使用症例

使用症例

統合失調症からの帰還

2020.12.15

いつも両親に付き添われて受診する20代女性。今日、診察室に一人で入ってきた。
「あれ?ご両親は?」
「いえ、大丈夫です」
「ああ、そうですか。調子はどうですか」
「特に問題ないです」
そういう具合に一通りの会話を終えた後で、両親が診察室に入って来られた。
お母さんがいう。
「先生、どう思われましたか?」
どうって、普通ですね。何の問題もなく会話できました。
「そうでしょう。それを見てもらいたくて、まず、一人で入らせました。
ここに初めて来たのはちょうど去年の今頃で、ほぼ1年が経ちました。先生、そのときこの子がどんなだったか、覚えていますか?
まともに話すことさえできなかったんです。それが今では、普通に話せるようになりました」

【症例】20代女性
【主訴】統合失調症
発症は高校生のとき。しかし振り返ってみれば、中学生の頃から独語が多いなど発症の予兆はあった。しかし母親は何かのストレスだろうと思って気にも留めなかった。
高校生のとき、学校で独語が止まらなくなり発症。投薬治療が始まったが、症状は一進一退。薬で落ち着いているときもあるが、そうでないときは、感情面での抑制がきかず、人を罵倒したり卑猥な言葉を叫んだりした。
当院初診は2019年12月28日。ナイアシン、ビタミンC、カンジダ対策など複数のサプリを試すも、著明な改善は見られない。
2月。有機ゲルマニウムを開始。これをきっかけに状況が好転し始めた。まずテレビが見れるようになった(以前は理解力も集中力もなく見れなかった)。さらに、会話の際にきちんと話し方を組み立てて話すようになり、冗談さえ言うになった。
9月。CBDオイルを開始。さらに穏やかになった。母は「どんなサプリよりも効いたな」という印象。寝る前に飲ませるとかえって不眠になることが2回ほどあったため、服用するのは朝、舌下に3滴のみ。
「たったの3滴で効くの?」と思われるかもしれない。
そう、たったの3滴で、人 生 が 変 わ り ま す。それぐらいに、劇的に効きます。
11月。すでにマグネシウムのサプリを飲んでいたが、そこににがりを追加。積極的に摂取するようになったところ、さらなる”改善の階段”をのぼった。
お父さん「ずいぶんよくなったなと思っていましたが、会話の受け答えがさらによくなりました。表情も穏やかになって。切れていた脳の神経が急につながった印象です。本当、急によくなった印象です」

お母さん「発症して3年。ここに通い始めて1年。やっとここまで来たか、と思います。
何が一番効いたのか、分かりません。ゲルマニウム、CBDオイル、マグネシウム。それぞれが、それぞれの仕事をして、今の改善があると思います。
もちろん、完治したわけではありません。オランザピン5mgは続けています。それでも、かつて飲んでいた薬の量と種類を考えれば、ものすごい改善です。以前はそれだけの薬を飲んでさえ、感情が爆発して暴言を吐いたりしていましたから。

改善に伴って、飲むサプリを少しずつ減らしています。たとえばナイアシン。以前は500㎎錠を朝昼夕に2錠ずつ飲んでいたのですが、今はそんなに飲んでいません。正確には、飲めないんです。ホットフラッシュがひどく出て、かゆがります。我慢して続けていたのですが、頭痛がして、さらには吐き気までするようになりました。今は500㎎を朝夕1錠ずつだけです。以前は1日3000㎎飲んでもケロっとしてたんだけど。

CBDオイルの効果は、うわさに違わず、劇的でした。こんなに素晴らしいものが標準治療じゃないのが不思議です。
マグネシウムは、”最後の一押し”、として効いたのかなと想像しています。食事を改め、いろんなサプリを試し、ゲルマニウムでよくなり、CBDオイルでさらによくなった。そこにマグネシウムがさらに相乗的に効いたのかなという印象です。

ねぇ、先生。私、変なこと言うようですけど、この子が3年ぶりに私たちのもとに”帰って来てくれた”感じがするんです。
今、普通の日常生活を送っています。私が洗濯をしたら、この子がたたんでくれて。食事の片付けとか手伝いもしてくれる。「今日は資源ゴミの日だから」というと「いや、今日はゴミの日じゃないよ」とむしろ私の間違いを指摘したりする。ここに来る以前、しゃべることさえできなかったことを思えば、この日常が、私には夢みたいなんです。
今、この子は電車で1時間かけて就労移行の施設に通っていて、それが終わればジムに行って、帰ってきたらご飯を食べて、家事を手伝ってくれて、それで寝て、という毎日です。
ちょっと怒りっぽかったり認知のズレも少しあるけど、以前と比べたら何ということはありません。前は激高したら、本当に手が付けられませんでしたから。
最近、中学生以前のこの子の面影をよく感じるんです。症状に隠れて見えなくなっていた、この子本来の性格ですね。見えないせいで、私も長く忘れていました。
でも最近、”そうそう、この子はこういう穏やかな子だった、こんな感じの子だった”、というのを、思い出すんです。そう、この子、3年ぶりに、ようやく帰って来てくれたんです」

 

憑依とうつ病

2020.11.27

【症例】50代女性
【主訴】抑うつ
【現病歴】2019年9月から当院に通院されているが、症状はよくなったり悪くなったり。
本日受診されたが、珍しく旦那さんと一緒に来られた。
「調子は9月頃よりはよくなっているようですが、ここ2,3日すごく悪かった。一日中ずっと家にいて、何もしない。食欲もないし、外にも出れない。風呂も入らないし歯も磨かない。とにかく何もする気がなかったようです。でも今日はちょっとマシで、こうやって診察に来れました。
先生ね、いきなりですけど、霊って信じますか?
妻のこの症状は、霊的なものから来てるんじゃないかなって思うんです。そういうよからぬ波動から身を守る方法、魔除けみたいな方法があれば教えてもらいたいのですが」

予想外の言葉に面食らった。僕は医者であり、霊能力者ではないので(笑)
ただ、この手の要望に対するアドバイスがまったくできないわけではない。それについては後述しよう。
それよりもまず、事情を聞かせてください。どういうことですか?
「妻は、もうここ十数年、年間を通じて半分くらいはしんどいんです。まず、盆の時期、7月頃に憑りつかれます。そう、”憑依される”、ということです。「あ、来そうだな」っていうはっきりした予感があって、で、”入ってくる”。そうすると一気にしんどくなります。
僕の友達で接骨院やってる人がいて、その人、”見える”んだけど、彼に言わせると、妻は典型的な憑依体質なんだそうです。

ほら、霊感っていう言葉、あるでしょ。霊感には2種類あって、ひとつには”見える”タイプ、もうひとつは”触られる”タイプ(憑りつかれるタイプ)で、妻は完全に後者です。霊を見ることはできません。ただ、憑依されたのを感じるだけです。
でも次男が”見える”タイプなんですね。「あー、明らかにおかしいな」ってときに、息子に「どう?憑いてるやろ?」って聞くと、教えてくれる。「うん、ばっちり憑いてる」というときもあれば「憑いたり離れたり、ふわふわしてる」みたいなときもあったり。

その次男も、霊的な症状に悩んだことがあります。
ずっと頭痛があって、いろいろな病院をまわったけど改善せず、最後、三都ブレインクリニックで診てもらったときに、「気の流れが悪い。ちゃんとご先祖様に感謝してるか?墓参りに行った方がいい」と言われました。そこで桂枝加竜骨牡蛎湯を処方されました。墓参りが効いたのか漢方が効いたのか、その後いつの間にか頭痛は消えました。

先月、妻を霊能者に見てもらったんですね。名前と生年月日を書いて、こう、霊視するわけです。すると霊能者が、「今、病院に通って薬飲んでるでしょ?」
一時期抗うつ薬みたいなのを飲んだこともありますが、体に全然合わず、今は飲んでないものですから、「いえ、飲んでませんけど」って答えると、
「おかしいな。明らかに病院に行ってると思うんだけど」
そういう問答があって、「ああ、ナカムラクリニックには通ってる、でも飲んでるのは、いわゆる薬ではないです」って。
それで霊能者が言うんです。「この先生との相性はすごくいいから、まずはここに通って、しっかり治してもらいなさい。それでちゃんと免疫を整えなさい」って。
妻は確かに、先生のブログとかよく読んでるんです。他にもいろいろ霊視で当たってる指摘がありました」

霊がどうのこうの、という話を、非科学的として一蹴する医者もいるだろう。それは分からなくもない。医者は一応、科学者のはしくれだから、理(ロジック)の成り立たない精神とか霊の話を敬遠する気持ちはわかる。でも僕は、そっち系の話、むしろ好きです(笑)

この患者の症状は、いったい何だろうか?
確かに、治療に難渋している。初診から1年以上経つのに、症状は一進一退。食事指導し、抑うつに効くと思しき栄養素をいくつか勧めたが、ぱっとしない。
そこに「治療が効かないのは霊のせいではないか」という示唆があると、なるほど、そういう影響もあるのかな、と思う。こういうのはまんざらオカルトというわけではなくて、かつては「狐憑き精神病」という診断があった。本人は「狐に憑りつかれた」と思っている。だから、きっちり”除霊”すると、症状もケロッと治ってしまったりする。

https://organogermanium.com/wp/wp-content/uploads/2024/11/850ab7f98d64bce32300f60f54a5ef78.jpg

以前のブログで、『医師が語る霊障』(橋本和哉著)という本を紹介した。著者の橋本和哉医師は”気当て診断法”で霊的な面から診察と治療を行っている。この本のなかで、アイヌ帯、タンカレー、桂枝加竜骨牡蛎湯などに魔除け効果があると紹介されている。
この患者にもこの本の一読を勧めた。

人間は、体と心、である。現代医学は「体」に偏重しすぎで、「心」をすっかり置き去りにしているきらいは確かにあると思う。
霊が実在するのかしないのか、僕は知らない。ご先祖への感謝を忘れたり墓参りをおろそかにすれば体調不良に見舞われるのか、そのへんの理屈は全然わからない。ただ、そういう視点を導入することで「心」が見たされ、それで不調が改善するのなら、それで全然いいじゃないの。しっかりご先祖に手を合わせるといい。
ただ、個人的には、そういうアプローチは、本当に最後の最後、「もう何をやっても全然効かない」という一番最後までとっておきたい。
食欲不振、睡眠不良、外出忌避。シンプルに「うつ病」の症状なんだよね。有機ゲルマニウムの増量とかCBDオイル、セントジョンズワートとか、まだまだ試してみたいアプローチがあるんだ。そういうのを一通り全部やって、それでもダメだったら、そのときには僕も霊能者にお願いに行こう。

しかしこの患者を見た霊能者が、僕との相性がいいと言ってくれてよかった。逆だったらきついよね。「この医者だけは行ったらアカン!相性最悪や」とかね(笑)

 

有機ゲルマニウムと肺癌

2020.11.21

【症例】80代男性
【主訴】肺癌(stageⅣ)、咳、痰を伴う呼吸困難感、頭痛、食欲不振
11月9日受診。娘が語る。
「1年前に癌の診断を受けました。発見時点ですでに症状が進行していて、手術適応かどうか微妙とのことでしたが、本人が拒否しました。かといって、抗癌剤にもいいイメージがないので、断りました。
蓮見ワクチンってご存知ですか?それを定期的に打って、あとは食事に気を付けて生活していたところ、元気に過ごせていたんですね。バイクに乗ったり、登山したりできるくらい、普通に元気でした。

ところが、一か月ほど前から、咳と痰がひどくなって、息がしにくいような感じになって。頭痛がしたり、食欲も落ちてきました。
この呼吸困難感は、肺癌の進行もあるのかもしれませんが、それ以上に、間質性肺炎の影響ではないか、と本人は感じています。しばらく前に間質性肺炎の診断を受けています。息を吸い込めば、聴診器を使わなくてもぱちぱちと聞こえるほどの捻髪音です。

先生、この間質性肺炎は医原性ではありませんか?というのは、近くの大学病院で、もう嫌というほど何回もCTを受けたんです。PET検査もしましたし、レントゲンも何度も撮りました。主治医からは、”CTと間質性肺炎の因果関係はない”って言われたんですけど、本当ですか?放射線治療による被爆で間質性肺炎が起こることは一般に認められています。でもCT検査による被爆で間質性肺炎は起こらないって、本当に言えますか?
先週、別の病院を受診しました。そこで「レントゲンとかCTとか、被爆する検査はもう嫌」と言ったら、「じゃ、うちでは診れない」と断られました。

もともとタバコを1日40本吸うヘビースモーカーでした。2年前に大動脈瘤の治療としてステントを入れる手術をして、それ以後、タバコはきっぱりやめました。
今困ってるのは、とにかく呼吸です。思ったように息が吸えないというのは地獄です。何とか苦しみを楽にする方法はないでしょうか」

CTを1回撮るごとにレントゲン100回分にも相当する量の放射線を浴びるわけだから、検査による一定量の被爆は避けられない。長年の喫煙で潜在的なダメージを受けていた肺に、頻回のCT検査やPET検査が引き金になって間質性肺炎を発症した、という可能性は否定できないと思う。

呼吸困難感は肺癌の進行によるものか、間質性肺炎の急性増悪によるものか。このあたりの区別はそれほど重要ではない。とにかく、まずは症状をとって楽にしてあげたい。
そこで、なんといっても有機ゲルマニウムである。
組織への豊富な酸素供給により、呼吸困難感が軽減するだろう。「間質性肺炎=肺胞壁の炎症」だから抗炎症作用による病態の改善も望めるし、当然、肺癌そのものへの抗腫瘍作用も期待したい。
どのくらいの量を飲もうか。まずは高用量、1日6gを目安に開始して、症状が落ち着けば漸減していくことにしよう。

高濃度ビタミンC点滴も希望だったので、点滴を受けながら、その場ですぐにゲルマニウム2gを服用するよう勧めた。
点滴を終了したときには、呼吸困難感は消失。快活におしゃべりし、とても癌患者とは思われないほどに回復した。

11月20日受診。娘が語る。
「ゲルマニウムを飲み始めて数日間、非常に調子がよかったんですね。息のしにくさはすっかりなくなって、食欲が出てご飯もよく食べて。頭痛がするとか目が痛いとか、そういう不調が本当に全部なくなりました。
でもしばらくして下痢になりました。だんだん食欲もなくなってきて、体力がなくなってきて。足の筋肉も弱って、起きるのもやっと、という状態になりました。
ゲルマニウムのせいかなと思って、1日2gに減らしたんですね。そうすると下痢がマシになりました。

呼吸は安定しています。SpO2は94くらいで、以前はもっと低かったです。動くと息切れしますが、咳も少なくなったし、呼吸が楽になったのは明らかにゲルマニウムのおかげだと思います。
下痢はゲルマニウムのせいでしょうか。だとすれば、今後どうしていけばいいでしょうか?
あと、夕方に38度台の熱が出る日が数日間続いたことがありました。汗をすごくかいて。バイク乗りだったせいか、厚着のまま布団に入って寝るようなところが昔からあって、寝汗の量は多いほうかもしれません。しかしそのときはシャツがずっしり重いほどの寝汗でした。今は解熱して落ち着いています」

しまった。これははっきり、僕の失敗である。有機ゲルマニウムの高用量摂取により下痢が起こり得ることを、事前に伝えておくべきだった。
癌なので高用量で服用したいのはやまやまだが、食欲が減退するほどのひどい下痢となってはいけない。抗癌作用とのトレードオフになるが、服用量を減らすこともやむを得ない。
そう、基本的には副作用のない有機ゲルマニウムだが、高用量摂取による下痢は、数少ない副作用のひとつだ。
ただ、発熱は吉兆である。癌末期で悪液質に陥った人は、発熱するだけのエネルギーさえない。発熱は生命力の現れで、癌に対しても抑制的に働くだろう。

マグネシウム、CBDオイル、有機ゲルマニウム

2020.11.15

西洋医学が垂れ流してきた誤った医学情報は無数にある。「塩分の過剰摂取により血圧が上がる」「卵を食べるとコレステロールが上がる」「脳の疲労回復には甘いものが必須」「骨の健康にはカルシウムが必須。牛乳を飲もう」など、皆さんも何となく聞いたことがあるだろう。これらはすべて、現在では否定されている。”現在では”というか、宣伝が始まった当時からこれらに反するデータはあった。しかし製薬会社、食品業界など様々な団体の思惑のもと、これらはまるで医学的真実であるかのように国民に広く知れ渡ることになった。

特に罪深いのは「塩分により高血圧が起こる」のデマだと思う。なるほど確かに、科学的に精製した塩(NaCl;塩化ナトリウム)の過剰摂取は、あまり好ましいことではないかもしれない。しかし未精製の天然の塩には、むしろ血圧を安定させる効果がある。

『天然塩の高血圧および腎障害に対する保護作用』
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5328355/
ネズミに精製塩か天然塩を入れたエサをやり、血圧、腎機能がその前後でどう変化するかを調べた。
精製塩群(濃度4%)、天然塩群(4%)、精製塩群(8%)、天然塩群(8%)、コントロール群の5つのグループに分けて、15週間それぞれのエサを食べさせ続けた。
結果、15週間後、天然塩群(4%、8%)では収縮期血圧、拡張期血圧とも有意に低下していた。精製塩群(8%)では他の群に比べて著明な血圧増加が見られた。
精製塩群(4%、8%)、天然塩群(8%)ではエコー心電図で異常が見られたが、天然塩群(4%)は正常だった。
血中レニンやアルドステロンの濃度は高塩分群(8%)で低かったが、血中電解質濃度はすべての群で同等レベルだった。
精製塩群(4%、8%)では、腎臓の病理的な異常があり、糸球体硬化指数も高くなっていたが、天然塩群(4%、8%)ではコントロール群と同様、正常だった。
要するに、塩は塩でも天然塩なら血圧が上がることはないし、何ならむしろ血圧が下がっていた、という話。

こういう声は患者からも聞こえてくる。20代男性患者が語る。
「検診で高血圧を指摘されたことがきっかけで、いろいろネットで調べるようになりました。最初、マグネシウムがいいということで飲んだのですが、どうしても下痢をします。マグネシウムのサプリを複数試しましたがどれもダメで、液体のマグネシウムやにがりもダメでした。腸が敏感なせいか、すぐに下痢になります。
どうしたものかとさらに調べてたとき、天然の塩がいいという情報を見つけました。天然の塩には1gあたり30㎎のマグネシウムが含まれていて、他にも微量ミネラルが様々に含まれていて利用効率もいい、ということでした。試してみたところ、確かに効きました。上の血圧が140~150ぐらいあって、20代の割には高すぎると自分でも思っていましたが、それが110くらいに落ち着きました。
妙な気持ちです。”塩は血圧が上がるからいけない”というのが世間の常識のところ、事実は真逆。塩で血圧が下がったわけですから。こういうのを我が身で実際に経験してしまうと、マスコミの言うことって嘘ばっかりなんだろうなと思います」

天然塩に含まれるマグネシウムなどの各種成分が、収縮しがちな血管平滑筋をいい感じにゆるめてくれた、ということだろう。
「高血圧の背景には交感神経の優位がある」という方向からアプローチするなら、CBDオイルを使うのもいい。
『カンナビジオール1回分で健常被験者の血圧が低下した~無作為化比較試験』
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC5470879/

さらに有機ゲルマニウムもいい。海外文献だがこのような記述がある。
「高血圧にしたラットに有機ゲルマニウムを投与すると、血圧が正常化した。注目すべきは有機ゲルマニウムによる”適切な”降圧効果である。つまり、有機ゲルマニウムは過剰に投与しても、血圧が下がりすぎることがなく、ただ通常レベルに低下させただけだった。これは他の多くの降圧薬には見られない有機ゲルマニウム特有の効果だった」
https://nutritionreview.org/2013/10/germanium-ge132/

天然塩、CBDオイル、有機ゲルマニウム。
それぞれ別物でありながら、血圧を下げるという同じ働きをするのがおもしろい。病態を改善する方法は、ただ一通りではないんだな。
これらを同時に使えばどうなるだろう。特にどれがが効いたかは分からなくなるが、相乗的な効果が生じる可能性もあると思う。

ある女性患者に、液体マグネシウム、CBDオイル、有機ゲルマニウムを勧めたところ、体調不良が改善した。
よかった。どれが効いたか分からないが、臨床は結果がすべて。治らなければ患者は満足してくれない。「理屈上はこのサプリが効くはずなんだけどなぁ」は通じない。とにかく、結果が出てよかった。
この話には続きがある。
この女性患者は愛犬家で、小型犬を3匹飼っている。どの3匹も何かしらの不調がある。マグネシウム、CBDオイル、有機ゲルマニウムの効果を実感した彼女は、きっと犬にもいいに違いないと直感し、これらをエサに混ぜて摂らせてみることにした。
「マグネシウムはエサに5滴ほど垂らします。CBDオイルはスプーンに2滴ほど垂らして、それをごま油で薄めて、それを3匹それぞれのエサに分けて与えます。有機ゲルマニウムはごく少量の粉末をそれぞれのエサに振りかけます。
そういうふうに摂らせて2か月が経って、みんな明らかに元気になってきました。
あるメスの1匹は、この2年間散歩に全然出ようとしなかったんです。抱っこしてハーネスをつけようとすると怒ります。獣医に連れて行って血液検査したり何やかんやいろいろ検査しても、原因はよく分かりませんでした。「数値や検査に出ない痛みとかがあるのかもね」って獣医に言われました。
でも最近、散歩に行けるようになったんです!抱き上げてハーネスつけても怒らないし、玄関の段差をちゃんと降りて。全然散歩を嫌がらないんです。2年間散歩に行けなかった子が、散歩に行けるようになったんですよ?本当に驚きました。
もう一人、オスの子がいて、子犬のときからてんかんの持病があって、ときどき発作がありました。でも、てんかんが全然出なくなりました。月に何回かはけいれんしていたのに、ここ2か月まったく出ていないというのは、いつもにないことです。
あと、もう一人オスの子がいて、この子は食欲にむらがあって、ご飯を全然食べないこともありました。でもそういうことがなくなって、今は安定して食欲があります。
あ、そうそう。散歩に行かなかったメスの子なんですが、歯の異常があります。左上の奥に乳歯が一本残っていて。そのせいで歯周病があって、エサを食べるとき、右でしか噛まないんですね。痛みを避けてるんだと思います。でもそれがいつのまにか、ちゃんと両方で噛むようになっているんです。
マグネシウムが効いたのか、CBDオイルが効いたのか、ゲルマニウムが効いたのか、何が効いたのかわからないんですが、とにかく、ワンちゃんはみんな元気になりました」

そう、確かに何が効いたのか分からない。
ちなみに、てんかんに対しても、マグネシウム、CBDオイル、有機ゲルマニウム、すべて有効性を示すエビデンスがある。ここでもやはり、これらは薬効的に似ている。
動物にはプラセボは一切通じない。人間なら「高価なサプリなんだから」とか「毎日わざわざ飲んでるんだから」という意識が暗示になって薬効を発揮することもあり得るが、動物相手にそういう効果は期待できない。獣医の世界は、その点人間相手の医療よりシビアである。
逆にいうと、動物で効いたということは、本 当 に 効 い た、ということである。

 

有機ゲルマニウムと感染症

2020.11.2

40代女性。10月14日、オンラインにて診察。
「私、コロナかもしれません。
7月末頃に鼻水と鼻づまり、のどの痛みが出て、最初は夏風邪かなと思ったんですね。葛根湯を飲んで、症状は一時的に治まりました。でもその後、咳と痰、37度前後の微熱が出るようになって、それが延々続いています。10月初旬から咳と痰がますますひどくなって、ときどき38度台の熱も出るようになって、それで心配になって受診しました。
病院へ行かないといけないのは分かっています。でも、行くとPCR検査を受けることになって、もし陽性なら主人の仕事とか子供の学校生活とか、あらゆる方面に影響が出てしまいます。
PCR検査は風邪でも何でも陽性になる可能性がある、ということは知っています。先生のツイッターで知りました。だからこそ、病院には行きたくないんです。どうすればいいか、途方に暮れています」

この女性が「コロナではないか」との不安からすぐさま病院に直行しなかったのは賢明だった。仮にコロナ陽性の診断が出たところで、ご自身(およびその家族)が様々な制約や差別を受けるだけのこと。メリットは何一つない。
情報ソースがテレビだけの人はいまだにコロナを真剣に恐れているが、ネットからも情報を集めている人は、PCR検査の偽陽性率の高さなど、テレビで言わないコロナの裏事情を知っている。
PCR検査は、設定次第である。Ct値(遺伝子の増幅回数)が35サイクル以上だと何でも陽性になる。アメリカのPCR検査の標準は42~45サイクルである。つまり、何をPCR検査にかけても”コロナ陽性”である。パパイヤだろうがウズラだろうがヤギだろうが、何でも陽性になる。ファウチはこのことを少なくとも7月の時点で知っていた。つまり、世間が騒ぎ立てている”コロナ・パンデミック”なるものは、完全にデタラメであることを知っていた。
だから上記の女性が、コロナ感染を恐れる心配はない。
しかし長らく続く咳、痰の症状について心配するのは、もっともなことだ。さらに細かく問診してみよう。

「もともとの持病として15年来のリウマチがあります。ステロイドを内服したり関節に注射したりする治療を受けていて、さらにエンブレル(分子標的治療薬。TNF(腫瘍壊死因子)を阻害することで抗炎症作用を発揮する)を1週間に1本、自己注射しています。
去年9月、まだコロナが流行る前でしたが、ひどい肺炎にかかって入院しました。ステロイド1日10㎎を2週間飲んで治りました。その後、11月に医師から喘息の診断を受け、シムビコートを1日7回ほど吸入しています」
話がここに至って、僕はむしろ安心した。原因がすっかり判明したからである。原因が分かれば、治療への方針も立つ。

そもそもリウマチとはどういう病気か。
西洋医学的には「関節滑膜に発現しているシトルリン化タンパクに対する自己抗体を生じる疾患」ということになっている。ややこしい表現だが、言っているのは要するに、”免疫の異常”という主張である。従って治療は「免疫系の働きを抑えてやればいい」となって、ステロイドやエンブレルなどが投与されることになる。
人間に免疫系が備わっているのは偶然ではない。この免疫系を敵と見なし、その自然な働きを無理やり抑えようというのだから、当然副作用は多い。
・ステロイド服用者では皮膚癌(扁平上皮癌、基底細胞癌)や血液癌(非ホジキンリンパ腫)の発生率が高くなる。
https://www.webmd.com/cancer/lymphoma/news/20040504/steroids-increase-skin-cancer-risk#1
・エンブレルは”腫瘍壊死因子(TNF)阻害薬”なのだから当然癌の発生率が上昇する。たとえば血液癌のリスクが上がる。
https://www.ncbi.nlm.nih.gov/pmc/articles/PMC4201718/
・感染症の発生率が上がるのも当然で、これは薬の添付文書にも書いてあるから、気になる人は「プレドニン 添付文書」「エタネルセプト 添付文書」などで検索するといい。これらの薬がどれだけ副作用の多い恐ろしい薬であるかが分かるだろう。
本来医者は薬の処方前に起こり得る副作用について、患者に説明する義務がある。患者のほうには、医者に質問する権利がある。患者に何も説明せずに「お薬出しておきますねー」で済ませるのは本来あってはいけないし、そこを咎めず、はいはいと黙って医者の言われるがままに薬を飲む患者も、権利の上に眠る愚か者である。
「薬の副作用のせいでこんなひどい目にあった!」などと患者が医者を批判する。しかしそれは、冷たいことを言うようだけど、患者の側に甘えがあったせいだとも言える。少なくとも、「すべて医者の責任だ!」で片づけてはいけない。副作用の悲劇は、説明の労を省いた医者、説明を求めなかった患者、両者の共犯のもとに生まれる。
だから皆さん、「医者がいいようにしてくれるだろう」と思考停止して、医者の言うがままになっちゃいけないよ。薬のメリットもデメリットも、享受するのはすべて自分の体なのだから、自分が飲む薬について医者にしっかり説明を求めよう。

さて、上記患者である。長引く咳や痰は、薬(ステロイド、エンブレル、シムビコート)による免疫低下から何らかの感染症を来たし、その症状だと考えるのが筋が通っている。
ある症状について、その原因が分かっているとき、その治療は、まず何よりも、”原因の除去”であるべきだ。しかし臨床ではそう簡単に行かないことが多い。
たとえばベンゾジアゼピン系の抗不安薬・睡眠薬にドハマりしている人が、不安感を訴えているとする。これはベンゾに対する耐性がつき、相対的に薬効が不足したせいで生じる不安感である。「薬が原因の症状だから、まずは原因薬剤の除去だ!」と一気にベンゾを抜いては、患者は地獄を見ることになる。
この人の場合も、免疫抑制剤の副作用による感染症なのだから薬を一気に抜きたいところだが、そうするとリウマチや喘息症状の再燃など、苦しい思いをすることは目に見えている。
そこで、まずは、”体づくり”からである。食事指導(精製糖質、小麦、乳製品を控える)や生活習慣の指導をし、必要に応じてサプリなどの栄養素を勧める。リウマチや喘息には、なんといっても有機ゲルマニウムである。普段の健康維持のためなら、ゲルマニウムパウダー2gを1週間で使うくらいでいい。しかし今は感染症の真っただ中にあるから、2gを3日で使い切るくらいのペースで服用するように勧めた。

2週間後。やはりオンライン受診。液晶画面の向こう側にいる女性が語る。
「びっくりしました。熱が下がり、咳と痰が減りました。もう、極端に減りました。
これまで、朝起きて昼までに何度も数えきれないくらいに痰が出てたんです。だいたい5分に1回くらいのペースで、のどに気持ち悪い痰が上がってきて。
でも今は、完全になくなったわけではないけど、お昼ぐらいにふと、”あ、そういえば今日は一回も痰が出てないな。咳もなくなったな”って感じです。
あと、何だか全体的に元気が出てきました。朝起きたときから、何というか、活力がわいてる感じです。
便通は、もともと便秘ではなく、むしろ下痢気味のほうなんですが、ゲルマニウム飲みだしてから、普通便に近くなりました。腸をよくする働きもあるのですか?
エンブレルを1週間に1本のペースで打つよう言われているのですが、打っていません。何というか、今のところそんなに痛くないので。
前々から生物学的製剤はやめたいと思っていました。副作用が怖いですし。でも”やめたらひどい目に合うよ”って主治医に言われてて、仕方なく続けています。ゲルマニウム、リウマチにも効くのなら、薬をやめられますか?
あとこれは前回診察時に言うのを忘れてたんですが、私、あちこちに内出血みたいなあざがあるんです。すねをぶつければできるようなあざが、どこにぶつけたわけでもないのに、あちこちにあります。でもゲルマニウムを飲み始めてから、そのあざがなくなりました。腕や足にあったあざが、ゲルマニウムを飲み始めて1週間で消えました。こんな効果は期待していませんでした。
咳と痰が減って本当に助かっています。今やコロナのせいで、電車とかで咳をするだけで犯罪者みたいな目で周囲から見られますよね。そんななか、咳をせずに澄ました顔でいられるのは本当にありがたいです。
先日、子供の授業参観に行ってきました。咳のせいで気が引ける思いをすることもありませんでした」

 

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