使用症例

使用症例

ゲルマニウム講演会 in 新宿

2022.2.23

ゲルマニウム(Ge)を飲むと、マクロファージにどのような影響が見られるか。最近浅井Ge研究所で行われた一連の実験結果を、皆さんに供覧します。「Geにより活性化したマクロファージが癌細胞を貪食する」こと。これを皆さんに納得してもらうことを最終的な目標として、お話しますね。

まず、マクロファージとは何か。みなさんご存知ですか。知らないよ、という人は挙手!ああ、何人かおられますね。では説明しましょう。
マクロファージ(macrophage)というのは、ざっくり、白血球の一種です。マクロ経済学、みたいにマクロ(macro)は英語で「大きい」、ファージは、どうもギリシャ語らしいんですが、「食べる」という意味。つまり、マクロファージは、あえて日本語に訳せば、大食細胞(貪食細胞)といったところです。
マクロファージに対する大食漢のイメージは、しかし幾分古いもので、最近の研究によると、マクロファージにはM1型、M2型の2系統あることが言われています。

未分化なマクロファージ(M0型)に対して、ある種の刺激(インターフェロン、リポ多糖)が加わるとM1型に、別の刺激(IL4、IL13)が加わるとM2型に分化することが知られています。M1とM2の働きは、真逆です。M1は炎症促進型、つまり病原体の侵入や腫瘍の発生に際して、これらの異物を貪食してその封じ込めを計ります(こちらの方が従来の大食細胞のイメージですね)。一方、M2は抗炎症的な仕事、つまり、創傷の治癒、組織構築に関与します。「破壊と創造」という言葉が対義語として語られますが、M1は破壊、M2は創造を司るという理解でけっこうです。
これらは相反する作用でありながら、いずれも生物にとって必須の作用です。しかし、いずれの作用も、状況次第では病気の原因となり得ます。たとえばM1マクロファーが暴走すると、自分の組織を延々壊し続ける慢性炎症が起こります。たとえばリウマチは、M1マクロファージが関節軟骨を異物と見なして壊し続ける病気です。また、癌はM2マクロファージの暴走です。癌という異物に対して、排斥するどころか、血管新生してまで栄養を送り続けるという異常行動を起こしてしまう。それが癌です。

さて、シャーレに未分化なマクロファージ(M0型)とアサイGe(500μM)を入れ長期間(90日)培養すると細長い樹状様の形態に変化した。
さて、このように成熟したマクロファージはM1かM2か?リアルタイムRT-PCR法で分析したところ、M1関連マーカー(腫瘍抑制に関与するマーカー)が軒並み増加している。一方、M2関連マーカー(腫瘍促進に関与するマーカー)が全て減少している。つまり、M1型が増加し、M2型が減少している。これらの事実から、アサイGeを添加して培養するとM0マクロファージは抗腫瘍活性を持つM1型マクロファージに分化していることが分かりました。

さて、M1型に分化していることを認めるとしても、このマクロファージはきちんと機能するだろうか?数だけ増えても、働きが伴っていないようでは意味がない。そこで、Rabbit IgG FITC-latex beadsというキットを使って、外敵に対する貪食能を調べた。これは小さい光るビーズ玉みたいなもので、マクロファージが貪食すればするほど光る仕組みになっている。つまり、緑の蛍光色で貪食能の強弱を評価できる。
この結果、アサイGeの濃度依存性に(濃ければ濃いほど)M1マクロファージの貪食能が高まることが分かった。

オーケー、M1型に貪食能があることは認めよう。しかし最も肝心なのは、癌細胞を食べてくれるかどうか、である。そこで今度は、M1マクロファージの癌細胞貪食能を調べた。
①M0型マクロファージと癌細胞(メラノーマ細胞)を共培養する。
②M0型マクロファージにアサイGeを長期間投与し(当然M1型に分化する)、次にこれと癌(メラノーマ細胞)とを共培養する。
③M0型マクロファージにアサイGeを短時間投与し(M0型のまま)、次に癌細胞と共培養する。
結果は以下のようになった。緑色の発色はM0マクロファージ、青色の発色はメラノーマ細胞、水色の発色はマクロファージによる癌細胞の貪食を示す。
画像を見れば一目瞭然。②でのみ、癌細胞の強い貪食が見られた。結論として、M1型マクロファージは、確かに癌細胞を貪食する

なるほど、分かった。M1型マクロファージに癌細胞の貪食能があることは認めよう。しかし、その機序は?一体どのようなメカニズムで、M1は癌細胞を認識しているのか?これについて調べてみた。
現在、白血球の癌細胞貪食についての仮説として、”don’t eat me”仮説がある。

人間誰しも死にたくないように、すべての細胞は生きたいと思っている。癌も例外ではない。癌は細胞表面にCD47というタンパク質を発現している。これが、生体内の大食漢であるマクロファージに対して、”don’t eat me”(「食べないで」)シグナルとして作用する。マクロファージの細胞表面にはSIRPα(Signal Regulatory Protein α)という認識レセプターが発現している。このレセプターがひとたびCD47の発する命乞いメッセージを受け取ってしまうと、マクロファージはこの癌細胞を攻撃できなくなってしまう
観察事実として、M1型マクロファージは遠慮なくCD47を発現する癌細胞を貪食するが、そのメカニズムを調べるため、以下のような実験を行った。

アサイGeを添加して培養したマクロファージのSIRPαについて、Real Time RT-PCR法を使って分析した。①コントロール群に比べ、アサイGe投与マクロファージではSIRPαの発現量が減少していた。また、アサイGeを添加したマクロファージの培養上清を癌細胞に添加すると、癌細胞のCD47発現量が減少した(一方、コントロール群の培養上清を癌細胞に添加するとCD47の発現量が増加した)。

つまり、アサイGeを添加して培養/成熟したM1型マクロファージが癌に対する貪食細胞を発揮する機序は、次の2点である。アサイGeの投与により、
マクロファージのSIRPαの発現量が低下し、CD47の認識力が抑制される。
②癌細胞のCD47(食べるなシグナル)の発現量が減少する。

アサイGeの抗癌作用の核心には、これら①と②の相乗作用があると考えられる。

さて、どうでしょうか?難しいので、皆さん最後までつい来れなかったかもしれません。大丈夫、安心してください。しゃべっている僕自身、よく理解していませんから(笑)
ただ、僕は、この一連の研究の美しさに感動しました。科学の縮図がここにある、と感じました。仮説を設定し、それを実験により検証する。結果を分析し、ある解釈が導かれる。それを次なる仮説として、さらに検証していく。「そうそう、科学ってこういうことなんだ」と改めて思い出させてくれるように感じました。今日はこの会場に来ていませんが、この研究を行ったのは浅井Ge研究所の30代の若手研究員です。研究所は、少なくともあと20年は安泰だと思います(笑)

 

ゲルマニウム講演会 in 新宿2

2022.2.23

この前の日曜日、續池さん主催の講演会のために東京に行き、「有機ゲルマニウム」をテーマに話してきた。講演会場は新宿歌舞伎町にあった。会場に向かう途中で目にしたラブホテル、ホストクラブ、キャバクラの多さは圧巻で、確かに「日本一の歓楽街」の名に背かない。昼間の歓楽街を歩きながら、「一体どんな会場で話すことになるやら」と少し不安になったが、会場は普通のまじめなビルの一室でした(笑)
会場は満席で、200人近くはいただろうか。ゲルマニウムにこれだけ人々の関心が高まっているのはすばらしいことだ。
もちろん、参加者のGeに対する理解度には幅がある。「少し前に知ったばかり。体にいいらしいと聞いて興味を持った」という人から「すでに使っていてその効果を実感している。もっと理解を深めたい」という人まで、レベルは様々だろう。僕としては、全員に満足してもらいたい。ごく基本的な事柄(無機Ge、有機Ge、アサイGeの違い、アサイGeをめぐる様々な騒動、Geの安全性など)から、最新の学術論文(『Geがマクロファージの分化を誘導し抗癌作用を発揮する機序について』)まで、幅広い内容を紹介した。

無機Geと有機Geはどう違うのか?これは単純に化学の話で、炭素と結合しているかどうかの違いである。無機Geは腎毒性や神経毒性があるため、服用には適さない
アサイGeは有機Geの一種であり、無論安全である。しかし、他の有機Geはどうか?たとえば、スパイロゲルマニウム。

抗癌作用、抗関節炎作用があるものの、神経毒性が強いため薬としては使えない。

サヌムゲルマン(乳酸クエン酸ゲルマニウム)はどうか?検索すれば、今でもネットで購入可能だが、この商品により腎不全になったり死亡したという報告がある。

これらの例から言えるのは、「無機Geは危険、有機Geなら安全」という単純な話ではないということだ。
1990年代、「乳酸クエン酸ゲルマニウム」により死亡者が出た。「乳酸クエン酸ゲルマニウム」は、化学式で見ると、炭素を含むという意味では、まぎれもなく「有機ゲルマニウム」である。ここから「有機Geは危険である」という認識が広がり、アサイGeもそのとばっちりを受けた。
浅井Ge研究所が件の商品を取り寄せ、分析したところ、同商品は「乳酸とGeの錯体」および「クエン酸とGeの錯体」の混合物だと分かった。錯体とは何か?化学で「結合」と言えば共有結合のことを指すことが多い。一方の分子が手を出し、もう一方の分子が手を出し、それらの手がしっかり握手する。これが共有結合だとすると、錯体は、一方の手が他方の袖をつかんでいるようなイメージである。固体の状態なら安定しているが、水に溶けるなどちょっとしたことで分解してしまう。実際、この商品も固体では安定しているが、水に溶けると、二酸化Geと乳酸(あるいはクエン酸)に分解することが分かった。つまり、「有機Geの服用による死亡」は、実際には「二酸化Geによる中毒死」だった
https://www.asai-ge.co.jp/wp/wp-content/themes/wphina/images/safety/s02.pdf

今回の講演で僕が最も強調したかったのは、アサイGeの安全性である。サプリメント、健康食品の類で、これほど入念に安全性試験が行われているものは他にない。単回投与毒性試験、反復投与毒性試験、生殖発生毒性試験、遺伝毒性試験、抗原性試験、発癌性試験など、様々な試験が行われている。

実のところ、これらの安全性試験は別に義務というわけではない。これほど入念な検査をしなくても、健康食品として販売する認可はおりる(実際他の有機Geはろくに安全性試験をしていない。そのくせアサイGe研究所の試験結果をまるで自社が行ったようにHPで使っていたりする。はっきり言って、それって盗用ですから)。

さらにいうと、こうした安全性試験をひとつ実施するには、ン千万円という金がかかる。企業にとっても安くはない額である。かかった費用は、どうしても商品価格に転嫁せざるを得ない。商品が高額になっては、購入者に負担を強いることになる。しかし、それでもなお、浅井一彦博士は各種安全性試験の実施にこだわった。自分が世に出したアサイゲルマニウムが、絶対に無害かつ無毒なものだと証明したかったからだ。

しかし、これだけ徹底した安全性試験を行っていても、政府およびマスコミがその気になれば、一民間企業を失墜させることなど、造作もないことである。
死亡者が出たのは、二酸化Geを含有する「有機Ge」であり、アサイGeは無関係である。アサイGeの安全性については、十分な検証が行われているのだから、有害性の懸念はない。しかしマスコミが求めるのは、退屈な真実ではなく、不安を煽動するネタである。死亡とまったく無関係であるはずのアサイGeが、マスコミに徹底的に叩かれることになった。さらに、マスコミの異様なバッシングは、ついに政府をも動かした。厚生省が浅井Ge研究所に立ち入り検査を行う事態にまで発展した。

これがいかに衝撃的なことか、分かりますか?浅井博士がアサイGeを創出して以後、数えきれないほどたくさんの人が救われてきた。感謝され、愛されるべきはずの会社が、国から立ち入り検査を受けるという、屈辱的な事態が起こった

この一件以後、浅井Ge研究所は自社商品を世間にアピールすることをやめた。多くの人を救った実績がある商品でり、これからも多くの人が救われるに違いない。しかしその商品を、積極的に宣伝することをやめた。「変に目立ってはまた叩かれてしまう」立ち入り検査の衝撃は、社員一同の心に消えない傷を残した。
そんななか、同社の萎縮する空気をよそに、遠慮なくゲルマニウムの有効性を叫び出したのが、2019年の僕である(笑)

その流れに、續池さんも加わった。アサイGeに惚れ込んだ續池さんは、なんと、アサイGe配合の独自商品を開発/販売するところまで行ってしまった(笑)

浅井Ge研究所には、20年前の「厚生省立ち入り検査事件」を直接覚えている社員が複数いる。僕や續池さんの動きを見て、彼らの胸中は複雑である。「アサイGeを取り立ててくれるのはもちろんうれしい。しかしもうちょっとトーンを落として、、、」
でも、もうそういう時代じゃないと思う。アサイGeが注目されるのは、明らかに時代の要請だろう。発達障害、自閉症、癌、アレルギーなど、延々増え続ける現代病に対して、アサイGeほど頼もしいgame changerは他にない。僕や續池さんが、いわば“発掘”しなかったとしても、いずれ他の誰かが注目し表舞台に引きずり出されていたと思う。

僕にはちょっとした夢がある。1960年代70年代はアサイGeの黄金時代で、大学病院などでもアサイGeを使った治験が行われていたし、毎年行われるGe学会では多くの学術講演が行われていた(函館の浅井Ge研究所で多くの文献を見せてもらった)。しかし今や、かつて隆盛を誇ったゲルマニウム学会は消滅してしまった。このゲルマニウム学会を復活させたい。多くの医者にアサイGeの効果を実感してもらい、患者を救う強力無比な援軍になるのだということを知らせたい。今年コロナが終われば、来年には学会設立に向けて動きたいところだ。次は天然痘が流行るとか、そういうのがなければいいのだけれど。

 

ゲルマニウム講演会 in 新宿3

2022.2.23

もう何十年も昔のことですが、全国あちこちの病院でGeの有効性が検証され、それらの成果が学会で活発に発表された時代がありました。いくつか学会発表の実例を挙げれば、当時の雰囲気の名残りぐらいは感じていただけるかもしれません。

口腔癌(扁平上皮癌)の患者20例に対しアサイGe(50 mg/kg)を投与したところ、コントロール群と比較して、生存率、生存期間が有意に上昇した。

また、実薬投与群での初診時のインターフェロン値は平均25.3 IU/ml、一次治験終了時のそれは55.8 IU/mlと、大幅な増加が見られた。

切除不能肺癌(肺小細胞癌)に対する二重盲検試験。

まず皆さん、この研究を紹介するにあたって、肺小細胞癌がどういう癌であるのか、軽く説明しておきます。一口に肺癌と言っても、腺癌、扁平上皮癌、大細胞癌、小細胞癌といろいろな組織型があります。このなかで最もタチが悪い癌は、ダントツで小細胞癌です。以下のグラフを見てください。

小細胞癌ではない肺癌患者の生存期間中央値は40.1か月、つまり、診断からおよそ3年以上は生存しそうですが、小細胞癌患者の生存期間中央値は11.2か月。つまり、だいたい1年持たずに亡くなる。進行が早く、しかもすぐ転移する。それが肺の小細胞癌です。
ポリクリで大学病院を回っていたときのことを思い出します。上級医がそばの患者を示して、僕の耳元でぼそっと、「この人、スモールだから」。何を言っているかというと、言外に「先の長い人じゃないからね」という含みがあるわけです。smallかnon-smallかで予後が全然違う。それぐらいに小細胞癌はやばいということです。
組織型がスモールだと分かった場合、手術は行われないことが多い。手術で原発巣を切除したところで、あちちこちに転移するので、あまり意味がないからです。手術よりは抗癌剤が優先されます。実際、上記の研究で対象とした患者も全例抗癌剤治療を受けていました。しかし、予後の極めて悪い肺小細胞癌に対して、アサイGeがすばらしい仕事をします。
アサイGe投与群(2250㎎/日)とプラセボ投与群に振り分け、経過を追いかけると、以下のような結果になりました。

化学療法のみ受けている患者の生存期間中央値は9.5か月で、最も長く生きた人でも20か月ほどで亡くなった。しかしアサイGeを併用した患者の生存期間中央値は18.8か月と、化学療法のみの投与群に比べ、生存期間がおよそ2倍延長した。また、アサイGe投与群では40か月以上生存する人もいた。

さらに、婦人科癌に対する効果についても検証されています。

化学療法というのは、皆さんご存知のように、副作用が非常につらいものです。癌を治療するために使っているのですが、癌の治る以前に、その副作用の強烈さのために治療自体が継続できないことも珍しくありません。しかし、上記の研究が示すところでは、アサイGe投与群では抗癌剤の総投与期間が有意に延長しました。アサイGeのおかげで、つらい副作用が軽減され、より長期に抗癌剤を続けることができた、ということです。また、化学療法開始から死亡までの生存期間が、アサイGe投与群で有意に長くなっていました。1年以上アサイGeを続けた卵巣癌患者(10症例)では、アサイGeにより腫瘍の限局化(浸潤、転移の抑制)、抗癌剤の副作用の減少が見られました。

こういうデータを見て、皆さん、疑問に思いませんか?「なぜ、まず抗癌剤ありきで、そこにGeを併用するのか?抗癌剤を使わず、Geだけを使ったほうが生存期間が延びるのではないか?」と。
実はその通りで、論文中にこんな表がある。

Geのみ投与(16例)すると、死亡は3例、生存は13例。ここの生存率が一番高いっていう(笑)医者の世界には明確にタブーがあります。「抗癌剤は有害無益なんじゃないか」なんて、口が裂けても言っちゃいけません(笑)

上記の研究でおもしろいと思ったのは、アサイGe投与群の採血データの変化。
血液所見の分散は、Ge-132を投与している期間において、pltとMCVとRBC、Hb、lymphの順で少なかった
どういうことか?まず、分散というのは統計学の指標で、「散らばり具合」のこと。たとえば今、この会場の皆さんの血液をとって、血小板の数を調べたら、人それぞれでしょう。10万とか低い人もいれば、40万とか高い人もいる。つまり、ばらつきがあるわけです。
でもこの研究は、「Geを飲んでいる人たちでは、血小板のばらつきが小さくなってきた」と言っているんです。さらに、赤血球のサイズ(MCV)、赤血球数(RBC)、ヘモグロビン、リンパ球もばらつきが小さくなった、とのこと。
これは、臨床をやっている僕の感覚とも一致しています。貧血(Hb低値)はアサイGeを飲んでるうちにだいたい改善します。やたら赤血球が大きい人(大球性)、逆にサイズが小さい人(小球性)、どちらもGeを飲んでいるうちにいい感じの値に落ち着きます。
アサイGeが血液に何らかの好ましい影響を与えているということでしょう。

数十年前、確かにアサイGeの黄金時代がありました。多くの医者が臨床で使用し、その有効性について様々な議論が交わされた時代が。しかし今や、市中病院は製薬会社の薬一辺倒で、アサイGeが入る隙間はありません。こうした状況に、少しでも風穴を開けたい、と思っています。

 

プランデミック終息に向けて

2022.1.10

毎日忙殺されている。しかし「忙しさで殺される」って恐ろしい表現ですね(笑)。毎日の診察はもちろん、英語の本(『What Really Makes You Ill』)の翻訳作業を進めねばならない。さらに、講演会(できるだけ断っているがどうしてもやらないといけない講演会がある)のスライドも作らないといけない。1日24時間という有限の時間の、どこをどう絞り出しても、ブログを書く時間が捻出できなくなってきた
僕は自分のことを、情報発信による「成り上がり者」だと思っている。ツイッターをしていた頃にはわずか半年で3万人のフォロワーがついた。noteも予想以上に多くの人が読んでくれている。多くの人が僕の情報発信の価値を認めてくれたからこそ、今の僕がある。
だからつまり、情報発信は、僕にとっての生命線である。テレビに出ているタレントも、数か月テレビに出ないだけですっかり忘れられるという。同様に、情報発信をやめた僕は、世間に何ら影響力のない一介の医者に戻ることになるだろう。
それはすばらしいことに違いない。買ったまま放置している洋書が山のようにあるから早く読みたいし、ロンやツモ(うちの犬)ともっと一緒に遊ぶこともできるだろう。キャンディーズが「普通の女の子に戻りたいんです!」と言ってアイドルからの引退を宣言したように、「普通の医者に戻ります!」と宣言しようかな(笑)しかしそもそも「普通の医者」って何だっけ?厚労省のガイドラインにあるような「普通の医療」が嫌で、今の診療スタイルになった。コロナワクチンの危険性を伝えるために裁判を起こしている時点で、世間はもはや「普通の医者」とは見ないだろう。
僕は、いわゆる「普通」のレールから逸脱しすぎたと思う。もう戻れないのなら、いっそ突っ走るしかない(笑)

コロナをめぐる状況は、去年1年間でずいぶん変わった。ワクチンが多くの人に打たれ、多くの人が死んだ。そして、多くの人がワクチンの危険性(およびコロナ騒動そのものの嘘)に気付き始めた。それに伴い、SNSなどでも声を上げる覚醒者が増えてきた。
2年前、僕がツイッターをしていた頃などは、SNS界隈でもコロナ脳ばかりで、僕のような医者は本当に少数派だった。海外情報を積極的に発信してたのは、僕と字幕大王ぐらいだったんじゃないかな。でも今は違う。有益な情報を発信する人が多くなって、僕が頑張る必要がなくなった。実に頼もしい。これは相対的に僕の情報発信力が低下したことを意味するが、僕としてはこれを喜んでいる。いつまでも僕の影響力が大きいままでは、変に肩ひじ張ってしまって、僕はいつまでも休めない。

2年にわたり続くコロナである。2年経っても目覚めないということは、恐らくこれからも目覚めないだろう。もう気付いている人は気付いているし、気付かない人は気付かない。
いまさら「ワクチンで何人死亡」という情報発信をしたところで、気付いている人にとっては「何をいまさら。そんなことはとっくに分かってる」となるし、届かない人には何を言っても届かない。
そこで鵜川さんから「もっと具体的に動きましょう」という話がきた。「すでに皆さん、ある程度の知識はあります。問題なのは、具体的にどうすればいいか、です。皆さんが欲しいのは、いわば、行動するための知識です。そういうテーマでひとつ、講演をお願いします」

この「生きている間にプランデミックを終息させる!」という講演タイトルは、谷本議員の言葉である。すばらしい熱意だ。僕もこういう前向きなメッセージを発信したい。
今回の講演はかなり特殊である。「どうぞ皆さん来てください」という講演ではない。いわば「来る客を選ぶ」講演である。
参加費は無料。人数は50人限定。ただし、参加には条件がある。「プランデミック終息に向けてどういう思いと覚悟を持っているか」の文章を書いてもらう。
「コロナワクチンって危険だよ」という勉強会ではない。そういう段階はとっくに過ぎた。今回の講演は、いわば、共に行動していくための戦略会議である。理想的には、各都道府県から代表者をひとりずつ、みたいにして、強いネットワークを作りたいところだ。
政治をどうやって動かすか、については池田議員、谷本議員から具体的な方法を教わる。ジャーナリストの高橋清隆さんが独自の視点からコロナ問題を斬る。
そして僕は、、、現在スライドを鋭意作成中ですので、お待ちください(笑)

今週1月13日、コロナワクチンの差し止め裁判について、2回目の口頭弁論がある。僕は原告として参加する。前回は木原弁護士が、話している最中に法廷から放り出されるという前代未聞の事件があったが、それに続く2回目ということで、何か波乱がないか、今からひやひやしている。
木原弁護士が政治活動(政党『祖国再生同盟』の立ち上げなど)をしていることについては、賛否両論あるだろう。しかし、僕としては、木原弁護士がプライベートで何をしていても、裁判とはまったく無関係だと思っている。弁護士として、きっちり仕事をしてくれればいい。本当、それだけです。
「木原氏の政治思想には共感しない。こういう人がワクチンの危険性を訴えても説得力を感じない」みたいな人が一定数いると思う。
僕としては、こういう分断を最も懸念している。コロナの嘘に気付いている人というのは、ただでさえ少数派なのに、その少数派の間で分断が起きては目も当てられない。些末なことで分断するのはやめて、大同団結を保ちたい。

最後に告知です。2月20日に東京で有機ゲルマニウムの講演会をします。去年の8月にも東京でゲルマニウムの講演会をしたけど、内容は大幅に一新しようと計画中です。お近くにお住まいの方はぜひご参加ください。

https://www.kokuchpro.com/event/germaniumseminar/

 

チャーガ講演会

2021.12.21

きのう三宮でチャーガについての講演会をやってきた。
世界一チャーガに詳しい男、油屋康さんをお招きして、話をしてもらった。油屋さんはちょうどソビエト崩壊の数か月前にソ連に留学し、そこで数年間を過ごした。つまり、旧ソ連が新生ロシアに生まれ変わるプロセスを目の当たりにした時代の生き証人でもある。チャーガの話がおもしろかったのはもちろん、ユダヤ問題についても言及されていて、非常におもしろかった。
そもそもロシア革命というのはユダヤ革命のことだったし、ソ連崩壊はロシア人とユダヤ人の民族闘争が原因だった。高校のとき、社会科の授業で世界史を勉強したけれど、ユダヤ問題についてはほとんど触れることがなかった。ユダヤ教徒のキリスト教徒に対するルサンチマンこそ世界史を背後で動かす原動力だったし、アシュケナージ系ユダヤ人がどのようにして今の金融世界を支配するに至ったか、ユダヤの歴史を学ぶことなしに何一つ理解できない。また、スファラディ系ユダヤ人について知ることは、日本人の何たるかを理解する上でも重要だろう。しかし、恐らくその重要性ゆえに、学校などでユダヤ問題が教えられることはない。結局本当に知るべき知識は僕らから遠ざけられているということだ。

本当に知るべきことが教えられていない、という意味では、チャーガの存在もそうだろう。チャーガは癌や神経難病などを含めほとんど万病に効く、と言いたいぐらいの薬用植物だが、一般的な知名度はほとんどない。
学校の授業でユダヤ問題の本質が教えられていないこともそうだが、このあたりは結局、構造の問題に帰着する。「本当のことを知られては困る」という人たちが、教育やマスメディアを牛耳っている。こういう構造がある限り、学校に何十年通っても、テレビを百年見続けても、この世界の本質を理解する情報は入って来ないだろう。
僕の主催する講演では、来てくれた参加者に、本物の知識に触れてもらいたい。ただ、講演をするとなると、スライド作りにかなりの手間がかかって、ブログの更新が滞る。日々発信したい情報は山のようにあるが、時間にも僕の体力にも限りがある。しかも最近はロンとツモの世話も忙しい。だから講演の頻度は極力減らしていきたいのだけれど(笑)

今回の講演で僕が話したのは、前半で、コロナワクチンの接種前と後で位相差顕微鏡でどのような変化が見られるかについて、後半で、チャーガの治療経験について。

最近、韓国の医者がコロナワクチンの成分を顕微鏡で調べたところ、寄生虫のような微生物が確認されたという。たとえば上記の記事にこういう微生物の画像が示されている。

僕にとっては見慣れたもので、一体何だろうと思っていたが、もともとのワクチンバイアルのなかに存在するという指摘が新鮮だった。たとえば、以下はワクチン接種後の30代男性の血液に見られたもの。

50代男性にも見られた。

ロバート・ヤング博士がこういう画像を紹介している。

同様の物体を僕も確認している。

ヤング博士によると、赤血球(白血球ではない)が異物を貪食して形態変化を起こし、ギザギザの歯車状になったものだという。
千島学説によると、すべての細胞は赤血球から生じる。そして、赤血球は腸で作られる。白血球も生殖細胞もすべて赤血球から生じるということだ。これは一般的な説(赤血球や白血球は骨髄前駆細胞から分化する。また、造血は骨で行われる)になじんだ人にとって、受け入れがたいことだろう。「核のない、つまりDNAを持たない赤血球から、核を持つ白血球ができるわけがない」「腸に造血能がある、などと学会で言えば、大恥をかくことになるだろう」と。
しかし最近、コロンビア大学の研究チームが腸で赤血球ができることを確認した。

何ら新味はない。千島喜久雄がとっくの昔、半世紀以上前に指摘していたことである。現代科学は、50年の時を経てようやく千島博士の後ろ姿をとらえ始めたようだ

ヤング博士は、ワクチン接種者の赤血球が金平糖のようなトゲトゲした形状になることを示している。

僕もこれを確認した。しかし、僕に確認できなかったことも当然ある。たとえば、以下のような寄生虫(Trypanosoma cruzi)。

血中にうごめくトリパノソーマを目にしていながら、認識できなかったのかもしれない。このあたりが顕微鏡の使い方に習熟してない僕の限界ということか。

さて、チャーガについて。ここ数年、チャーガに関する研究が年々増えている。

癌や糖尿病への有効性はもはや明らかで、研究の主眼はその作用機序の解明に置かれている。

たとえば、チャーガによってなぜ糖尿病が改善するのか?
チャーガの成分(IOPS)がAMPK(AMP活性化プロテインキナーゼ)に作用するとインスリン感受性が増加する。また、IOPSはPI3K(フォスファチジルイノシトール3キナーゼ)に作用し、インスリン分泌が促進され、血糖値が低下する。
みたいな作用機序について講演会で延々説明しても、お客さんの受けはあまりよくありません(笑)
みんなが聞きたいのは、生化学の授業ではない。チャーガを飲むことでどんな病気にどんなふうに効いたのか、その体験談が聞きたいのだ
だから今回、多くの症例を供覧した。その一部を紹介しよう。

悪性リンパ腫。
チャーガを服用して2か月で、腫瘍マーカーが改善。リンパ球割合が増えた(安保先生いわく「リンパ球は生命力そのもの」)。体感的には、寝汗が減って夜に熟睡できるようになった。

食欲不振。
臨床現場で意外に対応に苦慮するのが、「やせ、食欲不振」である。逆の主訴「肥満、食べ過ぎてしまう」のほうがまだしも対応しやすい。
しかし食欲不振に対してはチャーガが好ましい効果をもたらす。

アトピー性皮膚炎。
生後すぐからアトピー性皮膚炎で、ずっとステロイド軟膏を塗り続けてきた。結果、アトピー性皮膚炎というよりも、ステロイド皮膚炎というべき状態に陥った。やめれば悪化する。しかし、塗ったとしても、治るわけではない。ステロイドを使っている限り、根本的な治癒はあり得ない。「行くも地獄、進むも地獄」である。あるとき、脱ステロイドを決意した。しかしここからが本当の地獄だった。耐えがたい倦怠感のみならず、髪の毛がほとんど抜けた。女子中学生にとって、あまりにも酷な事態である。しかしステロイドには二度と手を出さないと決めていた。漢方、プロテイン、鉄剤など、様々な治療を試みるが、ぱっとしない。
2021年7月、チャーガを開始した。9月受診時、「古い皮膚がめくれ、下から新しいのができてきた。かゆみは明らかにマシになっている。皮膚がきれいになって、外に出ることが苦痛ではなくなった。今はおしゃれをすることが楽しい」
皮膚症状が内臓症状と決定的に違うのは、それが人生の質に直結する、ということである。胃腸が荒れていても、恋愛の妨げにはならない。しかし皮膚の荒れは、そうではない。荒れた肌は嫌でも人目につくし、何より自分自身がそういう肌の自分を愛せない。
この10代の女性はアトピーのために容姿の点で大変な苦痛を経験した。そして、皮膚症状が次第に改善していく喜びをも味わうことになった。こういう苦しみを知る人は、人に優しくなれる。今後人生がいい方向に開けていくだろう。

拡張型心筋症。
医療もののドラマなら、バチスタ手術の適応になりそうな症例。しかし手術以外にできることがある。この人には大量の利尿薬が処方されていた。主治医としては、心臓のボリューム負荷をとるために処方しているのだろうが、僕としては利尿薬は極力使いたくない。使えば使うほど、ビタミンやミネラルが流れていくからだ。おしっこを出させるなら、利尿薬よりチャーガがいい。チャーガなら、利尿薬と同じ仕事を、副作用なくできる。

強迫性障害。
当院初診は2020年5月。1年半以上当院に通っているわけで、僕としては申し訳なく思っていた。回復して通院の必要がなくなる、とならないといけない。
11月にチャーガを勧めて、12月の受診時。
「チャーガを初めて飲んだとき、頭に行った感じがした。体ではなく、頭に届いたような。今まで何を飲んでもこういうのは感じたことがない。強迫はなくなったわけではないけど、ずいぶんマシになりました。
食事量が増えて、便通がよくなった。慢性的に下痢っぽかったのが、いい感じの便が出ることが増えた。それと、眠りが深くなった。睡眠時間自体は変わらない。でも明らかに睡眠の質がよくなった。
血圧が高くなった。というか、これまで上が110とか、低いと100を切ることもあった。でも最近は安定して130くらい。このあたりが適正値なんだと思う。レイノー現象で手足が冷えることが多かったけど、最近は冷えがなくなってきた。
これまで先生に勧めてもらったサプリで、体感的に効いたと思うのは3つです。アサイゲルマニウムは関節痛と耳鳴りに効きました。あと、ささりん。血が巡る感じがします。最後、このアブチャーガです」

チャーガも打率10割ではない。効かなかったケースも紹介しよう。

「精が強すぎるせいか、胸焼けする」
「便秘になるから飲めない」
「アイハーブで買ったけど、効果を感じない」

便通が劇的によくなる人がいる一方、逆に便通が悪くなる人も確かにいる。チャーガはキノコ、つまり真菌(カビ)だから、腸内細菌との相性がある。腸相次第では、必ずしもいい作用が出るとは限らないようだ。
あと、アイハーブでいろいろ売ってるけど、安かろう悪かろう、ということが多い。アブチャーガを絶対買うべきとは言わないけど、まぁこのへんは価値観の問題ですね。

 

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