しました。主訴は「#1食が細い #2多動」です。お母さんの話を聞いてみよう。
「偏食で、しかも食が細くて、体重は3歳のときから2,3kgしか増えていません。食べることへの執着が乏しいのか、食事に集中する体力自体がない感じです。
2歳から療育に通っています。発達障害とか注意欠陥多動性障害とか、はっきりした診断を受けたわけではありませんが、そういう診断をされても仕方がないとは思います」
話すお母さんの横で、本人は落ち着かずに診察室を歩き回っている。かと思えば、床にいきなり横になったり、僕のすぐそばに来てPCの画面をのぞき込んでキーボードを触ったり。
「こういう感じです。落ち着きがありません。せっかく神戸に来たので、さっきお昼にパンケーキとチョコレートを食べて、オレンジジュースを飲みました。そういう影響もあると思います。
今、この子の目を見ても、目線が合いません。血糖値が急上昇したせいでしょうか、目がトロンとして、言葉の理解力も落ちます。
保育園でも対人関係や集団生活で何かと問題があります。来年から小学校ですが、支援学級を勧められています。
でも私は、食事を改善すれば何とかなると思っています。今日は甘いものを食べた後で調子が悪いですが、この1か月食事内容を意識していて、普段はもう少し落ち着いています。本人も甘いものを食べると変になると自覚しています。もともと乳製品は好きじゃないし、パンとか麺も控えています。
便通は便秘気味。毎日出てるけど、固くてしぶってる感じです。
睡眠は寝付くのに1時間ほどかかります。
私は希望を持っています。ちゃんと食事がとれて栄養状態が改善すれば、きっとよくなると思っています。療育の先生からは、一度きっちり診断を受けて、必要であれば多動を抑える薬を使うことを勧められていますが、私としてはこんな幼い子供を薬漬けにしたくありません。一応病院とのつながりはありますが、通級を受けるために必要だからです」

食欲不振とくれば、ゲルマニウムの適応です。ゲルマを飲むとマクロファージ(貪食細胞)が活性化するんだけど、貪食細胞だけではなくて、その人自身も貪食になります(笑)癌でご飯が食べれないって人も、ゲルマ飲むと食事を食べようかなって気分になったりする。もちろん、過食になったりはしないよ。ちょうどいい感じの食欲がわくだけです。
食欲が出てくると同時に偏食も改善することが多い。多動にもゲルマが助けになるだろう。
ゲルマだけで経過観察ということでもいいけど、症状がひどいから、もうちょっといろいろしてあげたい。
CBDオイル使ったことある?ない?ああそう。じゃ使うといいよ。

画像
https://pubmed.ncbi.nlm.nih.gov/24739187/

これ、ジェフ・ブラッドストリート博士の論文なんだけど、彼は自閉症とエンドカンナビノイド系の関連に注目していた。自分の開発したGcMAFがなぜ自閉症に著効するのか、そのメカニズムにカンナビノイド受容体が関係していることを突き止めた。
こういう自閉症児を真に救う研究をしてしまうから、殺されてしまうわけです。
https://note.com/nakamuraclinic/n/n677517c73b57
結局のところ、小児ワクチンを何本も打っているうちに、免疫が狂ってしまう。この「免疫が狂う」ということを、もうちょっと科学の言葉で説明すると、頻回のワクチン接種によりエンドカンナビノイド系の遺伝子発現に異常をきたすということです。ブラッドストリート博士はその異常の治療に自身の開発したGcMAFを使ったわけだけど、残念ながらこれは僕の手元にないから、代わりにCBDオイルを使おう。

あと、多動にはフォスファチジルセリン(PS)もいいよ。

画像

PSがADHDに効くことについては、上記論文のような明確なエビデンス(系統的レビュー)がある。PSは値段も安いし、アイハーブとかで誰でも買えるから、ぜひ試すといい。1錠100㎎のを朝夕1錠ずつとかで飲むといいよ。

あと、甘いものをちょくちょく食べたり、添加物やら農薬やら現代特有の毒で体がすっかりさび付いているだろうから、毒消しとしてチャーガもオススメしたい。子供で体重も軽いから、ティースプーン1杯でいいから、うちのアブチャーガを飲んでごらん。いろんな不調が整うと思うよ。

2023年4月7日再診
お母さんの話す様子には、喜びがあふれていました。
「食欲が出て、前回受診してから1か月で体重が15kgから18kgと3kgも増えました。1か月で3kgってすごくないですか?ただ、その後の体重は横ばいです。身長は順調に伸びています。
ゲルマを飲んで30分ほどすると「おなかがすいた」って言います。ゲルマの効果を実感しました。
便通もよくなりました。バナナ状のきれいな便が出るようになりました。先生の言うように確かに便の色も黄色っぽくなって、そういう意味でもバナナみたいです(笑)
一番驚いたのは、知能指数が急上昇したことです。ちょうど前回受診する少し前、去年10月後半に発達検査をして、その結果、IQが85でした。

画像

IQは100が標準値で、85は境界知能です。知的障害と正常のグレーゾーンです。しかし今年2月にもう一度検査をしたところ、95でした。わずか4か月でIQが10ポイントも上がったんです。これには検査を実施した臨床心理士も驚いていましたし、私も驚きました。田中ビネー式で測定したので、これは短い期間を置いて再検査すると2回目は上がるものです。しかしその点を加味したとしても、10ポイントという大幅な増加は普通はあり得ません。
数字の評価は分かりやすいものですけど、そういうのがなくても、この子をそばで見ていれば変化は明らかです。たとえば、球面を作る立体パズルが家にあるのですが、以前はこれに見向きもしなかったのですが、今は説明書を見ながら自分で取り組んでいます。ブロックとか積み木に興味が出て、上手にできるようになりました。空間認知力が上がったようです。
あと、会話もスムーズになりました。物事に対する気付きっていうのかな、ときどき私がハッとするようなことを指摘したりします。頭の中が前よりも整理されて、集中力が高まりました。
それから、先生、支援学級ではなく、普通級に入学できました。先生はこの子の未来を変えてくれました。感謝のしようがありません」
よかった。支援学級がダメということでは決してないけれど、頭がよくなったことはすばらしいことだね。
でも僕が頑張ったわけではないですよ。食事を改善する努力とか大変だったでしょ。甘いもの我慢したり大好きなパンをやめたり。そういう苦労のおかげでよくなったんだよ。因果関係をきちんと認識しておいてね。
しかし、ゲルマがもたらす「奇跡」には、僕も毎回感動させられます。
もっとよくなると思うよ。一緒に頑張っていきましょうね。

夫婦の愛憎

2023.4.7

50代女性
2022年11月11日初診
「去年3月、急に背中にぶつぶつができてかゆくて、しかもめまいがするようになって、体調がおかしかった。娘が2人同居してるんですけど、生理が乱れて不正出血して。何か変なにおいがするし、ひょっとしてと思って、夫に『3回目打った?』って聞くと、居直って『打ったよ』って。ずっと『打っちゃダメ』って言い続けてきたのですが、何も届いていなかったんです。
ワクチン、最初は私も打つつもりでした。でも娘が『これ読んで』って、先生の本『コロナワクチンの恐ろしさ』をくれて、読んで、『ああ、これは危ない。やめておこう』って、予約をキャンセルしました。夫にも本を見せたけど、全然分かってくれなくて、夫はきっちり2回打ちました。でもまさか3回目は打たないだろうって思っていたら、家族に黙ってこっそり打っていた。
上の娘は喘息とアトピーがひどくなって、タイミング的には夫からのシェディングのせいだろうって思います。
去年8月、私、熱が出てダウンしました。コロナのせいかシェディングのせいか分からないけど、イベルメクチンを飲んで解熱しました。ただ、その後しんどさがずっと続いています。
夫のシェディングの悪影響を受けて以来、“スイッチ”が入ったのかも、って思います。きのう、4回目を打ったばかりの人と30分ほど狭い部屋で話していたのですが、ほら、見てください。手首にこういう紫色のあざができました。主人が3回目を打ったときも同じところにあざが出ました。イベルメクチンを飲むと翌日には消えました。あまり信者みたいに思われると嫌ですが、イベルメクチンは確かに効きますよ。
夫が3回目を打ったことについて、当然私と娘は怒りました。本人にも『迷惑だ』とはっきり伝えました。でも本人にはまったく響いてないようです。
シェディングの影響を実際に経験したことで、私と娘は最大限の警戒をしています。夫が入った風呂は、すぐに流して、またお湯を入れ替えます。先生、どの程度気を付けるべきですか?たとえば鍋をするとき、夫が箸を鍋に突っ込んでもいいものでしょうか?接種者から出ているスパイクタンパクかエクソソームか何か知りませんけど、日光に当てるとか煮沸とかで消えますか?EM菌がいいというのをツイッターで見ましたけど本当ですか?」
2023年4月1日再診。
「先日、散髪に行ってきた夫が家に帰ってくると、私、急にむかむかと気分が悪くなって、立っていられなくなりました。おなかも痛くなって、ちょうど食事を作っていたのですが、中断して横になりました。60数年生きてきて、そんなのは初めてのことです。1時間半ほど横になってようやく回復しましたが、一体何だったのか?こっそり4回目を打ってきたんじゃないかって勘ぐっています。
夫が帰ってくると、家族全員の体調が悪くなります。家じゅうの窓を開けて、換気扇を回します。私は、フルボ酸とゲルマを毎日飲んで、ひどいときはイベルメクチンも飲みます。
最近、夫が気付きました。自分が入った後のお風呂には誰も入らないことに。すると、夫はすねました。自分が一家の汚物扱いされいていることに、不愉快になって、2階の自室から降りてこなくなった。60過ぎたオッサンがすねるっていう(笑)
シェディングはだんだんひどくなっています。接種から時間が経てば軽減するって話がありますけど、本当ですか?私の体感としては、延々出続けていると思います。夫の体から。何が出てるのか知らないけど。
足の指にしもやけができました。小学校低学年以来のことですよ。紫色になってしびれ感があって、触ってみると自分でもびっくりするほど冷たくて。
EM菌のスプレーをあちこちにまいています。壁についたものを分解するせいか、多少マシになりました。
夫の体臭が、変な香水みたいなにおいがする。そのにおいをかぐと、私、動けなくなります。イベルメクチンを飲むと、症状はマシになります。夫が4回目を打ってきたのか、それともシェディングのシェディングなのか、分かりません。
家で猫を飼っているのですが、猫が激しく咳をして、嘔吐さえしました。
ここ最近、夫の精神状態が普通ではありません。ものすごく怒りっぽくて、私の言ったことがちょっとでも気に障ると、けんかを吹っ掛けてきます。口論して、私が大人になって何とかひと段落させても、2時間ほどしてから『さっきのことだけど』ってまた口論を挑んでくる。中学生かよ、ってあきれています。
別居か、あるいは離婚を真剣に考えています。私や娘の体調不良もありますし、それに、精神状態がもう、私が知っている夫とは別人のようになっているので、生活をともにするパートナーとしては考えられないなと」

60代女性
2023年4月5日来院
「夫は5回打ちましたが、体調はまったく問題なくて元気そのものです。悲しいことに。
5月から6回目が始まるということですけど、多分打ちます。私としては、早く案内状が来て欲しい。6回でも7回でもどうぞ、って感じです。
夫はバカなので、テレビを信じています。35年連れ添った人ですが、今、ほぼ別居状態です。私は1階、夫は4階に住んでいて、会うのは2,3日に1回数分ほど。それぐらいならシェディングは受けません。
特に夫婦仲が悪いというわけではありません。いいも悪いも、35年も一緒にいれば、それなりの関係性と距離感に落ち着くものです。
夫は結婚して2,3か月で急変しました。多分、サイコパスだと思う。人の気持ちが分からない。だから、話し合いなんてできない。結婚するまでは私に合わせていて、彼の本性を見抜けなかった。結婚して2か月ぐらいで本性を現して、急に変わった。大変なストレスで、よく自殺しなかったなって思います。辛すぎて、今でも当時の記憶にふたをしてる。
一人息子が自立して、もう夫と『家族』を演じる必要はない。それでやっと平和になりました。
夫とは普通に話しますよ。特に愛情もないけど、かといって、邪険にするわけでもない。ただ、先生だから言いますが、忘れていませんよ。30数年間、どれほどの苦しみを味わってきたことか。私の気持ちを何ひとつ理解しなかった。その悲しさ、苦しさ、絶望感。
『殺したいくらいに憎いのか』と聞かれれば、そうです。殺したい。絶対許せない。でも『実際に殺すのか?』といえば、もちろんしない。そんな大それたことはできません。
そんなときに、コロナ禍になり、コロナワクチンを打てという話になりました。私はSNSでこのワクチンがいかに危険なものか知っていました。しかし夫はテレビしか情報ソースがありませんから、ワクチンがいいものだと信じています。私は、内心小躍りしました。『打って、死ねばいい』そう思いました。
なんというか、これほど大義名分の立つ殺人ってありません。あのワクチンは、コロナにかからないために、という感染対策でもあれば、人にかからせないために、という公衆衛生的な意味もある(ことになっている)。しかし同時に、死亡リスクもある。私はそばで、ワクワクしながら夫の体調の変化を観察すればいい。『早く死なないかな』って。
私にとって想定外だったのは、シェディングのリスクです。まったく軽視していました。夫が3回目を打ったとき、ひどい目にあいました。全身の蕁麻疹と、ひどい下痢。私は胃腸はかなり強いほうです。腐ったものを食べてもおなかを下しません。でも、法要でお坊さんが来て3時間ほど夫と一緒にいたとき、蕁麻疹と下痢で苦しみました。同じようなことが3回ほどあって、シェディングの存在を確信しました。『これは本当にヤバいな』と。
夫は5回打ちました。しかし、待てど暮らせど、夫はピンピンしたままです。なぜでしょうか。私が思うに、夫は近所のクリニックで打っているのですが、そこのクリニックから重傷者は誰も出ていないみたいで、ワクチンの管理が悪いんじゃないかと思います。冷凍保存すべきところ、温度管理がテキトーなせいで、毒性が弱まっているのかもしれない」
35年間、僕には想像もできない心労があったんだと思う。でも、それが体によくないものであることを知りながら、それを止めないのは未必の故意で、多分、何かの罪に該当すると思いますよ。
「こういう人は私以外にもたくさんいると思いますよ。愛情の冷めきった夫婦で、かといって、離婚するでもなく、なんとなくずるずると「夫婦」という形を続けている人。私は夫にワクチンを勧めたことはありません。夫が勝手に打っているんです。自分の意思ですよ。私はただ、そばで様子を見ているだけです。熱烈に、彼の変化を期待しながら。
もちろん、こんなことは表立っては言いません。仮に夫が亡くなったら、私、涙を流しながら「素敵な夫でした」って言うと思う。
私の実家のお手伝いさんが、しょっちゅう旦那さんの悪口を言っていました。やれ思いやりがないだの自分勝手で我がままだの散々言ってて、いざその旦那が亡くなったとたん、毎日「本当にいい人でした」って言ってて、それで私は学びました。『悪口言ってるからといって変な相槌は打たないようにしよう』と」
怖いね、女性の二面性。
既婚者の男性諸君、奥さんには優しくしといたほうが得策ですよ(笑)

 

有機ゲルマニウム研究会入会について

本会の趣意に賛同いただいた、医師・歯科医師・獣医師のみご登録いただけます。
ご登録いただいた方々には以下をご提供致します。

  • ①有機ゲルマニウムの最新研究情報・臨床研究をご提供
     ※HPやメールマガジンにてお知らせ致します。
  • ②毎月行う「有機ゲルマニウム臨床勉強会」やセミナーなどへのご案内
  • ③「有機ゲルマニウム研究会」認定の有機ゲルマニウム(浅井ゲルマニウム研究所 製造)のゲルマニウムサプリメントを会員特別価格にて提供