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ターボ癌の一例

2024.8.9

【患者】19歳女性
【主訴】ユーイング肉腫
【現病歴】
2021年高校2年生時にコロナワクチンを2回接種した。
2022年8月部活(バレー部)のときに左わき腹に激痛を感じたため、整形外科受診したところ、血液検査で炎症を示す数値が異常に高かった。その後、かかりつけ医のところで再検査すると、数値が多少落ち着いていたため、「部活で新しいポジションについたことで痛めたんだろう」ということで経過観察となった。
同年11月月経不順があるため婦人科を受診した際、エコー検査で腹水がたまっていると指摘された。採取した腹水を検査すると炎症値が高いことから、別の病院を紹介されたが、その後複数の病院を転々とした。最終的にはユーイング肉腫と診断された。
増殖速度が極めて速いことから、同年12月緊急手術となった。癌の原発巣は軟部組織(左わき腹中心)だったが、そこから脾臓、さらには膵臓の一部にも浸潤していたため、それら浸潤箇所すべてを切除する大手術であった。
術後、抗癌剤治療(シクロフォスファミド、ノギテカン、テモゾロミド、イリノテカン)が開始された。最初14クール行い、寛解状態になったが、最後のクールを行う前に腹水の貯留がひどく、また、子宮底への転移が見つかったため、また別の抗癌剤(ヴォトリエント)で第2クールをスタートし、ちょうど8クールが終わったところで、2024年2月6日当院を受診した。
お母さんが言う。
「食欲がなくて、元気がありません。ずっと体が疲れていて倦怠感がひどくて、うつ病のようです。病院に入院して1年以上にわたって抗癌剤を使い、苦しい治療に耐えてきました。
抗癌剤治療がひと段落したものの、体がまったくダメで、医者からは去年12月の段階で「再発すれば残り3か月」と余命を言われました。今は腹水がひどくて息も苦しいので、抗癌剤治療よりは浮腫の対策を優先しています。
アサイゲルマはここ3週間ほど、病院には内緒で飲んでいます。
もともとは活発で、元気な子でした。勉強も部活もどっちも頑張っていました。健康的で、食べることも大好きでしたが、今、食事はほぼとれません。ちょっと食べると、戻してしまいます。水を飲んでも戻すことがあります。精神的に落ち込んでいて、睡眠もよくないので、アタラックスPとか不安を抑える薬を飲んでいます。
腹水を抜いてから、少し歩けるようになりましたが、最近はほぼ歩いていません。数か月前はリハビリがてら、病院の廊下を1kmくらいは歩いていたのですが。
ゲルマは朝昼夕と3錠ずつ飲みたいけど、吐くときもあります。1錠なら飲めそうとか、飲む量は本人に決めさせています。きのうは4錠しか飲めなくて、でもその前は9錠飲めたり、ばらばらです。
ゲルマの効果としては、尿の出がよくなりました。腹水がたまってて、利尿薬を2種類飲んでも全然出なかったのが、ゲルマを飲むとおしっこが大量に出た。
あと、輸血したほうがいいと言われているけど、白血球と血小板が下がっているわりに、赤血球が比較的保たれていて、それで輸血はぎりぎりせずに済んでいるけど、これはゲルマのおかげじゃないかと思っています」
話を聞きながら、僕は苦しかった。胸が痛かった。そもそも、あのワクチンを打つべきではなかった。打ったとして、また、ターボ癌になったとして、抗癌剤治療をするべきではなかった。
1から10まで、やっていることすべてが間違っている。それらが間違いであることを、1から10まで、ズバリと言ってあげるべきだろうか。ワクチンの危険性、抗癌剤の危険性、薬の危険性。問題を指摘して、一度しっかり後悔してもらい、そのうえで、治療を進めていくべきだろうか。
そもそも、お母さんはどれぐらい「気付いて」いるのだろうか。理解力を測る意味で、いきなり聞いてみた。「ターボ癌って言葉、知っていますか」
「ええ。主治医にワクチンのせいで癌になったのかと聞くと、「それは何とも言えない。わかりません」と言われました。
実は、私の叔母がここの患者で、叔母はワクチンが始まったときから、打っちゃダメだと言っていました。娘が癌になったときも、抗癌剤治療には反対していました」
言葉少なだけれども、もう分かっているだろう。感情を出さない話し方だけれども、打たせた後悔が言葉の端々ににじみ出ている。だとすれば、僕のほうから重ねて言う必要はない。
それに、実際のところ、ここまで病期が進んでしまっては、僕にできることはあまり多くはない。ただ、やれることをやっていくのみである。
さきほど(2024年3月18日)、妻から連絡を受けた。患者が亡くなったと。
19歳。人生はこれからで、まだ何も始まっていない。
若い命が、またひとつ消えた。
しかし、感傷にひたっていても仕方がない。こういう場合最も必要なのは、具体的な行動である。行動へと駆り立てる感情は、悲しみなのか怒りなのか、その呼び名はわからないが、僕は黙々と電話の受話器を手に取り、電子カルテに記載の患者家族の番号に電話をかけた。
叔母さんの話
「3月12日に亡くなって、すでに葬式なども終わっています。亡くなったAちゃんは私の姉の孫にあたりますが、うちにもよく来ていたので、私にとっては孫のような存在でした。
Aちゃんの両親はものすごい傷心で、深い悲しみに沈んでいます。
Aちゃんは沖縄が好きで、「治ったら沖縄に行こうね」という話をしていた。そこで両親は沖縄に散骨に行って、生前本人の夢を代わりに叶えました。
本人は抗癌剤で治ると思って頑張っていましたが、でも途中で副作用で疲れ果てて、「しんどい。もういい」と言い出しました。
ワクチンのせいで癌になったんじゃないか、ということは、本人が治療中だったこともあって、あまりはっきりとは言わなかったけど、「そうかもね」ぐらいのゆるい認識はみんなのなかにありました。実際、ワクチンのロット番号を調べると、複数の死者が出ていました。
私の姉も姪(本人の母)も本人も、本人の父も、みんなワクチン打っています。でもあの子だけが癌になった。みんな抗癌剤を信じていて、私があまり口を出す感じでもなかった。関係性を損ねてもいいから、もっと強く止めるべきだったかもしれない。
19年の人生。本当に頑張り屋でした。友だちも多くて、家族葬で見送ったのですが、どこで聞いたのか、学校の同級生や先生方もたくさん来て、家族葬の雰囲気ではなくなって、でも家族も知らないAちゃんの一面が見れました」
悲しいときに、こう言ってはなんですが、怒る気持ちも持ってくださいね。Aさんは、ワクチンを打たなければ、こんなことにはならなかった。はっきり言って、いわば、ワクチンで殺された。怒らないといけません。コロナワクチンの遺族会があります。よかったら、そこに連絡してください。接種と発癌、あるいは死亡とのあいだに因果関係が認められれば、4000万円ほどの給付金が出ます。決してお金の問題ではありませんが、国に言われるがままに打ったせいで、こんなデタラメを食わされたんだと、きちんと怒りの声をあげることも大事です。
電話ではそんなふうに、感傷的になるよりは、気を強くするよう励ますような口調になったけれども、さて、電話を切って、ぼんやりしていると、胸に浮かんでくるのは、やはり感傷である。
19歳の若い女の子が、ワクチン接種により人生の終了を余儀なくされる。
こんなこと、絶対に起こってはいけないんだ。

実践医療機関一覧

2023.11.17

実践医療機関一覧を更新しています

甲状腺疾患とヨウ素

2023.7.25

そこらへんの内科に行って医者から言われる栄養指導って、だいたい全部デタラメじゃないかって正直思ってるんですね。
たとえば、血圧が高い。「塩分ひかえてくださいね。6g以上とったらダメですよ」とか言われますけど、嘘ですよ。だまされないでください。

8670人を対象とした大規模スタディがあって、塩分摂取量と血圧には相関がないことが示されました。論文著者は「塩分と血圧の関係性は誇張して語られている。血圧を規定する因子は従来考えられていたよりもっと複雑だ。塩分を減らせば下がるという単純なものではない。具体的な要因として、アルコール消費量、年齢、BMI(体格指数)があるが、高血圧と統計的に最も強い相関があったのはBMIである。つまり、高血圧患者に対する臨床指導として、最も強調されるべきは減量指導であって、減塩指導ではない」と結論しています。

あるいは、コレステロールが高いと医者にこう言われます。「コレステロールは万病のもとです。動脈硬化が進んでいろんな病気にかかります。卵とか食べるのやめてください。あと、コレステロールを下げるお薬を飲みましょうね」
これは全部嘘です。一から十まで間違っています。コレステロールは万病の元ではないし、動脈硬化の原因ではないし、卵をやめても無意味だし、コレステロール降下薬(スタチン)は毒物そのものです。
まず、コレステロールは細胞膜やホルモンを作るため材料であって、決して万病の元ではない。体内にあるコレステロールのうち、2割が食事由来、8割は肝臓で産生されているという。いいですか、体は常に間違えません。必要だからこそ、肝臓が頑張って作っているわけです。それなのに、僕ら医者は、薬を使ってまで躍起になってコレステロールを下げようとする。そっちのほうが病気の原因ですからね。
コレステロールを下げるために卵をやめたって無意味ですよ。高コレステロール血症とは逆に、コレステロールが低くて悩んでいる人っているんですけど、こういう人が卵を何個食べたってコレステロールは上がらない。

だから、卵は遠慮なく食べてもらっていい。
コレステロールを食事の改善で下げたいなら、個人的にイチオシは麹です。他にも、リンゴ酢、ブラックシードオイル、ウコン、チャーガ、炭なんかを摂るといい。サプリでいうと、ナイアシンやヨウ素も理想的な数値に落ち着きますよ。

あるいは、尿酸値が高くて痛風の人に対して、医者がまず言うのが「禁酒してください。あとプリン体が高い食事は避けましょうね」
これについては、必ずしも嘘とは言わない。アルコール多飲と痛風発作の相関を報告する研究は確かにある。でも、だからといって、禁酒まで必要だとは思わない。

鹿児島大学医学部教授の納光弘先生(HTLV1の発見者)が『痛風はビールを飲みながらでも治る』という本を書いている。具体的には「ビールを1日750ml程度なら問題ない」とのこと。世の飲兵衛には朗報ではないですか(笑)
個人的には、痛風に一番効く栄養素はヨウ素だと思っています。

「尿中ヨウ素排出量が多いほど(ヨウ素摂取量が多いほど)痛風の発生率が低い」という論文です。ここでは詳しくは触れませんが、この機序には甲状腺が関わっています。

甲状腺の病気(バセドー病、橋本病、甲状腺癌など)の人に対して、たいていの医者は「ヨウ素はダメです。昆布、ワカメ、モズク、ヒジキとか海草の類いはヨウ素が多いので避けてください」みたいな指導をします。
これ、ひどい話だよ。昆布でダシをとったり味噌汁にワカメを入れることができなくなる。日本の食文化の否定です。本当にこんな制限が必要なの?

バセドー病というのは、甲状腺機能亢進症、つまり、甲状腺ホルモンを作り過ぎてしまう病気です。そして、ヨウ素は甲状腺ホルモンの材料だから、ヨウ素の摂取を禁止することは一応筋が通っているように見えます。
しかし、逆こそが真実です。バセドー病の人はもっとヨウ素を摂るべきです。「何をトチ狂ったことを言っているのか?」と思われるかもしれません。でも、本当のことですよ。

https://www.juntendo.ac.jp/news/09117.html

バセドウ病にヨウ素が効く。150年前から分かっていたことです。
しかし、甲状腺ホルモンの産生を抑える薬(メルカゾールなど)が登場したことで事情が変わりました。これまで標準治療だったヨウ素投与が、まるで禁忌のように避けられるようになった。この背景には薬を売り込みたい製薬業者の思惑もからんでいます。

橋本病は、自己免疫疾患の一種で甲状腺に自己抗体ができてしまう。それで甲状腺で慢性的な炎症が起こり、甲状腺ホルモンの産生が低下していろんな不調が生じる病気です。
橋本病の人にも、ヨウ素の投与が好ましい(ただし使用量には注意が必要)。
というか、甲状腺の免疫異常の原因はヨウ素欠乏によるものではないか、という論文さえあります。

https://www.bmj.com/content/352/bmj.i941/rr-2

つまり、病院で橋本病の診断を受けて「昆布とかワカメは避けてくださいね」と言われその指導を律儀に守っていた人は、むしろ病気を悪化させていたということです。
バカみたいですね。でもこういうバカみたいな事例が臨床現場にはあふれています。だから僕は患者に常々言っています。「病院に行くと病気になるから行っちゃいけないよ」と。

要するに、バセドー病であれ橋本病であれ、僕は甲状腺疾患患者のほとんど全員にヨウ素を勧めています(一部例外はある)。
それどころか、僕は現代日本に生きるすべての人がヨウ素を積極的に摂るべきだとさえ考えています。
それは、今の社会には甲状腺に対して毒性を発揮する物質があふれているからです。こうした物質に対して、ヨウ素は解毒薬として機能します。
毒の一例として、フッ素と臭素をあげましょう。
フッ素は、たとえば、歯磨き粉に入っていますしフッ素コーティングの調理器具や薬にも入っています。コンタクトレンズにも含まれているというのは意外ではないですか。

あちこちに使われているフッ素ですが、発癌性や神経毒性があることが確認されている。れっきとした毒物なんです。
臭素は、たとえばヤマザキパンは自社製品に臭素酸カリウムという添加物を使っています。

臭素酸カリウムの発癌性は1982年日本の研究者のマウス実験で証明されました。これを受けて、諸外国では臭素酸カリウムの使用が禁止されましたが、当の日本ではその使用が続けられているという、奇妙なねじれがあります(笑)
つまり、僕ら日本人の体には、フッ素や臭素がたっぷり蓄積しているはずです。そんな僕らだからこそ、ヨウ素が必要です。ヨウ素の摂取により、フッ素や臭素がデトックスできます。

男3人女3人の被験者にヨウ素サプリを1錠or2錠or3錠飲んでもらい、その後尿中のハロゲン(フッ素、塩素、臭素、ヨウ素)濃度を計測した。すると、こんな具合になった。

ヨウ素サプリの投与により、尿中のフッ素や臭素が増えている。しかもそれは用量依存性になっている。つまり、ヨウ素の投与量が多いほどフッ素や臭素のデトックスが進むということだ。
これは理科の話です。昔、周期表というのを習ったでしょ。

右のほうにハロゲンと呼ばれる縦の並びがある。化学では「同族元素(同じ縦の並びの元素)は似たような化学的作用を持つ」という法則があって、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素、どれも体内での振る舞いが似ているんですね。
僕ら現代人の体内にはフッ素や臭素がたまっているせいで、ヨウ素が働けなくなっています。そこで、ヨウ素サプリをしっかり補ってやると、尿にフッ素や臭素がデトックスされていく。それが上記の研究で実際に示されたわけです。

さらにもうひとつ、僕が心配なのは、放射性物質の害です。東日本大震災から10年以上経ちますが、いまだに福島第一原発から放射性物質が出ているという指摘があります。

近辺で採れた食品から「高濃度のヨウ素」が検出された。こういう文脈のヨウ素は、放射性ヨウ素です。
甲状腺や乳房は「ヨウ素食い」ですから、食品由来のヨウ素を組織に大量に取り込みます。それが天然ナチュラルなヨウ素ならいいのですが、放射性ヨウ素であった場合、被爆することになります。
実際、放射性物質が原因で甲状腺癌を発症したとして、裁判にもなっています。

そんな原発事故のときに役に立つのがヨウ素です。十分量のヨウ素を摂取していると(甲状腺組織がヨウ素で充足していると)、外部から放射性ヨウ素が飛んできたとしても、いわば「入る隙間」がありません。椅子取りゲームのイメージです。ナチュラル型のヨウ素が充足した甲状腺には、放射性ヨウ素が取り込まれる余地がないのです。だからこそ、原発事故のときにはヨウ素剤の服用が被曝防止に有効です。

つまり、フッ素や臭素を日常的に摂取し、かつ、放射性ヨウ素に被曝するリスクもある僕ら現代日本人にとって、日々継続的にヨウ素を摂ることは健康維持に重要ではないか、ということが僕の提案したいことです。特に東側に住む人にとってヨウ素はマストアイテムじゃないかな。

【症例】50代女性
【既往歴】甲状腺機能低下症、うつ病、肥満
【現病歴】ここ5年ほど症状がひどく、発達障害の診断で障害者年金をもらっている。症状を改善し働けるようになりたいとのことで2023年4月25日当院受診。

さて、どうするか。まず食事改善は必須。特に甲状腺が悪い人はぜひとも小麦をやめたい。
サプリとしては、ゲルマニウムを勧めたいところだけど、金銭的に厳しいと。それならヨウ素を使おう。まずは1回2滴とか、ごく少量から始めてください。数日様子を見て、特にどうもないようなら3滴に増量。それでさらに数日見て、大丈夫ならもう1滴増加。そんな感じで、5滴を上限にしましょうか。
2023年6月6日再診。
「うつ病、治ったと思います(笑)働きたいんですけど、ハローワークの人からお医者さんの意見書がいると言われました。書いてもらえますか。
ヨウ素が劇的に効きました。実は前回言い忘れてたけど、深夜に動悸することがけっこうあります。心臓が痛くて、本当に死ぬんじゃないかと。でもヨウ素を飲みだしてからそれがぱったりなくなりました」
2023年7月18日再診。
「血圧が220とかあって、他の医者で薬を飲めと言われてるけど、飲んでいません。それが、ヨウ素を飲みだした頃から180台に下がっています。
あと、メンタルは以前に増して安定しています。頭が驚くほどクリアです。以前は事務職でしたが、頭がぼんやりして文書が読めなくなって休職しました。でも今、本が読めます。文字を読むことへの億劫さが消えました。
ヨウ素を飲み始めて、体重が3kg落ちました。いや、もともとが超肥満なので、3kgくらい特にどうということはありません。というか、BMI的にはもう10kgは落としたいところです。汗かきやすくなってやせやすくなったので、10kg減も夢じゃないかなと。
実は甘いもの、けっこう食べていました。ダメだと分かっているけど、やめれられなくて。でもヨウ素飲みだしてから、甘いもの衝動はずいぶん減ったと実感しています。
頭がこんなにクリアになって、感動しています。人生が変わったなと。それで5滴を超えて、今7滴飲んでいます。すごくいい感じです。
母が認知症なんですが、ヨウ素効きますか?飲ませてもいいでしょうか。
あと、癌に効くってことはないですか?」

そう、ある種の癌にはよく効く。認知症に有効なケースもある。うつ病にもいいし統合失調症にもいい。
ここ半年ほど、ヨウ素を臨床で使い始めて以後、大きな手ごたえを感じている。また稿を改めて紹介しよう。

 

 

有機ゲルマニウム研究会のサイトOPEN

2023.5.1

有機ゲルマニウム研究会のサイトが完成しました。
色々な情報発信の場所になればと思います。

これからも宜しくお願いいたします。

ワクチンとパーキンソン病

2023.2.26

【症例】50代女性
【病歴】2019年頃より、左手のしびれと動きにくさを自覚した。たとえば、PCのキーボードを打つときに指が動きにくかったり、シャンプーをするときに左手が動かないのでうまく洗えない。歩くときに左手の振りが不自然で、前方には行くが後方に動かない。また、左足がかかとで着地できず、転びやすくなった。
「症状はなぜか左側だけ。病院に行ってもどうせ変な薬を出されるだけというのは分かっていたから、行かずに様子を見ていました。症状は幸い特に悪化することもなく経過していました」
2022年春頃から、全身が硬直するようになった。左足がもぞもぞしてじっとしていられなくなり、右足にも同様の症状が出てきた。手の震えが悪化し、左足を引きずるなど歩行も困難になってきたことから近医神経内科を受診したところ、パーキンソン病(PD)と診断された。2022年12月3日当院初診。

こういう病歴を見て、まず何を考えるか?
パーキンソン病というのは、結局「毒」の病気だから、毒物曝露を疑う。「虫が大嫌いで蚊が一匹いただけでも殺虫剤使いまくります」とか「家が農家なので裏の畑では農薬や除草剤をしょっちゅう撒いています」みたいな言葉が出てくると、かなり怪しい。食事内容も聞いておきたい。「朝は結婚以来20年必ずパンと牛乳と決めています」というのもリスクだな。

パンに含まれる残留グリホサートを調べれば、市販のパンはもはや食えたもんじゃないということが分かると思う。
他にも電磁波、水道水に含まれる毒物、ホルムアルデヒドなど建築資材由来の揮発性毒物など、毒の候補を挙げ始めればきりがない。
しかし、2019年に発症した病気が2022年に増悪したという点から、絶対に聞き漏らしてはいけないのは、ワクチン接種歴の有無である。
「ええ、2021年の10月にコロナワクチンを打ちました。2回までです。3回目は打っていません」
ひょっとして、インフルエンザワクチンとかも打ちました?
「今年は打っていませんが、2019年はインフルワクチン、受けました。2019年の10月ですね。言われて気付きましたが、左腕のしびれが始まったのもインフルワクチンを打ってから間もなくのことです」
左腕=ワクチン接種側、ということか。何となくストーリーがまとまってきましたね。

インフルワクチン打った後にパーキンソン病になるというのは、普通にあり得ることですよ。こういう人はコロナワクチン絶対打っちゃダメですよ。

コロナワクチンの3回目接種後にPDが増悪した46歳男性、55歳男性の症例が紹介されている。

生活習慣についてもう少し詳しく聞いてみよう。
「体が思うように動かないせいで、料理がやりにくくなりました。夫が助けてくれるときもありますが、どうしても作れないときは外食したり、買ってきたものを食べます。甘いものはそんなに食べない。
睡眠は明らかに悪化しました。以前は夜10時に寝たら朝7時までぐっすり寝れていましたが、今は寝つきが悪いし、寝れても2,3時間ごとに目が覚めます。
運動は、心がけています。動きにくいからといって動かなかったら、本当にダメになりそうな気がするので。
最近汗のかき方がおかしくて、額とか顔、首に脂っぽい冷や汗のような汗が出ます。風呂上りにバスタオルでふくと、夫が『何かにおう』って言います」
旦那さん
「そう、最近体臭が変わりました。強い酸のようなにおいです。ワキガとかそういうにおいじゃありません。脂っぽいにおいです。妻が体調悪そうなとき、そういうにおいがします」

体臭の変化というのはちょっとしたヒントで、皮膚常在菌の変化を意味している。腸-皮膚相関を考えると、当然腸内細菌叢も変化している。体臭を消すには麹がいい。
https://note.com/nakamuraclinic/n/nfaab04881a9f
麹の積極的摂取で、ワキガやオヤジ臭、便の悪臭が消えるというのだから、麹を摂らない手はない。

「においでパーキンソン病が分かる」という研究もある。以前の記事で「病気にはそれぞれ固有のにおいがある」ということを紹介したけれども、PDにはPDのにおいがあるわけです。
さらに、PD患者は特有の皮脂を分泌することが知られている。

これは神経内科をやっている人なら経験的に知っている。PD患者の顔には独特のテカり具合がある。これに注目した順天堂大学の研究者がPD患者の顔をあぶらとり紙でぬぐって、その皮脂を分析したところ、PD患者特有のRNAが検出されたという。

つまり、PD患者には特有のにおいがあり皮脂分泌があるわけです。これによって「PDの早期発見が可能なのではないか」というのが研究者の意見だけど、これは改善の目安にも使えると思う。症状が治っていくにつれて、独特のにおいとか皮脂も消えていくはずだから。

さて、どのようなサプリを勧めようか。これについては以前の記事で紹介したことがある。
https://note.com/nakamuraclinic/n/n0d32711cef55
アサイゲルマニウム、チャーガ、CBDオイル、ナイアシン、ブラックシードオイルなど様々な手段がある。一気に全部、というのもあれだから、とりあえずブラックシードオイル、チャーガ、アサイゲルマニウムから始めようということになった。

2022年12月28日再診
「おかげさまで、日に日によくなっています。足がそわそわしてじっとしていられない症状はすっかり消えて、普通に暮らしています。歩くときも足を引きずることはありません。家のフローリングがすべりやすいので、転ばないようにあえて引きずって歩くことはありますが。
手のほうは手首の感覚が多少戻りました。ただ、たとえばシャンプーをするときはまだ動かしにくいです。左手、左足の動きにくさはやはり、まだ残っています。
体の硬直は以前ほどではありません。前は体が鋼鉄のようだったけど、いくらかゆるんできました。でも緊張を感じると、やはりまた固くなります。
睡眠の質は改善しました。中途覚醒はありません。
麹水とかにがり、やっています。体感的にもいい感じです」
ずいぶんよくなった。1か月も経たないうちにこれだけ改善したのだから、御の字というべきかもしれない。しかし患者としては、もっとよくなりたいと思っている。それは僕も同じだ。もっとよくしてあげたい。
そこで今回は、以前見送ったサプリ(ナイアシン、CBDオイル)を新たに始めよう。さらに、ムクナ豆も使うといい。

「ムクナ豆」という音韻と字面はいかにも日本語っぽいけど、実はこれは学名で(Mucuna pruriens)、日本語ではハッショウ豆(八升豆)という。でも最近では、ハッショウ豆よりもムクナ豆のほうが通りがいいようだ。
ムクナ豆はパーキンソン病に効く。これにはエビデンスがある。

無作為化二重盲検で、Lドパ/カルビドパを投与する群とムクナ豆(15gと30g)を投与する群で、その有効性(PD評価スケールとタッピング速度検査)を調べた。結論として「ムクナ豆は従来のLドパ製剤より作用発現が迅速であり、しかも作用時間が長かった。この天然由来のLドパ成分のほうが薬剤よりも優れている可能性を示唆している」。これ、すごいと思いませんか?「薬飲むよりもムクナ豆食っといたほうがいい」って結論ですよ。これはぜひ患者に勧めたい。

2022年2月14日再診。
「毎日改善を実感しています。シャンプーの動作ができるようになりました。以前、指がよく固まっていて、たとえばナイフとフォークを持って食事するのができなかったけれど、それができるようになりました。
ナイアシンは最初ホットフラッシュが大変でしたが、すぐに慣れました。飲み始めて、さらに深く眠れるようになりました。
調子がよくなったおかげというか、気が緩んで、正直、最近お菓子や小麦を食べる量が増えています。パスタとかピザを食べるのですが、そうすると翌日にてきめんに悪化します。小麦はやっぱりダメなんだな、って再認識しました。
ずいぶんよくなりましたが、今の課題としては、まだ左手の動きにくさは残っていて、たとえば顔が洗いにくい。あと、首や背中に妙な痛さがあって、歯磨きしたり食器を洗っているとき、つまり、立って作業しているときに、背中が硬直してピリピリ痛んで、立っていられなくなります。座って休憩して、深呼吸して、落ち着けば作業を再開できますが。
近所の酵素風呂に行きました。汗をたくさんかいて爽快でした」

着実に改善傾向にあるものの、完治への道はまだまだ遠いようだ。
症状がよくなっていくにつれ、食事節制の意思がゆるみ、「ちょっとぐらいならいいや」とお菓子やパンを食べてしまう。これは改善の証拠です。当然、そうなります。症状の重篤度と食生活の節制度合いは比例するものです。
人間は健康のために生きているのではない。人生を楽しむために生きている。そして、食の喜びというのも人生の大事な要素なのだから、僕はときには羽目を外したっていいと思っている。症状とそれなりに妥協して付き合っていけるのであれば、「絶対に完治を目指すべき。厳しい食事制限を徹底すべき」とか思わなくていい。僕もときには大酒飲んだり、暴飲暴食してる。人に栄養のこと指導する立場のくせにね(笑)

最後に告知です。

3月5日、神戸で「有機ゲルマニウム勉強会」を行います。
興味のある方はぜひお越しください。
https://forms.gle/r4kKh8vCx5kN3KHEA

 

有機ゲルマニウム研究会入会について

本会の趣意に賛同いただいた、医師・歯科医師・獣医師のみご登録いただけます。
ご登録いただいた方々には以下をご提供致します。

  • ①有機ゲルマニウムの最新研究情報・臨床研究をご提供
     ※HPやメールマガジンにてお知らせ致します。
  • ②毎月行う「有機ゲルマニウム臨床勉強会」やセミナーなどへのご案内
  • ③「有機ゲルマニウム研究会」認定の有機ゲルマニウム(浅井ゲルマニウム研究所 製造)のゲルマニウムサプリメントを会員特別価格にて提供