使用症例

使用症例

留年ぎりぎりの生徒が模試で学年1位になった話

2025.10.9

「この子は知的障害じゃないか」と親御さんから思われていた子が、ゲルマニウムを飲み始めたことをきっかけに、どんどん頭がよくなって、ついにはクラスの優等生になってしまった、みたいな話は親御さんからよく聞くし、過去の記事でも紹介してきた。たとえば、

https://note.com/nakamuraclinic/n/n123607ea3c42

「頭がよくなる」というのは、すごいことだ。それは「筋力が強くなる」とか「背が高くなる」というのとは、次元が異なる変化です。なぜなら、知的能力が高まるということは、根本的に人生を変える変化だから。腕力が強くなったからといって、ガタイがデカくなったからといって、この文明社会ではあまり意味を持たない。しかし知性は、人生を質的に変えます。

 

こういうことは皆さんすでにご存じで、だからこそ、親は我が子が成績優秀であることを望むし、それが達成されたときには大いに喜ぶ。
栄養的な面でいうと、子供を知的に成長させることは、案外簡単です。
たとえば、妊娠したネズミにコリン(神経伝達物質(アセチルコリン)の原料。脳の記憶や情報伝達に関与)を投与する。出産後、その子ネズミの知的能力を測定すると、コリン投与したほうが明らかに頭がいい。逆に、コリン欠乏食をとらせた妊婦ネズミの子供は、知的パフォーマンスが低い。ということは、人間でも同じことが言えるのではないか、ということで以下のような研究が行われた。

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妊娠後期の女性26人を、コリン480mg/日投与群(13人)とコリン930㎎/日投与群に分け、出生後、児の4か月、7か月、10か月、13カ月の時点で情報処理力を調べると、すべての時点で930㎎投与群のほうが優秀だった。
こういう研究を見て、「まぁ、赤ちゃん相手の研究だからね。2歳、3歳と成長するにつれて、そういう有意差は消滅するでしょ」と皆さん思うかもしれない。
そこで研究者は、子供たちが成長して、7歳になった時点で同様の検査をしてみた。すると、

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7歳時点でも、やはり、コリン高用量投与群の妊婦に生まれた子供のほうが優れていた。

 

この研究から何が言えるのか?
いろんな結論の引き出し方があるだろう。単純に「コリンのサプリを飲めば頭がよくなる」という解釈もあれば、「ヒトの知的能力というのは、母親の妊娠中の食事で勝負が決まっている」みたいな決定論的な解釈もあるだろう。しかし僕としては、あまり安易にサプリに頼りたくないし、決定論は嫌いです。
妊婦とその子供を対象にした研究だけど、この研究の主眼は、コリンの知的発育への効果です。研究結果は、妊婦だけではなく、子供にも大人にも成り立つはずです。
要するに、卵を食べればいいんですよ。コリン930㎎を卵でとろうと思ったら卵6個分だけど、そんなにたくさん食べる必要はない。毎日1、2個でいい。それだけでも、「継続は力なり」で、知的発育にプラスになるだろう。

 

あるいは、ビタミンCのIQ上昇効果について以前書いたことがある。
https://note.com/nakamuraclinic/n/n67ff989cf902
大学生がオレンジジュースを毎日飲んだ。たったそれだけのことで、IQが上がった。シンプルながら、説得力のある研究です。

島根県の某病院の精神科で勤務していたとき、IQ検査を受けたことがある。これは、代々この精神科の伝統みたいなもので、新規に入局した医者は全員、IQ検査を受ける。それは、「IQ検査ってこういうものなんだよ」と実際に受けてみる体験的な意義と、精神科の医局長の好奇心(「この新米の知能はどれくらいだろう」)によって行われていたと思う。
測定の結果、WAIS-Ⅲで、僕の動作性IQは110と標準で、言語性IQは130とずば抜けて高かった。検査した心理士が驚いていた。「こんなに高い人は初めてです」と。フフフ、やったぜ諸君。
と誇りたい気持ちがある一方で、しかし、そもそもIQというのは、卵を食べるだけで上がる、あるいはオレンジを食べるだけで上がる。その程度のものです。こんな数字には何の意味もないと思ってるけどね。

 

【症例】15歳男性
【主訴】ネット依存
2025年7月15日初診。お母さんのみ来院
「高1の息子がネット依存です。夜遅くまでオンラインゲームをやっていて、朝起きれないのが続いています。
親の私が言っても聞かないので、訪問カウンセラーを呼んで話し合ったり、いろいろしたけど、全然やめようとしない。ゲームをやりだすと人が変わるようで、中学3年の頃にはゲームを止めようとする私に暴力さえ振るいました。
朝起きれなくて、せめて遅刻でもいいから学校に行ってほしいけど、そのまま休んだりして、担任の先生から「このままじゃ単位が危ない。留年になる」と言われています。さすがに本人もヤバいと思って、一応学校に行くようになりましたが、学校から帰ってくればすぐにゲーム。休日は一日中ゲーム。食事もとらず、ソファーの定位置に座って、動くこともなくずっとゲームしています。
食事は偏食で、甘いものが大好き。小麦とか麺が好きで、小麦がないと不機嫌になる。せめて有機の小麦なら、と思ってオーガニックの麺にすると「おいしくない」と。牛乳も飲むし、ジュースも好き。
身長の割りにすごくやせているので、エネルギー不足は明らかだと思う。
入学当初は、「そもそも行きたい高校じゃなかった」といって、全然勉強しなかった。でも幸いだったのは、友達や先生に恵まれたことです。親しい友人ができて楽しいみたいで、「ちゃんと卒業はしたい」と言っています。
学校は好きだし、勉強への意欲はあると思う。でも、ゲームにハマってしまって、抜け出せない。明日学校があると分かっていても、朝4時までゲームしてしまったり。本人も苦しいと思います。
中学校は特進コースで、1,2年の頃は優秀で、少なくとも半分より上の順位にいました。今、勉強はまだまだやる気がないけれど、欠点とか赤点は回避してる。中学時代の貯金があるので、それで何とかやれてるのかもしれない」

依存症に対する栄養的アプローチとしては、まずナイアシン。
たとえば、アルコール依存にナイアシンが有効であることは、エイブラム・ホッファーが証明済みだし、他にも、甘いもの依存、買い物依存、ギャンブル依存など、依存症全般に有効です。
さらに、CBDオイルも併用したい。欧米には「酒が飲みたいなら大麻を吸っとけ」という俗諺があって、これには確かに科学的な裏付けがあります。「大麻を定期的に服用する人はアルコール依存症にならない」とする研究は数多くあります。

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別に大麻である必要はなくて、CBDオイルでも十分効果があります。
酒に対する欲求というのは、要するに、ドーパミンへの渇望です。ドーパミンへの渇望というのは、依存症の根源で、ここが満たされれば、酒に限らず、病的欲求が全般的に解消されます。ゲームへの欲求も、CBDオイルでいくらか軽減されるだろう。

さらに、オロチン酸リチウムも勧めたい。
飲酒欲求を抑えることはエビデンスがあるし、神経細胞を増殖する作用があるから、知的発育にも大いに効果を発揮するだろう。

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ナイアシン、CBDオイル、オロチン酸リチウムのトリプルブロックでゲーム依存の改善を試みた。
ここにさらにダメ押し、アサイゲルマニウムの服用も勧めた。

 

2025年10月8日再診
「ものすごい変わりようです。ゲームにあれだけ熱中してたのが、平日はほとんどやらなくなりました。私に暴言吐いてまでゲームを手放そうとしなかったことが、今は信じられないくらいです。
でも、タブレットはずっと持ってて、見てるのは変わらないけど、ゲームして人が変わったように暴言吐くなんてことがなくなったので、そういう暴言を聞かなくて済むだけでも、私は楽になりました。
2学期から一日も休まず登校しています。
それから、全然期待してなかったけど、成績がすごいことになりました。もともと勉強はできないほうではなかったけど、ゲームにのめり込んでから、坂道を転げ落ちるように下がっていました。でも8月に受けた外部模試で、学年で1番を取りました。
楽に入れるように、ということで選んだ高校だけど、それでも、学年で1番というのは私もびっくりしました。家であまり勉強してる姿を見せないのですが、授業中に集中して勉強しているようです。
甘いものは、おやつ、ジュース、相変わらずですが、量はずいぶん減りました。
睡眠は12時、遅くとも12時半には寝ます。1時過ぎ、2時過ぎに寝るのが当たり前だったことを思うと、生活リズムはすごく整いました」

 

「息子のネット依存をどうにかして欲しい」というのが、もともとのお母さんの希望だった。そのご要望にお応えしたのはもちろん、学年1位という偉業まで達成したものだから、お母さんから大いに感謝されました。
もちろんうれしいことだけれど、もともとスペックの高い子だったんだろうね。ゲーム依存が解消され、その意欲が勉強に向けば、爆発的に成績が伸びる素地があった。僕がしたことは、ちょっとした助言だけ。「示唆し、導く」のが医者の仕事で、依存症にもがき苦しみ、それを克服し、前を向いて歩いていくのは患者本人ですから。病気の苦しみも、達成感の喜びも、味わう資格があるのは患者だけです。

ワクチン後遺症と痛み

2025.9.28

2025年7月26日に来院した50代男性

「コロナワクチンは2回受けました。2022年2月に1回目を打って1週間ほどして、膝が痛くなりました。肉体労働をしているので、そのせいかなと思いました。2回目を打った翌日、朝、手がこわばって、全身が痛い。近所の内科に行ったけど、「リウマチではない」と。じゃ、何なのかと思って、脳神経内科に行ってMRI撮ったり、大学病院の免疫内科を紹介されて受診したけど、結局「よく分からない」と。「ワクチンのせいではありませんか?」と聞くと、「まぁ、そういうこともあるかもしれませんね」と、特に肯定も否定もしない感じです。
ワクチンが原因であれどうであれ、病院の対処法としては、痛み止めを飲むしかない。それで最初カロナールやロキソニンを試したけど、まったく効かない。トラマドールを飲んで、初めて痛みがマシになった。でもすぐに効かなくなるので、1日4錠飲むようになった。それでも効かなくなって、量がどんどん増えて、今は1回3錠を4回飲む。1日12錠です。それでも痛みが耐えられないときには、1錠とか2錠追加で飲む。「こんなに飲んで、何か副作用とかありませんか」と主治医に聞くと、「仕方ないじゃないですか。他に方法がないんだから」と。

 

痛みは最初、膝から始まりました。いろんなところがどんどん痛くて、あちこちに痛みが移る感じで、肘、手のひら、ふくらはぎ、足先、あちこちが痛みでうずく。「激痛」というわけではないけれど、重い鈍痛がずっと続いて、何とも我慢できない。
最初リウマチかと思った手のこわばりは、日中はマシだけど、夕方から夜にかけてひどくなってくる。朝までばね指が続きます。手を見た感じ、特に何ともないと思われるのですが、自分の感覚としては、ぱんぱんにむくんでいます。
睡眠は、寝つきはいいですが、痛みで起きます。ひどいと5回も起きたりする。起きたり寝たりの繰り返しで、日中はいつも眠たい。
あと、痛み止めの影響でしょうけど、ひどい便秘です。

 

仕事柄、重機やトラックを運転したり、細かい工具を使うのですが、手が不器用になりました。日中の眠気も仕事に影響が出ています。
今までできたことができなくなるなんて、老人じゃあるまいし、なぜこの年でこんなことになったのか。原因としては、ワクチン以外考えられないと思っています。
ワクチン後遺症にいいと言われるもの、たとえば納豆とか、パイナップルのブロメラインとか、ウコンとか、何かと飲んでいます。でも特に効果は感じません」

 

ワクチン接種後の主訴として、痛み(関節痛、筋肉痛、頭痛、腹痛など)は珍しくない。一般的な病院を受診すれば、鎮痛剤を処方されることになる。
僕は、たいていの痛みの根本原因は血流不全だと思っている。特にコロナワクチンを打った後の痛みということなら、体内で産生されたスパイクタンパク(SP)が末梢のあちこちで血流不全を起こすことで痛みが惹起されていると考えます。
だから、「血の巡りをよくすること」は、総じて治療効果を持つはずです。体を動かして汗をかいたり、アーシングしたり、適度に酒を飲んだり(効果は一時的ですが)、SPを分解する食材を摂ったり、というのを意識的に試してみてください。
僕のほうからお出しするものとして、まずは、漢方とゲルマニウムを飲んでみましょうか。それでいったん様子を見てください。

 

2025年8月23日再診
「飲み始めて2週間ほどして、夜の足の痛みが少し楽になりました。でも正直、それだけですね。まだ全然痛いです。夜に痛みで起きることは、5回起きるなんてことはなくなりましたが、まだ3回とか起きるし、痛み止めは欠かせません」

 

まぁ想定内のことではある。漢方やゲルマが著効して、これだけでずいぶん改善する人がいるので、まずはこれで様子を見たけれど、まだまだ症状がひどいということなら、二の矢三の矢が控えている。
じゃ今日はDMSOをオススメします。DMSOというのは、ジメチルサルフオキシドの頭文字で、何だかいかにも化学物質という名前で、体に悪そうだけど、副作用はほぼありません。ビタミンCと同じぐらいの安全性が確立されています。経口はもちろん、点滴とか筋注で直接注射してもいいぐらいです。効果としては、抗炎症、鎮痛、抗凝固がメインで、血の巡りをよくすることで、いろんな症状に効きます。
注意点としては、ちょっと独特のにおいがあります。ニンニクでも玉ねぎでもそうだけど、分子内にS(硫黄)を含んでいるものって、そういうのが多いものです。DMSOの場合、「磯のかおり」がします。海に行くと、いかにも「海」ってにおいがしますよね。あの感じです。不快な悪臭って感じでもないので、特に問題なく飲めると思いますが、そこだけ気を付けてください。
https://isom-japan.org/article/article_page?uid=irPER1731015898

 

2025年9月27日再診
「今日は私の体験した奇跡をお伝えしようと思い、ここに来ました。
前回受診後、1週間して痛みが消えました。これって、今までの自分からすれば、あり得ないことです。これまでの私は、いつも痛み止めを飲むのを待っていました。痛み止めを飲み、しばらくすると、また何時間かして痛みが起こるので、痛み止めを飲むのですが、そういう周期に関係なく、常に痛み止めを「待っている」ような感じで毎日を過ごしていました。
しかし前回来てから、痛みを本当の意味で忘れる時間帯が増えてきました。痛み止めを飲む量も、1日4錠まで減りました。無理やり減薬したわけではありません。自然と勝手に減っていった感じです。
嘘みたいです。3年半、この痛みに悩み続けてきた。痛み始めて、1年が経ち、2年経ち、いつの頃からか、「もう治らないだろう」となかばあきらめていました。それが、痛みから解放される時間があるなんて、ほとんど信じられないくらいです。
生活は当然楽になりました。仕事も楽です。
痛みはまだあります。でも以前に比べると、天と地の差です。
私、これまで家では裸足で歩くこともできなかった。夜寝てるときも痛みから解放されず、朝起きてからもずっと痛くて、家の中でも柔らかいサンダルをはかないと歩けなかった。それが、今、家の中を普通に歩けます。当たり前のことだけど、当たり前が私にはうれしくて仕方ない。今日はこれを先生に伝えたくて、ここに来ました。
来月に痛み止めを処方されている主治医の受診があるのですが、どう報告すればいいでしょうか。12錠処方されている痛み止めを、今、4錠で過ごせている。なぜこんなに痛みが減ったのか、説明しようにも、主治医は民間療法に理解がないので、ゲルマニウムとかDMSOとか言っても、不愉快に感じるだけだろうなと思います」

 

3年半悩み続けた痛みが大幅に改善した。僕にその報告をしながら、患者の目には涙が浮かんでいた。そんな喜びの声を聞くと、僕のほうでも泣きそうになる。「よかったなぁ。ほんまによかったなぁ」と僕は繰り返した。

 

一般に、医者はサプリなどの民間療法に対して嫌悪感を示すものです。仮に上記の患者が、主治医に対して「ゲルマニウムとDMSOが痛みにすごく効きました」と正直に報告したとして、「ゲルマニウム?何だそれ?そういうよく分からないものを飲まれると、こちらのほうで処方している治療効果が分からなくなる。そういうサプリの類いは一切やめてください」みたいな反応が返ってくるのがオチである。ビタミンCでさえ拒否感を持つ医者が多いのに、ゲルマニウムだDMSOだと言われては、怒り出す医者がいても不思議じゃない。
もうね、主治医にバカ正直に説明するのはやめておきなさい。せっかくの奇跡を伝えても、あべこべに怒鳴り返すような種族なのだから、もはや言葉が違うと考えるしかない。主治医なんて気にかけないで、さっさと治しちゃいましょう。

ゲルマニウムと発達障害

2025.9.18

2025年9月14日、15日、品川で行われた『国際栄養医学シンポジウム2025』に参加してきました。
14日は有機ゲルマニウムについて講演し、翌15日にはCBDオイルについて講演しました。連チャンで講演するのは初めてのことで、スライド作りなど事前準備にはけっこう気合をいれました。
13日に仕事を終えてから新神戸駅に向かい、新幹線に乗ると、僕の前の座席にYouTuberのノッコン寺田がいて、ガタイのでかさにびびりました(笑)
ノッコン氏は新大阪駅で降りて、その後、名古屋駅で、同じ席に鬼越トマホークの良ちゃんが座りました。これまで新幹線で多数の有名人を見たことがあるけど、立て続けにデカい有名人を見たのは初めてのことです(笑)

 

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ゲルマニウムが著効する疾患を挙げ始めればきりがない。だから、今回の講演では、あえて「ゲルマニウムと発達障害」ということにテーマを絞った。
まず、梅澤実先生の研究を紹介しました。

 

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梅澤先生は、群馬大学医学部の産婦人科教授を務め、最終的には横浜市立大学の学長を務めあげて、キャリアを終えた先生です。
学長を退任した後、1976年「のうけん療育会」を主催して、脳障害児にドーマン訓練法による治療を行っていました。そんなとき、たまたまアサイゲルマニウム(AG)の存在を知り、ある小児に投与したところ、劇的な回復を見た。
「ドーマン法では効果が見られなかった患児が、AGの投与により劇的に改善することがある。これは多くの患者の希望になるに違いない」
そう直感した梅澤先生は、AGの有効性を徹底的に研究することにしました。

 

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脳障害児95人(1~10歳)の症状を、①中枢性運動機能障害、②てんかん症候群、③精神遅滞群、④自閉症群の4つに分類し、彼らにAGを体重kgあたり20~30mg投与します。
評価項目は、一般状態への影響として、食欲、睡眠、便通、寝起きを、精神機能への影響として、意欲、集中力、記憶力、表情を取り上げ、これらについて、大いに改善(++)、改善(+)、変化なし(±)、悪化(-)の4段階で評価しました。さらに、頭脳年齢/暦年齢=成長率を評価しました。
その結果は目覚ましいものでした。

 

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具体的な症例を見てみよう。

 

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M・T(男児) AGを1年間服用したところ、成長率が60%から85%に改善。AG服用後、精神機能の発達が顕著で、集中力が高まり、算数やピアノの練習を1時間ほど続けてできるようになった。

T・K(男児) AGを2年間服用したところ、成長率が81%から87%に改善。母親によると「表情、気力がまったく変わった」といいます。

A・M(女児) AGを2年間服用したことで、成長率が53%から92%に改善。精神面での進歩発達が顕著で、何でも一人でやれるようになった。

 

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S・T(男児) AG服用後、風邪をひきにくくなり、熟睡するようになった。また、睡眠時間が短くても済むようになった。便秘がなくなり、食欲が極めて良好となった。アテトーゼが軽減し、手の機能が改善した。

ドーマン法では改善しなかった子供たちが、AGを飲むことで着々と改善してゆく。なかには成績優秀者となり、もはや「脳障害児」とは言えない状態にまで成長した子供もいる。この研究を主導していた梅澤先生自身が、その成長ぶりに舌を巻きました。
AGがもたらす驚くべき変化については、僕も数多く見てきました。それは、ほとんど「奇跡」としか形容できないほどの変化で、感動した僕は一冊の本を書きました。

 

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しかし僕がこの本を出版するはるか昔、昭和の50年代から、梅澤先生はその「奇跡」をすでに目撃していたわけです。

今回の講演で、僕の症例として10人のAG著効例を供覧しました。自閉症、ADHD、チック、脳性麻痺など、いずれも現代医学では「治らない」とされている疾患です。まず医者があきらめているし、それで親のほうでもあきらめている。そんな疾患がAGにより大幅に改善するのだから、親にはとても感謝されます。

ワクチンについて釘をさすことも忘れない。
たとえば、こんな症例。

 

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チックを主訴に来院した9歳男児。お母さんの話を詳しく聞いてみると、

 

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本人は「お父さんが亡くなったことが寂しくて、それで調子が悪いんだと思う」
これは本人の解釈モデルです。
しかし一般的に、普通の人間は寂しいからといってチックになりません
僕は、チックを見れば、まず最初にワクチン後遺症を疑います。

 

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チメロサールとチックの関係性

「ワクチンをよく打っていた、ということはありませんか」と水を向けてみる。すると、
「夫は白血病でした。感染症にかかってはいけないと思って、ワクチンは欠かさず打つようにしていました。インフルはもちろん、麻疹や風疹のブースター接種も積極的に受けました」
ご持参の採血データを見ると、中性脂肪 49 mg/dl 、ヘモグロビン10.1 g/dl、 コルチゾール4.4 μg/dlと、いずれも低い。なぜか。

ワクチンを打つと、というか、アルミを血中に投与すると、中性脂肪(長鎖不飽和脂肪酸、短鎖脂肪酸とも)が減少します。

 

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それから、ワクチンを打つと、腸壁に炎症が起きます。たとえば、麻疹ワクチンと炎症性腸疾患(クローン病、潰瘍性大腸炎など)の関係性が指摘されています。

 

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「血は腸で作られる」などというとトンデモ扱いされますが、僕はここに一抹の真理を感じます。

 

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千島学説を唱えた千島喜久男博士は、生前は学会主流派から完全に無視されていましたが、21世紀の今になって、その正しさがようやく再認識されつつあります。

 

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たとえば、コロナワクチンを打てば「ビフィズス菌がゼロになる」という研究がある。ワクチンが腸に影響しないはずがないんだよ。

 

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ワクチン接種後、コルチゾールが低下することにも理屈がある。

 

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つまり、血液検査の異常値は、ワクチンの影響という説明が可能です。
この説明で何が言いたいかというと、「もうワクチンは打たないでね」ということです。この認識がないと、仮にAGを使って症状が改善したとしても、テレビが「コロナだインフルだ」と騒ぎ出せば、こういうお母さんはまたワクチンを打ってしまうからです。
さて、AGを勧めたその後の経過ですが、

 

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着々と改善している。治らないとされているチックが、次第に出なくなっている。これって、地味に「奇跡」です。

 

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「なるほど、AGが子供に効果があることはわかった。では、大人には効果はないのか」と思われるかもしれない。
そこで、最後に、以下の症例をあげました。
25歳男性で、3年間自室に引きこもっている症例です。

 

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本人は薬に不信感があるので、絶対に飲まない。サプリも断固拒否をする。というか、親と子でコミュニケーションが断絶しているので、会話することさえできない。そこでお母さんが考えた苦肉の策が、食事にこっそりサプリを「盛る」ことでした。

 

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食事にサプリを「盛る」こと2年、ついに変化が訪れた。
本人が「外に出たい」「バイクに乗りたい」と言い始めた。ついには、家族で一緒に外出することさえできるようになった。

講演の最後、僕はこう呼びかけました。

 

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「さて、ゲルマニウムがもたらす「奇跡」を皆さんに紹介してきましたが、本当のことを言えば、これは奇跡ではありません。というか、奇跡であってはいけないと思っています。皆さん、僕の主催する「有機ゲルマニウム研究会」に入りませんか?そして、皆さん自身で、ゲルマの効果を観察してみてください。この会は、皆さんの経験をシェアし、議論する場です。患者の改善を実感し、その効果を認識する人が増えれば、それはもはや「奇跡」ではなく、「必然」になるはずです。
僕は2018年からゲルマを使い始めました。僕の臨床は、明確に「ゲルマ以前」と「ゲルマ以後」に分かれます。それぐらい、ゲルマは僕の臨床を劇的に変えました。今やゲルマは僕の臨床に欠かせない武器です。
ゲルマの経験談を語り合える仲間がぜひ増えれば、と願っています」

ありがたいことに、講演後、ブースに入会希望者が殺到しました。
「今入会した人には、ゲルマ1シートを無料でプレゼント」というのが効いたのかもしれませんが(笑)

 

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          品川アクアパークのイルカショーにて

心臓奇形とゲルマニウム

2025.7.9

【症例】3歳7か月 女児

【主訴】総肺静脈還流異常症
2024年1月17日に来院したお母さんの話
「この子は生まれたときから、一心房一心室で、しかも無脾臓でした。診断としては、総肺静脈還流異常症ということでした。お医者さんとしてはすぐにでもフォンタン手術(上大静脈と下大静脈をつなぐ手術)をしたかったところ、「心臓周囲に多くの血栓があって血管がつぶれているので手術適応は困難」とのことで、生まれた初日にカテーテルを入れる処置を受けました。
生後10日目に初めての手術を受けましたが、「心肥大が進んで大動脈弁が8個に割れているから、弁形成が必要だ」と。
その後、手術を受けたのですが、弁逆流が激しくて、また手術になって。一時は呼吸状態も悪くて、エクモにつなげようかという話もありました。CCUにいるあいだ、ずっとそういう感じで調子が悪かった。
今、心臓にシャントが入っていて、それが上大静脈と下大静脈をつないでいるのですが、3、4か月に一度カテーテル手術で広げています。

 

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手術から3か月ほど経つとサチュレーションが下がってきて、4か月も経つと普通にじっとしていても顔色が悪くなるので、最近は3か月おきにカテーテル手術をしていました。
でも、去年9月頃にゲルマニウムを飲みだして以後、手術なしで4か月以上もっています
このお母さんは僕の妻と中学時代からの同級生で、妻がゲルマニウムを勧めたという。

「食事制限と水分摂取制限があります。食事はすべて刻みで、液体のもの。ゼリーとか全粥とかです。あるいは、卵も魚も粉砕したもので、これを噛まずに丸のみします。食欲はあって、けっこう食べます。
水分は、今は1日590g。
体の成長は、食事制限のせいで遅いのは分かるけど、なぜ座れないのか、不思議でした。そこで脳のMRI検査をすると、脳に血栓がつまって脳梗塞を起こしているとのこと。あと、耳が聞こえません。

ゲルマニウムを飲み始めてから、便通がよくなりました。ものすごい快便です。あまりにも便通がいいので、「くれたのって、下剤?」と聞いたぐらいです(笑)
ゲルマを飲む前は、週2回の浣腸が欠かせなかった。力がなくて便を出せなかったり、あるいは下剤のせいで下痢になったり、とにかく便通が安定しなかった。でもゲルマを飲み始めて以後、浣腸は1回もしていません。
あと、尿量が増えました。利尿薬を飲んでいるので、その兼ね合いで脱水になりました。ゲルマを飲んでいることは医者に言ってないので。
尿量をたまに計測していますが、午後2時までの尿量は350~400mlで、これは1日の飲水量を超えています。利尿薬を減らしたいけど、それは許されてないので、今は飲み水を増やして対応しています。

もうひとつ、ゲルマを飲み始めて、髪の毛が生えてきました。ゲルマの粉を飲んで、ゲルマウォーターを頭皮につけて、毛量がすごい増えました。会う人みんなから言われます。「髪の毛増えたね」って。ゲルマを飲み始めて以後、2回散髪をしました。これまでもときどき髪を切っていましたが、髪の生えるペースはこんなにも早くなかった。
あと、眉毛も生えてきました。表情が豊かになって、以前よりも目力があります。人相が以前と見違えて、別人のようです。

ゲルマを飲む前は、ぐったり横になっていることが多かった。座るとサチュレーション(酸素飽和度)は上がりますが、機嫌が悪くなる。足のほうに血液がいって、しんどくなるせいだと思います。でも今、ゲルマを飲み始めてから、1、2時間くらい平気で座っています
同じような病気の子供を持つママ友がいて、その人がこの子の変化を見て、驚いていました。「髪の毛が生えたり、ずっと座っていられるようになったり、なんで急にそんな元気になったの?」って。それで、ゲルマのこと、ここのクリニックのことを教えたら、ぜひ受診したいと。またそのときはよろしくお願いします」

 

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ゲルマを飲みだして以後の変化として、ざっと、便通改善、尿量増加、髪の毛(眉毛も)生えた、表情が豊かになった、目力がある、体力がついた、といったところである。
ゲルマニウムに特に育毛効果があるわけではない。ただ、ゲルマは血の巡りと気の巡りをよくする。この子は血栓傾向があって、恐らく全身各所に微細血栓による閉塞があったところ、それがゲルマによって血流が改善し、各種不調が改善したのだろう。

2025年7月8日、お母さんが語る。
「心臓の調子はいい感じです。去年7月にバイパス(人工血管)を太いものに代えて以後、心臓の不調はありません。
ただ、今度はむくみがとれない。特に顔のむくみがひどいし、気管がむくみで圧迫されると無呼吸状態になる。それで、利尿薬を以前から使ってたけど、量がさらに増えて、もはや利尿薬なしでおしっこができません。
今、暑くて、汗というか不感蒸泄で脱水になりがちだけど、かといって心臓のことを思うと飲める水分量も限られているので、調整が難しいです。尿が出過ぎてもダメ、出なさ過ぎてもダメなので。
心臓が落ち着いてるのは明確にゲルマのおかげです。酸素吸引しなくてもサチュレーションは80%はあります。以前はせいぜい70%台でした。慢性的な低酸素状態のせいで脳は萎縮しています。今5歳だけど、知能は8か月程度とのこと。でもゲルマを飲みだして以後、目に力があります。これは主治医にも言われたし、療育の先生にも言われました。
心臓はよくなりましたが、むくみがとれなくて、主治医はいろんな利尿薬を試しています。腎臓に負担のない薬だと効かないし、かといって腎臓に負担のある薬だと効き過ぎて困るし。
定期的に入院する必要があるし、ずっと秘密にしているのもよくないかと思って、あるとき、主治医に正直にゲルマのことを言いました。すると、怒気を含んだ声で、「そういう変なサプリはやめてください。こっちで出してる薬の治療効果が分からなくなります」
あきれてしまいました。誰が何と言おうと、ゲルマは主治医があれこれ試すどんな薬よりもはるかに効いています。それが私の嘘偽りのない実感です。
この医者には何を言っても通じないと思って、以後、ゲルマのことは絶対に言うまいと思いました。
主治医は、「この子が亡くなるとすれば、心臓ではなく、腎臓が原因ということになるだろう」とのこと。
明日から入院です。個室なので、こっそりゲルマを飲ませるつもりです」

一心房一心室というのは、心臓の先天奇形である。「先天奇形」などと聞くと、内科的にできることはあまりないように思われる。環境要因の疾患であれば、環境(食事、生活習慣など)の改善指導が意味を持つだろう。しかし、先天的(あるいは遺伝的)な疾患に対して、環境改善しても仕方ない。それは、心臓奇形という器質的な問題なのだから、外科的に構造を矯正することが最も有効なアプローチである。
というふうに世間一般には思われるだろうけど、僕は必ずしもそうではないと思っている。乳児、幼児ぐらいの年齢の子供の体は、まだまだ成長期であり、可塑性に富む。ゲルマによって血の巡り、気の巡りがよくなれば、お助けできることはかなりあるはずだと思っている。

上記の患者は、出生時からの心臓奇形ということで、生まれた瞬間から西洋医学に完全にからめとられてしまった。定期接種ワクチンはすべてコンプリートで打っているし、医者から処方される薬は言われた通りにきっちり飲んでいる。悲劇の核心は、ここだと思う。心臓奇形で生まれてきたことは確かに不幸なことに違いないけれども、この子にとって最大の不幸は、西洋医学から距離をとる隙がなかったことだと思う。
主治医を責めているわけではない。紹介状を読むと、まじめで患者思いの医者なのだと分かる。しかし医療の世界に限らず、「地獄への道は善意で敷き詰められている」ものだよ。
ゲルマニウムが、地獄に突き落とされようとする人に差し伸べられた1本の蜘蛛の糸でありますように。

 

【告知】

 

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https://organogermanium202507.peatix.com/

2025年7月13日品川にて、ゲルマニウムのセミナーを行います。
興味のある方はお越しください。

 

断れない抗癌剤

2025.7.2

2025年4月11日に来院した72歳の女性がこんなことを言う。
「少し前、4月2日に抗癌剤をしました。主治医がいうには、私のタイプの乳癌はルミナルHER2タイプといって、化学療法が効きやすい癌だというんですね。
もちろん、抗癌剤なんてしたくなかった。
家族のなかで、私だけがコロナワクチンを受けてない。家族全員から変人扱いされたけど、私だけがコロナにかからなかった。
抗癌剤についても同じで、ネットを調べればどれだけ強い副作用があるのか分かります。「こんな毒を体に入れたくない」と思ってた。それで、抗癌剤の投与が予定されていた日に、私、自分の独断でキャンセルした。それぐらいに、絶対受けたくないと思っていました。
すると、主治医は、私の抗癌剤拒否の意思が強いとみて、ある日、私以外の家族全員を病院に呼んで、「絶対に抗癌剤するべきだ」と説明しました。「全身に転移している可能性が20%ある。転移していると再発リスクが高いので、まず抗癌剤で全身の転移巣を叩くのが必要です」と。
別の日に私も呼ばれて、主治医と家族から説得されました。私は拒否しました。「たとえ癌だったとしても、それが自分の寿命だと思ってる。先生がおっしゃるように抗癌剤が有効だったとしても、抗癌剤に生かされるのではなく、自分の寿命を生きて死にたい」
すると、主治医は「それは末期の考え方です。ステージ2の考え方ではありません。今抗癌剤をすれば助かります。あなたの意思を尊重して生存の可能性を摘んでしまうことは、医師として私にはできません」
家族も主治医に同調して、涙ながらに、「絶対大丈夫。怖がらないで。私たちがサポートするから」
もういいかな、と思いました。情にほだされたわけではありません。
家族の涙を、どこか冷めた目で見ながら、私が考えていたのは、私の弟と私の主人の弟のことでした。二人とも、去年の暮れごろに立て続けに癌になり、二人とも抗癌剤をして、あっという間になくなりました。どちらもコロナワクチンを複数回打っていました。
もういいかなって。死んだ二人のことを思うと、なんだか、いろんなことが、「もういいかな」って。それで、抗癌剤を受けることにしました。
ドキソルビシンとエンドキサン。
副作用で吐き気がひどくて、食事がとれなくなりました。手がしびれて、ピアノの講師をしているのですが、弾けなくなりました。仕事が終わったときの倦怠感も強烈で、何もする気力が起きません。
ああ、これが副作用かと思いました。
家族は毛が抜けることを想定していて、ウィッグとかスカーフとかいろいろ用意してる。「脱毛しても大丈夫だからね」と言ってくれるんだけど。
主治医は、「1回抗癌剤をしたぐらいでは、まだまだ全然効きません。次、23日には2回目をしましょう」
主治医や家族の説得を受け入れて弱気になったことを、今さらになって後悔し始めました。「もういいか」なんて、思わない。やっぱり生きたい。抗癌剤はしたくない。家族と絶縁してでも、自分の体は自分で守らないといけない。そう思って、ここに来ました。抗癌剤を断って、別の治療がしたいと思っています。
2年前、婦人科で「女性ホルモンが欠乏している」とのことで、エストリール膣錠を処方されて1年ほど続けました。今思うと、エストロゲンは乳癌リスクを高めるのだから、このせいで癌になったのではないかと思います。
ゲルマニウムがいいと聞いています。4月13日、あさってに先生、講演会をするとのことで、私も参加します。家族も一緒に聞きに行くので、ゲルマの抗癌作用について教えていただけると幸いです」

本人は抗癌剤のリスクについて、十分に分かっている。しかし家族が全く分かっていない。それで、本人のためを思って、抗癌剤を熱心に勧めている。家族からすれば、コロナワクチンや抗癌剤をかたくなに拒否する本人は、まったく理解不能の変人でしかない。
ちょうど2日後、4月13日に三宮で行われるゲルマニウム講演会に、本人が家族を連れて参加するという。

 

 

 

僕は、講演内容を作り直すことにした。
ゲルマの癌に対する有効性を伝えるのはもちろん、まず、抗癌剤治療の危険性について伝えようと思った。講演会の参加者全員に伝える格好だが、上記患者の家族こそ、僕の真のターゲットだ。

 

 

癌と言われたら、まず、勧められるのは、いわゆる三大療法です。

 

 

手術、抗癌剤、放射線。これが標準治療と言われていて、これをするのが
世間の「常識」ということになっています。しかし、たとえば抗癌剤治療を受けた人が、ちゃんと治っているのか。どの程度の治療成績なのか。そのあたりのことを考えてみる必要があります。

 

 

ある新聞の投書欄にこんな投稿が載りました。
「抗癌剤での治療、後悔」
夫が末期の肺腺癌の診断で、もはや手術は不能、「助かるには抗癌剤しかない」とのことで、妻と息子が治療に同意した。
5日間の抗癌剤投与により、40度の発熱をきたし、やがて呼吸困難、ついに意識障害を起こし、死亡した。

 

 

残された妻は、後悔にさいなまれている。「抗癌剤を使わなければ、今頃夫は趣味の竹細工をしたり、野の花の写真集を作ったり、人生を楽しんでいたに違いない。自分と息子が抗癌剤治療に同意してしまったがために、夫は自分の人生の後始末をつける余裕もなく、亡くなってしまった。夫の無念さを思うと、後悔で胸が張り裂けそうになる」

驚くべきは、この投書を掲載しているのが朝日新聞だということです。この手の投稿は、今なら絶対にあり得ない。コロナ以降、大手新聞社は完全に製薬会社の手中に落ちたから。
昔の朝日新聞は、水俣病の恐ろしさを伝えたり子宮頸癌ワクチンの被害者の声を掲載していた。きちんと社会悪を告発する公器として機能していたわけです。今の朝日は、もはや見る影もありません。

 

 

白川太郎先生は、京大医学部を卒業後、呼吸器内科に入局し、医者としての人生をスタートしました。

 

 

ちょうど当時、ある抗癌剤が日本でも使われるようになり、「これでいよいよ癌が治る時代になった!」と若い医局員たちは大いに盛り上がりました。

 

 

しかし、いざ使ってみると、失敗の連続だった。抗癌剤を投与された患者は、全員が3,4か月のうちに死んだ。例外はない。全員が死亡した
一方、患者のなかに、抗癌剤治療を拒否する者がいた。すると、そういう患者のほうがむしろ長生きをする。
白川先生は、自分の存在意義が分からなくなった。患者の命を救うために医者になった。しかし、自分が今やっているのは、いったい何だろう?薬を投与して患者を殺しているようなものじゃないか。

 

 

抗癌剤は効かない。白川先生のなかで、答えはもはや明らかだった。
精魂尽きた白川先生は、やがて辞表を提出した。「もうやめます。自分の良心に背いてまで、こんなことを続けることはできません」
京大をやめた白川先生は、英国に渡り、30年間の研究生活のうちに、傑作論文を量産した。
その活躍が母校の目に止まり、お声がかかった。「教授のポストを用意するから、京大に戻ってこい」
30年ぶりの日本の臨床現場に戻り、白川先生は愕然とした。「この抗癌剤は効かない」と自分が結論を出した抗癌剤が、いまだにバンバン使われているのだった。

日本では癌による死亡はずっと上昇傾向だが、米国では癌死は減少傾向にある。

 

 

アメリカ人が抗癌剤のリスクを認識し始めたことがこの背景にある。彼らは抗癌剤に愛想を尽かし、代替療法主体で癌にアプローチするようになったのだ。

 

 

船瀬氏の著書にこのような記述がある。

 

 

「抗癌剤を3種類使うと、癌は小さくなるが寿命は7~10倍短くなる」
ここには西洋医学の要素還元主義のデタラメがよく出ています。癌を消すことに躍起になって抗癌剤を使いまくったものの、肝心の患者の健康が損なわれ、死んでしまうという。
患者は、生きるために抗癌剤をしたはずだった。しかし、癌を小さくすること目的とした治療は、寿命の延伸に貢献しなかった。目的と手段がいつのまにか入れ替わってしまった。なんのための治療なんだって話だよね。

「そもそも」を言い出せば、生検自体、やるべきではないという考えもある。

 

 

乳癌の確定診断のために、「癌細胞の顔つきを見ましょう」ということで、乳房に太い針を刺し、組織をとり、それを顕微鏡で見る。これを病理検査と言いますが、これ自体が癌の播種を促進するという論文があります。

 

 

「乳癌予防のために年1回マンモグラフィーを受けましょう」とかお役所が言ってるけど、メリットはありません。これは僕の意見というよりは、疫学研究の結論です。

 

 

だいたい皆さん、医療被曝のリスクを軽視しすぎです。

 

 

小さい頃や思春期に側弯症で、その治療のために、毎月のようにレントゲンを撮った女の子がいます。そういう子が成人すると、一般の人口集団の女性よりも、乳癌のリスクが70%高いことが示されました(『スパイン』2000年)。
レントゲンやCTに限らず、被爆の発癌への作用は累積的です。
医者は「レントゲン1回ぐらいの被爆は大したことない」と言います。そう、1回だけなら大したことないかもしれない。でも、1回で終わらない。会社員なら毎年2回の健康診断でレントゲンを撮るし、何か異常が見つかれば、精密検査に回されて、レントゲン100回分とも言われるCTを撮る羽目になり、「もっと詳しい情報が欲しいですね」とか言われて、造影剤入りの検査を受けて、もっと被曝したりする。
医療被曝由来の発癌は絶対あると思っています。でも多くの医者はこのリスクを言わない。

2025年5月9日再診
「先日のゲルマセミナー、参加しました。妹夫婦や長女も参加したのですが、残念ながら先生のメッセージは伝わらなかったようです。
それで、私も抗癌剤の2回目を受けました。『頼むから抗癌剤をやってくれ』と涙ながらに言われて、私も拒否できませんでした。来週には3回目をする予定です。
今のところ、副作用で困っているのは、倦怠感、吐き気、口内炎です。先週水曜日に抗癌剤をして、歩くのもつらくなった。胸に石が載っているような苦しさです。
でも、私はあきらめていません。
先生の勧めてくれたように、酵素風呂にはもう3回行きましたし、ゲルマニウム、ヨウ素、天然型プロゲステロンを続けています」

2025年6月27日再診
「3回目の抗癌剤の後、動悸、息切れがひどくて、心不全が起こりました。
おかげで、4回目は中止になりました。
助かった、と思いましたが、2週間後に、「今度は分子標的薬とパクリタキセルの併用療法をやりましょう」ということになりました。
今後の方針としては、抗癌剤で小さくして、それから手術です。
現状、癌は小さくはなっていますが、あります。なくなっていません。主治医いわく「抗癌剤を繰り返して、画像所見で癌が消えれば、そこの組織をとって、それで癌が陰性なら、温存でオッケー。でも癌陽性なら、抗癌剤をしましょう。あと10回くらいが目安」とのことです」

僕としては、僕の講演を聞いて、家族が抗癌剤のリスクを認識し、本人にむやみやたらと抗癌剤を勧めることをやめることが内心の密かな目的だった。しかしその目的はかなわなかった。
もちろんガッカリだけれども、この手の失望にはもう慣れっこである。
標準治療は受けるべきではないと思っているけれども、受けたのなら、それはそれでかまわない。主治医との関係性とか家族との関係性とか、それぞれの事情があるだろうから。
僕としては、自分にやれることをやっていくだけのことだ。

以下、【告知】です。

 

 

2025年7月13日、品川でゲルマニウムの講演会をやります。
定期的にオンラインで「有機ゲルマニウム研究会」を主催していて、この会は医師、獣医師、歯科医師しか参加できませんが、今回は一般の人たちにも開放しようということで、どなたでも参加できます。
興味のある方はお越しください。

 

有機ゲルマニウム研究会入会について

本会の趣意に賛同いただいた、医師・歯科医師・獣医師のみご登録いただけます。
ご登録いただいた方々には以下をご提供致します。

  • ①有機ゲルマニウムの最新研究情報・臨床研究をご提供
     ※HPやメールマガジンにてお知らせ致します。
  • ②「有機ゲルマニウム臨床勉強会」やセミナーなどへのご案内
  • ③「有機ゲルマニウム研究会」認定の有機ゲルマニウム(浅井ゲルマニウム研究所 製造)のゲルマニウムサプリメントを会員特別価格にて提供