使用症例

使用症例

多発する接種後発癌

2022.6.14

お世話になっているIT会社の社長さんがいる。僕がブログの有料化を検討していたとき、すぐに連絡をくれた。有料化に待ったをかけて、「そういう事情なら自分がお金を出すから」と。
僕の情報発信をこんなに高く買ってくれる人はいない。僕にとってありがたいことだし、また、僕のブログの読者にとってもありがたいことだと思う。あちこちで「ブログを有料化しなくてよかったです」と言われる。
先日、この社長さんと昼食をご一緒する機会があり、そのときにこんな話を聞いた。
「私の母が癌になりました。大腸癌です。ファイザーの2回目を打ってから6か月後のことです。mRNAワクチンの接種により制御性T細胞が活性化し、大腸癌が進行する。学者にとっては何年も前から分かっていたことなんですね。私は最近になって知りましたけど。

しかも、母が抗癌剤による治療を受けていると聞いて、私はショックを受けました。カペシタビンという経口投与の抗癌剤と、オキサリプラチンという点滴投与の抗癌剤を受けていて、副作用のあまりの強さに、救急車で運ばれて入院したほどです。
そんなときに、中村さんのこの記事を見ました。
https://note.com/nakamuraclinic/n/nd2e631a21079
『抗癌剤では治らない』母が抗癌剤を使う前に教えて欲しかった(笑)

母がワクチンを打ったこと。癌になったこと。抗癌剤治療を始めたこと。私は何重ものショックを受けました。
『人が言うことを鵜呑みにするな。自分の頭で考えろ』これが母の教えでした。私が起業してそれ相応の成功を収めたのも、母の教えのおかげです。コロナが始まったとき、「何かおかしいぞ」と思って、テレビの言うことを真に受けず、ネットで自分で調べて、中村さんの情報に出会った。おかげでコロナの嘘に騙されずに済みました。中村さんのおかげですが、根本的には、母のおかげでもあります。
その母が、あのワクチンを受けてしまった。まず、私はそれがショックでした。一応電話はしていたんです。『コロナワクチンは受けちゃダメだよ』と。『わかったわかった』と言っていましたが、周囲の同調圧力に流されて打ってしまった。
抗癌剤治療を受けたことも残念です。年をとって、体が弱ると同時に心も弱くなったようです。白衣を着た医者が画像所見を示しつつ『この癌から助かるには抗癌剤しかありません』大方そんなことを言われたのでしょう。権威とか肩書に対して、簡単に屈するようになった。
ワクチンを打ったことよりも抗癌剤を受け入れたことよりも、母がこんなふうに変わってしまったこと。私にはそれが一番のショックです。

最近私の身の回りで癌が多発しています。うちの社員の母も3回目を打った後に乳癌になった。私の妻の友人にも、接種から数か月後に舌癌を発症した人がいて、こないだ舌を切除する手術を受けました。私の知り合いのタクシー運転手。私、タクシーを乗るときはいつもこの人にお願いしていましたが、この人も2回接種後、癌になった。うちの会社の役員で、2回接種済みのがいるのですが、最近病院で検査したら腫瘍が見つかった。私の周りだけでこんなにたくさんの人が癌になっているんです。日本全体で一体どれほどの癌患者が生じていることか、想像もできません。
接種の数日後に突然死すれば、それは家族にとってショックでしょう。中村さんが裁判に向けて動いているワクチン遺族の方も、こういう突然死した人がほとんどだと思います。
でも現実には、接種後数か月経って、癌を発症したり自己免疫疾患になったり神経疾患を発症したり、という具合に、難治性の疾患を発症するパターンが多いような気がします。突然死のような衝撃はなくて、地味ですけど。

何だかせっかく中村さんに会ったのに、嫌な話ばかりしていますね。もう少し、いい話もさせてください。
私、故郷から東京に住み始めて25年になりますが、花粉症に苦しんだ年数も同じ25年です。4半世紀の間、花粉症の症状を抑えるために、それはもう、ありとあらゆることをしました。耳鼻科をあちこち渡り歩き、スギとブタクサに反応すると知ってからは徹底的にスギ花粉を排除しようと努めたり、10年前にレーザー手術があると知ってからは毎年レーザーで焼いたり。それでも、改善しませんでした。点鼻薬をさせば、3,4時間だけは楽になるので、点鼻薬はどこに行くにも手放せませんでした。
そんなとき、アサイゲルマニウムに出会いました。
初めて出会ったのは、ここ、ナカムラクリニックです。4月のある日、ここで中村さんが診察が終わるのを待っている間、中村さんの奥さんから『これ、どうぞ』とゲルマウォーターを1本いただきました。中村さんの記事にもゲルマのことがたくさん書かれてて、それで興味を持って自分なりに調べました。それで、これをやってみようと思い、ネットで買いました。これ、アサイゲルマSです。これを1日2回飲み始めて、奇跡が起きました。
1週間後には鼻づまりが改善して、2週間後には点鼻薬がいらなくなりました
いいですか、花粉症は私の持病です。25年です。女房よりも長く連れ添った持病なんです(笑)このせいで3,4時間おきの点鼻薬が欠かせなかったし、これからも一生点鼻薬を使い続けると思っていた。その症状が、2週間で消えたんです。私の興奮が、私の喜びが、中村さん、分かりますか?
その後、飲み屋で一度飲み過ぎたことがあって、そのときに一度鼻がつまりました。でもそれ以降、ありません」

あのワクチンを接種すると、癌になる。あるいは、もともと癌の既往があったものの5年以上が経過し、主治医から『寛解です』の太鼓判を押された人も、ワクチン接種後に、眠っていた癌が急激に悪化したりする
接種後の癌は今後急増していくだろう。しかし医者も患者も、まさかコロナワクチンが原因で癌になるとは思ってない。そして、いつも通りにお決まりの治療(手術、抗癌剤、放射線)が行われていくことになる。ワクチンという毒を投与して、それで癌になれば、さらに抗癌剤という毒を投与して
製薬会社としては、ワクチンが売れて、おまけに抗癌剤まで売れて、笑いが止まらない。
一体医療って何なんでしょうね。

そう、ゲルマニウムはアレルギーにもいいですよ。花粉症や喘息、アトピーなど、免疫の乱れに起因する症状全般に効きます。たとえばこういう研究。

『130人の被験者に対するバイオゲルマニウムの免疫活性化作用についての無作為化比較試験』
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC7572073/
『バイオゲルマニウム』という商品があるらしくて、この商品の免疫系への効果を検証した論文。バイオゲルマニウム投与群では、プラセボ投与群に比べて、NK細胞、免疫グロブリン、B細胞、TNF(腫瘍壊死因子)αが有意に活性化した。

さらに別の研究。

『有機ゲルマニウムのオキサゾロン誘発性アトピー性皮膚炎に対する保護効果』
https://tahomaclinic.com/Private/Articles4/Germanium/Lim%202010%20-%20organogermanium%20protected%20atopic%20dermatitis%20induced%20by%20oxazolone.pdf
「有機ゲルマニウムがIFNγを誘導することは知られていたが、今回の研究により、有機Geは経皮水分蒸発量を減少させIgEを低下させることが分かった。これにより、アトピー性皮膚炎による皮膚バリア機能の破壊が軽減する」

残念ながらというか何というか、これらの研究は浅井Ge研究所によるものではなくて、韓国の研究なんだ。別に韓国だから特に何、ということではない。ただ、アサイゲルマニウムは日本の浅井一彦博士が初めて有機化に成功した世界に誇るべき化合物なのだから、できれば日本の研究者がこういう研究を発表して欲しかった。
アサイGeの中村宜司さんも、多分同じような思いを抱いている。20年ほど前、中村さんは全国の大学医学部の研究室に「アサイGeを研究してみませんか」と営業をかけたことがある。患者を救う有効な武器だと分かれば、医学部としては歓迎すべきことだし、浅井Ge研究所としては「○○大学の研究室で有効性が確認された」ということがそれ自身、宣伝になる。双方win-winになるはずだが、そもそもどこの大学もGeに興味を示さなかった
唯一、ある大学の若手医師がアサイGeの有効性に興味を持った。「自分の患者にぜひ使ってみたい」そこでGeの無償供与を受け、患者に実験的に投与したところ、劇的に効いた。他のどんな薬よりもはるかに効いた。
しかし、それだけで終わった。
その症例が論文報告されるわけでもなく、その後大規模な臨床研究につながるわけでもなかった。
これが日本です。アサイゲルマニウムという宝があるのに、誰も興味を示さない。一方、韓国は違う。有機Geにはどの程度の効果があるのか、あるとすればその機序は何か。徹底して調べようとする。科学技術は日本のお家芸っていうけど、もうそういう時代は終わったんじゃない?
日本は平均年収で韓国に抜かれたし、今回のコロナ騒動を見ていて分かるように、報道の自由度でも韓国に負け、さらにはそのうち技術力でも負けるかもしれない。
勝った負けたの話ではないだろうけど、今後、あらゆる分野で日本の衰退が明らかになっていく。経済大国日本、技術立国日本、言論の自由な国日本。現代日本を生きる我々は、かつて栄華を誇った国が、目を覆うばかりに落ちぶれていく姿を目撃することになるわけです。ショックを受けないよう、心の準備をしておかないといけないね。

 

後遺症研究会での基調講演

2022.6.10

昨夜ワクチン後遺症研究会のzoom討論会があり、僕がメインスピーカーとして基調講演をした。
ものすごい隠しネタを話したわけではない。ただ淡々と、僕のワクチン後遺症患者に対する臨床経験をお伝えした。どのように治療介入し、そして患者にどのような変化が見られたか(あるいは見られなかったか)を語った。僕のブログを読んでいる人にとっては、すでに既知の内容も多かったと思う。
紹介したのは全部で5症例。

たとえば、カルニチン(エルカルチン)が著効した症例。
https://note.com/nakamuraclinic/n/na00b18d3e235
ワクチン接種後に生じた過呼吸と吐き気が、カルニチンの投与により軽快した。なぜ効いたのか?

まず、コロナウイルスがどのようにして細胞に侵入していくのか、その機序について振り返ってみよう。
コロナウイルスの表面には、みなさんご存知、スパイクタンパクというトゲトゲがある。このトゲが、細胞膜表面に発現したACE2という受容体にくっついて、細胞内にパクっと取り込まれる(受容体媒介エンドサイトーシス)。このとき、スパイクタンパクとACE2が結合したままでは上手に取り込めないので、その結合を切断しないといけない。その切断を助けるのが、FurinとTMPRSS2(膜貫通型セリンプロテアーゼ)である。これにより、ウイルスが細胞内に侵入する。

さて、カルニチンを投与すると、これらACE2、TMPRSS2、フリンが著明に減少した。ウイルスにとっては困った事態である。スパイクタンパクのトゲでACE2をひっかけて、そこからセリンプロテアーゼやフリンの切断により細胞内に侵入したいところ、こういう取っ掛かりが少なくなっては、細胞に感染できない。これがカルニチンによる感染阻害のメカニズムです。
カルニチンがワクチン後遺症に効くのは、ACE2が減少したため、体内で産生されるスパイクタンパクが細胞に影響を与えにくいためかもしれません。

5ALAの著効例として、30代男性、50代男性、60代女性の症例を取り上げた。
https://note.com/nakamuraclinic/n/nda283e9f175a
https://note.com/nakamuraclinic/n/na514d7664dcc
https://note.com/nakamuraclinic/n/nbd0c1a1e2b8e
疲労感、睡眠障害、関節痛、胸痛、頭痛など、ワクチン接種後に慢性化する症状に対して、5ALAが見事に効く。なぜこんなに効くのか。

もともと5ALAは、長崎大学の北潔教授がマラリアへの有効性に注目して、研究していたものだった。ところがコロナ禍になり、コロナウイルスへの対策を研究するうちに、5ALAがコロナ感染にも有効であることが分かった。しかもそれは、アルファ株だけではなく、デルタ株にもオミクロン株にも有効性が証明された。

僕が5ALAの有効性を知ったのは、去年7月高知県在住の宜保医師からの手紙による。当時は身分を明かしておられなかったが、今は全国有志医師の会のメンバーとして活動する仲間である。
https://note.com/nakamuraclinic/n/nbfd6a5ed3f5f

この記事で5ALAを紹介したところ、大変な反響があった。「自分にも5ALAが効いた」という声が多数届いた。
https://note.com/nakamuraclinic/n/n03a2b454126a

さて、改めて、この5ALAとは一体どんな物質なのか?
5ALA(5アミノレブリン酸)は、アミノ酸の一種で、これが8個集まると、コプロポルフィリノゲンⅢができる。この中央にコバルトが配位されると、ビタミンB12になる。
コプロポルフィリノゲンⅢからプロトポルフィリンⅨ(PPⅨ)ができる。PPⅨの中心にMgが入ると緑色のクロロフィルに、Feが入ると赤いヘムになる。
5ALAは、細菌にとって必須であり(ビタミンB12産生)、植物にとって必須であり(クロロフィル産生)、動物にとって必須(ヘム産生)である。つまり、すべての生物の生存に必須の物質ということである

5ALAは食事由来、体内産生(ミトコンドリアで産生)の両方あるが、ミトコンドリアの健康を保つのに極めて重要な物質で、5ALAの供給不全は病気に直結している。逆に、5ALAの代謝に問題がないということは、健康だということである。生化学的な目線で見れば、「健康とは良好なミトコンドリア機能が保たれていること」である。例外はないんじゃないかな。

5ALAは治療のみならず、癌の診断にも使える。
癌細胞は、正常細胞と比べて、フェロキラターゼ(鉄付加酵素)の働きが低下している。正常細胞では、フェロキラターゼがPPⅨに鉄をくっつけてヘムを作る、その作業が問題なく行われているところ、癌細胞ではそれがうまく行かず、ヘム産生が低下し、PPⅨがミトコンドリアに蓄積している。PPⅨが高濃度にたまった癌細胞は、青色光の照射により赤い光を発する。これにより癌細胞のスクリーニングが可能で、実際臨床現場で用いられている。

マラリアに効くのはもちろんで、5ALAと鉄(クエン酸第一鉄)の投与により、マラリアに感染させたマウスの生存率が大幅に向上した
このマラリアの特効薬とも言える5ALAが、コロナにも効くという。なぜなのか?

北教授は去年、天皇陛下の御前で講義をする機会に恵まれた。研究者にとって、最高の名誉に違いない。そこで天皇陛下がこう問われた。「なぜマラリアの薬が新型コロナにも効くのですか?」
僕らのような下々の民と同じ疑問を、陛下も持たれたわけです。

まず、5ALAがマラリアに効く、その作用機序はざっと以下のように考えられる。

5ALAと鉄の投与により、PPⅨとヘムの産生が高まる。その後、複数の機序でマラリア原虫の増殖が抑制される。PPⅨにより酸化ストレスが生じる。酸化ストレスといえば好ましくないイメージだが、マラリア感染に対しては抑制的に作用する。人体に適度な酸化ストレスは必須だ。
注目したいのは、G4阻害による遺伝情報の転写阻害である。G4とは一体何か?

普通、遺伝子といえば、ワトソン-クリック型の二重らせんをイメージするだろう。しかし、最近の研究によると、実は必ずしもきれいな二重らせんではなく、ところどころに『団子』がある。グアニンが4個集まってGカルテットという平面になり、このGカルテットが積み重なってグアニン4重鎖という立体構造になる。

このグアニン4重鎖は、たとえば神経難病と密接に関わっていることが分かってきた。「脆弱X随伴振戦/失調症候群」は、プリオン病の一種で、異常タンパク(FMRpolyG)が脳に蓄積して発症する。しかし、5ALAの投与により、PPⅨがG4に結合して異常タンパクの凝集を抑制し、神経症状を改善する
これは神経難病で悩む人にとっての福音に違いない。ワクチン接種後に発症したクロイツフェルトヤコブ病、パーキンソン病、アルツハイマー病などにも5ALAが有効かもしれない。

最後に、40代女性の症例。
https://note.com/nakamuraclinic/n/n5bf3aad8ce5f
この人は僕が治療したというよりも、当院受診時点ですでに自分でいろいろな治療法(漢方、整体、各種サプリなど)を試していて、僕が勉強させてもらった格好だ。「アサイゲルマニウムがよく効いた」とのことで、これについて紹介したい。

まず、アサイゲルマニウムの安全性は折り紙付きです。1967年に浅井一彦博士が世界で初めて有機化されたゲルマニウムの開発に成功して以来、55年の歴史がある。これまで数多くの安全性試験(急性、慢性、催奇形性など)が行われていて、まったく無害であることが証明されている。
アサイゲルマニウムと5ALAとの関連で言えば、この論文を紹介したい。

アサイGeを飲むと、5ALAの体内産生が高まる。これは極めて重要な知見です。ゲルマニウムには様々な生理作用がありますが、その一部は、Ge投与により高まった5ALA産生によるものかもしれません。

結局、感染症としてのコロナのどういうところがタチが悪いといって、あれはミトコンドリア毒なんです。コロナウイルスが細胞に侵入してミトコンドリアの増殖を停止させて、結果、細胞が死ぬ。

一方、コロナワクチンもミトコンドリア毒です(というか、たいていのいわゆる「毒物」はミトコンドリア毒である)。ワクチン接種によりミトコンドリア内のシトクロム濃度が低下し、これによりATP産生が低下する。

ということは、ミトコンドリアを元気にする生活習慣、健康法(日光浴、温冷浴、運動など)、食材、サプリなどは、すべて、コロナ感染対策にもなるし、ワクチン後遺症対策にもなる。

たとえば、ミトコンドリア呼吸鎖がきちんと機能するには、NAD(ざっくりナイアシン)、FAD(ざっくりビタミンB2)、コエンザイムQ10、グルタチオン、NACなどが必要で、これらはミトコンドリア毒に対するantidote(解毒剤)として作用する可能性がある。

アメリカのコロナ治療(およびワクチン後遺症治療)を目的とした非営利団体(FLCCC;Front Line COVID-19 Critical Care Alliance)が、ワクチン後遺症のガイドラインを提示している。
https://covid19criticalcare.com/covid-19-protocols/i-recover-post-vaccine-treatment/

一番最初に来るのは、なんと、断食である。繰り返す。FLCCCは、ワクチン後遺症の治療として、最上位に断食を挙げている。
断食(あるいは小食。要するにカロリー制限)でミトコンドリアが元気になることを示す論文は数多い。たとえば、
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5942780/

断食の次に、イベルメクチンが来ている。

僕の基調講演後、質疑応答になり、長尾先生がこんなことを言われた。
「断食によってオートファジー(細胞が自らの細胞質成分を食べること)が活性化し、デトックスが促進されることを発見し、ノーベル賞をとったのは大隅良典教授。
イベルメクチンを発見してノーベル賞をとったのは大村智博士。
さらに、中村先生の話にあったように、5ALAの世界的権威は北潔教授。
オートファジー、イベルメクチン、5ALA。コロナ対策やワクチン後遺症治療に有効な手法のメインどころは、すべて日本人が発明したんです

はっとするような指摘だった。
そう、日本人は、コロナ対策をすでに自らの手で開発していた。しかし、ほかならぬ日本人がこの事実を知らない。医者でさえ「FLCCC?何それ?」というレベルだろう。
2020年、コロナが流行り始めた当初、なぜか日本だけがコロナの罹患率が低く、世界中の学者が首をかしげた。「なぜ日本人だけがこんなにコロナにかからないのだろうか?」と。何らかの要因(ファクターX)があるに違いない。そこで、多くの仮説(「日本人の白血球型HLA-A24のおかげで感染から守られてるのではないか?」「ハグや握手をする文化がなく、接触が少ないため、感染が抑えられているのではないか?」「BCG接種のおかげではないか?」など)が提唱された。

僕にも答えは分からない。しかし、日本の伝統的な食事(納豆、醤油、日本酒、甘酒、黒酢など)に高濃度の5ALAが含まれているためではないか。
これはけっこう説得力を感じる。
でも、さすがにあのワクチンを注入した体には、日本食の感染防御効果も太刀打ちできないみたいだね。

 

ワクチン後遺症とアサイゲルマニウム

2022.6.3

40代女性
「2021年5月にファイザーの2回目を打って、ひどい体調不良になりました。ただ振り返ってみると、ワクチン接種前から体調は悪かったんです。
2021年2月、ワクチンを打つ前ですが、仕事が忙しかったり身内の葬儀があったりで、息切れや動悸を感じるようになった。救心を飲みましたが効かず、しばらくすると鼻がつまってきたので点鼻薬を使ったりしました。動悸はひどくなる一方で、おまけに手足がしびれて、呼吸がしにくくなって、とうとう救急車を呼びました。搬送されるときにはエビ反りで全身硬直して、本当死にそうでした。病院で採血、心電図などの検査をしましたが異常なしということで、帰宅になりました。翌日かかりつけ医を受診しましたが、やはり異常なし。
でも『異常なし』と医者から言われたところで、症状は消えません。その後も動悸が続きました。毎日2時間ほど続いて、胸の辺りが筋肉痛になるほどでした。でも数日して、ようやく徐々に落ち着きました。でも完全に治ったわけではなくて、急にまたひどくなることもありました。
生理不順もあったりして、体のあちこちに不調を感じていました。

5月の初めに1回目、5月後半に2回目を打ちました。2回目を打った直後に目の前が真っ暗になって、接種会場の待合まではかろうじて歩きましたが、そこで体が動かなくなり、手足がしびれて、さらに頭もしびれました。ひどい動悸が出て、また救急搬送されました。採血と心電図をとったけど異常なしとのことで、そのまま帰宅となりました。

2月にしんどかったときから、複数の整体医院に行って、自律神経失調症とのことで施術を受けていました。ワクチン接種後にも整体に通うようになって、そこでサプリやイベルメクチンのことを知りました。

イベルメクチンの飲み方は、よく分からなかったので自己流で、12mg錠を48時間おきに5回飲みました。飲むたびに動悸が楽になりました。今年の3月末、尼崎の長尾クリニックを受診したところ、長尾先生からは「いい飲み方したね。それでけっこうです。胸の痛みが続くようなら2週間に1回飲むといい。あとできることとしては精神安定剤だけど、要らないでしょ?サプリで様子を見たら」あと、グルタチオンの点滴をして、帰りました。
点滴の翌日、下痢をしましたが、症状が少し楽になったと感じました。下痢として悪いものが排出されたのかもしれません。

ワクチン接種後のしんどさのピークを10とすると、イベルメクチンを飲んだ後は6くらいです。ただ、症状はまだまだ根深く残っています。たとえば、以前は長距離を歩いてもそれほど苦痛ではなかったし、長時間仕事をしてもそれほど疲れませんでした。でもワクチンのせいで体力がガタ落ちです。イベルメクチンで多少マシになったとはいえ、午前か午後だけの時短勤務をこなすのがやっと。家に帰れば寝たきり状態です。
アサイゲルマニウムに興味があり、前々から飲みたいと思っていましたが、5月13日、ネットで資料請求しました。サンプルが入っていて、それを一つ飲むと、1時間後に驚くほど元気になりました。普段は夜には疲労困憊して動けないのに、あれもやっておこうこれもやっておこうという感じで楽々と動けた自分にびっくりしました。絶対続けたいと思って、すぐに購入しました。今はカプセルを朝夕1個ずつ飲んでいますが、量はこれぐらいでいいですか?
今週の月曜日、寿司を食べて、何かが当たったみたいで、嘔吐と下痢をしました。それで昨夜は頭がガンガンして臥せっていましたが、そのときにゲルマニウムを飲むと眠れる程度の頭痛になりました。

ゲルマニウムを飲みだしてから、しんどさは3になりました。ひどいときで4になる程度です。
ワクチン接種後、6月あたりから接種した左腕のここから腕にかけて、動悸が出るたびに痛みが走りました。引っ張られるような痛みです。動悸のときに肋骨や肋間神経の痛みもありました。10の痛みが、ゲルマを飲んで以後、3くらいになりました。

これ、参考までに。私が飲んできたサプリなどの一覧です。
2021年9月に加味帰脾湯を薬局で買いました。この当時は、朝起きたその瞬間から、1日の終わり時のような疲労感がありました。睡眠の質が全然ダメで、寝た気がしない。それがこの漢方を飲みだしてから、よく眠れるようになって、疲労感はマシになりました。
この頃マグネシウム(エプソムソルト、にがり)天然塩をとるようになって、体が軽くなる感じがありました。
2022年1月。マルチビタミン、ミネラル、オメガ3系、フルボ酸、5ALA、竹炭、松葉茶。
いろいろやりましたけど、一番よかったのは竹炭です。便通が明らかに改善しました。真っ黒の便になりますけど(笑)
3月。水素サプリ、麹、イベルメクチン、チャーガ。
水素サプリは効果を感じました。長尾クリニックで買ったサプリ、タキシフォリンは正直よくわかりませんでした。チャーガも分かりません。飲む量が少なかったのかな。
4月。田七人参、グルタチオン、ビタミンC、CBDオイル、カルニチン。
グルタチオンを飲みだして、吹き出物が出ました。でもやめずに飲み続けていると、1か月ほどで吹き出物は消えました。悪いものを出し切ったのかな。CBDオイルも眠りの助けになっています」

ワクチンを打ったのが2021年5月。しかしその前、2月頃から体調不良(動悸、呼吸困難感、手足のしびれ)があったという。閉経前の女性にこういう症状が出れば、最初に疑うのは貧血やパニック発作あたりだろうか。しかし採血検査で貧血は否定的だった。
この時点で、仮にこの人が当院を受診していたら、まず、マグネシウムをしっかりとることを勧めたと思う。そこに適宜、ゲルマニウムとかCBDオイルを使う。これでだいたい治りそうな印象。
しかし整体で施術を受けるとちょっと楽になることから、何とか体をだましだましやってきた。
そこでワクチン接種。ひどい動悸、手足のしびれ、頭のしびれ、倦怠感。すでに接種前からあった症状が、増悪してぶり返したような具合だ。
僕はイベルメクチンに対しては慎重なほうで、積極的には使わないのだけれど、「イベルメクチンのおかげで10の症状が6になった」ぐらいによく効くのなら、やはり、効く人には効くんだな。
さらに、ゲルマニウムを使うことで、「しんどさが3になった」。ゲルマニウムが効いたという事実から、この人の病態は何だったのか、振り返ってみたい。

コロナにかかっていたのではないだろうか?症状として、発熱や咳はなく、かつ、息のしにくさや動悸だけがある。あまり一般的ではないが、そういうコロナ感染もあり得る。
そもそも新型コロナウイルスはミトコンドリアに悪さをする

https://www.frontiersin.org/articles/10.3389/fnagi.2020.614650/full
「COVID-19(コロナ)は免疫細胞のミトコンドリアをハイジャックし、ミトコンドリアの内部で増殖する。このためミトコンドリアの機能が停止するため、ついには細胞死に至る。ミトコンドリアは細胞の発電所であり、免疫機能、ホメオスタシスの維持に深く関わっている。コロナに感染した細胞ではミトコンドリアが障害を受けやすいことが多くのエデビデンスで証明されている」

さらに、コロナワクチンが体に悪いのは、結局のところ、ワクチン成分がミトコンドリア毒だからである。
https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2022.01.24.477476v1.full.pdf
コロナワクチンの接種により、ミトコンドリア内の酸化型シトクロムcの濃度が低下する。これにより、酸化的リン酸化(呼吸)が低下し、ATP産生量が減少する
高校で生物を履修した人は、ミトコンドリアが細胞内のエネルギー産生の肝、であることを学んだだろう。コロナワクチンを打つと、そのエネルギー産生の要であるミトコンドリアで、好気呼吸ができなくなり、エネルギーを効率よく生み出せなくなる。この結果、臨床的に様々な症状が出現することになる。

つまり、コロナ感染症、コロナワクチン後遺症、両者に共通するのはミトコンドリアへの悪影響である
ここでアサイゲルマニウムの出番となる。ゲルマニウムがなぜ体にいいのか、様々な説明が可能だが、ひとつには、ゲルマニウムによるミトコンドリアの賦活作用である。

イベルメクチンは、たとえコロナやコロナワクチン後遺症に効くとしても、催奇形性がある。添付文書を見てみるといい。

この一事だけで、どんなに効果があるとしても、僕としてはできるだけ使いたくない。たとえ投与する患者が妊婦ではないとしても。
その点、アサイゲルマニウムの安全性は折り紙付きなので、安心して使える。僕の妻も妊娠前からずっと飲んでいたし、授乳中の今も飲んでいる。そのおかげか、母子ともに健康です(笑)

 

 

最後に告知です。

6月12日、名古屋で『真実を教えて下さい』の上映会があります。ゲストとして浅井富成先生が来られ、僕も1時間半ほどしゃべります。

6月26日には熊本で同様の上映会があります。

さらに、7月3日は仙台で上映会があります。この日、ワクチン遺族の『すーさん』が来られます。すーさんの旦那さんは2021年10月4日にワクチンを接種し、10月7日に亡くなりました。この方のことは、以前僕も紹介したことがある。
https://note.com/nakamuraclinic/n/nd728ba5c99bc
すーさんとしては、声をあげたい。このワクチンの危険性を一人でも多くの人に伝えたい。ただ様々な事情から、人前に出るのをこれまで我慢してきた。しかし河野太郎のツイートを見て、吹っ切れた。

あれだけ多くの人が亡くなっているのに、実際に自分の夫が亡くなったのに、ワクチンを推進した元大臣は、まだデマだと主張している。
「遺族をバカにしている。絶対許せない」
すーさんは人前に立つ決意をしました。仙台近くにお住いの方は、ぜひ会場にお越しください。そして、ワクチン遺族の生の声を聞いてください。
https://7-03documentary.peatix.com/?fbclid=IwAR33pyvulAY9CV9Jx0sou_zXGnknNSTTcalbOUYwjPEMEcxpc-0LjuSRUEw

さらに、7月10日は茨城で上映会があります。7月17日は北海道で栄養療法(主にゲルマニウム)の講演、7月24日は大阪の類塾で講演会、7月31日は点滴療法研究会の講演。
「今後講演は極力しない」と言っていたくせに、講演しまくってるっていう(笑)

 

カルニチンと慢性疲労

2022.5.14

ワクチン後遺症研究会で、井上正康先生がこういうことを言われていた。
「スパイクタンパクとACE2の結合というのは、血管内皮細胞でミトコンドリア依存性に起こります。そこでバランスが崩れると細胞障害が起こり、血栓ができます。
もうひとつ、今回のワクチンの毒性機序として重要なのは、PEG化したナノ粒子の存在です。この粒子がjuglar(頚静脈)から全身循環に入ると、必ずしもACE2にはいきなり行かず、全身の細胞にアクセスできるようになります。しかも、たとえば3分で排出されるタンパク質もPEG(ポリエチレングリコール)を付加すれば半減期が3日とか長くなります。PEGは血中に分子を長時間滞留させると同時に、あらゆる細胞との親和性を高めます。厚労省のデータで、コロナワクチンの成分が卵巣、肝臓、脾臓など、様々な細胞に蓄積することが示されていますが、これはPEGの分子特性によります
スパイクタンパクが血中に入るには、アンカーの根っこのところが切断されなくてはいけません。これを切るのがセリンプロテアーゼです。この酵素が多いか少ないかは、細胞によって異なります。たとえば血管内皮細胞には数多く存在しますが、ほとんど存在しない細胞もあります。このプロテアーゼの濃度の違いが、スパイクタンパクをすぐに血中に分泌する細胞と、そうでない細胞(長期間細胞の膜表面にスパイクタンパクを残している細胞)の違いにつながります。
複数回ワクチンを接種した人では、免疫の記憶があるため、抗体や細胞性免疫が発動します。すると、合成したスパイクタンパクを細胞表面に発現している細胞が、選択的に、自己免疫疾患的に、抗体のターゲットになります。どの細胞がどの程度スパイクタンパクを細胞膜表面に発現しているのか、これがワクチン後遺症の多様性の説明になっています

さて、抗酸化物質の投与によりワクチン後遺症の軽減をはかる試みについて、抗酸化物質が脳に届くかどうか?これはひとつにはBBB(血液脳関門)も関与していますが、それ以上に、その物質の脂溶性/水溶性の分配率により規定されます。たとえばある物質がアルブミンに結合していると、これは細胞膜に溶け込めないので、脳には行かず、肝臓が特異的に取り込むことになります。
私は現役時代、科学技術庁の「疲労の分子メカニズムとその防御」の研究班を組織し、疲労に対して世界で初めてメスを入れました。その際、慢性疲労症候群(CFS)が一番のテーマでした。コロナワクチンに限らず、子宮頸癌ワクチンなど複数のワクチンで接種後にCFSが起こることが知られています。CFSのメカニズムの理解には、脳の研究が不可欠です。モデル動物を使った研究で、ブロードマン39野がうつ病に関係していることや、セロトニン産生が行われていることが分かりました。このとき、カルニチンの投与により脳機能が回復することを発見しました。
http://www.jcam-net.jp/data/pdf/20025.pdf
ご存知のように、カルニチンはミトコンドリアのβ酸化のかなめです。長鎖脂肪酸をアシルカルニチンにすることで、脂肪酸をミトコンドリアの中に安全に運び込み、β酸化により大量のATPを合成する。ここで、カルニチンがなければ、長鎖脂肪酸はリパーゼで加水分解されて界面活性剤になり、これが細胞毒として作用します。
カルニチンがあることで、アシルカルニチンが誘導され、大量のATPを安全に作ることができる。つまり、毒がきちんとエネルギーになるわけです。これがカルニチンの重要な作用で、慢性疲労症候群の患者に有効だというレポートが多数出ています。
https://www.sciencedirect.com/science/article/abs/pii/S0300297700000309
https://www.karger.com/Article/Pdf/119325
この知見は、当然今回のワクチン後遺症に対しても生かせるはずです」

当院は、保険診療と自費診療の2パターンある。保険診療というのは厚労省の規定するガイドラインに基づいた医療で、全国で均一な質のサービスが受けられる。一方、自費診療は当院独自のスタイルに基づいたものだ。保険診療は3割負担だが、自費診療はそうではない。相応の金銭的負担をお願いすることになります。
「栄養のこととかどうでもいいから、黙って睡眠薬だけ処方して欲しい」というような患者は保険診療でいいだろう。しかし、たとえばコロナワクチン後遺症の治療を求める患者には、自費診療で受診するようお願いしている。ワクチン後遺症治療に厚労省規定のガイドラインなんて存在しなくて、僕独自のスタイルにならざるを得ないのだから、これは仕方ありません。

【症例】18歳女性
2022/2/4初診。保険診療。
「去年10月頃から過呼吸です。電車に乗っているときとか、あるいは家とかで特に何もしていないときにも、息苦しくて疲れやすいです。同じころから頭痛や吐き気もあります。頭痛は激痛とかではなくて、ちょっと痛いのがずっと続く、って感じです。吐き気は主に食後で、実際に吐くことはありません」

若年女性の過呼吸、といえば最初に貧血を疑う。食生活を問診すると「甘いものが好きで、コンビニでよく買い食いする」とのことだから、精製糖質によるビタミンの消耗もありそうだ。
フェロミア(鉄剤)とビタミン剤を2種類処方して、経過観察とした。

2022/3/25再診。
「症状は前と全然変わりません。相変わらずの過呼吸と疲労感で、頭痛も同じ。吐き気もあります」
困った。何ともやりようがない。
これが自費診療なら、「困ったときのゲルマニウム頼み」で、とりあえずアサイゲルマニウムを勧める。これでだいたい何らかの改善があるものだが、しかし「保険の範囲内で」というご希望である。
ふと思うところがあって「コロナワクチン、打ちましたか?」
「はい、打ちました。1回目を9月、2回目を10月に。どちらもモデルナです」
ああ、なるほど。そういうことか。それなら納得です。
過呼吸や頭痛の背景には微小血栓やスパイクタンパクの作用があるのかもしれない。疲労感に対して、上記井上先生の話を踏まえて、エルカルチン(カルニチン)を処方してみよう。

2022/5/11 再診
「過呼吸はなくなりました。吐き気もありません。ただ、頭痛だけはありますが、前よりマシです」
見事に効いた。保険の範囲内だけでも案外戦えるものだな。
勤務医時代、製薬会社の営業担当が医局に来て、しばしば勉強会(という名の新薬の売り込み)を開催していた。弁当などが振る舞われるものだから、僕ら医者はそれにつられて参加するわけです(笑)
あるときエルカルチンの説明会があった。営業担当の話「バルプロ酸やフロモックスなどの長期投与により、カルニチン欠乏をきたします。肝障害や高アンモニア血症の副作用はこれに起因するものですから、エルカルチンの投与により回避できます。
『デパケン使うならエルカルチン』『フロモックス使うならエルカルチン』このようにセットで使うようにしていただくと、患者様の副作用軽減につながります」

https://www.jstage.jst.go.jp/article/jssmn/54/2/54_57/_pdf
MRの売り込みに来る薬はだいたいろくなものがないものだけど、エルカルチンだけは印象に残った。
個人的には大塚製薬という会社は好きではないけれども、大塚美術館とエルカルチン。この二つを作ったことだけは評価したい(笑)

そう、「保険の範囲内で」というのはきつい縛りだけど、できることもけっこう多い。たとえば、ペリシット(≒ナイアシン)、ユビデカレノン(≒コエンザイムQ10)、タチオン(≒グルタチオン)とか、かなり重宝してます。

 

抗癌剤では治らない

2022.4.21

2か月ほど前に先進医療研究会のオンライン会議があって、そこで中村宜司さんがアサイゲルマニウムについて講演された。アサイゲルマニウムを知らない一般の人向けに、中村さんがどのようなプレゼンをするのか、興味があって僕もこの会議を視聴した。
しかし一番僕の興味をひいたのは、共同演者の白川太郎先生の講演である。

「1983年に大学を卒業し、呼吸器科の医者になりました。ちょうどシスプラチン(抗癌剤)が初めて日本に入ってきたときです。夢の新薬ということで、「ついに肺癌が治せる時代になった」と医者も患者も、希望にあふれていました。当時京都大学医学部には結核胸部疾患研究所というのがあって呼吸器に非常に力を注いでいて、医局が4つもありました。その4つの医局が合同で「シスプラチンをどうやって肺癌患者に投与するか」をテーマに、若い研修医たちが科を超えて勉強会をしていました。指導医の先生からハッパをかけられたことを今でもよく覚えています。毎日徹夜で喧々諤々やりながら、議論し合いました。
シスプラチンの投与基準は、米国の白人男性を基準に作られたものです。1アンプルを体重70kg以上、身長180㎝以上の白人男性に投与するのと、体重40kg、身長150cmもない小柄な日本人女性に投与するのとでは、当然意味が違います。体格の違いによってどのように投与量を調節すべきか。
また、当時からすでにシスプラチンによる腎毒性が言われていましたから、どのようにこれを回避するか?たとえば「数日前から24時間生理食塩水を流し、腎臓を保護してからシスプラチンを投与する」など、腎障害を軽減する方法について皆で懸命に考え、アイデアを出しました。
そう、我々は本当に信じていたんです。「抗癌剤で治る」と。残された課題は、副作用の軽減だけだ、と。
徹底的にやってみよう、ということで、ひたすらシスプラチンを使いました。結果、どうなったと思いますか?
失敗の連続でした。我々の努力むなしく、多くの患者が目の前で亡くなっていきました。私はこんな努力を数年間続けました。
ときどき、抗癌剤を拒否する患者がいました。「それでは何もしないで様子を見ましょう」と、外来通院を指示して経過観察していると、癌が進行するどころか、2年も3年も元気よく生きています
一方、抗癌剤治療を受ける患者は、4階の呼吸器病棟に入院するのですが、3、4か月以内に死んでいきます。例外はありません。全員が亡くなりました
こういう事態を目の当たりにして、私はたまらない気持ちになりました。「そもそも肺癌は抗癌剤で治らないのではないか?」そういう疑問を感じないではいられませんでした。
私は一体、何をしているのだろう?人を助けるために医者になった。しかし自分のしていることは、、、私は自分の存在意義が分からなくなりました。「抗癌剤で治せる」そんな自信は、どこかに消し飛んでしまいました。
ある日、院長に辞表を書きました。「自分の良心に背いてまで、これ以上こんなことはできません。やめます」
それ以後、私は臨床から研究に移りました。
イギリスに渡り、20年以上研究の世界に没頭しました。遺伝子学や免疫学の分野で、『ネイチャー』や『サイエンス』などに多数の論文が掲載されました。

これらの仕事が認められて、母校から教授就任のオファーが届きました。「余生を臨床医として過ごすのも悪くないな」と思って、現場に復帰しました。
ほぼ30年ぶりに臨床現場を見て、私は愕然としました。ずっと昔、私が癌患者にやってきた現場と何の違いもない。相変わらず進行癌に対して抗癌剤で治療しているが、まったく生存率が上がっていない。
抗癌剤では治らない」私が30年近く前に確認したことです。これで臨床に嫌気がさし、研究に転向したんです。しかし30年経っても、現場は何一つ変わっていない。衝撃でした。もう少し変化なり進歩なりがあるだろうと思っていたからです。

治療法が根本的に間違っている。しかし、なぜ、どのように間違っているのか?なぜ、ステージ4の癌患者に抗癌剤を使ってはいけないのか?
この問いに対して、科学的根拠を以て説明できないといけません。
「抗癌剤により免疫機能や体力が低下する。つまり、基本的生存力が低下するため死亡する。だから抗癌剤はやめたほうがいい」要するに、「抗癌剤にはいわゆる副作用があるからやめたほうがいい」、というような説明では、いかにも素人です。しかし当時の私には、この程度のことしか言えなかった。
私はこの問題をずっと考え続けました。
私は呼吸器が専門ですが、「すべての癌に共通する性質は何か?」と考えました。根本をつかめば、すべてに応用が利くのではないかと。様々な文献をレビューした結果、自分なりに分かったことがあります。
癌は熱に極めて弱い、従って、温熱治療が効果的であること、また、癌は腫瘍マーカーを産生するので、これを目印をする免疫療法が効く可能性があること、それから、癌の根本的問題は、癌抑制遺伝子が壊れているために分裂を止めることができず、無限に分裂していくことだから、その癌抑制遺伝子を正常な遺伝子に入れ替えること、つまり、遺伝子治療が効くのではないか、ということです。
この3つの条件さえそろえれば、頭の先から足の先まで、どのような癌であっても、治せるのではないか。このような仮説を立てて、それで本当に行けるのか試す。そこからスタートしました。
様々な紆余曲折を経て、ようやく私は、上記の問題を説明することができるようになりました。

大学の教授職は、ある事情があって、やめざるを得なくなりました。
http://gan110.net/friends/friend1/
しかし、その後開業しました。来院される末期癌患者に対して、自分の理論で治療に臨んだところ、2年生存率61.29%となりました。言うまでもなく、末期癌の生存率としては極めて高い数字です」

アメリカでは癌の死亡率が年々低下しているが、日本では増加の一途である。なぜ、アメリカでは癌死亡率が低下しているのか?様々な要因があるだろうが、ひとつには、アメリカにおける抗癌剤使用量の減少である。
製薬会社にとって、抗癌剤はドル箱である。医学部教育を牛耳っている彼らは、診断/治療ガイドラインの作成にも首を突っ込んできて、抗癌剤を使わせようとする。医者は製薬会社の手先として、延々抗癌剤を使い続け、患者は死に続ける。この構造が何十年も続いてきた。
しかし、インターネットの時代である。情報が多くの人に開かれ、アメリカ人の多くがこれまでの”嘘”に気付き始めた。医者が抗癌剤を使おうにも、患者が目覚めているものだから、拒否されてしまう。結果、製薬会社の売り上げが減少し、国民の癌死亡率が下がった。いいこと尽くめだ。
目覚めることがいかに大切か、この一事からでも分かるだろう。

さて、日本人はいつまで羊のままでいるのですか?

 

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